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おまとめローンは本当におすすめ?メリットやデメリット、注意点を徹底解説!

おまとめローンは本当におすすめ?メリットやデメリット、注意点を徹底解説!

複数の借入れを1つにまとめることができるおまとめローン

多重債務を抱えている人にとっては気になる商品ですが、「ちゃんと利息は減るのか?」、「本当におすすめできる?」などの疑問を持っている方もいらっしゃることでしょう。

おまとめローンは、返済先を1つにまとめることで債務の管理がラクになるだけでなく、金利が下がったり利息が減ったりすることもあるお得な商品です。

一方で、商品によっては、返済専用で自由に借入れできないなどのデメリットもあります。この記事では、おまとめローンのメリット・デメリットや利用の流れ、おすすめ商品などを紹介していくので、利用を検討中の方はぜひご一読ください。

多重債務を抱えている方にはおまとめローンがおすすめ!

多重債務で返済に苦しんでいる方におすすめしたい商品。それが、おまとめローンです。

どのカードローンの公式サイトでも、「お借入れは計画的に」の一文が書かれてあります。確かに計画的に借金をしないと返済に追われてしまい、生活を楽しむ余裕がなくなってしまいます。

しかしながら、世の中はいつでも思い通りに物事が進むとは限りません。借金返済中でも新たな借入れが必要になることもあり、いつの間にか複数の借金(多重債務)を抱えてしまうこともあるでしょう。

借入件数が増えてしまったときは、返済負担を軽減するために、おまとめローンで返済先を整理することをおすすめします。

おまとめローンとは?

おまとめローンを説明する画像

おまとめローンとは、その名の通り複数のローンをまとめるためのローンです

つまり、おまとめローンを利用できるのは、多重債務を抱えている方だけ…ということになります。

例えば、A社から30万円、B社から20万円、C社から10万円の多重債務があり、3社への返済が大変になっていたとします。

そんなとき、D社で60万円を借りてそのお金でA社・B社・C社からの債務(計60万円)を完済すれば、翌月からの返済先はD社のみとなります。こんな風に、複数の借入れを1つにまとめることをおまとめローンと呼びます。

おまとめローンを利用することで、返済先が1つになるため返済負担が軽減されるだけでなく、利息が少なくなる場合もあるので、多重債務を抱えている方はぜひ検討したいところです。

なお、おまとめローンには次の3つの種類があります。それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

おまとめローンの3つの種類

  • おまとめ専用ローン
  • 借り換えローン
  • カードローン・フリーローンをおまとめローンとして利用

おまとめ専用ローン

通常、おまとめローンといえば、複数の借金を1つにまとめるおまとめ専用ローンのことを指します。

おまとめ専用ローンは通常のカードローンと異なり、返済専用のローンです。そのため、カードローンなら返済した分だけ新たに借りられるようになりますが、おまとめ専用ローンの利用中は、おまとめローンを使って新たに借入れることはできません。

また、消費者金融のカードローンは総量規制が適用されるため、年収の1/3を超える金額を借りることは難しいです。

しかし、貸金業法に基づくおまとめローン専用商品は、たとえ消費者金融のローン商品であっても総量規制の例外貸付となり、年収の1/3を超える金額を借りることもできます。

利用する商品によっては、既存の借入先に対して、おまとめローンでの借入金を使った返済を代行してくれる場合もあります。

借り換えローン

一方、借り換えローンとは、今までの借金を清算するために新たに借入れることを指します。

借り換えローンで複数の借金を清算することもできますが、1つしか借金がない場合でも利息を減らすために低金利の借り換えローンを利用することもあります。

借り換えローンは、広義でいうとおまとめローンの一部ですが、おまとめローンのなかには既存の借入先で複数の債務をまとめる場合もあります。それに対して、借り換えるために新規の借入先を利用することを指すのが「借り換えローン」という言葉です。

利用する商品によっては、既存の借入先に対して、借り換えローンでの借入金を使った返済を代行してくれる場合もあります。

カードローン・フリーローンをおまとめローンとして利用

借金をまとめるときに利用できるのは、おまとめ専用ローンと借り換えローンだけではありません。

カードローン
フリーローンを使っても、借りたお金で既存の借入先を完済すれば、返済先を1つにまとめることが可能です。

フリーローンで債務をまとめても、原則として利用した会社が既存の借入先への返済を代行してくれることはありません。


そのため、フリーローンでお金を借りたら、自分で既存の借入先に返済することで、借入先を1つにまとめることになります。

Q
複数のカードローン会社を利用している人ほどおまとめを希望すると思いますが、実際には債務が多いほど不利になりますか?

