
カードローンは車を買うのに向いてない?実際に購入資金を借りた人の口コミもご紹介
スピーディに申込から契約・借入までが進むカードローン。急いでお金を借りたいときや煩雑な手続きを避けたいときに活用できるローン商品です。
基本的に事業資金以外なら使途自由なので、たいていの場面で利用できる点も特徴です。そのため、カードローンで借りたお金で車を購入することも可能です。
しかし、車の購入資金の調達方法としては、カードローンはあまりおすすめできません。
本記事では、なぜ自動車の購入にカードローンが不向きなのかについて解説し、車の購入に適したローンについて紹介します。また、すでにローンをご利用中の方が車を購入する際に注意すべきポイントについてもまとめましたので、ぜひご覧ください。
カードローンでの車の購入がおすすめできない2つの理由
カードローンは、原則として使途を問われないローン商品(※)です。そのため、車の購入資金として利用することももちろん可能です。
しかしながら、自動車を購入する際にはあまりおすすめできる借入方法ではありません。自動車購入資金の調達方法としてすすめられない理由としては、次の2つを挙げられます。
- 貸金業者からは原則として年収の1/3までしか借りられないから
- 金利が高いから
理由①貸金業者からは原則として年収の1/3までしか借りられない
貸金業者では、カードローンなどの無担保ローンには総量規制が適用されるため、原則として年収の1/3を超えて借りることができません。
たとえば、消費者金融や信販業者の無担保ローン、クレジットカードのキャッシング枠などはすべて総量規制が適用され、借入額が年収の1/3になるようにコントロールされることが多いのです。
車の購入資金は高額になりやすく、年収の1/3を超える可能性も少なくありません。そのため、貸金業者の無担保ローンで車の購入資金を用立てることは難しいと言えるでしょう。
銀行カードローン審査でも総量規制に準じた自主規制がおこなわれていることがある
銀行カードローンには総量規制が適用されませんので、年収の1/3を超える金額を借り入れることは理論的には可能です。
しかしながら、銀行による個人への過剰貸付が問題になっている(※)ため、ほとんどの銀行では融資額の自主規制をおこなっており、総量規制に準じた基準で融資を実行しています。
そのため、銀行カードローンに申し込んでも、消費者金融と同程度の借入しかできず、車の購入資金を用立てられないことも多いのです。
専門家からのコメント

総量規制は、貸金業者ではない銀行には適用されません。
ところがカードローンは銀行のリテール分野(個人向け取引)の主力商品として拡販しすぎた経緯があり、返済が滞る人も増えはじめ、ついには多重債務が問題化しました。
こうして、総量規制が適用されない銀行等にも自主規制の波がやってきました。
そのため、貸金業者同様、融資額を抑える銀行等が多くなりました。
理由②金利が高い
カードローンはスピーディな審査・融資が特徴のローン商品です。
各ローン会社では、スピーディな審査と融資を実現するために、無担保・無保証人・提出書類の簡略化などを実施しています。しかし、無担保・無保証人・提出書類の簡略化の実施にはリスクがつきものですので、その分、金利が高くなりやすいです。
ローン名 | 金利(実質年率) |
---|---|
アイフル | 年3.0~18.0% |
アコム | 年3.0~18.0% |
プロミス | 年4.5~17.8% |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 年1.8~14.6% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0~14.0%※ |
自動車を購入するためには高額なローンを借りなくてはなりませんから、金利が高いと利息も高額になって家計を圧迫しかねません。
自動車や住宅などの高額のものを購入するときは、低金利のローンを選ぶようにしましょう。
