
年齢制限なしのカードローンはある?何歳から何歳までお金を借りられる?
カードローンには、年齢制限はあるのでしょうか?また年齢制限がないカードローンは存在するのでしょうか?
この記事では、何歳から何歳までカードローンに申込可能なのか説明していきます。
また、大手カードローンの年齢制限比較表や、年齢制限が高めの商品などもご紹介します。
年齢制限なしのカードローンは存在しない!会社によって年齢制限は異なる
結論から伝えると年齢制限のないカードローンは存在しません。どのカードローンにも年齢制限は設けられています。
ただし、カードローンの年齢制限は、カードローン会社によってそれぞれ異なり、申込条件で定められています。
とくに上限年齢は、商品によって差が出やすい部分です。60歳までしか利用できない商品もあれば、80歳近くまで利用可能な商品もあります。
一方で下限年齢は、原則として20歳以上です。クレジットカードは18歳から利用できる場合もありますが、カードローンと混同しないように気をつけましょう。
現在借りているカードローンで年齢制限の上限に達したらどうなる?
現在すでにカードローンを利用している方が、上限年齢に達したらとどのような扱いになるのでしょうか? ご高齢の方は心配になってくるかもしれません。
原則として、上限年齢を越えた場合にはカードローン契約の更新はできなくなり、追加融資もできなくなります。
ただし、商品によっては、契約の更新時期までは上限年齢を超えていても追加融資を受けられることがあるようです。
また、上限年齢に達したからといって、返済の義務がなくなるわけではありません。上限年齢を超えると契約の更新や追加融資はできませんが、返済だけは続けていくことになります。
ただし、急に一括返済が求められるわけではありませんので、ご安心ください。上限年齢に達しても約定返済を今までどおり続けることは可能で、もちろん任意返済や一括返済を選択することもできます。
消費者金融・銀行カードローンの年齢制限を比較!65歳や70歳前後が多い!
それでは、大手カードローンの年齢制限はどのようになっているのでしょうか? 早見表を作ってみました!
カードローン | 上限年齢 | 下限年齢 |
---|---|---|
三井住友銀行 カードローン | 69歳以下 | 20歳以上 |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 65歳未満 | 20歳以上 |
みずほ銀行カードローン | 66歳未満 | 20歳以上 |
アコム | 69歳以下 | 20歳以上 |
プロミス | 70歳未満 | 20歳以上 |
アイフル |
70歳未満 |
20歳以上 |
レイク | 70歳以下 | 20歳以上 |
SMBCモビット | 74歳以下 | 20歳以上 |
大手銀行カードローンの場合には下限年齢は変わらないものの、上限年齢は3社ともに違っています。このように、銀行カードローンの年齢制限は、銀行ごとに異なる傾向にあります。
3大メガバンクのなかで、最も上限年齢が高いのは三井住友銀行のカードローンの「69歳以下」ですね。バンクイックは65歳未満、みずほ銀行カードローンは66歳未満と、消費者金融と比べると低めの上限年齢といえるでしょう。
一方、大手消費者金融のカードローンでは、レイクの上限年齢が「70歳以下」と少しだけ高くなっている以外には違いはなく、いずれも20歳〜70歳未満/以下を年齢制限としているようです。
専門家からのコメント

