無利息期間のあるカードローンおすすめ9選!期間や条件も徹底解説

「カードローンを無利息で借りられるサービスがある」こんな情報を見聞きして、気になっている方も多いのではないでしょうか。
これは、正確にはカードローン各社が設定している「無利息期間」のことです。一定期間、利息を払わなくてよいのですから、借り手にとっては大変有利なサービスです。ただ、上手に利用するには少しコツが必要です。
この記事では、金融各社が提供している無利息サービスの仕組みや特長、利用する際の注意点などについて詳しくお伝えしていきます。
無利息期間のあるおすすめカードローン9選
ここでは、無利息期間サービスを提供しているおすすめのカードローンを9つご紹介します。
おすすめのカードローン
- アコム
- アイフル
- プロミス
- レイク
- ノーローン
- PayPay銀行
- 北日本銀行カードローン
- 愛媛銀行カードローン
- 静岡銀行カードローン
アコム

- 30日間金利0円サービス
- ご利用可能金額は 1万円~800万円、ご利用用途は自由
- お客さまのご都合にあった方法でお借入、ご返済が可能
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短30分
- 融資時間
- 最短30分
- コンビニ
-
- 収入証明書
アコムの返済日は「前の返済日から35日ごと」と、「契約者が指定した返済日」の2種類から選べますが、はじめてアコムを利用する方であれば、どちらの返済日を選択しても無利息期間が適用されます。
借入れの返済は、インターネット返済とアコムのATMなら無料です。コンビニや銀行の提携ATMは出入金に手数料が110円〜220円(税込)かかります。また、ほかにも振込や口座振替の利用が可能です。
アイフル

- 最短25分で審査完了!即日融資も可能
- 誰にも知られずWeb完結!郵送物一切なし
- 初めての方なら最大30日間利息0円
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短25分
- 融資時間
- 最短25分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合
初めての利用者という以外に、無利息期間の追加条件はありません。
返済日は毎月一定の返済日を指定できる「約定日制」と、返済日の翌日から35日後が返済日となる「サイクル制」のどちらかを選択が可能です。
借入れの返済は、インターネット返済とアイフルATMが無料で使えます。コンビニや銀行の提携ATMは出入金に手数料がかかります。
プロミス

- お申込み~ご融資までのスピードが早い!
- 無担保でお借入れできる!
- 契約額の範囲内で、繰り返しご利用可能
- 実質年率
- 年6.30〜17.80%
- 借入限度額
- 1万円〜300万円
- 審査時間
- 最短25分
- 融資時間
- 最短25分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円まで原則不要
新規契約者でメールアドレスを登録し、web明細を利用すると無利息期間が適用されます。
また、新規契約者でなくても、利用を重ねてポイントで条件を満たせば、無利息期間が適用されるサービスがあります。
返済期日は、5日・15日・25日・末日のなかから選択できます。
無料で利用できるのは、インターネット返済の他にプロミスと三井住友銀行のATMです。コンビニや他の銀行の提携ATMは出入金に手数料がかかります。
レイク

- はじめてならWeb申込で60日間特典(利息0円)も選べる!
- 24時間お申込みOK!
- 申込み後最短15秒で審査結果を表示!