自動車ローンや住宅ローンなどはカードローンよりも低金利に設定されていることが多いため、高額なローンを借りても利息が増えにくいというメリットがあります。
専門家からのコメント

また、金利が高いカードローンや住宅ローンのように低利でも多額の資金を借りすぎると家計の負担度合は高くなります。
また、ローンを抱えた生活設計を想定して、その負担の高さが家計に及ぼす影響も一緒に考えて賢く選択しましょう。
車の維持費のためにカードローンを利用するのはOK
自動車ローン以外のローン商品で自動車本体を買うことはおすすめできませんが、車以外の高額ではないものならカードローンなどを利用するのもおすすめです。
たとえば、自動車税や納車費用などの数万円~数十万円程度で1年以内に完済できそうなものは自動車ローン以外のローンを活用して支払うことができます。
- 自動車税、軽自動車税
- 車検代
- 自賠責保険料、自動車保険(任意保険)料
- 納車費用
- 駐車場代
- 修理費用、オイル交換
ただし、総返済額が高くならないように、返済が続いているときには新たに借り入れないように注意しましょう。
車を購入したいなら自動車ローンを検討しよう
自動車は住宅に次いで高額な買い物ともいわれます。
借りる金額が多い分、少しでも低金利のローンを利用したいものです。カードローンと比べると自動車ローンは低金利のものが多く、利息を抑えてお金を借りることができます。
この章では、自動車ローンの金利や審査などについて見ていきましょう。
まず、主要な自動車ローンの金利を見てみましょう。
ローン名 |
金利(実質年率) |
---|---|
りそな銀行「りそなマイカーローン」 | 年1.900~4.475% |
損保ジャパン日本興亜「ジャパンダ・ネットマイカーローン」 | 年1.90~2.85% |
イオン銀行「自動車ローン」 | 年3.8~8.8% |
三菱UFJ銀行「マイカーローン」 | 年1.70~2.45%※ |
住信SBIネット銀行「自動車ローン」 | 年1.775~3.975% |
一般的なカードローンに比べると、格段に金利が低い傾向にありますね。
やはり、自動車を購入する際には自動車ローンの審査をうけ、低金利で資金を調達したいところです。
自動車ローンの主な種類・審査難易度
自動車ローンは、銀行の自動車ローン・信用金庫の自動車ローン・ディーラーによる自動車ローンの3種に大別されます。
自動車を購入するときはディーラーが「うちで自動車ローンを組みませんか?」と勧誘しますが、かならずしもディーラーが提供する自動車ローンがお得とは限りません。
それぞれの自動車ローンの特徴をまとめましたので、納得できる自動車ローンを選んで申し込むようにしてください。
自動車ローンの種類 | 銀行の自動車ローン | 信用金庫の自動車ローン | ディーラーの自動車ローン |
金利(実質年率) | 年1.5~10.0% | 年1.5~7.0% | 年5.0~12.0% |
審査難易度 |
やや厳しい |
やや厳しい | やさしい |
担保/保証人 | 不要/不要※ | 不要/不要※ | 自動車/不要※ |
利用条件 | 当該銀行で口座を開設していること | 当該信用金庫で口座を開設していること | ローン完済までは車の名義はディーラーになる |
やはり、金利が低いほど審査が厳しい傾向にありますね。
審査に自信がある方は、信用金庫や銀行の自動車ローンなど、ぜひ低金利な商品を検討したいものです。
自動車ローンの審査のポイントとは?
自動車ローンの審査では、「申込者がきちんと返済できる人物なのか」という点を重点的に調べます。
きちんと返済できるかどうかは、いままでローンやクレジットカードに対してどのように接してきたかを見ればある程度は分かります。
信用情報機関に問い合わせ、ローン返済を滞納していないか、また、クレジットカードの支払いを滞りなくおこなっているかをチェックします。
さらに、年収や勤務状況、住宅情報や希望する借入額など、申込時に申告したあらゆる情報を総合的に鑑みて審査はおこなわれます。
お金を借りていると自動車ローンの審査で不利になる?
