
無利息期間のある消費者金融カードローンランキング|利息ゼロの期間を比較
「カードローンを無利息で借りられるサービスがある」こんな情報を見聞きして、気になっている方も多いのではないでしょうか。
カードローンの無利息期間とは、期間内に借りたお金に対して金利が発生しない期間を指します。
金利とは、借りたお金に対して発生する利息の割合のことです。
通常、お金を貸す消費者金融は、この利息を利用者に支払ってもらうことで儲けを得ます。
今回解説する無利息とは、この儲けの部分を除いた融資を受けた分のお金を返済すればいい仕組みです。
一定期間、利息を払わなくてよいのですから、借り手にとっては大変有利なサービスです。ただ、上手に利用するには少しコツが必要です。
この記事では、消費者金融などの金融機関が提供している無利息サービスの仕組みや注意点、おすすめのカードローンなどについて詳しくお伝えしていきます。
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無利息期間のあるカードローン10社一覧|消費者金融系と銀行系
- 1位レイク|60日と180日の選べる無利息プランが魅力
- 2位アコム|契約日翌日から30日間無利息
- 3位アイフル|最短20分融資と30日間の無利息サービス
- 4位プロミス|契約日ではなく初回利用日から30日間無利息
- 5位セントラル|初回契約日から30日間の無利息期間
- 6位PayPay銀行|初回借り入れ日からの30日間無利息
- 7位東京スター銀行カードローンα|銀行系ではまれな30日間の無利息
- 8位北日本銀行カードローン|30日間無利息に加えATM手数料無料!
- 9位愛媛銀行カードローン|Web契約完了日から30日間無利息
- 10位静岡銀行カードローン|新規契約に限り最大45日分のキャッシュバック
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無利息のカードローンを選ぶ時の確認ポイント
- 無利息期間適用の条件を確認する
- カードローンの無利息開始日を確認する
- 無利息カードローンの返済日を確認する
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カードローンを無利息で借りるメリット
- 急な出費を乗り切ることができる
- 少額融資をお得に受けられる
- 無利息期間内に低金利のローンへ借り換えも<br>
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カードローンの無利息期間は本当にお得?
- 低金利カードローンとの比較
- 結局無利息期間の利用か、銀行系カードローンの利用か
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無利息のカードローンでお金を借りるときの注意点
- 無利息期間の起算日を間違えて利息を取られる場合がある
- 返済が遅れると、無利息期間が終了して遅延損害金が発生する
- ATMによっては手数料がかかる場合がある
- 無利息期間のあるカードローンに関するよくある質問
- 無利息期間のあるカードローンまとめ
無利息期間のあるカードローン10社一覧|消費者金融系と銀行系
ここでは、無利息期間サービスを提供しているおすすめのカードローンを10社ご紹介します。
会社名 | 条件・無利息期間 | 最短融資日 | 金利 |
---|---|---|---|
レイク |
初回契約日の翌日から30日間 初回契約日の翌日から60日間 初回契約日の翌日から180日間 (60日間と180日間はWEB契約のみ) |
最短25分 | 年4.50〜18.00% |
アコム | 初回契約日から30日間 | 最短30分 | 年3.00〜18.00% |
アイフル | 初回契約日から30日間 | 最短20分 | 年3.00〜18.00% |
プロミス | 新規契約者でメールアドレスを登録。Web明細利用で30日間 | 最短20分 | 年4.50〜17.80% |
セントラル |
初回契約日から30日間 |
最短即日 | 年4.8%~18% |
PayPay銀行カードローン |
初回借り入れ日から30日間 何度利用しても無利息 |
最短翌日で融資 | 年1.59%~18% |
東京スター銀行カードローンα | 初回契約日から30日間 | 初回契約日から30日間 | 年1.5%~14.6% |
北日本銀行カードローン | 初回のWeb契約に限り契約完了日から無利息期間が30日 | 契約後最短即日 | 年3.00〜14.80% |
愛媛銀行カードローン | 初回のWeb契約に限り契約完了日から無利息期間が30日 | 最短即日 | 年4.40〜14.60% |
静岡銀行カードローン | 契約日から起算して最大45日間分の利息をキャッシュバック | 最短即日 | 年4.00〜14.50% |
1位レイク|60日と180日の選べる無利息プランが魅力