- 実質年率
- 年4.50〜18.00%
- 借入限度額
- 最小1万円〜最大500万円
- 審査時間
- 申込み後最短15秒
- 融資時間
- Webで最短25分融資も可能
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合提出必要
レイクでは新規契約者を対象に、契約額に応じて選べる無利息プランがあります。詳細は下記のとおりです。
無利息期間 | 利用条件 | 契約額(極度額) | 無利息金額 |
---|---|---|---|
30日間 |
・自動契約機で申込み ・電話で申込み ・契約額が200万円以上 |
1万円〜500万円 | 借入の全額 |
60日間 |
・WEBで申込み ・契約額が200万円以下 |
1万円〜200万円 | 借入の全額 |
180日間 | ・契約額が200万円以下 | 1万円〜500万円 | 借入額に対して5万円まで |
借入れ額のうち5万円までの利息が180日間無料になるコースでは、5万円を超えた部分については通常の利率が発生します。なお、SBI新生銀行カードローンATMで借入・返済する場合は手数料無料です。
ノーローン
新規契約者に限らず、繰り返し利用が可能です。新規借入れの場合は借入れ日の翌日から7日間、2回目以降は完済した月の翌月から7日間、無利息期間が適用されます。
インターネット決済のほか、SBI新生銀行カードローンATMが無料で利用できます。
コンビニや他の銀行の提携ATMは出入金に手数料が110円〜220円(税込)かかります。ほかにも振込や口座振替の利用が可能です。
PayPay銀行
利用には、PayPay銀行の普通預金口座が必要です。口座がない方は新たに開設する必要があります。
PayPay銀行の極度型ローンを初めて契約する人が対象です。ここでの極度型ローンとは、利用限度額の範囲内で繰り返し利用できるタイプのローンと定義されています。
2007年1月15日以前に初回借入れをしている場合は、無利息期間の対象とはなりません。
また、無利息期間は初回借入れ日から30日間です。借入れ日も無利息期間に含まれるため、間違えないよう注意しましょう。
返済日は、毎月1日~28日、月末のいずれか希望の日を指定できます。無利息期間終了後の金利は、1.59%~18.0%です。
北日本銀行カードローン

- 来店も口座も不要!口座があれば即日融資も可能!
- 銀行カードローンには珍しい、契約日から30日間無利息!
- 一部提携ATMでの借入・返済時の手数料無料!
- 実質年率
- 年3.00〜14.80%
- 借入限度額
- 10万円〜500万円
- 審査時間
- 最短即日
- 融資時間
- ご契約後最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
北日本銀行の口座がなくても、web契約で全国どこからでも契約が可能です。初回のウェブ契約に限り、契約完了日から30日間適用されます。
返済日は、借入れ月の翌月1日~末日までで、期間中に複数回に分けて返済することができます。北日本銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行などのATMが無料で利用できます。
愛媛銀行カードローン

- ウェブ契約なら30日間無利息!
- 愛媛銀行の普通口座不要!
- 返済日を自分で選べる
- 実質年率
- 年4.40〜14.60%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 最短即日
- 融資時間
- 最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
愛媛銀行の口座がなくても、web契約で全国どこからでも契約が可能です。初回のウェブ契約に限り、契約完了日から30日間適用されます。
返済期日は毎月1日から月末日の任意の日で、コンビニATMの手数料は月4回まで無料です。
静岡銀行カードローン

- お申込みはWEBで完結!
- 初めての方限定!利息キャッシュバック!最大45日間分
- キャッシュカードと一体型で便利!
- 実質年率
- 年4.00〜14.50%
- 借入限度額
- 10万円〜500万円
- 審査時間
- 公式サイト参照
- 融資時間
- 公式サイト参照
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
静岡銀行のサービスは「無利息期間」を提供するものではありませんが、新規契約者が返済を行なった場合、利息の最大45日分がキャッシュバックされます。利息も先に支払う必要がありますが、戻ってくるので実質的な「無利息」といえるでしょう。
申込みはすべてインターネットで行います。口座がなくても申込めますが、利用時にしずぎんインターネット支店「WebWallet」の口座が一緒に開設されます。
返済期日は毎月10日で、セブン銀行ATMが無料で利用できます。
カードローン各社の無利息期間を比較
ここからは、無利息期間を設けているカードローンを詳しく紹介していきます。
無利息期間のサービスを行なっているのは、主に消費者金融ですが、銀行も数行あります。各サービスによって申込み基準や利用方法が異なりますので、一つひとつ、見ていきましょう。