また、自動車ローンをきちんと毎月返済するためには、家計にある程度の余裕が必要です。
別のローンを抱えている場合は、自動車ローンの返済が後回しになる可能性もあるでしょう。
できれば自動車ローン以外のローンを抱えていないこと、また、自動車ローン以外のローンを抱えている場合でも給料で無理なく返済できる程度の金額であることが望ましいと言えるのです。
自動車ローンの審査が不安な方は、次の3つの点を吟味してみましょう。
- 借入金額が多すぎる場合
- 借入件数が多すぎる場合
- 返済に遅れている、もしくは遅れたことがある場合
つまり、他社借入や返済遅れなどから、「返済できなそう」と判断されると審査に落ちやすいということです。反対に、十分な返済能力があると見なされれば、金利の低い自動車ローンの審査に通ることも難しくありません。
専門家からのコメント

自動車ローンは教育資金やリフォームなどと同様で目的別ローンです。金利は住宅ローンと比較すると少し高めです。
とはいっても銀行などでは世代間を超えて特にニーズの多い自動車ローンは、低めの金利で提供しているところも少なくないでしょう。
しかしながら、例えば延滞はなくとも複数の借り入れがある場合、低金利のマイカーローンを申し込むとなれば、少々敷居が高くなるものです。
また、銀行でも審査が厳しくなるケースもあり、低金利のマイカーローンでは借り入れができず、金利も少し高めの資金使途自由のローンを組まざる得なくなることもあるわけです。
【口コミ】カードローンで車を購入するのは不可能ではない
もちろん自動車ローン以外のローンで車を購入できないわけではありません。
自動車ローンよりも高金利であることが多いため利息が増えてしまいますが、毎月きちんと返済できるならどのローン商品を利用するのもアリなのです。
実際にカードローンで自動車を購入した方の声を聞いてみましょう。
車を保有していましたが故障をしたので、新しい車を購入するためにカードローンを利用させてもらいました。仕事やプライベートで車を使用することが多々あり、貯金も少なかったため仕方がなくカードローンを利用しました。また、勤めている会社では、ボーナスが全くなく給料も少なかったためにカードローンを利用しました。
こちらの方はアイフルで自動車購入資金を借りています。適用金利は年15.0%ですので、かなり高額の利息が発生していると思われます。
できるだけ毎月多額を返済するように心がけ、総返済額が高くなりすぎないように注意してください。
契約後しばらく使用する機会はなかったのですが、趣味のバイクを購入する機会にショップから在庫台数が少ないので早く契約した方がよいと促されたのですが、手持ちの資金で一時的に不足をしていたため借入を行いました。数ヶ月後に資金は手に入ったので、その際に元金を返済し残りの細かな利息分は定められた返済日に返しました。
こちらの方はバイク購入資金として楽天銀行スーパーローンを利用しています。適用金利は年14.5%と、自動車ローンに比べるとかなりの高金利で借りています。
しかし、「数ヶ月後に資金は手に入った」と書かれていますから、返済期間は長引かなかったようです。最低返済額だけを返済するよりも、利息は大幅に抑えられたのではないでしょうか。
利用理由は家の購入に伴う諸費用、突発的な自家用車の入替(車検を通したばかりだったのに、突然故障し、修理したら数十万円かかってしまうということで車齢15年の車だったので入替をすることにした次第)、出産(切迫早産で3か月ほどの入院となってしまい余計に費用が嵩んだ)が重なり、まとまった資金が必要となったためです。
自動車購入だけでなく住宅購入、出産・入院とお金がかかるライフイベントが一気に起こったようです。
不意の支出にはスピーディに融資を受けられるカードローンが便利ですが、やはり金利の高さは気になります。
こちらの方は、住信SBIネット銀行カードローン(ミスターカードローン)で、適用金利年4.99%で借りられたようです。この程度の金利なら自動車ローンとほとんど変わりませんので、少々返済期間が長引いても利息が高額になりづらいため安心して利用できます。
次に、番外編として、車に関連する諸費用をカードローンで支払った方の声もご紹介します。
保険の支払いや車の違反金がかさなりどうしても資金が必要になり、ただすぐに用意が難しく支払いの重なり多くあり、それなら10万円ほどだけでもすぐに出来ないかと家の近くにちょうどレイクの受付コーナーがあったので、事前に電話確認をした上で申込み手続きにいきました。
こちらの方は、自動車購入資金ではなく車の違反金の支払いにカードローンを利用しています。
実際に借りた金額も10万円程度ですので、利息が高くなり過ぎず、無理なく返済できるのではないでしょうか。少額がどうしても足りないときには、スピーディな対応が可能なカードローンは頼れるアイテムです。
カードローンで車を購入したいときにおすすめの商品は?
自動車ローン審査に落ちた場合や、どうしても急ぎで資金を工面したい場合など、カードローンで借りたお金を車の購入費用に充てたいという方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、まずは金利の低さにこだわってカードローンを探しましょう。車の購入費用は高額になりやすいので、できるだけ金利の低いカードローンでお金を借りたいところです。
審査に自信がある方におすすめしたいのは、住信SBIネット銀行カードローン。審査の結果としてプレミアムコースを利用することができれば、年1.59〜7.99%で1,200万円まで借りることが可能です!