- はじめてならWeb申込で60日間特典(利息0円)も選べる!
- 24時間お申込みOK!
- 申込み後最短15秒で審査結果を表示!
- 実質年率
- 年4.50〜18.00%
- 借入限度額
- 最小1万円〜最大500万円
- 審査時間
- 申込み後最短15秒
- 融資時間
- Webで最短25分融資も可能
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合提出必要
最短15秒で審査結果、最短25分で融資可能なレイク。急ぎでお金が必要な方には、おすすめの消費者金融です。
さらにレイクは、利用者のサポート体制が充実しているのも人気の理由。無利息期間を選べるのもうれしいメリットです。
レイクでは新規契約者を対象に、無利息期間と対象になる金額が選べるプランがあります。詳細は下記のとおりです。
無利息期間 | 利用条件 | 契約額(極度額) | 無利息金額 |
---|---|---|---|
60日間 |
・WEBで申込み ・契約額が200万円以下 |
1万円〜200万円 | 借入の全額 |
180日間 | ・契約額が200万円以下 | 1万円〜200万円 | 借入額に対して5万円まで |
どちらを選んでも60日間以上なので、ほかの金融機関と比較しても長く無利息で借りられます。また、5万円であれば180日間適用されるので、少額を借りたいという方におすすめのカードローンです。
借入れ額のうち5万円までの利息が180日間無料になるコースでは、5万円を超えた部分については通常の利率が発生します。
なお、SBI新生銀行カードローンATMで借入・返済する場合は手数料無料。

またレイクは、少額融資を繰り返し使いたい場合も消費者金融のレイクがおすすめです。
レイクの無利息サービスのうち「5万円まで180日間無利息」のコースは、借入れ額のうち5万円分に対する利息が180日間は発生しないサービス。
無利息期間中は、何度利用しても5万円までに対しては無利息が適用されます。
約半年となる180日コースはこれだけ期間が長いと、期間中に数回、無利息で利用する機会もあるかもしれません。少額での利用を考えているのなら、お得に利用できるサービスといえます。
レイクは無利息期間を選べてお得に借り入れすることができる!という口コミが多かったです。
さらにオペレーターの親身な対応についても高評価をしているユーザーが多い印象でした。ユーザーの状況に合わせて、おすすめの借り入れ方法を提案してくれます。
2位アコム|契約日翌日から30日間無利息

- 30日間金利0円サービス
- ご利用可能金額は 1万円~800万円、ご利用用途は自由
- お客さまのご都合にあった方法でお借入、ご返済が可能
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
アコムでは、初回契約日の翌日から30日間無利息サービス期間があります。
さらに最短30分で審査が終わるため、すぐにお金がほしいという方にはおすすめの消費者金融です。
アコムの返済日は「前の返済日から35日ごと」と、「契約者が指定した返済日」の2種類から選べますが、はじめてアコムを利用する方であれば、どちらの返済日を選択しても無利息期間が適用されます。
借入れの返済は、インターネット返済とアコムのATMなら無料です。コンビニや銀行の提携ATMは出入金に手数料が110円〜220円(税込)かかります。また、ほかにも振込や口座振替の利用が可能です。
急な出費などによる一時的な借り入れに30日間無利息サービスを利用したという口コミが多かったです。
また、アコムは最低返済額が高めに設定されているため、利息が少なく早期完済が目指せる消費者金融です。
毎月の返済額が少ないと一見ラクに感じますが、実際は長い時間をかけて返済することになるため、結果として大きな金額を返済していることになります。
つまり金利は同じでも、最低返済額が小さいと返済期間が長くなりその分利息が高くなる仕組みです。
さらにアコムの公式HPでは、返済シミュレーションを試すことができます。合わせて金利も出すことができるので、返済計画を立てる際にぜひ活用してください。
3位アイフル|最短20分融資と30日間の無利息サービス