専門家からのコメント

古関 俊祐
弁護士 新小岩法律事務所代表
古関 俊祐

いくら総量規制の対象外といっても、おまとめ先の業者ごとに借入上限額はありますのでおまとめローンが利用できるかどうかは会社ごとにチェックする必要があります。

また、複数社の借入れを一社にまとめるということは、それだけ一社から多くの額の借入れをするということです。おまとめ時の審査は、通常の借入れよりも厳しくなることは覚悟しておきましょう。

また、おまとめローンの全てが総量規制の対象外になるというものではなく、“利用者に一方的に有利な”おまとめローンが総量規制の対象外になるというものなので、おまとめローンの全てが総量規制の対象外となるわけではないので注意しましょう。

おまとめローンのメリット

おまとめローンを利用すると、複数の借金を抱えている場合でも1つにまとめることができます。しかし、借入件数が減るだけで、借入額自体が減るわけではありません

それでは、おまとめローンを利用することには、一体、どのようなメリットがあるのでしょうか?

メリット
  • 金利を低く抑えられる可能性がある
  • 毎月の返済額を低くできる可能性がある
  • 返済日を統一できる

金利を低く抑えられる可能性がある

お金を借りるときの金利は、利息制限法により上限を定められています。以下の表のとおり、利息制限法では借入額が増えると上限金利が低くなるため、借金を1つにまとめることで金利が下がる可能性があるのです

利息制限法による上限金利
借入元本 上限金利
10万円未満 年20%
10万円以上、100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

たとえば50万円を3つのローン会社から借りていたとしましょう。それぞれ上限金利が適用されていたとすると、年18%で150万円を借りることになる可能性があります。

しかし、おまとめローンで借金を1つにまとめるなら、150万円を1つのローン会社で借りることになるため、金利が年15%を超えることはありません。

つまり、借金をまとめることで適用金利を下げることが可能になるのです。

毎月の返済額を低くできる可能性がある

毎月の返済額が多すぎて生活が苦しくなっている場合も、おまとめローンを利用するなら借金との関わり方を改善できるかもしれません。

実は、借入額が多くなればなるほど適用金利が低くなるため、借金を1つにまとめると毎月の返済額も減る可能性があるのです

たとえばアイフルの最低返済額を例にとって考えてみましょう。

アイフルの月々の最低返済額
借入金額 月々の最低返済額
10万円以下 4,000円
10万円超20万円以下 8,000円
20万円超40万円以下 11,000円
40万円超50万円以下 13,000円
50万円超60万円以下 16,000円
60万円超70万円以下 18,000円
(※)アイフルでは35日ごとに返済する「サイクル制」と毎月1回約定日に返済する「約定日制」があります。上記の表は約定日制を選択した場合の月々の最低返済額を示しています


アイフルで20万円を借りる場合、毎月の最低返済額は8,000円になります。

仮に、同条件のローン会社3カ所から20万円を借りているならば、毎月の返済額は8,000円×3で24,000円になってしまいます。

しかし、借金を1つにまとめて60万円をアイフルで借りるなら、最低返済額は16,000円と大幅に下がります。月々の負担が減り、家計管理も楽になるでしょう。

返済日を統一できる

借入件数が多いと、その分、支払い管理が複雑になります。それぞれの借金の返済額を調べ、それぞれの返済ルールに従って返済期日までに返済を完了しなくてはなりません。

借金の件数が増えれば増えるほど返済の手間も増えることになりますから、ついうっかりと返済期日を忘れてしまうことや、間違った金額を間違った方法で返済してしまうケースも増えるでしょう。

また、借入件数が多いと月に何度も返済期日が訪れるため、常に返済に追われているような感覚に陥るというデメリットがあります。

しかし、おまとめローンで借金を1つにまとめるなら、返済の手間も1つになります。シンプルに管理できるため、返済にかかる手間が減り、心理的な負担も大幅に軽減されるでしょう

借入件数が少なくなることで、返済にかかる手数料を減らせる点もメリットです。

ローン会社によっては提携ATMを利用する際に手数料が発生することや、手数料が利用者負担の振込による返済しか受け付けていないことがありますが、借入件数を減らすならば手数料も大幅に軽減できるかもしれません。

おまとめローンのデメリット・注意点

メリットが多いように見えるおまとめローンですか、デメリットがないわけではありません。そのため、おまとめローンを利用することで、返済にかかる負担が増える可能性も充分にあるのです。

