結婚したらクレジットカードの名義変更が必要!家族カードが作れるおすすめのカードも紹介
結婚して名字が変わったら、市区町村に届け出を出したり、パスポートや免許証の名義を変更したりと、さまざまな手続きが必要になります。
同様に、結婚後はクレジットカードの名義変更手続きも必要になることをご存じでしょうか。
今回は、クレジットカードの名義変更や注意すべき点について紹介していきます。具体的にどんな手続きが必要になるのか、チェックしていきましょう。
結婚して名字が変わるとクレジットカードの名義変更が必要
結婚して名字が変わったら、クレジットカードの名義を変更しなければなりません。
名義変更をしなくても、カードをそのまま使い続けることはできますが、カードを更新するときや海外に行くときに、トラブルが生じやすくなります。
結婚して名字が変わったら名義変更の義務が生じる
クレジットカード規約には、名義変更の義務がきちんと記載されています。氏名や住所などの基本的な情報が変わった場合は、速やかに変更手続きをおこないましょう。
義務を怠っても、カードが突然使用不可となることはありません。ただ、旧姓のままだと何かと不便を強いられるので、早めに変更したほうが無難です。
名義変更をするとカード番号や有効期限が変わることも
名義変更によって番号が変わるカードと変わらないカードがあります。ただし、有効期限はほとんどのカードで変わるので注意が必要です。
公共料金や携帯料金、インターネットなど、毎月の支払いをクレジットカードに指定している人は、新しい番号と有効期限を早めに登録し直しておきましょう。
名義変更中にクレジットカードが使えない場合がある
名義変更をすると、新しいカードが手元に届くまで一般的に1〜2週間ほどかかります。名義変更中にカードが使えるかどうかは会社によって対応が異なるので、事前に確認しておきましょう。
年末年始や大型連休を挟むと、カード発行までさらに時間がかかる可能性もあります。そのようなことも踏まえて、早めに名義変更を済ませておきましょう。
名義変更するときに審査はある?
名義変更をするだけなら、原則として審査がおこわれることはありません。ただし、結婚して職業や収入が変わった場合は、審査がおこなわれます。
これまで大きな延滞がなく、一定の世帯収入があるなら、専業主婦でも審査通過は可能です。ただし審査に通過したとしても、カードの利用限度枠やキャッシング枠が変わることがあるので注意しましょう。
クレジットカードの名義変更方法
クレジットカードの名義変更は、カード会社によって方法が異なるものの、大きく分けると「郵送」と「インターネット」の2つの方法があります。
また、クレジットカードの名義変更をおこなう場合は、基本的に下記のような書類が必要になるので、事前に準備しておくとよいでしょう。
- 運転免許証などの身分証書のコピー
- 引き落としされる銀行口座(名義変更後もの)の通帳やキャッシュカード
- 印鑑(新姓のもの)
上記のように、クレジットカードの名義変更には、「新しい姓の身分証明書や銀行口座が確認できるもの」が必要になります。
そのため、先にクレジットカード以外の名義変更を済ませておくとスムーズに手続きができるので、覚えておきましょう。
インターネットで名義変更する場合の手順
多くのクレジットカードは、インターネットを使って会員専用サイトからカードの名義変更が可能です。
会員専用サイトを利用する場合は、24時間いつでも手続きができますし、申請書類などを取り寄せる必要がないのでおすすめの方法です。
カード会社によって若干流れが異なりますが、基本的には下記のようになっているので覚えておきましょう。
- 公式ページから「会員サイト」にログイン
- 氏名、住所、電話番号、引き落とし口座などの会員情報を変更
- 10日~2週間程度で新しいカードが届く
郵送で名義変更する場合の手順
クレジットカードの名義変更は、郵送で「変更届(名称はカード会社によって異なる)」を取り寄せて、手続きをおこなうことも可能です。基本的な流れは下記のようになっているので覚えておきましょう。
- 会員サイトやコールセンターで変更届を請求
- 変更届に必要事項を記入し、必要な書類と一緒に返送
- 10日~2週間程度で新しいカードが届く
旧姓のクレジットカードを使うデメリット
名義変更していないからといって、カードが利用停止になることはありません。とはいえ、旧姓のまま利用すると問題が起きやすくなり、トラブルを解決するための手続きも面倒になります。