- 最短20分で審査完了!即日融資も可能
- 誰にも知られずWeb完結!郵送物一切なし
- 初めての方なら最大30日間利息0円
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合
アイフルは初回契約日から30日間無利息サービスがあります。初めての利用者という以外に、無利息期間の追加条件はありません。
契約日の翌日から30日間、無利息期間が適用されます。借入れの翌日からではないので、注意してください。
返済日は毎月一定の返済日を指定できる「約定日制」と、返済日の翌日から35日後が返済日となる「サイクル制」のどちらかを選択が可能です。
借入れの返済は、インターネット返済とアイフルATMが無料で使えます。コンビニや銀行の提携ATMは出入金に手数料がかかります。
また、アイフルは審査終了から融資まで最短20分。
すべてWeb上で手続きができるほか、スマホATMを使えばローンカードなしで提携コンビニATMでの借り入れ、返済が可能です。

上記は、アイフルの申込み完了メールが届いた時間と審査結果メールが届いた時間です。
編集部で実際にアイフルのカードローンに申込みしたところ、審査通過までの時間はわずか22分。ユーザーが混みやすいとされる夕方に申し込みをしたのですが、30分未満で完了しています。
アイフルはとにかく早く融資を受けたい方には、ぴったりの消費者金融だといえます。
アイフルは、30日間の無利息期間が設けられている上に最短20分で借り入れ可能!とにかく急ぎで融資を受けたい方にはぴったりな消費者金融です。
そのほか、アイフルお問い合わせサービスが充実しているという口コミが多くありました。
チャット、メール、電話などで疑問や問題を解決できる手軽さも魅力なようです。アイフルの各種お問合せ先はこちらをご覧ください。
4位プロミス|契約日ではなく初回利用日から30日間無利息

- お申込み~ご融資までのスピードが早い!
- 無担保でお借入れできる!
- 契約額の範囲内で、繰り返しご利用可能
- 実質年率
- 年4.50〜17.80%
- 借入限度額
- 1万円〜500万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円まで原則不要
プロミスの無利息期間の大きな特徴は、無利息期間が初回契約日ではなく初回借入日からスタートするということです。
ほかの金融機関では「初回契約日」から計算することが多いのですが、プロミスは初めて借りた日から計算します。なので、使う予定はないけどとりあえず契約だけしておいて、借りるときに無利息期間を活用するという使い方もできます。

プロミスの返済期日は、5日・15日・25日・末日のなかから選択できます。
無料で利用できるATMは、インターネット返済のほかにプロミスと三井住友銀行のATMです。コンビニやなど銀行の提携ATMは出入金に手数料がかかります。
プロミスはほかの消費者金融とは違い、契約時ではなく借り入れの翌日から30日間無利息サービスが開始されるところが最大のメリット。
さらにプロミスのアプリローンを利用すれば、ポイントが貯まり無利息期間として利用することができます。
専門家からのコメント

上記の口コミは、あらかじめ返済の時期を決めていたので、うまく無利息期間を活用できたケースです。どのタイミングで返済をするかがわかっていれば、事前に利息の計算ができ、返済総額も把握できます。
逆に事前の計画がないと、カードローン会社から請求が来るまで返済額がわからないままになったり、返済が長引いてしまい、予想以上に利息を払っていたということになりかねません。
カードローンで借りたお金には、基本的に高い利息が発生するもので、無利息期間は一時的なサービスにすぎないと認識しておけば、「借り過ぎ」や「返済の長期化」の予防に役立ちます。
5位セントラル|初回契約日から30日間の無利息期間
セントラルは昭和48年創業の中小消費者金融。大手消費者金融と同様に初回契約日から30日間の無利息期間があります。
インターネットから平日14時までの申し込みであれば申し込み当日に振込融資を受けられるほか、自動契約機で申し込みをおこなえばその場でカードを受け取ることも可能です。
さらに1万円の少額から借り入れができるのもポイント。
中小消費者金融は独自の審査基準を持っており、大手消費者金融や銀行のカードローンの審査に落ちた人でも十分に融資を受けられる可能性があります。
セントラルはセブン銀行ATMで借入、返済ができるため、利便性も高いカードローンです。
6位PayPay銀行|初回借り入れ日からの30日間無利息
PayPay銀行カードローンでは、初回借り入れ日から30日間の無利息期間があります。
契約日ではなく、借入日なので事前に契約しておいても無利息期間を最大限に活用できます。
利用には、PayPay銀行の普通預金口座が必要です。口座がない方は新たに開設する必要があります。
返済日は、毎月1日~月末のいずれか希望の日を指定できます。無利息期間終了後の金利は、1.59%~18.0%です。
7位東京スター銀行カードローンα|銀行系ではまれな30日間の無利息