カードローンで年齢の上限が設けられている一番の趣旨は、カードローンを組んだものの返済ができなくなってしまうという事態を金融機関が避ける趣旨になります。
上記カードローンの年齢上限は65歳から70歳と幅がありますが、現在の日本企業は、希望する社員全員を65歳まで継続雇用する義務を負っておりますので、65歳までは少なくとも返済能力があると考えるのが一般的といえます。
それを超えて何歳まで返済能力があると考えるかは各金融機関の裁量の範囲内といえます。
年齢の下限が20歳となっている理由は、一般的に20歳頃から返済能力が備わってくるという点もありますが、一番は改正前民法で20歳未満の者が単独で行った契約は取消が可能(未成年取消)とされていた点にあると考えられます。
しかし、令和2年4月1日より、民法が改正され、成人年齢が18歳となりましたので(つまり、民法の未成年取消は18歳未満の法律行為に適用されることになりました)、今後はカードローンの下限年齢も18歳以上に変わっていくかもしれません。
銀行カードローンの年代別利用状況
上記の早見表を見ると、年齢制限上は20代〜60代の人が銀行カードローンを利用できることになっています。それでは、本当に20代〜60代という幅広い年代の方がカードローンでお金を借りているのでしょうか?
実際に、銀行カードローンを利用している人のデータを見てみましょう。
金融庁の「貸金業利用者に関する調査・研究」によると、銀行カードローンを3年以内に利用している人の年代分布は下記のようになっています。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60・70代 |
---|---|---|---|---|
14.9% |
19.2% |
23.9% |
21.0% |
21.0% |
これによると、銀行カードローン利用者のプロフィールでは、60・70代の利用者で3年以内に利用したとする人の割合は、全体の利用者の21.0%を占めています。
データからは、上限年齢が近くなっても、カードローンを利用している人の数は少なくないことがわかります。銀行カードローンの上限年齢はただ記載されているだけでなく、本当に60〜70代の高齢でも借りることができるのですね。
消費者金融の年代別利用状況
さらに、消費者金融についても見てみましょう。
5大消費者金融のカードローンは、上限年齢にほとんど違いはありません。そんな5大消費者金融について、マネ会に寄せられた口コミをもとに、利用者の年齢分布を分析してみました。
20代 | 30代 |
40代 |
50代 | 60代以上 |
---|---|---|---|---|
212人 | 131人 | 41人 | 9人 | 1人 |
マネ会に寄せられた口コミを見てみると、20代方だけで全体の54%を占めており、下限年齢に近い方でも問題なくカードローンでお金を借りられることがわかります。
さらに、60代以上の方は1人と少なくなっていますが、これは口コミをWeb上で集計したためで、実際の人数はもっと多いことが想定されます。
例えば、アイフル「みんなの情報」を見てみると60代〜の方が14.0%を占めていることから、上限年齢に近い方でも問題なく消費者金融でお金を借りているといえるでしょう。
70歳・80歳以上でも利用可能なカードローンはある?
前章でご紹介した大手カードローンは、上限年齢が高いものでも70歳以下でしたね。
実は、70歳以上でも利用できるカードローンは存在します。例えば、下記のような商品では、上限年齢が70歳を超えています。
カードローン | 上限年齢 |
---|---|
セゾンファデックス | 80歳まで |
北海道銀行カードローン | 74歳まで |
このように、カードローンの上限年齢はそれぞれ異なるので、利用したいカードローンの申込条件を確認するとよいでしょう。
なお、高齢者がカードローンを利用するときの注意点については、下記の記事で詳しく解説しています。
年齢が高すぎる・低すぎると審査落ちの原因になる?
年齢が高すぎる・低すぎることが、審査落ちの原因になることはあるのでしょうか? 下限年齢になったばかりだったり、もうすぐ上限年齢に達したりする場合、審査にマイナスの影響を与えることはあるのか気になるところですよね。
結論からいうと、年齢が高すぎる・低すぎるという理由だけでカードローン審査落ちになる可能性は低いといえるでしょう。
各社のカードローン審査で最も重視されるのは、「十分な返済能力があるか」という点です。上限年齢や下限年齢に近くても、十分な返済能力があると判断されれば、問題なくお金を借りることができます。
ただし、例えば成人したばかりで十分な収入がない場合や、収入が年金だけけで定職に就いていない場合などには、返済能力に十分な信頼性がないため審査にマイナスの影響が及ぶ可能性はあります。
つまり、年齢より返済能力のほうがカードローンの審査では重視される、と考えておくとよいでしょう。
専門家からのコメント

あくまで年齢は形式的な基準です。
各金融機関が定める年齢制限は、少なくともその年齢の範囲内でなければ返済能力はないと当該金融機関が考えているという意味に過ぎません。
形式的な年齢制限をクリアした上で、実質面として返済能力を判断されることになります。定職についているか、他社からのローンを組んでいないか、申込額が過大でないか等が判断されることになります。
おすすめの消費者金融5選
これまで説明してきたように大手の銀行カードローンや消費者金融では、60歳を超えても借りられます。
ただし、銀行カードローンは消費者金融に比べて、審査が厳しいため、ここでは審査に通りやすい傾向にある、おすすめの消費者金融を紹介します。
アコム

- 30日間金利0円サービス
- ご利用可能金額は 1万円~800万円、ご利用用途は自由
- お客さまのご都合にあった方法でお借入、ご返済が可能
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
アコムは、20歳以上69歳以下の方が申込めるカードローンです。
2020年12月末時点でのカードローン利用者数は150万件と、多くの人に利用されている人気の消費者金融です。
知名度も高いので、消費者金融の利用が初めての方でも安心して申込むことができます。「消費者金融の利用に不安がある」という方にはとくにおすすめです。
また、審査は最短30分、最短即日融資も可能なので、急いでお金を用意しなければいけない場面でも役立ちます。
申込みから契約までの手続きはインターネットで完結できるなど、手軽に利用できる点も魅力です。
ちなみに、アコムの利用が初めての方は、契約日の翌日から最大30日間金利が0円になる「30日間金利0円サービス」を利用できます。
プロミス

- お申込み~ご融資までのスピードが早い!
- 無担保でお借入れできる!
- 契約額の範囲内で、繰り返しご利用可能
- 実質年率
- 年4.50〜17.80%
- 借入限度額
- 1万円〜500万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円まで原則不要
プロミスは「カードのいらないカードローン」を提供していることで知られており、申込みや借入れ・返済の手続きをWebで完結することができます。
借入可能な年齢は20歳以上70歳未満です。
カードレスでの利用が可能なので、「手軽にカードローンを利用したい」という方におすすめです。
郵送物なしで契約することができるため、カードローンの利用が家族に知られる心配もありません。
また、Webで契約した場合は最短10秒で振込による借入れを利用できるので、急な出費が発生したときに役立つのはもちろん、万が一のときの備えにもなります。
アイフル