- 更新カードが届かない
- 不正利用される可能性がある
- 支払いに延滞が発生する可能性がある
- 海外旅行などで身分証明にならない
上記が旧姓のクレジットカードを使用するデメリットになります。
1つずつチェックしていきましょう。
デメリット①更新カードが届かない
どのクレジットカードにも有効期限が存在します。有効期限を過ぎたクレジットカードを使い続けることはできません。
カードの有効期限が近づくと、新しいカードが手元に届きますが、旧姓のままだったり古い住所のままだと、有効期限が近づいても手元にカードが届かなくなってしまいます。カードが届かないと、新婚旅行など大事な用事に支障をきたす可能性があるので注意が必要です。
結婚して引っ越した場合は、宛先不明でカード会社に返送されます。新しいカードを受け取れなくて、カードを作り直す場合、再審査がおこなわれることもあります。
有効期限は迫っているカードは、早めに名義変更と住所変更をしておきましょう。
デメリット②不正利用される可能性がある
名義変更や住所変更の手続きを済ませていないと、旧住所に住んでいる住人が更新カードを受け取ってしまうことがあります。住人が本人になりすましてカードを不正利用する可能性もあるので要注意です。
そのようなトラブルを防ぐためにも、名義変更と住所変更は早めに済ませておく必要があります。
クレジットカードは旧姓のままなのに、買い物する際に新しい名字でサインすると、不正利用が疑われ、カードを一時停止されるおそれもあります。
普段クレジットカードを利用する機会が多い人は、早めの名義変更が必要不可欠だといえるでしょう。
デメリット③支払いに延滞が発生する可能性がある
銀行口座とクレジットカードの名義が違うと、口座から引き落としすることができません。そのため、支払いが延滞して遅延損害金を請求される場合や最悪、強制解約になる可能性もあるので注意が必要です。
延滞情報は簡単に消すことができません。クレジットカード以外のところにも悪影響を及ぼす可能性があるので、支払いの遅延などが発生してしまわないように、早めに名義変更をおこないましょう。
デメリット④海外旅行などで身分証明にならない
海外ではクレジットカードが身分証明書の代わりになり、国内にいるとき以上に重要な役割を担うことがあります。
クレジットカードがあればホテル宿泊時の信用になり、高額のデポジット(預かり金)を求められるホテルでも、その支払い自体必要なくなることもあります。
海外旅行に出かける前にクレジットカードの名義変更しておかないと、身分証明として使うことができません。
海外でクレジットカードを使うときはパスポートと同時に提示するケースがあるため、パスポートとカードの名義が異なると、不正利用を疑われることもあります。
新婚旅行で海外に出かけるときは、事前にクレジットカードとパスポートの名義を一緒にしておきましょう。クレジットカードの名義と裏のサインも、同じにしておく必要があります。
海外では言葉の壁もあるので、カードの名義が異なるだけでさまざまなデメリットが生じてきます。結婚後に海外旅行に出かける予定があるなら、名義変更は必ず済ませておきましょう。
入籍後におすすめの賢い手続き方法
入籍後は、クレジットカードのほかにも変更すべき手続きがたくさんあります。順番に手続きをすれば、無駄な漏れが出る心配はありません。
手当たり次第手続きを進めていくと、時間や手間がかかりやすいので注意しましょう。
各手続きをスムーズに進めるためのおすすめ手順
最初に、現在住んでいる市区町村の役場で住民票を発行してもらいましょう。その場で、マイナンバーや住基カード、国民健康保険・国民年金の名義を変更してください。
住民票を持って最寄りの警察署に行き、運転免許証の名義変更をします。住民票がないと名義変更ができないので注意しましょう。免許証はあらゆる手続きに必要になるものなので、早めに変更しておいてください。
免許証の名義変更を済ましたら、銀行口座の名義変更をおこないます。この際に、キャッシュカードも作り直しておきましょう。
ここまで手続きを終えたら、クレジットカード会社へ名義変更の連絡をします。海外へ新婚旅行を予定している人は、パスポートの名義変更もしておきましょう。
すべての手続きを終えて新しいカードが手元に届くまで2週間程度かかるので、早めに手続きをはじめておいたほうが無難です。
いつまでに手続きを済ませるべき?