金融機関 | 適用期間 | 対象者 |
---|---|---|
アコム |
契約日の翌日から30日間 | 初めてアコムを利用する人 |
アイフル |
契約日の翌日から30日間 | 初めてアイフルを利用する人 |
プロミス |
初回借入日の翌日から30日間 |
・初めてプロミスを利用する人 ・ポイントを満たした時 |
レイク |
・契約日の翌日から30日間 ・契約日の翌日から60日間 ・契約日の翌日から180日間 |
初めてレイクを利用する人 |
ノーローン |
借入日の翌日から7日間 |
・初めてノーローンを利用する人 ・既存の利用者 |
金融機関 | 適用期間 | 対象者 |
---|---|---|
PayPay銀行カードローン | 初回借入日から30日間 | PayPay銀行の極度型ローンを初めて契約する人 |
北日本銀行カードローン | 契約完了日から30日間 | 新規契約者のみ |
愛媛銀行カードローン |
契約完了日から30日間 | 新規契約者のみ |
静岡銀行カードローン | 契約日から起算して最大45日間分の利息をキャッシュバック | 新規契約者のみ |
上記は無利息期間サービスがある金融機関です。
ほとんどの金融機関が申込みができる条件として、その会社のカードローンを「初めて利用する人」に限定しています。
初めて以外の人でも利用できるのは、SBI新生銀行グループのノーローンくらいです。
また金融機関によって、無利息になる期間は様々です。
無利息期間で一番多いのは「30日間」ですが、最短で「7日間」、最長で「180日間」のサービスがあります。
無利息期間後の金利の上限は、消費者金融系は18%、銀行系は14.5%程度が中心です。
消費者金融は最短で即日融資が可能ですが、銀行は最短でも翌日以降です。 審査については通常と異なるところはないので、詳しくは各カードローンについての個別記事をご覧ください。
審査にとおるか心配な方は、各社がホームページで用意している借入れ診断サービスで試してみることをおすすめします。
お得なキャンペーンの開催も
金融機関のなかには、無利息キャンペーンを不定期におこなうところもあります。よくあるのは、無利息期間が30日間から60日間になるなどの、期間が長くなるキャンペーンや、金利がキャッシュバックされるキャンペーンです。
ほかにも、普段無利息サービスを行っていないところがおこなうケースもあります。キャンペーンをチェックするのが手間ですが、タイミングよく見つかれば検討の価値はあるでしょう。
カードローンの無利息期間ってどんなサービス?
無利息期間とは、この期間内に借りたお金に対して金利が発生しない期間を指します。金利は、借りたお金に対して発生する利息の割合のことです。
では無利息とは何でしょうか?どこかからお金を借りると、通常利息が発生します。利息はお金を貸してくれたことに対する「お礼」のようなものです。
ですから、無利息は利息がゼロ円、つまり「お礼はいりませんよ」と言っていることになります。
例えば、10万円を金利10%で借りたら30日後の利息は821円です。でも、30日間の無利息期間があったとすれば、利息の821円はないので、30日後に返すお金は10万円で済みます。
各社が無利息ローンを取り扱う理由
金融機関はお金が必要な人にお金を貸して、貸したお金を返してもらうとともに、利息をもらうことで利益を得ています。それなのに、「無利息」で貸すとどうなるでしょうか。
貸したお金はもともと自分がもっていたお金ですから、返ってきたところで利益にはなりません。それどころか、カード発行の費用や人件費を考えるとむしろ損です。
ではなぜ、無利息で貸すのでしょうか。それは、自分たちの商品・サービスを知ってほしい、試してほしいと思っているからです。
スーパーやデパ地下で試食や試飲をしたことはないでしょうか。スーパーでハムが並んでいても、どれが美味しいのか、好みに合うのか外見からではわかりません。
でも、横で試食をすすめる人がいたらどうでしょう。食べてみておいしい、好きだと思ったら納得して買う。もしくは、どうも好みに合わないなと思ったら買わない、という判断ができます。
金融会社も、無利息期間を儲けて、興味を持った人が自分たちのサービスを試しやすくできるようにしているのです。
特に、カードローンは一般的に他社への乗り換えが少ないとされているので、無利息期間を提供することで、新規顧客の獲得につなげたいという思惑があります。
無利息ローンと普通のローンの共通点
ところで、無利息のローンと利息のついた普通のローンには共通点があります。何でしょうか。それは、どちらも借金であるということです。ですから、いくらお得だからと言って、デパ地下の試食サービスのように無利息のサービスを「はしご」してみようか、という考えはおすすめしません。
クレジットカードを利用したり、カードローンを利用すると、信用情報機関に信用情報が記録されます。
こうした情報のなかには、借入れを申込んだという情報も含まれます。ローンの申込みをした記録は照会日から半年間残ります。
これらの情報は、金融機関がカードローンの審査をするときに照会する情報です。
あまり多くの会社に申込みをしていると、本当に必要な時の審査に影響が出る可能性があります。申込みは必要な時を見計らっておこなうようにしましょう。
カードローンを無利息で借りられると、こんな時に助かる!