おまとめ、借り換えで失敗のリスクを減らすためにも、両方をしっかりと理解しておきましょう。

デメリット・注意点
  • 金利が下がらない可能性がある
  • 返済総額が高くなる可能性がある
  • 通常のカードローンに比べて審査難易度は高め
  • 借入額すべてをおまとめできるとは限らない
  • おまとめローンでは自由に借入れ・返済ができない
  • おまとめローンを借りる前に過払い金の有無をチェックしよう

金利が下がらない可能性がある

利息制限法によって上限金利が決まりますが、借りている金額によってはおまとめしても金利は変わらないことがあります

たとえば20万円を借りるときの上限金利は年18%ですが、60万円の上限金利も年18%です。20万円を3件借りている方がおまとめローンで60万円1件にしたとしても、適用金利がまったく変わらない可能性もあるのです。

また、ローン会社によって適用金利が異なる点にも注意が必要です

おまとめローンの適用金利のほうが高い可能性も充分にありますので、「何が何でもおまとめローンで借金を1つにまとめたい」と考えるのではなく、「おまとめローンの金利を見てから利用するかどうか検討する」というスタンスを心がけてください。

返済総額が高くなる可能性がある

月々の返済金額の多さに困っている方なら、おまとめローンで負担が減るのは嬉しいことです。

しかし、毎月少額しか返済しないということは、借入元金がなかなか減らないということですから、返済期間が長引く可能性があります。利息は毎日発生していますので、返済期間が長引けば長引くほど高額になります。

つまり、月々の返済額が減ることで、支払う返済総額が高くなってしまう恐れがあるのです。

返済総額を増やさないようにしたい方は、おまとめローンで月々の最低返済額が減ったとしても、毎月の返済額を今までと同程度あるいはそれ以上にするようにしてください。

通常のカードローンに比べて審査難易度は高め

借入額が多くなればなるほど、ローン会社は慎重に審査を実施します。慎重に審査をおこなうということは審査難易度が高くなるということですので、審査に通過することが難しくなってしまいます。

つまり、おまとめローンであれ、すべてのローンは審査に通過しないと利用できませんから、利用を希望しても利用できない可能性もあるのです。

借入額すべてをおまとめできるとは限らない

条件付きでおまとめローンの審査に通過することがあります。100万円のローンを申込んでも「50万円なら融資可能です」という風に条件付きで審査通過するかもしれません。

条件付きで審査に通過すると、すべての借入れをまとめられないケースもあります。3つのローンをまとめようとおもっても、結局2しかまとめられず、2つのローンを支払うようになり、返済管理が劇的には楽にならない可能性もあるでしょう。

すべての債務を1つにまとめたい方は、利用したい商品の金利や限度額、利用条件を鑑みて、慎重におまとめを進めるとよいでしょう。

おまとめローンでは自由に借入れ・返済ができない

おまとめローンは、基本的には返済専用のローンです。そのため、カードローンのように追加で借りるということできないことが一般的です。返済中にお金が必要になったときは、別のローンに申込むために新たに審査を受けなくてはなりません

また、おまとめローンでは、契約時に月々の返済額を固定するケースが多いです。少しでも返済総額を減らしたいのならできるだけ返済期間を短縮するようにするのが得策ですが、月々の返済額が固定されているおまとめローンでは勝手に返済期間を短縮できません

なかには「繰上返済手数料」を要求するローンもあり、多めに返済するための費用がかかってしまい、利息が減ってもトータルで見るとあまりお得にならないこともあるのです。

おまとめローンを借りる前に過払い金の有無をチェックしよう

2006年以前から契約しているローンがあるのなら、過払い金が発生している可能性があります。過払い金が発生していると、ローンの返済をしなくてよくなるだけでなく、過払い金が還元されるかもしれません。

おまとめローンに申込む前に、過払い金の可能性の有無を調べておきましょう。なお、過払い金が発生しているかどうか分からないときは、過払い金を専門に扱う法律事務所で相談するようにしてください。

Q
過払い金の請求を選ぶか、おまとめローンを選ぶかはどのように決めたらいいでしょうか。

専門家からのコメント

古関 俊祐
弁護士 新小岩法律事務所代表
古関 俊祐

2006年以前から消費者金融への借入れを続けてこられた方なら過払い金が発生している可能性があり、いま返済に困っていてもおまとめローンを検討する前に過払い金の有無を先に確認すべきでしょう。

逆に、2006年以降の借入れについては、基本的に過払い金は発生していないと考え、おまとめローンを検討すべきです。

ただし、お金が戻ってくるか、お金を払わなければならないかで大きく今後の結果が変わってきますので、ご自身で判断しきれない場合には、積極的に弁護士や司法書士へ相談してみましょう。