手続きの期限は、とくに定められていません。手続きをする時期は自由ですが、氏名、住所、勤務先などに変更が発生した場合は、速やかに手続きをするのが望ましいとされています。
入籍したタイミングで、クレジットカードや免許証など、すべての名義変更を済ませておくと、日常生活への支障が少なくなります。
結婚後は何かと忙しいですが、名義変更はとても重要なことなので、最優先して取り掛かりましょう。
結婚前のブラック情報は引き継がれる
結婚して名字が変わっても、未返済、長期延滞、強制解約、自己破産・任意整理・代理弁済などのブラック情報はそのまま引き継がれます。
ブラック情報をなくしたいからといって、別人になりすますことはできません。クレジットカード会社はCIC(指定信用情報機関)やKSC(全国銀行個人信用情報センター)、 JICC(日本信用情報機構)などから情報を得ているため、名字が変わっても個人情報を特定することは可能です。
結婚の有無にかかわらず、CICとKSCは完済後5年間、JICCは完済後1年間(自己破産は5年間)、ブラック情報が引き継がれます。新しい名字になっても、5年間はクレジットカードの審査に落ちる可能性が高いので注意が必要です。
返済開始から5年ではなく、完済してから5年間という意味なので、完済しないかぎりはブラック情報が残り続けます。
結婚したら家族カードの利用を考えてみる
家族カードとは、本会員の家族が利用できるカードのことです。ただし、すべてのクレジットカードが家族カードを発行しているわけではありません。
家族カードが作れるカードとそうでないカードがあるので、事前に確認しておきましょう。
家族カードを持つ3つのメリット
家族カードの審査は本会員の信用情報をもとにおこなわれるため、比較的スムーズに持てるでしょう。本人確認書類を提出しなくても作成できます。
家族カードは結婚生活にプラスの効果をもたらすことが多いため、結婚を機に作成することを考えてみましょう。
- 家計に実態を把握しやすい
- ポイントが貯まりやすい
- 家族を同じサービスを受けられる
上記の3つが家族カードを持つことによる具体的なメリットになります。
詳しく解説していきましょう。
メリット①家計の実態を把握しやすい
家族カードなら明細を1本化できるので、家計管理が楽になります。
誰が何に使ったのかを簡単に把握できるため、家計簿をつける際に手間がかかりません。家計の見直しや節約、使いすぎの防止などに役立ちます。
家族カードで利用した分は本会員カードと合算請求となり、ひとつの口座から引き落としされます。入金忘れを防ぐこともできるので、延滞などのリスクの軽減にもなります。
メリット②ポイントが貯まりやすい
家族カードを使って貯めたポイントは、本人会員カードのポイントと合算されます。そのため、家族が別々のカードを利用するときに比べて、ポイントを効率よく貯めることができます。
メリット③家族も同じサービスを受けられる
家族カードでも、本会員と同様のサービスや特典を受け取ることができるため、カードのグレードが高いほど有利です。
ゴールドカードであれば、各種保険が付帯されているので、家族カードを作るメリットも大きくなります。
家族カードはこんな人におすすめ!
