
収入証明不要で申込めるカードローンはある?おすすめ5社も併せてご紹介
カードローンは、保証人や担保がなくても借入れができ、使途を問わず手軽です。審査のスピードも早く、急な出費にも対応してくれます。
便利な存在であるカードローンですが、申込むときには収入証明書類の提出を求められることがあります。なかには、「収入証明書類を失くしてしまった」、「書類の発行を待つ余裕がない」という方もいるでしょう。
カードローンは特定の条件を満たせば、原則として収入証明不要で申込み可能です。その内容について詳しく解説します。
特定の条件下では原則収入証明不要でカードローンに申込める
収入証明書とは、収入を証明する書類のことです。カードローン会社が、遅延や滞納のリスクを減らすことを目的とし、申込み者の返済能力を確認するために提出を求める場合があります。
ただし、ある一定の条件を満たす方の申込みは原則収入証明不要となります。申込みにあたってわざわざ書類を用意したり探したりする手間が省けるため、スムーズな申込みをすることができます。
ちなみに収入証明書類提出の有無の条件は、金融機関ごとに異なります。もし、提出を求められたら下記のうちいずれかひとつを提出しましょう。
- 源泉徴収票
- 給与明細書(直近の2ヶ月分以上、地方税額の記載があれば1ヶ月分)
- 確定申告書
- 課税証明書
- 所得証明書
- 年金証書
収入証明書は、客観的で信頼性の高い書類でなければなりません。アリバイ会社を使った書類の偽造は絶対にやめましょう。審査に落ちるだけでなく、違法行為にあたります。
専門家からのコメント

ローン会社が収入証明書の提出を求めるのは、第一に貸金業法の規定によるものですが、第二に返済能力のある申込者の選別、確保です。
申込書に申告された本人の属性だけでは判断できない場合、収入証明書の提出により返済能力をより正確に把握することができます。
返済能力のある人にはなるべく融資したいという、前向きな姿勢の表れでもあります。
貸金業法が適用される消費者金融カードローン審査の場合
「消費者金融」など銀行以外の貸金業者は、貸金業法が適用されます。貸金業法とは、返済能力を超える借金を抱えてしまう多重債務者の増加を解決するために定められた法律です。
貸金業法には、借入れ総額を年収の1/3までに制限するという総量規制があります。たとえば年収300万円の場合、100万円までなら借入れができます。
ただし、ほかの貸金業者の借入れが80万円あると、残り20万円しか借入れができません。
さらに、貸金業法には、収入証明書類の提出有無の条件についても規定されています。
ここでは、消費者金融カードローンにおける収入証明不要の条件について解説します。
借入れ希望額が50万円以下は収入証明不要!
1社で50万円以下の借入れを希望する場合は、貸金業法上では収入証明書が不要です。ただし、50万円以下であっても、カードローン会社によって申込み者の信用が低いと判断された場合には提出を求められる場合があります。
また、公式ホームページなどで収入証明書の提出の明確な条件を記載していない貸金業者もあります。借入れ希望額にかかわらず、提出が必要な消費者金融もあることを覚えておきましょう。
ほかの貸金業者との借入れ合計額が100万円を超えなければ収入証明不要!
ほかの貸金業者の借入れ額と、新規借入れ希望額の合計が100万円を超える場合は、収入証明書が必要になります。
たとえば、A社で60万円の借入れがあり、B社で新たに45万円の借入れを希望する場合には合計105万円となり、収入証明書の提出が求められます。3社で35万円ずつ借りる場合も105万円となり必要です。
クレジットカードのキャッシングサービスを利用している方は注意が必要です。借入れ合計額の対象に、キャッシング分も含まれるためです。ただし、クレジットカードのショッピング代は、引き落とし前であっても含まれません。
カードローン審査では、これまでのローンの契約内容やクレジットカードの利用履歴などがすべて記録されている信用情報機関で必ずチェックされます。現在の借入れ額を低く見積もるなど、虚偽の申告は通用しないため注意しましょう。
なお、銀行は貸金業者ではないため、銀行カードローンは借入れ合計額の対象にはなりません。収入証明書類の提出は原則不要ではありますが、提出を求められるケースもあるため留意しておきましょう。
自主規制を設けている銀行カードローンの審査の場合
銀行カードローンは銀行法が適用されるため、消費者金融のように収入証明書類の提出が義務付けられていません。しかし、銀行は貸金業法と同水準、もしくはより厳しい水準で自主規制を設けています。
金融庁の「銀行カードローンのフォローアップ調査結果」(※)によると、調査対象120行のうち収入証明書提出を求める基準は、「貸金業法と同様50万円超え」が108行、「基準を定めず一律取得」が8行となっています。
さらに、同調査によると90%以上の銀行が融資上限枠を設定していることが明らかになっています。このうち約80%の銀行が、ほかの金融機関からの借入れ額と合わせて年収の2分の1、または3分の1を上限としています。
各銀行がカードローンの自主規制を設けることで、貸金業法と同様に過剰な貸付けや多重債務者の増加を防ぎ、今後もこの傾向は強まると予測できます。
専門家からのコメント