- インターネットで完結!来店不要でお申し込み!24時間お申し込み受付中!
- インターネットバンキングでお借入可能!スマートフォンもOK!
- ご利用限度額は最大1,000万円!
- 実質年率
- 年1.50〜14.60%
- 借入限度額
- 10万円〜1,000万円
- 審査時間
- 最短4日
- 融資時間
- 最短14日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
東京スター銀行カードローンαは、手続きがすべてWebで可能。来店の必要がなく、24時間申し込みができます。さらに最大融資額は1,000万円、最低返済額は2,000円と幅を広く設け、あらゆるユーザーのニーズに対応します。
そして契約日から30日間利息0円。これは銀行系カードローンでは、あまりないサービスです。
さらに消費者金融よりも金利が低く設定されているのもメリット。ただし融資を受けるまでに少し時間がかかるので、今すぐ融資を受けたい!という方には向いていません。
しかし、銀行系カードローンを無利息で利用できる上に低金利、さらに返済額も幅広く自分で調整できるのは見逃せないポイントです。
8位北日本銀行カードローン|30日間無利息に加えATM手数料無料!

- 来店も口座も不要!口座があれば即日融資も可能!
- 銀行カードローンには珍しい、契約日から30日間無利息!
- 一部提携ATMでの借入・返済時の手数料無料!
- 実質年率
- 年3.00〜14.80%
- 借入限度額
- 10万円〜500万円
- 審査時間
- 最短即日
- 融資時間
- ご契約後最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
北日本銀行は、口座がなくてもWeb契約が可能なのでで全国どこからでも利用できる銀行カードローンです。
初回のWeb契約に限り契約完了日から無利息期間が30日間適用されます。
返済日は、借入れ月の翌月1日~末日までで、期間中に複数回に分けて返済することができます。北日本銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行などのATMが無料で利用できます。
9位愛媛銀行カードローン|Web契約完了日から30日間無利息

- ウェブ契約なら30日間無利息!
- 愛媛銀行の普通口座不要!
- 返済日を自分で選べる
- 実質年率
- 年4.40〜14.60%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 最短即日
- 融資時間
- 最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
愛媛銀行カードローンでは、初回のWEB契約に限り契約完了日から30日間適用されます。
愛媛銀行の口座がなくても、Web契約で全国どこからでも契約が可能です。
返済期日は毎月1日から月末日の任意の日で、コンビニATMの手数料は月4回まで無料です。
10位静岡銀行カードローン|新規契約に限り最大45日分のキャッシュバック