家族カードで審査されるのは本会員です。
過去に長期延滞や破産などの事故を起こして、新たにクレジットカードを作ることができない人でも、家族カードなら本会員だけ審査されるので、問題なく持つことができます。
結婚して仕事を辞めて専業主婦になった人でも、本会員に収入があれば問題ありません。
家族カードでも本会員と同じようにポイントを貯められるので、クレジットカードの利用が多い世帯におすすめです。
家族カードが作れるおすすめのクレジットカード3選
現在はさまざまな家族カードがあるので、どれを選ぼうか迷ってしまうことがあるかもしれません。迷ったときは、年会費やポイントの貯まりやすさに注目してみましょう。
ここでは、ポイントが貯まりやすく、充実した特典のある家族カードを紹介していきます。
「JCB CARD W」
- 年会費、永年無料
- いつでもポイント2倍
- 安心・安全セキュリティー
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1 〜 10.5% |
発行スピード | モバ即入会で最短5分(※) |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
JCB CARD Wはポイント還元率が1%と高めに設定されており、通常のJCBカードの2倍のポイントを貯めることができます。
海外旅行傷害保険、海外ショッピングガード保険など付帯特典も充実していながら、年会費無料というコスパのよさが魅力。家族カード、ETCカードの年会費・発行手数料ともに無料です。
本会員の場合は、「申込みは39歳まで」という申込み条件がありますが、家族カードにはそのような条件はありません。40歳以上でも家族カードなら申込み可能になります。
「VIASOカード」
- 年会費無料!
- ポイントは自動で現金還元!手続き不要で、用途の制限や無駄がなし!
- 海外旅行傷害保険サービスが利用付帯
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5 〜 1% |
発行スピード | 最短翌営業日 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
三菱UFJニコスが発行するVIASO(ビアソ)カードは、年1回の自動キャッシュバックが最大の魅力です。貯めたポイントが支払い口座に自動で入金されるので、ポイントを交換する手間がかかりません。
ポイントの基本還元率は0.5%ですが、携帯料金やプロバイダ料金ならポイント2倍、ネットショッピングなら最大10%のボーナスポイントを獲得できます。
年会費無料でありながら、最高2,000万円の海外旅行傷害保険、年間限度額100万円のショッピング保険と補償内容も充実しており、申し分ない内容となっています。
家族カードは無料で発行可能なので、早めに申し込んでおきましょう。
「オリコカード THE POINT」
- 還元率は常に1.0%以上!100円で1オリコポイントがたまる!
- 入会後6ヵ月間は還元率が2.0%にアップ!
- 年会費は無料!
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~2.0% |
発行スピード | 最短8営業日 |
国際ブランド |
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電子マネー |
|
- 付帯サービス
オリコカード THE POINTは家族カード、ETCカードともに発行手数料無料となっており、年会費も永年無料で利用することができます。
オリコカード THE POINTの最大の魅力は、1%という高いポイント還元率。ネットのオリコモールを通して買い物をすれば、ポイントが0.5%上乗せされ、買い物をするたびにポイントが貯まっていきます。オリコモールにはAmazonや楽天市場など500を超える加盟店があるため、普段ネットで買い物をすることが多い人に最適な家族カードだといえるでしょう。
電子マネーも利用できるので、普段の買い物でも効率よくポイントを貯めていくことができます。
結婚後のクレジットカードの手続きまとめ
結婚して名字が変わったら、速やかにクレジットカードの名義変更をしましょう。銀行口座などの名義変更も同時におこなっておくと、手続きをスムーズにおこなうことができます。
名義変更しなくてもカードを使い続けることは可能ですが、不正利用を疑われたり、更新カードが届かなかったりして、何かと面倒です。トラブルを未然に防ぐためにも、名義変更や住所変更の手続きを早めに済ませておきましょう。
結婚は家族カードを作成するチャンスでもあります。ライフスタイルに合った家族カードを持てば、ポイントを効率よく貯めていくことができ、家計の助けになります。
結婚後は家族カードをうまく活用して、カードライフを楽しみましょう。
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。