カードローンは年金受給者でも利用できる?おすすめのカードローン4選もご紹介

カードローンは、いつでもどこでもお金を借りられる便利な借入方法です。
このカードローンを利用するためには、審査に通ることが必要になります。それでは、年金受給者の方でもカードローンの審査を通過し、お金を借りることはできるのでしょうか?
この記事では、年金受給者の方でも利用できるカードローンと、利用の際の注意点についてご紹介します。また、カードローン以外でお金を調達する方法も解説していきます。
年金受給者でもカードローンを利用できる?
結論からいうと、カードローンのなかには、収入源が年金のみでも利用できる商品があります。
それでは、どのくらいの高齢者の方がカードローンへの需要を持っているのでしょうか?
平成29年に厚生労働省がおこなった「年金制度基礎調査」(※1)では、年金を受給している夫婦世帯のうち、約7%が「貯蓄額なし」と回答しています。
また、金融庁金融審議会によって、老後資金として夫婦で2,000万円の貯蓄が必要という趣旨の報告がおこなわれ、世間を騒がせたことも記憶に新しいところですね(※2)。この報告書は削除されましたが、老後資金に不安を覚えた方も少なくないでしょう。
定期的に年金が支給されるとはいえ、年金受給者がお金を工面しなければいけなくなるケースは珍しくありません。
そんなときは、カードローンなどでお金を借りることが必要になりますよね。
それでは、収入源が年金のみの年金受給者でも、お金を借りることはできるのでしょうか?
(※2)金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
年金受給者も利用できるかは商品によって異なる
カードローン審査では、借りたお金を返済する能力があるかを重点的にチェックされますが、年金が「安定した収入」として見なされるかどうかは、商品によって異なるのです。
消費者金融などの貸金業者の場合には、収入源が年収のみの場合には、審査を受け付けていないケースも珍しくありません。ただし、年収以外になんらかの仕事をしていて収入がある年金受給者の方は、審査を受けられることが多いようです。
とはいえ、総量規制の観点では年金も「年収」として見なされているので、すべての消費者金融で年金受給者の借入がNGというわけではありません。例えば、J.Scoreは消費者金融ですが、年金受給者の申込もOKとなっています。
また、銀行カードローンの場合には、年金受給者でも利用できることがあります。詳しくは、「収入源が年金だけでも利用できるカードローン4選」の章で解説します。
利用したい商品の上限年齢も確認しておこう
たいていのカードローンには、利用できる年齢に制限があります。下限年齢は、ほぼどこのカードローンでも20歳以上に決まっているものの、上限年齢については各社で違いがあります。
当然、上限年齢を超えている方は審査に通ることはありませんので、上限年齢もチェックしておきたいところです。
なお、70歳以上でも利用できる商品について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
収入源が年金だけでも利用できるカードローン4選
ここでは、年金受給者(年金のみの収入の方)でも利用できるカードローンの中で、オススメのカードローン4社を厳選してみました。
大手銀行カードローン、ネット銀行カードローン、消費者金融カードローン、信販系カードローンから、1つずつご紹介します。
年金受給者でも借りられるカードローン
- 三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)
- じぶん銀行カードローン
- J.Score
- オリックス銀行カードローン
1.三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)

- 金利年1.8%~年14.6%!
- 最高500万円までご融資可能!
- 借入可能かお試し診断あり!
- 実質年率
- 1.80〜14.60%
- 借入限度額
- 10万円〜500万円
- 審査時間
- -
- 融資時間
- -
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
上限金利年14%が魅力的な三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)は、年金受給者の方でも申込可能です。
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)の審査基準は、下記のようになっています。
融資対象者
- 20歳以上65歳未満で国内に居住している方
- アコムの保証を受けられる方
- 原則安定した収入があること
また、バンクイックの公式サイトでは、下記のようなQ&Aが紹介されています。
Q :収入が年金のみですが申し込みできますか?
A :お申し込みいただけます。原則安定した収入がある方であれば、お申し込みいただけます。
年金受給者でも利用できる、という旨が公式サイトに明記されているということですね。この文言を見れば、年金のみが収入源の方でも安心して申し込むことができるでしょう。
2.じぶん銀行カードローン