- お申込みはWEBで完結!
- 初めての方限定!利息キャッシュバック!最大45日間分
- キャッシュカードと一体型で便利!
- 実質年率
- 年4.00〜14.50%
- 借入限度額
- 10万円〜500万円
- 審査時間
- 公式サイト参照
- 融資時間
- 公式サイト参照
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
静岡銀行のサービスは「無利息期間」を提供するものではありませんが、新規契約者が返済を行なった場合、利息の最大45日分がキャッシュバックされます。利息も先に支払う必要がありますが、戻ってくるので実質的な「無利息」といえるでしょう。
申込みはすべてインターネットで行います。口座がなくても申込めますが、利用時にしずぎんインターネット支店「WebWallet」の口座が一緒に開設されます。
返済期日は毎月10日で、セブン銀行ATMが無料で利用できます。
無利息のカードローンを選ぶ時の確認ポイント
無利息のカードローンを選ぶ時に注目すべき確認ポイントをまとめました。
無利息期間適用の条件を確認する
無利息期間が適用されるための条件は各サービスで異なります。
例えば、当記事1位で紹介したレイクでは、60日間の無利息が適用されるのはWeb申込みに限ります。またプロミスでは、無利息期間はWeb明細を利用した際に適用されます。
利用前にこうした条件をしっかりと確認し、予想外の利息が発生しないようにしましょう。
カードローンの無利息開始日を確認する
細かい内容ですが、無利息期間の開始日も各社で異なります。具体例を見てみましょう。
- 「初回契約日から」の場合: 初回契約をした日
- 「初回契約日の翌日から」の場合: 初回契約日の翌日
- 「初回借り入れ日から」の場合: 借り入れを実際に開始した日
「ひとまず契約してから後日借り入れを行う」等の場合、無利息期間の計算を誤ってしまう可能性もあります。利用するサービスの無利息開始日を事前に把握しておきましょう。
開始日については、この下の無利息のカードローンでお金を借りるときの注意点で具体的に解説しています。
無利息カードローンの返済日を確認する
無利息カードローンの返済日も各社で異なります。
例えば、当記事2位で紹介しているアコムでは、「前の返済日から35日ごと」と「契約者が指定した返済日」で返済日が選べますが、無利息が適用されるのは「初回契約日から30日間」です。
無利息期間開始日と合わせて返済日も確認し、余計な利息分を抑えるよう心がけましょう。
カードローンを無利息で借りるメリット
カードローンの無利息期間のサービスは基本的にメリットしかありません。
ただ、無利息期間のサービスは30日間など決められた期間で終わってしまいます。
特に、役立つのは以下のような急な出費やすぐに返済できるあてがあるときです。
- 急な出費を乗り切ることができる
- 少額融資をお得に受けられる
- 無利息期間内に低金利のローンへ借り換えも
急な出費を乗り切ることができる
まず考えられるのは、冠婚葬祭や入院で急に大きな金額のお金が必要になるケースです。
こうしたお金は、ご祝儀や香典、医療保険などで近いうちに回収できるあてがありますから、急な用立てを間に合わせるために無利息ローンを利用するというのは解決策の一つになるでしょう。
少額融資をお得に受けられる
次は、少額を利用したいケースです。
給料日前で手元に使えるお金が少ししかないのに、欠席できない付き合いが入ってしまった。
こんな時に、数日すれば手に入る給料を前倒しで使えたら助かります。こちらも、給料日になったらすぐ返せるので安心して利用できそうです。
無利息期間内に低金利のローンへ借り換えも
進学費用や車の購入、家のリフォームなどは、銀行で金利の低いローンを組むことができます。しかし、支払期日に銀行のローンの審査が間に合わない!ということもあるでしょう。
そのように突発的な支払いが生じたときは、無利息ローンで一時的な支払いを済ませておくことができます。
自動車ローンや学生ローンなど金利の低いローンを借りれたら、無利息ローンの返済をして借り換えを行うことで、無利息期間を使いながらそれ以降の高い金利を支払わなくて済みます。
専門家からのコメント

