VISAはクレカを発行してないって知ってた?知らないと恥ずかしいVISAの仕組みを解説

2018年現在、世界中200以上の国と地域で利用されているVISAカード。日本においても非常に人気があり、クレジットカードを持っていてもいなくても、VISAカードを全く知らないという方は少ないはずです。
そんな抜群の知名度を誇るVISAカードですが、皆さんはVISAカードの本当の意味をご存知でしょうか。
もしかしたら何となく「クレジットカードのことでしょ?」と思っている方が大半かもしれません。
そこでこの記事では、意外に知られていないVISAカードについて徹底解説。VISAの仕組みや歴史を辿り、VISAの人気の秘密を探っていきます。
また、日本国内で数多く発行されているVISAカードの中でもおすすめのものをピックアップしました。
この記事を読んでいただければ、あなたに合ったVISAカードがきっと見つかるはずです。
おすすめの三井住友カード
国際ブランドVISAが選べるおすすめカード
VISAカードとはそもそも何なのか?「VISA」と「VISAカード」の関係
まずはそもそもVISAとは何なのか、という点から説明していきたいと思います。
VISA=クレジットカード、と認識している方が多いと思いますが、それは正確ではありません。VISAは国際ブランドのひとつです。
国際ブランドとは、特定のお店や地域だけではなく、世界中で使えるカードブランドのこと。
VISA社はこの世界中で使えるカードの決済システムを提供しており、支払の認証や精算処理を担当して、カード発行会社や加盟店契約会社を繋いでいます。
つまり「VISAカード」は、決済にVISA社のシステムを利用しているカードということになります。
国際ブランドは全部で7つあり、それぞれ独自のシステムでカードの決済を行っています。各国際ブランドの特長は以下のとおりです。
国際ブランド | 特長 |
---|---|
VISA(ビザ) | 世界シェアNo.1の国際ブランド。幅広い国と地域に普及しており、日本国内だけでなく海外でも使いやすい |
Mastercard(マスターカード) | 世界シェアNo.2。ヨーロッパ圏に強いと言われている |
American Express(アメリカンエキスプレス) | 通称アメックス。ステータスが高いブランドと言われている |
Diners Club(ダイナースクラブ) | アメックス同様、富裕層に人気。エンターテイメントやグルメの特典に強い |
JCB(ジェーシービー) | 日本生まれのブランド。日本国内の加盟店は多いが、海外(特に日本人に馴染みの薄い地域)での利便性はいまひとつ |
UnionPay銀聯(ぎんれん) | 中国生まれのブランド。新興ブランドだが中国の経済発展とともに着実にシェアを伸ばしている |
Discover Card(ディスカバーカード) | アメリカを中心に普及。日本では発行されていない |
このように、VISAは国際ブランドの中でも高い利便性が特長で、世界中で利用できる使い勝手のいいブランドなのです。
VISAのカードはクレジットカードだけでなく、デビットカード、プリペイドカードもあり、世界中で合計24億枚以上が流通しています。
VISAの歴史
VISAの歴史は1958年にさかのぼります。この年、VISA社の前身であるバンク・オブ・アメリカ社は、同社初のクレジットカードBankAmericard(バンクアメリカード)を発行しました。
このカードは上限金額300ドル、紙製のリボ払い専用カードでした。
1950年に世界初のクレジットカードを発行したといわれるダイナースクラブから8年遅れての参入でしたが、その後順調に成長を続け、VISAは今や世界シェアナンバーワンを誇るブランドとなりました。
年 | できごと |
---|---|
1958 | VISAの前身、National BankAmericard設立。初めてのクレジットカードBankAmericardを発行。 |
1968 | 株式会社住友クレジットサービス(現三井住友カード)と提携 |
1970 | National BankAmericard Inc.として法人化。 |
1973 | 業界初の電子オーソリゼーション(与信照会)システムの提供開始 |
1975 | 初のデビットカードを発行 |
1976 | 社名をVisaに改名 |
1983 | 24時間ATM導入 |
1997 | 年間決済額が1兆ドルを突破 |
2000 | カード発行枚数が10億枚を突破 |
2006 | 年間決済額が4.4兆ドルに到達 |
2007 | 組織再編。Visa Incを設立 |
VISAカードの仕組み