では、無利息期間のサービスは、どのような場面で利用したら一番役に立つのでしょうか。3つのケースをご紹介します。
無利息期間が役立つ場面
- 急な出費を乗り切りたい
- 少額融資をお得に受けたい
- カードローンを試してみたい
急な出費を乗り切りたい
まず考えられるのは、冠婚葬祭や入院で急に大きな金額のお金が必要になるケースです。
こうしたお金は、ご祝儀や香典、医療保険などで近いうちに回収できるあてがありますから、急な用立てを間に合わせるために無利息ローンを利用するというのは解決策の一つになるでしょう。
少額融資をお得に受けたい
次は、逆に少額を利用したいケースです。
給料日前で手元に使えるお金が少ししかないのに、欠席できない付き合いが入ってしまった。
こんな時に、数日すれば手に入る給料を前倒しで使えたら助かります。こちらも、給料日になったらすぐ返せるので安心して利用できそうです。
カードローンを試してみたい
3つめは、いざという時の「転ばぬ先の杖」としてローンが使えるようにしておきたい、という「お試し利用」のケースです。
カードローンの申込みには審査があります。急いでいる時に手続きをするよりも、必要な時にすぐ使えるように用意ができていると安心です。利息がつくような使い方をする前に、無利息期間を利用して、返済の仕方など使い勝手を試すのはおすすめできる使い方です。
専門家からのコメント

無利息ローンの利点は、一定の期間内であれば利息なしでお金を借りることができる点です。
上記に書かれているとおり、あとから保険金や給付金、ご祝儀などが出るケースでは、一時的な立て替えとして無利息ローンを使うのは有効です。
また、資格取得や研修を受ける場合、子どもの受験・進学、家のリフォームなど、あとで金利の低い別のローンを利用できるものであれば、借り換えをする予定で無利息ローンを利用することも一つの方法です。
「無利息期間」の選び方
ここまで、各社の無利息サービスについて見てきました。では、実際に利用するとすれば、どのように選べばよいのでしょうか?
ここでは、「無利息期間の長さ」、「少額融資」、「リピート利用」それぞれの状況別で最も適していると考えられるサービスを紹介します。
無利息期間で選ぶならプロミス!実質無利息期間が長い
無利息期間が一番長いのは、レイクの180日間無利息サービス(5万円までの利用)です。
ただし、レイクではほとんどの会社と同じく無利息期間を「契約日の翌日」としています。この場合、すぐに借入れをしてもしなくても、無利息期間は契約完了時から減っていきます。
一方、プロミスの無利息期間の起算日は「初回借入れ日の翌日」です。この仕組みでは、契約をした後、実際に借入れをして初めて無利息期間がスタートします。
契約してすぐに利用を始めるのでなければ、実質的な無利息期間が長いプロミスが、お得に利用できるサービスといえます。
少額融資ならレイクがおすすめ
レイクの無利息サービスのうち「5万円まで180日間無利息」のコースは、借入れ額のうち5万円分に対する利息が180日間は発生しないサービスです。
無利息期間中は、何度利用しても5万円までに対しては無利息が適用されます。
180日といえば約半年です。これだけ期間が長いと、期間中に数回、無利息で利用する機会もあるかもしれません。少額での利用を考えているのなら、お得に利用できるサービスといえます。
ただし、利用にあたっては、5万円を超える部分の借入れ額については借入れ日翌日から利息が発生することに注意が必要です。
例えば6万円の借入れをした場合、5万円は無利息ですが、残りの1万円に対しては利息を支払う必要があります。
リピート利用なら7日間無利息が何度でも利用できるノーローン
各社が無利息サービスの対象者を「初めての契約者」に限定しているのに対して、ノーローンでは利用を初回契約に限定していません。
借入れ金額を全額返済すれば、翌月に再び7日間、無利息期間を利用することができます。利用は何度でもリピートでき、例えば契約後に10回利用したら終了、などの回数制限はありません。
また、プロミスと同じく無利息期間は「借入れ日の翌日」からなので、利用しないまま無利息期間だけが消滅する心配はありません。
必要が生じたときに「さっと借りてさっと返す」使い方をしたい人には、お得に利用できるサービスといえるでしょう。
カードローンの無利息期間は本当にお得?
