アコムは何歳から利用できる?審査時の年齢確認についても解説

大手消費者金融のなかでも利用者数の一番多いアコム(2019年3月期時点)は、無利息サービス、365日24時間営業の振込キャッシング、無人契約機など、さまざまなサービスを提供しています。それだけに遊ぶ機会の多い若い方のなかにもアコムを利用してみたいと思っている方は多いでしょう。
アコムは、「20歳以上」かつ「安定した収入と返済能力を有すること」が申込みの条件となっています。今回の記事では、アコムを利用したい若い方に向け、利用条件や審査時の年齢確認に関する解説をおこなっていきます。
アコムのカードローンは20歳から借入可能
アコムのカードローンは、ローンカードがあれば24時間365日いつでもお金を借りられることから、多くの方が利用しています。そんなアコムでは申込みにあたって年齢や収入面において制限を設けています。
具体的には、「20歳~69歳まで」、「安定した収入と返済能力を有する方」という2つの条件に該当している方に限られているのです。基本的に借りても返済ができる人に限定しているといってもよいでしょう。
もともとカードローンの利用は長期間にわたるため、病気、事故、失業など、さまざまな返済に対するリスクがあるなかで、より返済能力の高い人の利用に限っているといえます。
逆にいえば、20歳以上(69歳以下)で収入があれば、誰でも申込みが可能になっているのです。ただし、あくまでも申込みが可能といえるだけで、利用するには審査に通る必要があります。
また、前述の条件があるために20歳未満の方はアコムへ申込んでも必ず審査に落ちてしまいます。お金が必要な場合にはほかの借入方法を探す必要があります。
消費者金融や銀行カードローンでは、基本的に年齢が20歳以上の方が利用条件になっており、カードローン以外での借入方法を探さなければなりません。たとえば、クレジットカードなどは、高校を卒業した18歳以上の方であれば利用が可能です。
専門家からのコメント

アコムに限らずほとんどの消費者金融では、申込み条件を「20歳以上」に設定しています。なぜなら、20歳未満だと消費者金融側のリスクが非常に高いからです。
民法の規定によって、未成年者が法定代理人(両親など)の同意なしにおこなった契約は、無効にできます。
もしも、アコム契約者が20歳未満で、法定代理人の同意を得ていなければ、債権の回収ができなくなってしまうため、申込み年齢は20歳以上と設定しているのです。

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「安定した収入と返済能力」とは?
もうひとつアコムの申込条件である「安定した収入と返済能力」は、カードローンで借りた借金を返済することができるかの裏付けとなる項目です。消費者金融の規制法となっている貸金業法でも、貸付けのできる人については「安定した一定の収入のある人」と規定されています。
そのためアコムでは失業中の方、働いていない専業主婦や仕送りや奨学金で生活している学生は申込みができません。また、年収が極めて少ない場合も、返済能力という点でカードローン審査は厳しくなる可能性があります。
専門家からのコメント