これだけの金利帯なら、自動車ローンと遜色なくお金を借りることができるかもしれません。
上記の口コミのなかにも、住信SBIネット銀行カードローンで借りたお金で車を購入した方がいらっしゃいましたね。最大限度額も高額なので、金額の高級車を検討中の方にもおすすめできます。

- 借入・返済時のATM手数料0円。
- 基準金利からさらに!最大0.6%の金利優遇
- 毎月のご返済は2000円から!
- 実質年率
- 年1.59〜14.79%
- 借入限度額
- 10万円〜1,200万円
- 審査時間
- 最短即日
- 融資時間
- 最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 公式サイト参照
また、急ぎの方にはJ.Scoreがおすすめです。
最短で即日融資が可能なうえに、金利は年0.8〜12.0%と、消費者金融としては破格の金利です。もちろん自動車ローンの金利には劣りますが、「どうしても今日中にお金を用意したい」&「とはいえ金利にもこだわりたい」という方は、検討してみるとよいでしょう。

- 日本初のFinTechサービス「AIスコア・レンディング」
- 金利(年)0.8%~15.0%
- 学生・留学生で、アルバイトなど安定収入がある方もお申込みいただけます。また永住権のない外国人の方もお申込み可能です
- 実質年率
- 年0.80〜15.00%
- 借入限度額
- 10万円〜1,000万円
- 審査時間
- 最短30分
- 融資時間
- 最短即日
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円まで原則不要
さらに、「今月だけお金を借りられれば、来月には返済できる」という方には、大手消費者金融の無利息サービスがおすすめです。
無利息期間中に完済できれば、利息0円でお金を借りることができますよ! 大手消費者金融のアイフル・アコム・プロミスでは、無利息サービスが展開されています。
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まとめ〜車を購入したいときは自動車ローンを検討してみよう
- 自動車ローンなどのできるだけ低金利のローンを選ぶ
- 自動車ローンの中でも複数のローンを比較してから申し込む
- すぐに返済できる見込みがあるときや少額のみを借りるときには、カードローンの利用を検討する
- 自動車税や車検費用などの短期間で返済できそうな費用に関しては、カードローンの利用を検討する
自動車を購入したいときには、金利が低い自動車ローンがおすすめです。
自動車ローンの中でも銀行や信用金庫が提供しているものはディーラーによる自動車ローンよりも低金利の場合が多く、総利息額を抑えやすいというメリットがあります。
ただし、ディーラーが提供する自動車ローンを利用すると、数年後に高額で車を買い取ってくれるなどのサービスをつけてくれることがあるため、一概に「ディーラーローンは損だ」ともいえません。
いくつかの自動車ローンを比較して、もっとも納得できるものを選ぶようにしましょう。
<参考記事>
・金融庁「銀行カードローンのフォローアップ調査結果について」

専門家からの一言
記事の冒頭にもありましたように、他の消費者ローンと比べてカードローンは一度の申し込みで済むだけでなく、何かと煩わしい毎回の審査時の手間が省けます。
ポイントは、早めの取り組みで低金利かつ繰り返し利用できるカードローンをまず一つ準備することです。どれだけ家計の負担を軽くできるかわかりません。
また、ローンを抱えた家計においては、ボーナスや一時的な収入などは非常時(コロナ渦等)には全くあてにはなりません。月々の返済が難しくならないように常に注意しましょう。
ポイントは、将来を見据えて入口では借りすぎのないように(総量規制含)、出口では延滞しないように事前に対策を講じることです。
ご自分の家庭の事情やニーズに沿ったローンを見つけましょう。
ファイナンシャル・プランナー。FP1-オフイス21代表。ライフプラン&マネーに関するコンサルタント。2003年10月1日創業。夢(プランの提案)の実現へ専門家パートナーと共に17年にわたり「相談・サポート」をしている。金融・財務などの法人のコンサルテイングも行う。日経セミナー・パナソニックなどでの講演の他、金融機関での研修・原稿(執筆・監修)など多数。
投資信託・株式の運用歴20年以上。相続問題が発生したことを機に、ファイナンシャルプランナー2級とAFPの資格を取得。 大学や省庁で研究活動をおこないながら、2014年度からはマネーやファイナンス、医学関係の執筆活動を開始。 ライフマネープランニングやIPO投資、金融詐欺の見分け方、ローン・クレジットカードの使い方などを得意テーマとしている。 現在メインで利用しているカードはアメリカンエクスプレスのプラチナ。招待制から申込制に変わって、ちょっと残念に思う毎日。