カードローンの利息は借入れ残高と金利のバランスで決まります。最初に無利息でも、その後の金利が高ければ、最終的に割高になってしまうケースもありえます。
すでにお伝えしているとおり、無利息期間後の金利の上限は、消費者金融系は18%、銀行系は14.5%程度が中心です。各社の金利には幅がありますが、無利息期間後の金利は、初めての人なら上限になることが多いようです。
一方、世のなかには利息はかかりますが、金利を低く設定した「低金利」のカードローンも存在します。例えば、住信SBIネット銀行のカードローン(ミスターカードローン)プレミアムコースの金利は年0.99~7.99%です。
ここでは、無利息期間を利用する消費者金融系のカードローンと、低金利のカードローンのどちらが最終的に支払額が少なくて済むのか、検証してみたいと思います。
低金利カードローンとの比較
最初に、条件設定をします。
①借入れ期間:30日、60日、90日、120日、150日、180日
(無利息サービスは表示期間から30日をマイナスして金利計算します)
②借入れ金額:10万円
無利息期間終了後の金利は、18.0%とします。
比較する低金利カードローンは、①年利0.99~7.99%の「住信SBIネット銀行カードローン(ミスターカードローン)プレミアムコース」と、②年利14.0%(※)のみずほ銀行カードローンを選びました。ミスターカードローンは上限金利を採用します。
利息の計算式は、以下のとおりです。
計算式
利息=借入れ金額×実質年率(金利)÷365日×借入れ日数
① 住信SBIネット銀行のカードローン(ミスターカードローン)プレミアムコースとの比較
まずは、金利18%と7.99%との比較です。
金額 | 金利 | 利息 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
30日後 | 60日後 | 90日後 | 120日後 | 150日後 | 180日後 | ||
10万円 | 18% | 0 | 1,479 | 2,958 | 4,438 | 5,917 | 7,397 |
7.99% | 656 | 1,313 | 1,970 | 2,626 | 3,283 |
3,940 |
すべての借入れ金額で、無利息ローンの返済金額のほうが少ないのは、30日後のみとなりました。
無利息期間終了後、翌月には低金利カードローンのほうが有利になることがわかります。
金利18%と7.99%では2倍以上の差がありますので、逆転も早いのでしょう。
②年利14.0%のみずほ銀行カードローン(※)との比較
では、年利18%と14%とではどうでしょうか。
金額 | 金利 | 利息 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
30日後 | 60日後 | 90日後 | 120日後 | 150日後 | 180日後 | ||
10万円 | 年18% | 0 | 1,479 | 2,958 | 4,438 | 5,917 | 7,397 |
年14% | 1,150 | 2,301 | 3,452 | 4,602 | 5,753 | 6,904 |
今度は、120日後まで、無利息サービスのほうが有利という結果になりました。
今回のシミュレーションは、単純比較するために毎月の返済額を計算に入れていません。
実際は、毎月いくら返済するか、つまり借入れの残高がいくらかによって、利息額や、逆転する時点が変わってきます。ただ、期間が長くなればなるほど、金利の低さに軍配が上がることに変わりはありません。
結局無利息期間の利用か、銀行系カードローンの利用か
ここから得られる結論としては、以下のことがいえます。短期間で返済できる見込みがあるのであれば、無利息カードローンを利用するのがお得になるでしょう。
一方、返済が長期間にわたる可能性が高いのであれば、最初から低金利の銀行カードローンを利用していた方が合計の支払額は少なくなります。