無利息ローンの利点は、一定の期間内であれば利息なしでお金を借りることができる点です。
上記に書かれているとおり、あとから保険金や給付金、ご祝儀などが出るケースでは、一時的な立て替えとして無利息ローンを使うのは有効です。
また、資格取得や研修を受ける場合、子どもの受験・進学、家のリフォームなど、あとで金利の低い別のローンを利用できるものであれば、借り換えをする予定で無利息ローンを利用することも一つの方法です。
カードローンの無利息期間は本当にお得?
カードローンの利息は借入れ残高と金利のバランスで決まります。最初に無利息でも、その後の金利が高ければ、最終的に割高になってしまうケースもありえます。
すでにお伝えしているとおり、無利息期間後の金利の上限は、消費者金融系は18%、銀行系は14.5%程度が中心です。各社の金利には幅がありますが、無利息期間後の金利は、初めての人なら上限になることが多いようです。
一方、世のなかには利息はかかりますが、金利を低く設定した「低金利」のカードローンも存在します。例えば、住信SBIネット銀行のカードローン(ミスターカードローン)プレミアムコースの金利は年0.99~7.99%です。
ここでは、無利息期間を利用する消費者金融系のカードローンと、低金利のカードローンのどちらが最終的に支払額が少なくて済むのか、検証してみたいと思います。
低金利カードローンとの比較
最初に、条件設定をします。
①借入れ期間:30日、60日、90日、120日、150日、180日
(無利息サービスは表示期間から30日をマイナスして金利計算します)
②借入れ金額:10万円
無利息期間終了後の金利は、18.0%とします。
比較する低金利カードローンは、①年利0.99~7.99%の「住信SBIネット銀行カードローン(ミスターカードローン)プレミアムコース」と、②年利14.0%(※)のみずほ銀行カードローンを選びました。ミスターカードローンは上限金利を採用します。
利息の計算式は、以下のとおりです。
計算式
利息=借入れ金額×実質年率(金利)÷365日×借入れ日数
① 住信SBIネット銀行のカードローン(ミスターカードローン)プレミアムコースとの比較
まずは、金利18%と7.99%との比較です。
金額 | 金利 | 利息 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
30日後 | 60日後 | 90日後 | 120日後 | 150日後 | 180日後 | ||
10万円 | 18% | 0 | 1,479 | 2,958 | 4,438 | 5,917 | 7,397 |
7.99% | 656 | 1,313 | 1,970 | 2,626 | 3,283 |
3,940 |
すべての借入れ金額で、無利息ローンの返済金額のほうが少ないのは、30日後のみとなりました。
無利息期間終了後、翌月には低金利カードローンのほうが有利になることがわかります。
金利18%と7.99%では2倍以上の差がありますので、逆転も早いのでしょう。
②年利14.0%のみずほ銀行カードローン(※)との比較
では、年利18%と14%とではどうでしょうか。
金額 | 金利 | 利息 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
30日後 | 60日後 | 90日後 | 120日後 | 150日後 | 180日後 | ||
10万円 | 年18% | 0 | 1,479 | 2,958 | 4,438 | 5,917 | 7,397 |
年14% | 1,150 | 2,301 | 3,452 | 4,602 | 5,753 | 6,904 |
今度は、120日後まで、無利息サービスのほうが有利という結果になりました。
今回のシミュレーションは、単純比較するために毎月の返済額を計算に入れていません。
実際は、毎月いくら返済するか、つまり借入れの残高がいくらかによって、利息額や、逆転する時点が変わってきます。ただ、期間が長くなればなるほど、金利の低さに軍配が上がることに変わりはありません。
結局無利息期間の利用か、銀行系カードローンの利用か
ここから得られる結論としては、以下のことがいえます。短期間で返済できる見込みがあるのであれば、無利息カードローンを利用するのがお得になるでしょう。
一方、返済が長期間にわたる可能性が高いのであれば、最初から低金利の銀行カードローンを利用していた方が合計の支払額は少なくなります。
上記の比較表からわかるとおり、返済が長期化するうちに銀行カードローンよりも無利息カードローンのほうが多くの返済額を払うことになる分岐点が訪れます。
無利息カードローンと銀行カードローンのどちらがお得であるかは、借入れ額や金利、返済期間や無利息期間を総合的に鑑みて、返済シミュレーションを行ったうえで判断するとよいでしょう。
堅実な返済計画に基づいて、利息を抑えられそうな方法を選びましょう。
専門家からのコメント