JCBやアメックス、ダイナースクラブなどの国際ブランドは自らカードを発行しています。
しかしVISAは決済システムの提供のみを行っており、カードの発行や貸金業は行っていません。
では、我々が持っているVISAカードは一体誰が発行しているのでしょうか。
VISAカードを発行しているのは、VISAにライセンスを与えられたカード発行金融機関、またはさらにその金融機関と提携を結んでいる企業です。
日本では三井住友カード株式会社や楽天カード株式会社などがこれにあたります。
このカード発行会社が各カードの特典や付帯サービスを決定し、審査、発行までを担当しています。ですから一口にVISAカードといっても、その特長はさまざま。
「VISAカードは審査に通りやすい」、「審査が早い」なんていう噂もありますが、実際は発行会社によるということですね。
1枚は持っておきたい!VISAクレジットカードの特長
VISAの決済システムを利用している「VISAカード」のうち、まずは身近なクレジットカードについて紹介していきたいと思います。
VISAクレジットカードの4つのランクと共通特典

世界中200以上の国と地域で利用することができ使いやすさ抜群、1枚は持っておきたいVISAクレジットカード。その長所は利便性だけではありません。
VISAのクレジットカードは、ランクにより次の4つに分類され、各発行会社の定める特典のほかにVISAが各ランクごとに用意する特典を受けることができます。
- VISAクラシック
- VISAゴールド
- VISAプラチナ
- VISA infinite
VISAクラシックがいわゆる普通のランクのカードになり、ゴールド、プラチナ、infiniteの順にランクが上がっていきます。
カードのランクに関わらず受けられるのは、海外のレストランやホテルの優待です。
アジア各国やハワイ、グアム、ヨーロッパでのお食事や宿泊が割引になります。こちらは内容が随時更新されているので、VISAの公式サイトで確認してみてください。
ゴールド以上のランクのカードには以下の特典が用意されています。
名称 | 内容 | 場所 | 利用料金 | 対象 |
---|---|---|---|---|
VISAゴールド空港宅配 | 国際線利用の際の空港〜自宅間の手荷物の配送料割引 | 成田空港、羽田空港国際線ターミナル、中部国際空港、関西国際空港 |
往路(出国時):15%オフ 復路(入国時):1個目500円(税込)、2個目〜15%オフ |
・VISAゴールド |
VISAゴールド海外Wi-Fiレンタル | 海外で利用できるWi-Fiルーターのレンタル料割引 | 新千歳空港、成田空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、高松空港、福岡空港、または宅配 | 定価の20%オフ |
・VISAゴールド ・VISAプラチナ ・VISA infinite |
VISAゴールド国際線クローク(一時預かり) | 国際線利用の際の手荷物一時預かりサービスの割引 | 成田空港、羽田空港国際線ターミナル(出発階のみ)、中部国際空港、関西国際空港 | 15%オフ |
・VISAゴールド ・VISAプラチナ ・VISA infinite |
VISAプラチナ空港宅配 | 国際線利用の際、空港〜自宅間の手荷物の配送料の割引 | 成田空港、羽田空港国際線ターミナル、中部国際空港、関西空港 | 1個500円(2個まで)、3個目〜20%オフ |
・VISAプラチナ |
VISAプラチナトラベル | 大手旅行会社の国内旅行、海外旅行料金の割引 | − | 割引率:5%〜10%オフ(上限金額3万円まで) |
・VISAプラチナ ・VISA infinite |
VISAプラチナゴルフ | 名門ゴルフクラブ、プロトーナメント開催コース利用料金の割引 |
日本国内:約70箇所 海外:約80箇所 |
各コースのプレー代金から4,000円引き |
・Visaプラチナ |
VISA Infinite空港宅配 |
国際線利用の際、空港〜自宅間の手荷物の配送料の割引 |
成田空港、羽田空港国際線ターミナル、中部国際空港、関西空港 |
2個まで無料、3個目〜20%オフ |
・Visa infinite |
VISA Infiniteゴルフ |
名門ゴルフクラブ、プロトーナメント開催コース利用料金の割引 |
日本国内:約70箇所 海外:約80箇所 |
各コースのプレー代金から5,000円引き | ・VISA infinite |
さらに、一部のVISAプラチナカードには「VISAプラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC)」、VISA infiniteカードには「VISA Infiniteコンシェルジュ・センター(VICC)」というコンシェルジュサービスがあります。
VPCC・VICCは、24時間365日対応のコンシェルジュサービス。電話またはWebでリクエストをすると、レストランやレンタカーの予約、旅行のサポートなどさまざまなサービスを受けることができます。
VPCCはすべてのVISAプラチナカードに付帯しているわけではなく、利用できるクレジットカードが限定されています。
VPCCが付帯しているVISAプラチナカードは以下のとおりです。
VPCCが使えるVisaプラチナカード
- TRUST CLUB プラチナカード
- デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカード
- レクサスカード
- MileagePlusセゾンプラチナカード
- スルガプラチナカード
- エポスプラチナカード
- 七十七VISAプラチナカード
- むさしのVISAプラチナカード
- 道銀VISAプラチナカード
- 北陸Visaプラチナカード
- タカシマヤプラチナデビットカード
この中に手持ちのプラチナカードが入っていない場合、コンシェルジュサービスを受けられないのかというと、そうではありません。
これはあくまでVISAの提供する「VPCC」の話。プラチナ以上のVISAブランドのクレジットカードには、別途クレジットカード発行会社の用意するコンシェルジュサービスが付帯していることもあります。
また、VISAプラチナカードには死亡・後遺障害の最高補償金額が5,000万円以上、Infiniteには1億円以上の海外旅行傷害保険が付帯します。
保険の内容は各カードによって異なりますが、金額だけはVISAの基準が定められています。
VISAクレジットカードを作るならどれがおすすめ?日本で人気のVisaカードは?