上記の比較表からわかるとおり、返済が長期化するうちに銀行カードローンよりも無利息カードローンのほうが多くの返済額を払うことになる分岐点が訪れます。
無利息カードローンと銀行カードローンのどちらがお得であるかは、借入れ額や金利、返済期間や無利息期間を総合的に鑑みて、返済シミュレーションを行ったうえで判断するとよいでしょう。
堅実な返済計画に基づいて、利息を抑えられそうな方法を選びましょう。
専門家からのコメント

たしかに金利の計算は難しいと感じるところですが、お金を借りる時点で、月々いくらを、何回に分けて返済していくことになるのかについて理解しておかなければ、その後の月々の収支の予定が立てにくくなります。
借りる時はお金の必要に迫られて申込、契約をしますが、借入金の返済はその後長く続いていくことになります。
借りた分はなにかの目的で利用しているので納得もいきますが、利息は「カードローン会社にただであげるお金」です。
大事なお金をただでカードローン会社に払い続けることになってもいいのか、全体を見ながら判断しなければいけません。
また、当初の借入だけでなく、途中で再度借り入れをすることになると、全体の借入額や利息分を把握するのがますます困難になります。その結果、月々の返済が予想以上に膨らみ、返済が困難になるという事態にもなりかねません。
返済期間が長期化するほど、途中で予想外の出来事が起こり返済が苦しくなるリスクも高くなります。借入れ時に将来を見据えて、無理のない返済計画を立てることが大切です。
カードローンを無利息で借りるときの注意点
無利息カードローンは、一定期間内、無利息でお金を借りることができる点がメリットです。しかし、無利息期間終了後の金利は低いとはいえません。
無利息カードローンをお得に利用するためには、返済サイクルや条件をしっかりと理解して使うことが大切です。
無利息期間の起算日や無利息期間中も返済が必要であることなど、意外と勘違いが多い部分であるため事前にしっかりと確認しておきましょう。
なお、特に注意しておきたいポイントは下記の3つです。
事前に確認したいポイント
- 無利息期間の起算日を間違えて利息を取られる場合がある
- 返済が遅れると、無利息期間が終了して遅延損害金が発生する
- ATMによっては手数料が発生する場合がある
無利息期間の起算日を間違えて利息を取られる場合がある
「契約締結日の翌日」から起算するところと、「初回借入れ日の翌日」から起算するところがあることに注意が必要です。
「初回借入れ日の翌日」の場合はよいのですが、気を付けたいのは「契約締結日の翌日」の場合です。
契約後しばらくして初めての借入れをした時に、「これまで借りていないから無利息で借りられる」と思っていたら利息が発生していてびっくりする、ということがありえます。
無利息期間サービスは、多くの場合「契約締結日の翌日」を採用しているので注意が必要です。
「契約締結日の翌日」の場合、無利息期間は翌日からカウントされていきます。例えば5日に契約して25日に借りたとき、その時点で無利息期間は20日分消化され、あと10日しかありません。


また、期間中何度でも無利息で借りられるサービスの場合は、2度目以降の借入れで無利息期間が伸びるわけではありません。
無利息期間終了後は、その時点の借入れ残高に対して利息が発生します。
以下は、消費者金融系の無利息サービスを利用したのに、利息を払うことになってしまったという方からの口コミです。
金利については、借入れ後30日間は無利息だったのですが、それを過ぎてしまったので、金利が18%になってしまいました。他の会社と比較しても高いという印象を受けました。
お得に利用するためには、いつ返済できそうか、あらかじめ計画をたてて利用することをおすすめします。
専門家からのコメント

借入時に「無利息期間中に全額返済する」と予定していても、なんらかの理由でそれができなくなることがあります。
無利息期間のみの利用と考えて、借入時に利息について考えておかなかったために、無利息期間の終了後、月々いくらの利息が発生するのかを把握していないという方は意外と多くいらっしゃいます。