おまとめローンの利用に向いている方

ここまで説明してきましたように、すべての方がおまとめローンに向いているわけではありません。

おまとめローンを利用することで得をする方の特徴をまとめましたので、ご自身が当てはまるのかどうかチェックしてみてください。

おまとめローンがおすすめなケース

  • 複数のカードローン会社から借入れがある
  • 毎月の返済が厳しい
  • 金利が高くなかなか借金が減らない
  • 債務整理はせずに自力で返済していきたい

まず、複数社から借入れがある方には、返済先をまとめられるおまとめローンがおすすめです。とくに、「毎月の返済が厳しい」、「金利が高い」と感じている方には、一度はおまとめローンを検討してみることをおすすめします。

なぜなら、返済管理が楽になるだけでなく、金利や返済額が下がって返済負担も軽減されることがあるからです。

さらに、返済不能に陥りかけているものの、「債務整理はせずに自力で返済したい」という方にも、おまとめローンはおすすめです。

どうしても返済できなくなってしまったら、債務整理などの選択をせざるを得なくなってしまいますが、そうなると信用情報にも深刻な負の影響が及びます。

信用情報に傷をつけないためにも、返済不能に陥る前におまとめローンを利用して、返済できるように工夫していきたいものです。

おまとめローンの審査について

さて、ここまで読んでいただけたあなたは、おまとめローンのメリットを十分にご理解いただけたことでしょう。多少のデメリットや注意点はありますが、やはり多重債務の返済に苦しんでいる方なら、ぜひおまとめローンを利用したいところです。

おまとめローンを利用することを決意したなら、次はおまとめローンの審査についてチェックしておきましょう。おまとめローンを新たに契約する場合も、すでに借入れしている業者で借り換えをする場合も、かならず審査はおこなわれます。

審査の甘いおまとめローンは存在しない

おまとめローンの審査は、決して甘くはありません。

今までの少額ローンと比べると、審査はむしろ厳しくなってしまいます。おまとめローンに乗り換えれば利息が減ることが分かっていたとしても、利用できない可能性も充分にあるのです。

審査が甘いと謳うおまとめローンに注意

「絶対におまとめローンを利用したい」という多重債務者の弱みにつけこみ、極甘審査を謳って勧誘する闇金などの業者もいます。審査が甘いと宣伝しているローンは注意が必要です。

うっかりと手を出してしまうと、今まで以上に返済負担が増えたり、返済総額が増えたり、犯罪に巻き込まれたりする恐れがあります。どんなに困った状況のときでも、正当な審査をおこなう正規業者を利用するようにしてください。

おまとめローンの3つの審査基準

おまとめローンの審査基準はカードローンの審査基準とほぼ同じですが、合格ラインをより厳しく設定していることが多いです。

おまとめローンで審査通過するためのポイントをまとめましたので、チェックしてからおまとめローンに申込むようにしてください。

おまとめローンの審査基準

  • 安定した収入があること
  • 個人信用情報に問題がないこと
  • 総量規制の制限内であること(おまとめ、借り換え専用ローン以外のカードローンを利用する場合)

安定した収入があること

カードローンでも安定した収入があることがチェックされますが、おまとめローンではさらに厳しく安定した収入の有無について調べられます。

現在、安定した収入を得ているだけでなく、今後も安定した収入が継続されるのかを審査しますので、雇用形態と勤続年数の基準が厳しくなると予想されます

個人信用情報に問題がないこと

信用情報機関で管理している返済・借入れに関する個人情報を信用情報と呼びますが、この信用情報に問題がある場合は、おまとめローンの審査通過は厳しくなります。

たとえば現時点でローン返済を滞納している場合や今までに返済滞納が続いたことがある場合、自己破産などの債務整理をおこなったことがある場合には、信用情報に金融事故として記録され、審査を通過するのが難しくなります。

不安な方は、自分の信用情報を開示してもらうように請求して、事前に確認しておくとよいでしょう。信用情報を開示する方法については、下記の記事でご紹介しています。

信用情報機関はどんな情報があるのか?また情報開示についても解説

総量規制の制限内であること(おまとめ、借り換え専用ローン以外のカードローンを利用する場合)

消費者金融などの貸金業法が適用されるローン会社から借りる場合でも、おまとめローンや借り換えローンに関しては総量規制が適用されません。

しかしながら、貸金業者のフリーローンや通常のカードローンを使って借金をまとめる場合には、総量規制が適用されて、年収の1/3を超える金額を借りられなくなってしまいます。