次項からはおすすめのVISAクレジットカードを紹介していきます。
どのカードにするか迷った時はぜひ参考にしてください。
VISAと言えばやっぱりこれ!CMでもおなじみの「三井住友カード」
三井住友カードの発行会社である三井住友カード株式会社の前身、株式会社住友クレジットサービスは、1980年に日本初のVISAカードを発行しました。
以来数々のVISAカードを発行し続け、今や日本ではVISAカードといえば三井住友カードをイメージする人も少なくないでしょう。
三井住友カードは提携カードを含めて、200種類以上ものカードを発行しています。その中でも特に人気のVISAカード6種類をご紹介します。
三井住友カード

- インターネット入会で初年度年会費無料
- 毎日のお買物でポイントが貯まる
- カード紛失盗難の際も安心のサポートサービス
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 1,375円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%~5% |
発行スピード | 最短3営業日 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
三井住友カードの中でも、スタンダードな機能を持つのが、こちらの三井住友カード。年会費は通常1,375円(税込)です。
三井住友カードのメリットは、クレジットカードとしての一通りの機能を持ち、最高2,000万円の海外旅行傷害保険も付帯しています。
WEB明細書サービスを利用すると年会費が550円(税込)割引となります。
さらに、マイ・ペイすリボに登録してクレジットカードを利用すれば、年会費は無料となります。
保険による安心と、年会費の安さを実現できるカードといえるでしょう。
なお、学生の場合は、在学中は年会費無料というのもうれしいポイントです。
旅行にショッピングに。女性のための三井住友カード アミティエ
ピンクの券面がかわいい三井住友カード アミティエは、三井住友カードの中でも女性向けに作られたカードです。
一番の特長は、海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険が自動付帯していること(※1)。
カードを持っているだけで補償の対象になるので、旅行好きの方にはありがたいですよね。
また、web明細を利用すると携帯電話料金(※2)分に付与されるポイントが通常の2倍になるサービスもあります。
さらに学生なら在学中は無条件で年会費が無料になります。学生のうちに旅行を楽しみたい方、アクティブに世界中を飛び回りたい方におすすめの1枚です。
(※2)対象キャリアはdocomo、au、SoftBank、Y!mobile
いつでもポイント3倍!自動リボ専用のリボスタイル

- 年会費無料
- Vポイントが+0.5%還元!(リボ払い手数料のご請求がある場合)
- 計画的なお支払いができる「マイ・ペイすリボ」
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~5.0% |
発行スピード | 最短3営業日 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
三井住友カードのリボスタイルは、年会費永年無料、手数料が発生する場合に限り、ポイントが通常の3倍付与されるお得なカード。
ただし、支払い方法は「マイ・ペイすリボ」限定です。
「マイ・ペイすリボ」は、お買物の際の支払い方法が自動的にリボ払いになります。
リボ払いは手数料がかかってしまうのですが、毎月のリボ支払額を利用額以上に設定することで一括払い扱いになり、手数料を節約することができます。
カード発行時は毎月の支払額が5,000円に設定されているので、リボ払いを利用したくない方はこの金額を上限まで増額しておくことをおすすめします。この変更はインターネットや電話で簡単に手続きできます。
リボスタイルはリボ払いをきちんと管理できれば、年会費、ポイントの面でお得なカードのひとつと言えるでしょう。
ワンランク上の三井住友カード
三井住友カードはステータスの高いカードも取り揃えています。
どのカードも、家族も旅行傷害保険の補償対象になる家族特約が付帯、24時間年中無休で医師に電話相談が出来る「ドクターコール24」サービスが利用できるなど、一般のカードより特典が充実しています。
カード名 | 三井住友カード ゴールド |
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券面 |
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年会費(税込) |
・初年度無料 ・二年目以降11,000円 (マイ・ペイすリボ登録とWEB明細書特典適用で4,400円) |
対象年齢 | 30歳以上 |
海外旅行傷害保険(最高補償額) | 5,000万円 |
国内旅行傷害保険(最高保障額) | 5,000万円 |
家族特約 | ○ |
空港ラウンジ | ○ |
ショッピング補償 | 300万円 |
ドクター24 | ○ |
ポイント優待 | 2倍 |
ネットショッピングはもちろん普段遣いにも!総合力の高い楽天カード