あとになって、「こんなに利息を払わないといけないの!?」とビックリすることもあるようです。
「お金を残す」、「お金を貯める」のは意識しないとできないことです。些細なズレでも、毎月のこととなれば大きな出費になってしまいますので注意してください。
返済が遅れると、無利息期間が終了して遅延損害金が発生する
利息がつかない無利息期間であっても、期間内は借りっぱなしでOKというわけではありません。期間中にもし「返済日」があれば、その日に返済をおこなう必要があります。
返済日は自分で指定ができるところと、あらかじめ指定されるサービスとあります。初回の返済日がいつになるか、最初に確認しておきましょう。
返済日には、最初の契約の時に示された「最低返済額」以上を入金します。無利息期間中の返済は全額が元金充当されます。
仮に返済日を過ぎてしまうと、その時点で無利息期間が終了して利息が発生してしまいます。
この時に、延滞の翌日から利息が発生するところと、無利息期間がなかったものとして借入れの初日からの利息を請求するところとがあります。契約書でよく確認しておきましょう。
さらに、遅延損害金もかかります。遅延損害金は、延滞したことへのペナルティーです。延滞の金利は利息と異なる年率が適用されます。
記事でご紹介したなかでは、北日本銀行が「借入れ比率と同じ」としていますが、消費者金融各社をはじめとして、「年20%」の金融機関がほとんどです。
延滞すると信用情報にも延滞の記録が記載されてしまいますので、くれぐれもうっかり返済期日を忘れていた、ということはないようにしたいものです。
また、「無利息期間内に返済するから大丈夫」と思っていても、予期しない事情で返済が遅れることもあるかもしれません。
利用の前には念のため、無料期間内で返済できなかった場合の返済も計算して確認しておきましょう。計算は、各サービスのホームページに用意されている返済シミュレーションが便利です。
リスクを減らすには、無利息だからといって限度額ぎりぎりまで借りるようなことはせず、あくまで本当に必要な範囲の金額にとどめることをおすすめします。
また、大きな金額になると利息も大きくなるので、心配な方は無利息期間終了後の金利がなるべく低いサービスを選ぶのも一手です。
ATMによっては手数料がかかる場合がある
せっかくの無利息期間中ですが、借入れや返済時に振込手数料や出金手数料が発生する場合があります。
例えば、ATMからの出入金で手数料無料のサービスを用意している会社は多いですが、自社のATMや提携ATM以外では手数料がかかります。お近くのATMが無料で使えるか、あらかじめ確認しておきましょう。
カードローン無利息期間の利用に向いている人、向いていない人
無利息カードローンは非常に魅力的なサービスですが、誰にでも適している仕組みではありません。「無利息」という言葉に飛びつくよりも、総合的に判断してほかのカードローンを検討したほうがお得になる場合もあるのです。
無利息カードローンは、無利息期間を過ぎてしまえば「有利息」カードローンとなります。
「自分は無利息カードローンに向いているか?」という点をしっかりと判断していくことが、無利息カードローンを有効に活用するための非常に重要なポイントです。
無利息期間の利用に向いている人
無利息カードローンの利用に向いている人は、無利息ローンのメリットを最大限に享受できる方です。つまり、「無利息期間内に返済できるあてのある人」や「無料期間終了後の返済負担を負うことができる人」には無利息カードローンがおすすめです。
無利息期間内にきちんと返済できるのであれば、無利息カードローンを利用しない手はありません。もしも期間内に返せなくても、無料期間終了後の金利についても納得し、返済する見込みがあるならば、無利息カードローンをお勧めできます。
消費者金融の無利息サービスを利用した方の口コミを見てみましょう。
初めての利用だったせいか、金融会社と言う雰囲気が少しこわかったです。月内に一括で返済し、無金利で借りることが出来た点では、凄く満足だったと思います。急ぎで借りたかったので、その点は助かりました。