“安定した収入”に明確な定義があるわけではありません。そのため、アルバイトやパートとして働かれている方でも、アコムの利用が可能です。
アコムでは、雇用形態を理由に審査に落ちることは少なく、毎月ある程度決まった収入があれば、審査に通りやすくなります。
ただし、専業主婦や奨学金、仕送りなどを受け取りながら生活している方や、自分でお金を稼いでいない方に対しては、カードローン審査は通りにくくなります。
アコムのクレジットカード「ACマスターカード」は18歳から使える?
アコムの「ACマスターカード」は、一般的なクレジットカードと異なり20歳以上でなければ申込むことができません。
アコムが展開しているクレジットカード機能のついた「ACマスターカード」は、海外ブランドのMastercardがついており、ショッピングでも使える便利なカードです。さらに、海外旅行でも使えるというメリットもあります。
また、通常のクレジットカードは申込んでから実際にカードがくるまで1週間程度、最短でも3日程度の時間がかかる場合があります。しかし、「ACマスターカード」は最短即日発行が可能な点でもクレジットカードとして大きなメリットがあるのです。
急に海外出張が決まった、海外旅行に行くことになったがクレジットカードを作るのを忘れていたなどという場合でも、すぐに海外ブランドのついたクレジットカード兼用のカードローンを作ることができるのです。
学生の方でも、最近では夏休みや春休みなどで海外に行かれる方も増えています。そのような場合でも、即日申込み、最短即日発行が可能な「ACマスターカード」は便利なクレジットカードといえます。
しかし、「ACマスターカード」はあくまでもクレジットカードが付いているカードローンであり、やはり通常のカードローンと同様に20歳以上にならないと申込対象にはならないのです。
多くのクレジットカードが「高校を卒業した18歳以上」であれば申込みが可能なのに対し、「ACマスターカード」は20歳になるまでは利用できないことは覚えておきましょう。
年齢は審査時に必ずチェックされる
アコムのカードローン審査は、借入申込書に基づいておこなわれます。そのため、借入申込書に年齢を偽って20歳と申告すればいいのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、申込みにあたっては必ず本人確認書類の提出が必要になっています。この本人確認書類は下表のようなものになりますが、審査ではこれらの書類で年齢を確認し、また、若い人については年齢を口頭で確認することもあるのです。
運転免許証 | 顔写真付き |
個人番号カード | 顔写真付き |
パスポート |
顔写真付き |
健康保険証 | 住民票、公共料金領収書、納税証明書のいずれかを添付 |
この申込みの際に提出する本人確認書類には、どれも必ず年齢が記載されています。どの書類を提出しても、すべての書類に「年齢を把握できる情報」が掲載されているため、ウソの申告をしても必ずバレてしまいます。
また、若い人や高齢者の場合には、それらの書類をもとに口頭で年齢などを確認するケースもあります。直接年齢ではなく、生年月日と干支などで確認がおこなわれることもあるのです。
いずれにしても、現在のカードローン審査ではアコムに限らず、本人確認書類の提出は必須なので、虚偽申告は通用しません。
虚偽の年齢を申告した場合はアコムの審査に落ちるだけでは済まない
アコムの借入申込書の内容で1つでもウソがバレた場合には、申告内容すべてが疑われ、審査に落ちる可能性が高くなります。とくに年齢下限を下回っている場合には、審査対象にならないため、審査には確実に落ちてしまいます。
しかも、アコムに申込んだ記録は6ヶ月間信用情報機関に残ることになるので、20歳になる前に虚偽の年齢申告で審査落ちした方が、20歳になって改めて他社に申込んでも、以前の虚偽申込みが原因で審査に落ちる可能性もあるので注意が必要です。
「年齢や収入を偽って申込む」という行為は、そのときの申込みだけでなく、他社や今後の申込みにも影響をおよぼすものであるということをよく理解しておきましょう。
専門家からのコメント