銀行カードローンは貸金業法の適用をうけないため、総量規制の対象外であり高額の借入であっても年収証明書の提出等が不要です。
よって融資残高を増やす上では銀行以外のカードローン会社より有利な条件下にあります。
そこで全国銀行協会は貸金業法の趣旨を踏まえ、過剰な融資による多重債務者の発生をおさえ健全な消費者金融市場の形成のため、同法の基準に準ずる形での自主規制を各会員銀行と申し合わせて推進しています。
原則収入証明不要で申込めるカードローンは?おすすめ5社を紹介!
ここでは、一定の条件を満たせば、原則として収入証明不要で申込みができるおすすめのカードローンをご紹介します。
カードローンには、大きく分けて「消費者金融カードローン」と、都市銀行や地方銀行などが提供する「銀行カードローン」のふたつがあり、それぞれでおすすめしたいカードローンを以下に掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
消費者金融カードローンはスピーティーな融資が魅力
消費者金融とは、預金機能は持たず、一般の個人向けに無担保で小口融資をおこなうことをメイン事業としている機関です。
審査時間が短い傾向にあり、即日対応などスピーディーな融資が魅力です。消費者金融の多くは、初回の借入れなら一定期間無利息になるというメリットもあります。銀行カードローンに比べて審査のハードルは低いものの、金利が高めに設定されている点がデメリットです。
消費者金融は、できるだけ早く資金を調達したい方、一時的な借入れを希望する方におすすめのカードローンです。ここでは、独自のサービスを展開するなど、人気の高い消費者金融カードローン3社をご紹介します。
アイフルはカードレス借入れにも対応

- 最短20分で審査完了!即日融資も可能
- 誰にも知られずWeb完結!郵送物一切なし
- 初めての方なら最大30日間利息0円
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合
アイフルは最短30分で審査回答、最速で申込み当日に融資が受けられるスピーディーさが魅力です。事前に融資可能かどうかシミュレーションする「1秒診断」も用意されており、急ぎで借入れを希望する方にも人気があります。
アイフルの最大の特徴は、「スマホATM」という公式アプリが利用できることです。通常の借入れでは専用のローンカードが必要ですが、アイフルではアプリをダウンロードし、ログインするだけで借入れができます。新規はもちろん、利用限度額の増額申込みもスマホアプリからおこなえます。
アイフルにはAIアプリというアプリがあり、カードがなくてもセブンイレブンのATMでバーコードの写真を撮ればいつでも借入れをすることができます。グラフ式になっていて借入れ残高や返済日、1日ごとの返済金額なども表示されています。返済ロードマップなど自分で計算ができる機能もついているため便利で使いやすいです。
セブン銀行ATMに表示されるQRコードをスマホアプリで読み取れば、カードレスで借入れや返済が可能です。利用残高や返済金額などの確認もできます。原則として24時間365日いつでも取引できるため、とても便利という口コミが多数寄せられています。
「公式スマホアプリ」も利用しています。とても便利で使い勝手がよく、気になった時にすぐに自分の借入れ状況を確認できるので頻繁に利用しています。アイフルは電話の対応も親切なのでアプリやインターネットが利用できない状況にいる時でも気軽に相談できますが、本人確認事項の返答が面倒ですので、アプリの利用が一番便利です。
また、アイフルのスマホアプリではカード番号やIDの入力を省略できる「自動ログイン設定」や「生体認証ログイン」も利用できるため、会員ページの利用もスムーズにおこなうことができます。
クレジット機能付きカードが特徴のアコム