- 年会費&ATM手数料0円
- 全国のコンビニATMで原則24時間365日ご利用OK
- auユーザーなら最大年0.5%の金利優遇
- 実質年率
- 1.48〜17.50%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 公式サイト参照
- 融資時間
- 公式サイト参照
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
近年勢いを増すじぶん銀行カードローンでも、年金受給者の方の申し込みは可能です。
じぶん銀行カードローンの融資対象者は、次のようになっています。
じぶん銀行カードローンの融資対象者
- 20歳以上70歳未満で、安定した収入がある方
- アコムの保証を受けられる方
さらに、じぶん銀行の公式サイトのQ&Aでも、年金のみの方でも申し込みが可能であることが記載されています。
Q :【じぶんローン】現在の収入は年金だけですが、申込みはできますか?
A:お申込みいただけます。ただし、当行所定の審査結果によってご要望に沿いかねる場合があります。
また、マネ会に口コミを寄せてくれた方のなかにも、年金受給者でじぶん銀行カードローンを利用したという方がいらっしゃいます。
ネット申し込み時には、今の住居の居住年数、年金受給者で申し込みましたので、その年収などを申請しました。 電話で聞かれた事は、年金の受給日を聞かれたので、偶数月の15日と答えました。
私の場合遺族年金受給者なので年金受給者に印をつけました。ちなみに年金受給者だと借りられるカードローン会社は限られてきます。
口コミにもあるとおり、収入源が年金のみの方が申し込めるカードローンは多くありません。そんななか、公式サイトに年金のみの収入でもよいという旨が明記されているのはありがたいですよね。
マネ会の実例を見ても、じぶん銀行カードローンは年金受給者の方でも問題なく利用できる商品といえそうです。
3.J.Score

- 日本初のFinTechサービス「AIスコア・レンディング」
- 金利(年)0.8%~15.0%
- お客さまの信用力と可能性をスコア化するAIスコア
- 実質年率
- 0.80〜15.00%
- 借入限度額
- 10万円〜1,000万円
- 審査時間
- 最短30分
- 融資時間
- 最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円まで原則不要
消費者金融のJ.Scoreでも、年金受給者の方の申し込みは可能です。
最短即日融資も受けられる審査スピードがうれしいですね!
J.Scoreの融資対象者は下記のとおりです。
J.Scoreの融資対象者
- 安定かつ継続した収入の見込める方
- ご契約時の年齢が満20歳以上、満70歳以下の国内に居住するお客さま
上記のすべての条件を満たす個人の方が対象です。学生・留学生で、アルバイトなど安定収入がある方や、永住権のない外国人の方も申し込みできます。
J.Scoreの公式サイトのFAQには、下記のような記載があります。
Q:収入が年金のみなのですが申込みできますか?
A:収入が年金のみの方でも、一定の安定した収入がある場合は、お申込みできます。なお、年齢制限がございますので、ご留意ください。
公式サイトに記載があるからには、安心して年金受給者の方でも申し込めるでしょう。
4.オリックス銀行カードローン