次は、アイフルの無利息期間サービスを利用した方です。
初めての利用者に対しては契約してから30日間は無利息が適用される、アイフルの独自の無利息サービスがあったため私はこのメリットを享受することができた点は嬉しかったです。
返済は順調にこなしました。5万円借りて、毎月の返済額は4,000円でしたので無理なく返済できましたし、ボーナスが支給されたときに一括返済できました。
この方は、無利息期間だけの利用ではありませんでしたが、毎月の少額返済とボーナス一括返済で完済しています。このように、借入れ金額が少額の方も、無利息カードローンに向いている傾向にあるでしょう。
少額であれば短期間で返済できる可能性が高くなります。
もちろん、比較的高額な借入れであっても、無利息期間中にまとまった収入を得る確証のある方であれば問題はありません。
専門家からのコメント

上記の口コミは、あらかじめ返済の時期を決めていたので、うまく無利息期間を活用できたケースです。どのタイミングで返済をするかがわかっていれば、事前に利息の計算ができ、返済総額も把握できます。
逆に事前の計画がないと、カードローン会社から請求が来るまで返済額がわからないままになったり、返済が長引いてしまい、予想以上に利息を払っていたということになりかねません。
カードローンで借りたお金には、基本的に高い利息が発生するもので、無利息期間は一時的なサービスにすぎないと認識しておけば、「借り過ぎ」や「返済の長期化」の予防に役立ちます。
無利息期間の利用に向いていない人
無利息カードローンの利用に向いていない人は、返済が長期化する可能性がある方です。
短期間で返済できそうにないという方は、無理に無利息カードローンに申込むよりも低金利カードローンを検討したほうが合計の返済額は低くなるでしょう。
高額の借入れを希望している方も、無利息カードローンには向いていない傾向にあるといえます。
借入れ額が大きければ大きいほど金利の影響も大きくなるうえ、会社によっては無利息カードローンの対象外となります。そのような場合にも、低金利カードローンを検討するのが得策といえます。
無利息期間のあるカードローンに関するよくある質問
無利息期間つきのカードローンに関するよくある質問に回答します。
無利息期間が長いカードローンはどこ?
なお、WEBからの申込みであれば、60日の無利息期間で200万円までの借入れをおこなうことも可能です。大きめの金額を借りたい際は、そちらのプランを選択することも視野に入れましょう。
無利息期間のあるカードローンまとめ
ここまで無利息期間のあるカードローンについてお伝えしてきました。
利用したい金額や期間によってどの無利息サービスを選べばいいか、また、ご自分が無利息期間を利用すべきなのか、低金利のカードローンを使うべきかなどがわかるようになったのではないかと思います。
ここでご紹介した情報が、賢くお得なカードローン選択の一助となれば幸いです。
大手証券会社をはじめ、都市銀行の融資課、消費者金融の督促など、金融機関に計10年間勤務してきました。証券会社では個人顧客400名の資産運用を担当し、お金にまつわるアドバイスをしていました。 銀行や消費者金融では、審査のための稟議書の作成や期日に返済が困難なお客様の対応をしてきましたので、審査でどのような点がチェックされるか、返済が困難になった場合の対処方法などを熟知しています。
古関 夢香の監修記事・プロフィール一覧へ会計コンサルタントを経て、2017年よりライター・編集者として活動中。 得意なテーマは金融・ビジネスで、マネ会ではカードローン記事の執筆・編集を担当している。本を読むことが好きで、年間の読書量は100冊以上。 保有クレカはエムアイカード。使いすぎ防止で三菱UFJ-VISAデビットを愛用していたが、増税を契機にスマホ決済アプリへの関心を高め、現在は楽天Payを中心にLINE Pay・PayPay・d払い・メルペイを使い分けている。
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