おまとめに利用しようとしているローン商品が総量規制の対象内なのかもチェックし、万が一、総量規制が適用されるときは、借入額と年収の関係も計算しておきましょう。

おまとめローンの審査がカードローンの審査より厳しい理由

カードローンに比べると、おまとめローンのほうが審査は厳しくなる傾向にあります。

それでは、なぜおまとめローンの審査は慎重におこなわれるのでしょうか? この章では、おまとめローンの審査が厳しい理由についてご紹介します。

借入金額が大きくなり金融機関が貸し倒れリスクを警戒するため

第一に、おまとめローンでは借入金額が大きくなりやすいので、ローン会社が貸し倒れリスクを警戒することが挙げられます。

借入金額が多いということは、借りた側にとっては返済が厳しくなることを意味します。

ローン会社としては返済滞納や返済途中での債務整理が起こっては困りますから、審査を厳しくして、本当に最後まで返済できそうな方以外には融資をおこなわないようにするのです

「おまとめローン」の顧客が多重債務者を想定しているため

第二に、ほとんどの場合において、おまとめローン利用者の既存の借入件数が多大であることが挙げられます。

おまとめローンの主要ターゲットは「複数の借入れがあって、返済が厳しくなっている人」です。いわゆる多重債務者ですが、借入れへの依存度が高く、返済期間中でも新たな借入れを増やして債務状況がさらに厳しくなる可能性があります。

つまり、おまとめローンは返済できないリスクを抱える方への融資ともいえます。そのため、審査基準を厳しくせざるを得なくなってしまうのです。

専門家からのコメント

古関 俊祐
弁護士 新小岩法律事務所代表
古関 俊祐

おまとめローンが利用できるかの条件・審査には通常の借入れよりも厳しいものがありますので、こまめに金融業者と相談されることをおすすめします。

おまとめローンにも審査時の在籍確認はある

おまとめローンの審査でも在籍確認が実施されます。在籍確認は、ローン申込者の勤務先へ電話をかけるという方法で実施されることが一般的です。

なお、在籍確認は、通常、個人名で電話をかけ、申込者以外の人に要件を語ることはありません。ただし、銀行にローンを申込む場合は、銀行名で電話がかかってくることがあります。

いずれにしてもローンに申込んだことを他人に伝えることはありませんので、とりたてて不安に思う必要はありません

在籍確認の詳しい内容について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

カードローンの在籍確認とは?基礎知識や周りにバレないようにする対処法を徹底解説!

おまとめローンを利用する際の流れについて

おまとめローンの利用の流れは、下記のとおりです。

おまとめローン利用までの流れ

  1. 申込み
  2. 審査
  3. 契約
  4. 融資
  5. もとの借入れを完済

まず、「1.申込み」では、電話やインターネット、窓口からおまとめローンの審査に申込みます。

次に、「2.審査」に通れば「3.契約」に進みます。契約書類に記入する必要がありますが、窓口で申込まない場合は郵送やインターネットで書類を提出します。

ここまで来たら、「4.融資」でお金を借りることができます。

最後の「5.もとの借入れを完済」では、ローン会社によっては、おまとめしたい既存の借入先に、直接返済資金を振り込んでくれることもあります。

利用者自身がおまとめするローン会社への返済をおこなう場合には、もとの借入れを完済したことを証明する書類(融資金を他社借入の解消のために使用したことを示す書類)をおまとめローンの会社に提出しなくてはならないこともある

おまとめローンで必要な書類は?

本人確認書類を表す画像

必要書類

  • 本人確認書類
  • 収入証明書類
  • 他社借入を証明する書類 など

おまとめローンを申込むときは、かならず運転免許証などの本人確認書類を提出しなくてはなりません。また、借入額も大きくなるため、所得証明書などの収入証明書類の提出を求められることもあります。

それに加え、おまとめするローンの借入証明書や残高証明書の提出も必要なケースが多いです。審査をスムーズに進めるためにも、各ローン会社に問い合わせ、申込みの前に必要書類をそろえておくようにしましょう。

おまとめローンと債務整理の違いについて

少しでも返済を楽にしたいとき、おまとめローン債務整理の2つの方法が考えられます。しかし、両者はまったくの別物のため、違いを把握して使い分けましょう。

おまとめローン VS 債務整理
おまとめローン 債務整理
借入額そのものは減らない
借入額を減らせることがある
借入条件によって利息が増減する
利息を減免することができる
返済を滞納しない限り信用情報に傷はつかない
信用情報に金融事故として登録される
法律事務所に行かなくても利用者自身で手続きができる 利用者自身で手続きをすることもできるが、法律事務所に依頼することが一般的
利用後、新規の借入れは不可能ではない 利用後、新規の借入れは困難