たしかに金利の計算は難しいと感じるところですが、お金を借りる時点で、月々いくらを、何回に分けて返済していくことになるのかについて理解しておかなければ、その後の月々の収支の予定が立てにくくなります。
借りる時はお金の必要に迫られて申込、契約をしますが、借入金の返済はその後長く続いていくことになります。
借りた分はなにかの目的で利用しているので納得もいきますが、利息は「カードローン会社にただであげるお金」です。
大事なお金をただでカードローン会社に払い続けることになってもいいのか、全体を見ながら判断しなければいけません。
また、当初の借入だけでなく、途中で再度借り入れをすることになると、全体の借入額や利息分を把握するのがますます困難になります。その結果、月々の返済が予想以上に膨らみ、返済が困難になるという事態にもなりかねません。
返済期間が長期化するほど、途中で予想外の出来事が起こり返済が苦しくなるリスクも高くなります。借入れ時に将来を見据えて、無理のない返済計画を立てることが大切です。
無利息のカードローンでお金を借りるときの注意点
無利息カードローンは、一定期間内、無利息でお金を借りることができる点がメリットです。しかし、無利息期間終了後の金利は低いとはいえません。
無利息カードローンをお得に利用するためには、返済サイクルや条件をしっかりと理解して使うことが大切です。
無利息期間の起算日や無利息期間中も返済が必要であることなど、意外と勘違いが多い部分であるため事前にしっかりと確認しておきましょう。
なお、特に注意しておきたいポイントは下記の3つです。
- 無利息期間の起算日を間違えて利息を取られる場合がある
- 返済が遅れると、無利息期間が終了して遅延損害金が発生する
- ATMによっては手数料が発生する場合がある
無利息期間の起算日を間違えて利息を取られる場合がある
「契約締結日の翌日」から起算するところと、「初回借入れ日の翌日」から起算するところがあることに注意が必要です。
「初回借入れ日の翌日」の場合はよいのですが、気を付けたいのは「契約締結日の翌日」の場合です。
契約後しばらくして初めての借入れをした時に、「これまで借りていないから無利息で借りられる」と思っていたら利息が発生していてびっくりする、ということがありえます。
無利息期間サービスは、多くの場合「契約締結日の翌日」を採用しているので注意が必要です。
「契約締結日の翌日」の場合、無利息期間は翌日からカウントされていきます。例えば5日に契約して25日に借りたとき、その時点で無利息期間は20日分消化され、あと10日しかありません。


また、期間中何度でも無利息で借りられるサービスの場合は、2度目以降の借入れで無利息期間が伸びるわけではありません。
無利息期間終了後は、その時点の借入れ残高に対して利息が発生します。
以下は、消費者金融系の無利息サービスを利用したのに、利息を払うことになってしまったという方からの口コミです。
金利については、借入れ後30日間は無利息だったのですが、それを過ぎてしまったので、金利が18%になってしまいました。ほかの会社と比較しても高いという印象を受けました。
お得に利用するためには、いつ返済できそうか、あらかじめ計画をたてて利用することをおすすめします。
専門家からのコメント