- 提携ATMご利用手数料0円
- ご利用可能ATM数は全国100,000台以上
- 借入残高10万円以下、返済パターンがBパターンの場合、返済額月々3,000円から
- 実質年率
- 1.70〜17.80%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 公式サイト参照
- 融資時間
- 公式サイト参照
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
信販系のカードローンであるオリックス銀行カードローンも、年金受給者の方でも利用できるカードローンです。
このオリックス銀行カードローンの対象者は、次のようになっています。
オリックス銀行カードローンの対象者
- 20歳以上69歳未満の方
- 原則毎月安定した収入のある方
- 日本国内に居住し、オリックス・クレジットまたは新生フィナンシャルの保証の受けられる方
このように69歳までの方で年金受給だけでも安定した収入として利用が可能です。
年金受給だけでも申し込めることは、オリックス銀行の公式サイトの下記Q&Aページでも、「年金受給者でも借り入れが可能である」としており、申し込みは可能です。ただし、審査があるので、必ず借りられるとは限りません。
Q:【カードローン】収入が年金のみですが、申し込みできますか?
A:収入が年金のみの方もお申し込みいただけます。
リバースモーゲージ、年金担保貸付…年金受給者向けの融資を受ける方法をご紹介
年金受給者の方のなかには、カードローンには抵抗があるので、ほかの借入方法がないのだろうかと悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
年金受給者が借りられるカードローン以外の資金調達方法には、次のような方法があります。かーどろーん よりも審査時間は長い傾向にありますが、時間に余裕がある方にはオススメの借入方法です。
生活福祉資金貸付制度以外は、不動産や年金が担保になります。
年金受給者が借りられるカードローン以外の資金調達方法
- リバースモーゲージ
- 年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業
- 生活福祉資金貸付制度
1.リバースモーゲージ
年金受給者の方でも、自宅などの不動産を所有している場合に可能な借入方法として、リバースモーゲージによる資金調達があります。自宅などの不動産を担保にして、銀行などの金融機関からお金を借りる方法です。
高齢者を対象とした融資制度で、自宅などの不動産があれば、住宅ローンがあっても借り換えが可能な場合もあり、比較的借りやすい方法になります。年齢制限がなく、利用者が亡くなるまで利用可能です。
2.年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業
年金受給者でも借りられる資金調達方法としては、独立行政法人福祉医療機構によって高齢者向けに設けられた公的融資制度として、年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業があります。
すなわち、国民年金、厚生年金保険、労働者災害補償保険などの年金を担保として、下記の利用目的のために必要な小口資金を融資する制度になっています。
利用目的
- 保健・医療
- 介護・福祉
- 住宅改修
- 冠婚葬祭
- 生活必需品の購入
また、借りられる融資額は次のような範囲内に限られています。利用目的と融資金額の自由度では、カードローンに軍配が上がるかもしれません。
年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業の融資金額
- 10万円~200万円(資金使途が「生活必需品の購入」の場合は30万円)まで
- 受給している年金の80%まで
これらの融資利率(年)は、年金担保貸付が2.8%、労災年金担保では2.1%(平成30年10月3日現在)となっており、カードローンよりもかなり低くなっています。
そのため、利息などの負担はカードローンに比べて比較的楽になります。ただし、連帯保証人が必要になり、審査にも時間がかかるという欠点があり、資金的・時間的に余裕がある方でなければ不満を感じるかもしれません。
3.生活福祉資金貸付制度
もう一つの年金受給者でも借りられる公的融資制度として、地方自治体が高齢者や生活困窮者向けの福祉制度として提供している「生活福祉資金貸付制度」があります。
この場合も融資利率(年)は1.5%と低く、70歳以上でも利用可能ですが、手続きに長い時間がかかる傾向にあります。
生活福祉資金の貸付の対象となる世帯は、下記のとおりです。
対象世帯
- 低所得世帯
- 障害者世帯
- 高齢者世帯
この場合、高齢者世帯とは、65歳以上の高齢者の属する世帯を指します。
とくに、日常生活を送るうえで療養または介護を要する高齢者が対象になります。こちらの条件に当てはまる方は、資金調達の方法として検討してみるとよいでしょう。
連帯保証人を立てる場合は無利子、連帯保証人を立てない場合は年1.5%で融資を受けられます。
年金受給者も利用できるカードローンまとめ
年金受給者の方でも、商品によってはカードローンを利用することが可能です。
収入源が年収のみの方が利用できる商品は限られているので、この記事を参考に条件を満たすカードローンを探してみてください。
銀行カードローンにも消費者金融にも年金受給者OKのカードローンはあるので、融資スピードや金利、利便性で自分に合った商品を選ぶことをおすすめします。
<参考記事>
・年金制度基礎調査
・金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」
・カードローン「バンクイック」よくある質問
・じぶん銀行【じぶんローン】よくあるご質問
・FAQ|J.Score
・オリックス銀行【カードローン】詳細FAQ
長く1部上場の消費者金融で経営企画課長をして、カードローン事業にかかわってきました。経営計画の担当が中心でしたが、カードローンのスコアリングシステムなどを担当するリスク管理や審査、回収などをおこなう集中センターの構築にも携わった経験があり、比較的カードローンに関しては詳しいと自負しております。また、子会社のクレジットカード会社に行っていたことがあり、カード事業の方面もいろいろ情報を提供できるかと思います。宜しくお願い致します。
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