たとえばおまとめローンを利用しても借入元金は減りませんが、債務整理をおこなうと借金そのものを減らせる可能性があります。

また、おまとめローンを利用しても信用情報に傷がつくことはありませんが、債務整理をおこなうと信用情報に金融事故として5~10年記録が残ることがあります。

つまり、おまとめローンには、「きちんと返済できれば信用情報に傷がつかない」というメリットと、「借入額そのものは減らない」というデメリットがあるということです。

反対に、債務整理には、「借入額を減らせることがある」というメリットと、「信用情報に大きな傷がつく」というデメリットがあるということです。

債務整理で信用情報に傷がつくと、ローン商品だけでなく、クレジットカードや携帯電話の割賦販売も利用することができなくなってしまいます。信用情報に大きな傷をつける債務整理は、あくまでも最終手段であることを心に留めておきましょう。

どうしても返済が難しければ債務整理で解決しよう

債務整理をおこなうと、信用情報に傷がつくことは回避できません。できればおまとめローンを利用し、借金を自力で返済するようにしたいものです。

しかし、どうしても返済が難しいときは、債務整理で借金そのものを軽減することも1つの方法です。債務整理には以下の4つの方法がありますので、法律事務所に相談して最適な方法を選んでください。

債務整理の種類

  • 任意整理
  • 過払い金請求
  • 個人再生
  • 自己破産

任意整理とは、弁護士や司法書士に借入金の減額金利の引き下げ交渉を債権者と交渉してもらい、返済の負担を減らす手続きです。裁判所を通さずにできますので、もっとも手軽な債務整理の方法です。

過払い金請求とは、利息制限法(グレーゾーン金利)の上限を超えて払いすぎた利息を取り戻す手段です。任意整理の際に過払い金が発覚する場合もあります。

また、個人再生とは、借入金の減額を裁判所に認めてもらい、減額された額を3~5年ほどかけて返済していく手続きです。

債務整理の中でももっとも債務状態を改善する効果が高いのが自己破産です。財産がなく返済できないことを裁判所に認めてもらい、借入金の返済義務を免除してもらいます。

Q
債務の残高が多くなってしまった場合、おまとめローンにした方がいいのか、債務整理にした方がいいのかの判断基準はありますか? また、債務整理によるメリットにはどういうものがあるのでしょうか?

専門家からのコメント

古関 俊祐
弁護士 新小岩法律事務所代表
古関 俊祐

基本的には、おまとめローンによっても返済が難しい(おまとめ後の月返済額の支払いが難しい)場合に債務整理を選択することになるでしょう。

あとは、事故情報に登録されてもいいかどうかですね。債務整理によるデメリットは端的に信用情報への登録だけでしょう。

債務整理の相談窓口

債務整理をおこなうときは、債務整理に強い法律事務所に相談する必要があります。

相談窓口一覧
相談機関窓口 連絡先
法テラスサポートダイヤル
0570-078374
日本弁護士連合会 ひまわりお悩み110番
0570-783-110
日本司法書士会連合会
お住いの地域によって異なる
日本クレジットカウンセリング協会 多重債務ほっとライン
0570-031640

上記は、債務整理を相談できる代表的な窓口の一覧です。各機関に連絡を入れると専門家への相談方法を教えてもらえますので、ぜひ活用してください。

各カードローン会社の代表的なおまとめローン

債務整理ではなくおまとめローンで債務状況を改善する場合は、おまとめに利用できるローン商品に申込む必要があります。

代表的なおまとめローンを紹介しますので、ぜひ検討してみてください。なお、いずれのローンも日本全国どこにお住まいの方でも利用可能です。

アイフル「おまとめMAX」/「かりかえMAX」

アイフルではおまとめ専用ローンとしておまとめMAXかりかえMAXの2種類が用意されています。なお、おまとめMAXはアイフルを利用したことがある人向け、かりかえMAXはアイフルを初めて利用する人向けの商品です。

通常、消費者金融のおまとめ専用ローンでは、貸金業者の借入れ返済のみに資金の使いみちが制限されてしまうことが多いです。しかし、アイフルのおまとめ専用ローンは、審査次第で銀行カードローンやクレジットカードのリボ払いなども借り換えの対象にできる場合があります。

基本スペック
借入可能額 最大800万円
金利(年率) 3.0~17.5%
借入期間 最長10年
申込条件
・満20歳以上の方
・定期的な収入と返済能力を有する方
・かりかえMAXを利用する場合はアイフルを初めて利用する方であること

⇒アイフルのおまとめローンに申込みたい方はこちら

アコム「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」

アコムの貸金業法に基づく借り換え専用ローンは、毎月の返済負担を軽減したい方に向けたおまとめローンです。

ただし、おまとめできるのは消費者金融などの貸金業者のローンに限られますので、銀行カードローンやクレジットカードのリボ払いはまとめることができません

基本スペック
借入可能額 最大300万円
金利(年率) 7.7~18.0%
借入期間 最長13年7カ月
申込条件
・20歳以上の方
・安定した収入と返済能力を有する方