虚偽申告は絶対にやめましょう。最悪の場合、「人を欺いて財物を交付させた」として、刑法246条に規定される“詐欺罪”の対象となります。
詐欺罪の法定刑は「10年以下の懲役」であり、とても重い罪が課されますので絶対にやめてください。また、年齢詐称は年齢確認書類などで絶対にばれます。
ばれてしまえば、20歳を迎えて契約対象になっても、アコムとの取引が難しくなります。本当にお金が必要になったときにアコムの利用ができなければ、困ってしまうこともあるでしょう。現在20歳未満なのであれば、まだアコムへの申込みはおこなわないでください。
借入時に年齢を聞かれた口コミ例をご紹介
マネ会に寄せられた口コミ情報のなかから、アコムの審査で年齢を確認されたという20代の方の口コミ例をご紹介します。以下のように、多くの方が借入時に年齢を聞かれたという口コミ情報を寄せられています。
借入時は年齢、年収、他社でのお借り入れ状況、自分が勤務している会社の電話番号を聞かれました。
本人確認として、住所と年齢など基本的なことを聞かれました。
借り入れ時にはまず名前や住所、年齢など基本的な情報を聞かれました。家族構成なども聞かれたと思います。その後会社の情報や自分の収入についても聞かれました。
基本的な情報として名前、年齢、住所、家族構成を最初に聞かれた。次に勤務先の情報として住所や電話番号、事業所の規模を聞かれた。あとは勤務年数や年収を聞かれた。
これらの口コミ例を見てもわかるとおり、年齢については審査時にほかの情報とともにさりげなく確認が入っています。とくに、年齢については、干支などを一緒に確認するケースもあり、口ごもると不審に思われます。加えて本人確認書類なども確認されるため、20歳未満での年齢をごまかした申込みはできないのです。
したがって、事前に質問があることを念頭に置いて、答えを用意しておくのがよいでしょう。
20歳未満でアコムを利用できない場合にはどうすればよい?
アコムに申込むことができない20歳未満の方でも、大学の授業料や友達との旅行など、お金が必要になる局面はさまざまなタイミングで訪れます。
両親などの親権者の資金援助を受けられない、受けたくないという場合、別の方法で資金調達をする必要が出てきます。そのような場合に向けた、20歳未満でも利用できる資金調達手段をご紹介します。
学生専用の融資をおこなう学生カードローンなどは、親権者の補償などが必要になりますが、融資を受けることは可能です。学生カードローンも含めて、20歳未満で利用が可能な方法としては、下記のような方法があります。
20歳未満でも利用できる資金調達方法
- 学生カードローン
- 奨学金
- クレジットカードのキャッシング枠
- ゆうちょ銀行の自動貸付
それぞれの詳しい情報については、以下の記事に詳しく記載されているので、参考にしてください。
なお、なかには違法な融資の誘いがあるので注意が必要です。とくにヤミ金などは、「簡単に借りられる」を誘い言葉に極めて高い金利で融資を誘うため、一度借りてしまうと利息を含めた返済に苦しむことになってしまいます。
また、クレジットカード現金化なども専門業者がいますが、規約違反になるので、利用しないようにしてください。
アコムは何歳から利用できるかのまとめ
アコムは、大手消費者金融のなかでも利用者数は一番多く、いろいろなサービスを提供しています。それだけに利用者も多いのですが、利用するためには審査に通ることが必要です。とくに、利用できる方の対象年齢を20歳以上としており、それより年齢の低い方は申込みができません。
また、申込みをする際には本人確認書類の提出が必須であり、それらには必ず生年月日や年齢が記載されているので、借入申込書でウソをついてもすぐにバレてしまいます。また、年齢については申込時にも確認がおこなわれます。
ウソがばれた場合には審査に落ちる可能性が非常に高くなります。さらに、申込んだ記録は信用情報機関に登録されるので、他社に申込んでも虚偽申込みしたことがわかってしまい、審査に通ることは難しくなります。
申込情報は6ヶ月間記録として残るため、20歳を過ぎても記録の残っている期間中は、カードローンの申込みを避けたほうがよいでしょう。

専門家からの一言
アコムの利用は20歳以上で安定した収入があることが条件です。20歳未満の方が、アコムへ申込みをしても当然に審査落ちします。また、虚偽申告をすれば、刑事罰の対象となり得ます。
20歳未満の方が緊急でお金が必要な場合であっても、ほとんどの貸金業者は“20歳以上”を対象としているため難しいでしょう。
もし現金以外でも対応できるのであれば、クレジットカードを作ってみるのもひとつの手です。
2018年に日本FP協会(資産設計提案業務)にて2級ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格。2級FP技能検定に合格後は、AFP認定者登録を行い、金融、経済、保険、ライフプランニングをメインにライター業務を開始。現在までに多くのwebサイトで記事を寄稿。現在も金融、経済、保険などの記事を執筆しながら、FXや株式など投資関連の記事も寄稿。FPライターとして、ライフプランニングを意識し、読者に寄り添った監修を心掛けています。
林 裕二の監修記事・プロフィール一覧へ長く1部上場の消費者金融で経営企画課長をして、カードローン事業にかかわってきました。経営計画の担当が中心でしたが、カードローンのスコアリングシステムなどを担当するリスク管理や審査、回収などをおこなう集中センターの構築にも携わった経験があり、比較的カードローンに関しては詳しいと自負しております。また、子会社のクレジットカード会社に行っていたことがあり、カード事業の方面もいろいろ情報を提供できるかと思います。宜しくお願い致します。
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