借入時に「無利息期間中に全額返済する」と予定していても、なんらかの理由でそれができなくなることがあります。
無利息期間のみの利用と考えて、借入時に利息について考えておかなかったために、無利息期間の終了後、月々いくらの利息が発生するのかを把握していないという方は意外と多くいらっしゃいます。
あとになって、「こんなに利息を払わないといけないの!?」とビックリすることもあるようです。
「お金を残す」、「お金を貯める」のは意識しないとできないことです。些細なズレでも、毎月のこととなれば大きな出費になってしまいますので注意してください。
返済が遅れると、無利息期間が終了して遅延損害金が発生する
利息がつかない無利息期間であっても、期間内は借りっぱなしでOKというわけではありません。期間中にもし「返済日」があれば、その日に返済をおこなう必要があります。
返済日は自分で指定ができるところと、あらかじめ指定されるサービスとあります。初回の返済日がいつになるか、最初に確認しておきましょう。
返済日には、最初の契約の時に示された「最低返済額」以上を入金します。無利息期間中の返済は全額が元金充当されます。
仮に返済日を過ぎてしまうと、その時点で無利息期間が終了して利息が発生してしまいます。
この時に、延滞の翌日から利息が発生するところと、無利息期間がなかったものとして借入れの初日からの利息を請求するところとがあります。契約書でよく確認しておきましょう。
さらに、遅延損害金もかかります。遅延損害金は、延滞したことへのペナルティーです。延滞の金利は利息と異なる年率が適用されます。
記事でご紹介したなかでは、北日本銀行が「借入れ比率と同じ」としていますが、消費者金融各社をはじめとして、「年20%」の金融機関がほとんどです。
延滞すると信用情報にも延滞の記録が記載されてしまいますので、くれぐれもうっかり返済期日を忘れていた、ということはないようにしたいものです。
また、「無利息期間内に返済するから大丈夫」と思っていても、予期しない事情で返済が遅れることもあるかもしれません。
利用の前には念のため、無料期間内で返済できなかった場合の返済も計算して確認しておきましょう。計算は、各サービスのホームページに用意されている返済シミュレーションが便利です。
リスクを減らすには、無利息だからといって限度額ぎりぎりまで借りるようなことはせず、あくまで本当に必要な範囲の金額にとどめることをおすすめします。
また、大きな金額になると利息も大きくなるので、心配な方は無利息期間終了後の金利がなるべく低いサービスを選ぶのも一手です。
ATMによっては手数料がかかる場合がある
せっかくの無利息期間中ですが、借入れや返済時に振込手数料や出金手数料が発生する場合があります。
例えば、ATMからの出入金で手数料無料のサービスを用意している会社は多いですが、自社のATMや提携ATM以外では手数料がかかります。お近くのATMが無料で使えるか、あらかじめ確認しておきましょう。
無利息期間のあるカードローンに関するよくある質問
無利息期間つきのカードローンに関するよくある質問に回答します。
無利息期間が長いカードローンはどこ?
なお、WEBからの申込みであれば、60日の無利息期間で200万円までの借入れをおこなうことも可能です。大きめの金額を借りたい際は、そちらのプランを選択することも視野に入れましょう。
無利息期間中は何回借りても利息はかからないですか?
レイクは、60日間無利息期間は200万円まで、180日間無利息期間は5万円までと、借入総額が決められているので注意しましょう。
また、無利息期間だとしても延滞をすると無利息期間は終了してしまいます。返済日は必ず守るように注意してください。
カードローンの無利息期間のメリットは?
急な出費や少額融資の検討などには、無利息期間を上手に利用しましょう。低金利のローンへ借り換えをするために無利息期間を利用することも1つの手法です。
カードローンの無利息期間についてのメリットについて、より詳しく記事内で解説しています。
カードローンを無利息で利用する条件はなんですか?
業者によって無利息開始のタイミングがそれぞれ違うので、無利息サービスを利用する際は注意しましょう。
記事内では無利息期間のあるカードローンを比較しています。こちらを参考にしてみてください。
カードローンの無利息期間はいつから始まりますか?
・初回借り入れ日
・初回借り入れ日の翌日
・初回契約日の翌日
記事内では、カードローンの無利息期間を詳しく比較しています。ぜひ参考にしてください。
無利息期間のあるカードローンまとめ
無利息期間のあるカードローンを比較し解説しました。
利用したい金額や期間によってどの無利息サービスを選べばいいか、また、ご自分が無利息期間を利用すべきなのか、低金利のカードローンを使うべきかなどがわかるようになったのではないかと思います。
ここでご紹介した情報が、賢くお得なカードローン選択の一助となれば幸いです。
大手証券会社をはじめ、都市銀行の融資課、消費者金融の督促など、金融機関に計10年間勤務してきました。証券会社では個人顧客400名の資産運用を担当し、お金にまつわるアドバイスをしていました。 銀行や消費者金融では、審査のための稟議書の作成や期日に返済が困難なお客様の対応をしてきましたので、審査でどのような点がチェックされるか、返済が困難になった場合の対処方法などを熟知しています。
会計コンサルタントを経て、2017年よりライター・編集者として活動中。 得意なテーマは金融・ビジネスで、マネ会ではカードローン記事の執筆・編集を担当している。本を読むことが好きで、年間の読書量は100冊以上。 保有クレカはエムアイカード。使いすぎ防止で三菱UFJ-VISAデビットを愛用していたが、増税を契機にスマホ決済アプリへの関心を高め、現在は楽天Payを中心にLINE Pay・PayPay・d払い・メルペイを使い分けている。