⇒アコムのおまとめローンに申込みたい方はこちら

プロミス「おまとめローン」

プロミスでもおまとめローンを提供しています。追加返済も可能で、借入期間を短縮して早期完済・利息削減を目指せます。

ただし、アコムと同じく貸金業者のローンとクレジットカードのキャッシングなどが借り換え対象のため、銀行カードローンやクレジットカードのショッピングについてはまとめることができません

基本スペック
借入可能額 最大300万円
金利(年率) 6.3~17.8%
借入期間 最長10年
申込条件
・20歳以上65歳以下の方
・安定した収入がある方

⇒プロミスのおまとめローンに申込みたい方はこちら

東京スター銀行「スターワン乗り換えローン」

東京スター銀行のスターワン乗り換えローンは最大1,000万円まで借入れでき、おまとめしたい金額が多いときにも使いやすいローンです。金利が年12.5%と低めに設定されている点もメリットと言えるでしょう。

なお、資金の使いみちは無担保個人向けローンの借り換えやおまとめのみに制限されますが、銀行やカード会社のローンの借り換えにも使えます

基本スペック
借入可能額 最大1,000万円
金利(年率) 12.5%
借入期間 最長10年
申込条件
・申込時に満20歳以上65歳未満の方
・給与所得者 (正社員・契約社員・派遣社員)
・年収が200万円以上の方

⇒スターワン乗り換えローンに申込みたい方はこちら

ノーローン「かりかエール」

消費者金融のノーローンも、おまとめローンとして利用できるローン商品があります。ただし、こちらも貸金業者のローンやクレジットカードのキャッシングのみの借り換えのため、銀行カードローンなどはまとめることができません

基本スペック
借入可能額 最大400万円
金利(年率) 10.5~18.0%
借入期間 最長8年
申込条件
・20歳~70歳までの方
・安定した収入がある方

⇒ノーローンのおまとめローンに申込みたい方はこちら

おまとめローンとして利用できるカードローン・フリーローン

カードローン・フリーローンは、原則として利用目的を問わない融資商品ですが、おまとめローンとしては利用できないものもあります。

この章では、おまとめローンとしても利用可能なカードローン・フリーローンをご紹介します。おまとめ専用ローンとは異なり、他社借入の状況を説明する書類の提出を求められないことが多く、少ない手間で申込めるという利点があります。

楽天銀行カードローン

楽天銀行カードローンは最低金利が年1.9%で、銀行カードローンのなかでも低金利となっています。とくに高額な限度額が設定された場合には、低い金利が適用される可能性が高まるため、楽天銀行カードローンのメリットを存分に享受できるでしょう。

楽天銀行の口座を作る必要もないので、気軽に利用できる点がうれしいですね。

あなたの現在のお借入れを、楽天銀行で見直しませんか?

・金利が下がるかも!?
・毎月の返済額が下がるかも!?
・返済忘れがなくなるかも!?

公式サイトには上記のような記載があり、おまとめローン・借り換えローンとしての利用を受け入れていることが分かるので、安心して審査に申込むことができるでしょう。

大手消費者金融のおまとめローンの金利と比べると、楽天銀行カードローンならかなり利息を抑えることができる点も魅力的です。金利にこだわっておまとめローンを選びたい方には、ぜひ検討をおすすめしたい商品の1つです。

楽天銀行カードローン(楽天スーパーローン)
楽天銀行"スーパーローン"のロゴ
おすすめポイント
  • 金利は年1.9%~14.5%
  • スマホでお申込が完了!
  • 最大限度額は800万円。
実質年率
1.90〜14.50%
借入限度額
10万円〜800万円
審査時間
最短即日
融資時間
公式サイト参照
コンビニ
セブンイレブン ローソン ファミリーマート ミニストップ
収入証明書
公式サイト参照

じぶん銀行カードローン

じぶん銀行カードローンの公式HPでは、「借り換えもOK!」と明記されています。このことから、おまとめローンにおすすめな銀行カードローンの1つといえるでしょう。

最低金利が年2.2%と低いので、借入金額が大きい方にも向いていますね。

さらに、「カードローンau限定割 借り換えコース」を利用すれば、金利は年1.7%~12.5%まで引き下げてもらうことが可能です。auユーザーで借り換えを希望している方は、ぜひこちらの特典もチェックしておきましょう