- 最短20分で審査完了!即日融資も可能
- 誰にも知られずWeb完結!郵送物一切なし
- 初めての方なら最大30日間利息0円
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合
アイフルは満20歳以上70歳未満の方なら申込めるカードローンです。
審査が不安な方は、アイフルの公式サイトでは融資可能かどうかを簡易的に診断できる「1秒診断」を利用できるので、申込む前にこちらを利用しましょう。
また、カードローンに申込む際は働いている企業に在籍確認の電話連絡がくるのが一般的ですが、アイフルでは原則として書類で在籍確認をおこなっており、職場への電話連絡はありません。
そのため、周囲の人にバレることなく借入れすることができます。「カードローンの利用は周りに知られたくない」という方には嬉しいポイントですね。
なお、借入れを急いでいる場合は、Webから申込みしたあとにアイフルへ電話し、急いでいる旨を伝えることで審査の時間が短縮できます。
レイク

- はじめてならWeb申込で60日間特典(利息0円)も選べる!
- 24時間お申込みOK!
- 申込み後最短15秒で審査結果を表示!
- 実質年率
- 年4.50〜18.00%
- 借入限度額
- 最小1万円〜最大500万円
- 審査時間
- 申込み後最短15秒
- 融資時間
- Webで最短25分融資も可能
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合提出必要
レイクは、ほかの消費者金融と比べて無利息期間サービスが充実しているのが特徴のカードローンです。
貸付条件は満20歳以上70歳以下となっているので、70歳の方でも審査に通る可能性があります。
レイクの利用が初めてでWebから申込む方は、初回契約日翌日から60日間利息0円、または借入金額のうち5万円まで初回契約日翌日
から180日間利息0円のどちらかのサービスを選ぶことができます。
一般的な消費者金融の無利息期間サービスは最大でも30日間であることが多いですが、レイクの無利息期間サービスはその2倍、6倍です。
利息を大幅に節約できるので、利息の支払いが不安な方はぜひ利用を検討してみてください。
SMBCモビット

- 年会費・入会金が無料!
- 最短10秒簡易審査、最短即日融資!
- 来店不要でカード発行!
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 10秒簡易審査
- 融資時間
- 最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- -
「カードローンの利用を周囲の人に知られると困る」という方には、SMBCモビットの利用もおすすめです。
20歳以上74歳以下の方が申込みできます。
SMBCモビットの「Web完結申込」なら、原則職場への電話連絡なしで利用することができます。
郵送物もないので、家族や職場の人に知られずに借入れすることが可能です。
ただし、アコムやアイフル、プロミスなど、ほかの大手消費者金融が設けているような無利息期間サービスはSMBCモビットにありません。利息を節約できない点は理解したうえで申込むようにしましょう。
カードローンの年齢制限まとめ
カードローンの商品では、それぞれに年齢制限が定められています。
下限年齢は基本的に20歳以上ですが、上限年齢は商品によって幅があります。利用したい商品の申込条件を確認して、自分の年齢に合った商品を選びましょう。
専門家からのコメント

カードローンは大手都市銀行、地方銀行、ネット銀行、消費者金融等、様々な金融機関がその商品を提供しており、消費者にとって選択肢が多く適切に利用すれば、生活に役立つローンとなっています。
しかし、ローンはあくまで借金なので、返済が滞れば、財産の差押えを受ける可能性もあり、どうしても返済できない場合には最終的に自己破産をしなければなりません。
カードローンは、自己の返済能力をしっかりと見極めた上で利用するようにご注意ください。
<参考記事>
・金融庁「貸金業利用者に関する調査・研究」
・アイフル「みんなの情報」
滋賀県出身。京都大学経済学部、京都大学法科大学院卒業。東京の外資系大手法律事務所にて、M&A、不動産取引、証券発行、危機管理等を含む国内外の幅広い企業法務案件を取り扱う。大阪にて独立後は、企業法務案件だけではなく、一般民事訴訟、労働事件、家事事件、債務整理案件、交通事故案件、インターネット案件、刑事事件等、個人の方の相談についても幅広く取り扱っている。2019年4月より京都大学法科大学院の非常勤講師を兼任。
長く1部上場の消費者金融で経営企画課長をして、カードローン事業にかかわってきました。経営計画の担当が中心でしたが、カードローンのスコアリングシステムなどを担当するリスク管理や審査、回収などをおこなう集中センターの構築にも携わった経験があり、比較的カードローンに関しては詳しいと自負しております。また、子会社のクレジットカード会社に行っていたことがあり、カード事業の方面もいろいろ情報を提供できるかと思います。宜しくお願い致します。