- 30日間金利0円サービス
- ご利用可能金額は 1万円~800万円、ご利用用途は自由
- お客さまのご都合にあった方法でお借入、ご返済が可能
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- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
アコムは多くの方が利用している消費者金融で、会員数はなんと157万人以上になります(※)。親会社が三菱UFJフィナンシャル・グループのため安心感があり、初めてカードローンを利用する方におすすめです。最短30分のスピード審査や即日融資も可能です。なお18、19歳の方は収入証明書の提出が必須となります。
アコムは、クレジット機能の付いたローンカード「ACマスターカード」を取り扱っています。これは、ほかの消費者金融と比べて大きな強みといえるでしょう。
「ACマスターカード」の年会費は無料で、国内外のMastercard®加盟店で利用できます。ローンカード機能だけでなく、日々のショッピングや海外旅行先でも活用できるクレジット機能付きで、大変便利であると評判です。さらに、毎月のショッピング利用金額から0.25%が自動でキャッシュバックされるのでお得です。
(※)2019年12月末現在。出典:アコム公式サイト「よくあるご質問」プロミスは「初回ご利用日翌日」から30日間無利息

- お申込み~ご融資までのスピードが早い!
- 無担保でお借入れできる!
- 契約額の範囲内で、繰り返しご利用可能
- 実質年率
- 年4.50〜17.80%
- 借入限度額
- 1万円〜500万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円まで原則不要
プロミスは、SMBCグループのSMBCコンシューマーファイナンスが提供している金融サービスのブランド名称です。
おすすめポイントは、プロミスで初めて契約する方なら、初回に出金した日の翌日から30日間無利息期間が適用される点です。銀行カードローンではほぼ提供されていない、消費者金融ならではのサービスです。
ご自身の借入れのタイミングによって、いつでも無利息期間が適用され、30日間無駄なく利用できると支持されています。ただし、30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレスとWeb明細利用の登録が必要です。
収入の少ない女性の方にもおすすめな銀行カードローン2選
銀行カードローンは、銀行が提供しているという安心感があります。都市銀行だけでなく、地方銀行やネット銀行でも展開されている商品です。
消費者金融に比べて低金利に設定されていることが多く、返済総額を抑えることが可能です。また銀行のキャッシュカードがそのままローンカードとして使用でき、発行の手間が省け、周囲にも気づかれないメリットもあります。
消費者金融は「本人に安定した収入があること」が条件になっていますが、一部の銀行カードローンは専業主婦でも申込めることが公式ホームページで明記されています。
銀行カードローンは、消費者金融のような即日融資などスピーディーさにはやや欠けるものの、中長期的な借入れを希望する方におすすめです。
ここでは、収入の少ない主婦の方でも申込める銀行カードローンから、おすすめしたい2社をご紹介します。
楽天銀行スーパーローンは専業主婦でも申込みOK

- スマホでお申込が完了!
- 最大限度額は800万円
- 月々の返済は2,000円から可能!
- 実質年率
- 年1.90〜14.50%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 最短即日
- 融資時間
- 最短翌日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
ネット銀行大手の楽天銀行が提供する楽天銀行スーパーローンは、パート・アルバイトで働く方だけでなく専業主婦でも申込みをおこなうことができるカードローンです。
また、楽天会員のランクに応じて審査が優遇されることもあり(※)、楽天で買い物や旅行を楽しんでいる方にもおすすめです。
引っ越しでまとまったお金が必要になり、楽天銀行のカードローンを申込みました。楽天市場を良く利用していること、元々楽天銀行を利用していたこと
、コンビニでいつでも返済できること、楽天ポイントがもらえるキャンペーン中だったことが選んだ理由です。カードローンの利用によってポイント付与もあるし、いざという時に助かっています。
また、新規入会した方全員に楽天ポイントを1,000ポイントプレゼントしているのも特徴です。カードローンの利用と同時にお買い物を楽しみたいという方は、ぜひ楽天銀行スーパーローンを検討してみてください。
みずほ銀行カードローンは口座持っていればより便利に!