基本スペック
上限金額 100万円~800万円
金利(年率) 2.2%~17.5%
借入期間 指定なし
申込条件 ・契約時の年齢が満20歳以上70歳未満
・安定継続した収入がある
・保証会社であるアコム株式会社の保証を受けられること
じぶん銀行カードローン
じぶん銀行カードローンのロゴ
おすすめポイント
  • 年会費&ATM手数料0円
  • 全国のコンビニATMで原則24時間365日ご利用OK
  • auユーザーなら最大年0.5%の金利優遇
実質年率
1.48〜17.50%
借入限度額
10万円〜800万円
審査時間
公式サイト参照
融資時間
公式サイト参照
コンビニ
セブンイレブン ローソン ファミリーマート ミニストップ 非対応
収入証明書
公式サイト参照
【PR】Sponsored by 株式会社じぶん銀行

イオン銀行「イオンアシストプラン」

イオン銀行の「イオンアシストプラン」はおまとめにも使えるフリーローンです。

銀行系のフリーローンなので、総量規制の制限も受けません。資金使途の自由度が高く、金利は最大でも年13.5%なので、消費者金融のおまとめ専用ローンと比較しても金利の低い借入れが可能です。

また、借入期間は8年以内に定められていますが、借入可能額が700万円と高い割には期間が短く、他社のローンと比べると短期間で返済できる可能性があります。その分、毎月の返済負担は増えてしまいますが、利息総額の削減も期待できます。

なお、契約時に事務手数料(税込み2,750円)と印紙代(契約金額による)が必要です。手数料を支払っても借り換えるほうがお得なのか、かならず申込みの前にシミュレーションするようにしてください。

基本スペック
借入可能額 最大700万円
金利(年率) 3.8~13.5%
借入期間 最長8年
申込条件
・日本国内に居住している方、もしくは永住許可を受けている外国籍の方
・契約時の年齢が満20歳以上満60歳未満であること
・安定かつ継続した収入の見込める方
・原則として前年度税込年収が200万円以上の方
・年金受給者、学生、無職、専業主婦あるいは専業主夫ではない方

⇒イオンアシストプランに申込みたい方はこちら

オリックス・クレジット「オリックスVIPフリーローン」

オリックス銀行の「オリックスVIPフリーローン」は、おまとめのみに利用できるフリーローンです。総量規制の対象外となる商品で、最大800万円まで借入れできます。

融資を受けられる人は年収400万円以上の人に限定されますが、上限金利が年14.5%と一般的な消費者金融のおまとめ専用ローンよりは低金利です。また、利用時に手数料がかからない点もメリットです。

基本スペック
借入可能額 最大800万円
金利(年率) 3.0~14.5%
借入期間 最長8年
申込条件
・日本国内に居住している方
・申込時に20歳以上65歳未満の方
・年収400万円以上の方

⇒オリックスVIPフリーローンに申込みたい方はこちら

おまとめローンのまとめ

おまとめローンは、ローンの借入件数が膨らんで返済に困っている人、借金を完済したいと考えている人にとって、とても役立つ融資商品です。支払利息を減らし、管理の手間暇を削減できるなど、返済負担を軽くするメリットがたくさんあります。

一方、おまとめローンの活用方法を間違えると、総返済額が増加してしまい、実質的な返済負担を増加させてしまいかねません。ここで紹介した内容を参考に、ご自身にあったおまとめローンを見つけてください。この記事が、債務の完済を成功させるための一助となることを願います。

<参考>
アイフル「貸金業法に基づく計画返済支援おまとめローン」
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
プロミス「おまとめローン」
東京スター銀行「おまとめローン(スターワン乗り換えローン)」
ノーローン「おまとめローンについて」
イオン銀行「フリーローン(イオンアシストプラン)」
オリックス・クレジット株式会社「オリックスVIPフリーローン」

大手法律事務所にて勤務していた時代から消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けています。分かりやすく、人当たりの良い弁護士になることを目標に、日々の業務を行っています。 債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続など家庭内の問題など、個人の生活において避けては通れない様々な問題について手広く対応しています。

古関 俊祐の監修記事・プロフィール一覧へ

投資信託・株式の運用歴20年以上。相続問題が発生したことを機に、ファイナンシャルプランナー2級とAFPの資格を取得。 大学や省庁で研究活動をおこないながら、2014年度からはマネーやファイナンス、医学関係の執筆活動を開始。 ライフマネープランニングやIPO投資、金融詐欺の見分け方、ローン・クレジットカードの使い方などを得意テーマとしている。 現在メインで利用しているカードはアメリカンエクスプレスのプラチナ。招待制から申込制に変わって、ちょっと残念に思う毎日。

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