- 金利年2.0%~14.0%と納得の金利!
- 最高ご利用限度額800万円
- 住宅ローンをご利用の方はさらに金利を年0.5%引き下げ
- 実質年率
- 年2.00〜14.00%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 公式サイト参照
- 融資時間
- 公式サイト参照
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
日本3大メガバンクのひとつであるみずほ銀行では、口座を持っていればお手持ちのキャッシュカードにローン機能を追加できます。
カードの郵送がなく、みずほ銀行からの契約書類だけの送付のため、周りに気づかれにくいメリットがあります。
また、女性向けのサービス「みずほMyWing」の商品のひとつとして「わたし応援ローン」を展開しています。
「わたし応援ローン」は、夢の実現や未来へのステップアップをサポートすることを目的に提供されていて、使途は自由です。
また、安定かつ継続した収入の見込める方が対象ですが、年収の明記がないため収入の少ない方でも申込みできます。
普通預金口座開設時に女性対象のローンがある、ということで勧められ、そのまま申込み、審査も通ってカードローンを利用している。
「わたし応援ローン」の最大融資限度額は200万円と通常のカードローンより低めですが、自分磨きに役立つプレゼントやセミナーへの応募、お金に関する相談ができる「マネーコンサルフォン」や支出・収入の管理ができる「おさいふアプリ」など、付帯サービスが充実しているのが特徴です。
審査時に収入証明不要で申込めるカードローンまとめ
消費者金融カードローン、銀行カードローンともに、借入れ希望額が50万円以下の場合は、原則として収入証明不要で申込みができます。
ただし、消費者金融の場合は、ほかの貸金業者との借入れ合計額が100万円を超えると収入証明書が必要になります。
その場合、該当する書類のなかからひとつを提出しましょう。なお、カードローン審査では、いかなる場合でも本人確認書類の提出が必要です。
<参考資料>
金融庁:銀行カードローンのフォローアップ調査結果
アコム公式サイト:よくあるご質問

専門家からの一言
カードローンはお手軽に利用できますが、まとまった入金による一括返済の予定がないのに分割返済を安易に選択するのは要注意です。
借りたお金を使うのは一瞬ですが、分割返済は何回払いでも長いです。また、返済途中に追加借り入れをしたくなる場面も多いです。
知らず知らずに残高が増えていき、毎月の返済が苦しくなる。多重債務の始まりです。
なるべく短期で返済しながら上手にカードローンを利用する、楽しい消費生活を目指したいものです。
金融機関、信販会社の勤務を経て1989年損害保険ジャパン(旧安田火災)の代理店となる。2001年CFP資格取得を機にFP業を始める。サラリーマン時代に学んだ金融業務、信販・クレジット業務を土台に損害保険の経験をプラスして、リスク分析、ライフプランニングを得意分野とする。2005年~現在、都内私立高校でFP特別授業の講師を務める。2007年~2019年CFPエントリー研修メンター。他相談業務、セミナー講師、教科書執筆、問題作成など積極的に活動中。
ゲーム、アニメ、医療、車などの分野で、WEB・書籍問わずさまざまな媒体のライター・編集業務に従事。マネ会ではカードローン記事を担当している。クレジットカードはau walletカードを利用し、節度あるクレカライフを目指している。最近のスマホ決済ブームに乗り遅れまいと、増税をきっかけにau PayとLINE Payを使いはじめた。行きつけのゲームセンターやレンタルビデオショップにも導入された、電子マネー・スマホ決済の可能性に心躍らせるゲームと洋画のオタク。