- 年会費永年無料
- 新規入会&利用でポイントがもらえる
- 安心のセキュリティ
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~16.0% |
発行スピード | 7営業日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
楽天カードの特長はなんといってもポイントの貯めやすさ、使いやすさにあります。ポイント還元率は通常でも1%で、楽天市場で買物をするなら3%以上。ポイントアップのキャンペーンも多数行われています。
貯まったポイントは楽天市場での買物の際に、代金の支払いに使えるほか、楽天Edyにチャージすればコンビニなどでの支払いにも利用可能で、無駄なく使い切ることができます。
海外旅行傷害保険も利用付帯ですが最高2,000万円の補償がついていますし、楽天カードは総合力の高いおすすめのクレジットカードです。
クレジットカード、キャッシュカード、電子マネーが1枚に!イオンカードセレクト

- イオングループの対象店舗なら、WAON POINTがいつでも基本の2倍!
- 毎月20・30日の「お客さま感謝デー」は お買い物代金が5%OFF
- イオンシネマで映画鑑賞割引
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5 〜 1% |
発行スピード | 約2週間 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
イオンカードは世界中で4,000万人の会員数を誇る人気の高いクレジットカード。
イオングループでポイントがいつでも2倍、20日、30日の「お客さま感謝デー」で買い物代金が5%オフなどイオンユーザーには見逃せない特典が満載です。
一口にイオンカードと言っても、特典や提携先の違いにより合計で40種類以上ありますが、なかでもおすすめなのがイオンカードセレクトです。
イオンカードセレクトはクレジットカードと電子マネーのWAON、さらにイオン銀行のキャッシュカードの3つの機能が一体となった非常に便利なカード。
WAONのオートチャージでポイントが貯まる、カードの利用でイオン銀行の他行宛振込手数料の優待が受けられるなど、ほかのイオンカードにはないお得な特典が用意されています。
マルイのショッピングが10%オフ!エポスカード

- 全国10,000店舗の優待つき!
- 入会金・年会費永年無料
- 海外旅行傷害保険は最高500万円
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~5.0% |
発行スピード | 店頭申込で最短30分発行・オンライン入会で1週間程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
エポスカードはマルイが発行しているクレジットカード。
年4回の「マルコとマルオの7日間」期間中はマルイでの買物が10%オフになり、マルイでショッピングをする人にはエポスカードは必須です。
さらにカラオケ店やファミレス、居酒屋などを中心に全国に10,000以上の優待施設があり、割引が受けられるのは嬉しいところ。
最高補償額500万円の海外旅行傷害保険も自動付帯、最短即日発行も可能です。
即日発行が可能だから、カードの作成を急いでいる方にはとてもおすすめです。
そのほかにも全体的に使い勝手がよく、おすすめ度の高いクレジットカードです。
現金感覚でATMいらず!VISAのデビットカード
クレジットカードだけではなく、VISAはデビットカードも人気があります。
日本においては認知度が低めのデビットカードですが、諸外国ではクレジットカード以上に利用されています。
デビットカードは、利用と同時にあらかじめ設定した自分の預金口座から代金が引き落とされます。
お買物の際、お財布の現金が少なくてもわざわざお金を下ろしに行く必要がなく、ATM手数料を節約することができます。
また、利用限度額は自分の口座残高の範囲内ですから、返済能力を超えて使いすぎる心配がありません。
クレジットカードになんとなく不安感がある方や、初めてカードを持つ方にもおすすめです。
さらにデビットカードはクレジットカードに比べて作りやすいという利点もあります。クレジットカードが信用を前提にした後払いなのに対して、デビットカードは即時払い。
そのため、一部のカードを除き審査がありません。銀行口座を作ることができれば、もれなく発行してもらえるものがほとんどです。クレジットカードの審査に通りにくいという方も安心ですね。
デビットカードを作るなら海外でも使えるVISAデビットが便利
VISAデビットカードは海外の「VISA」または「PLUS」マークのATMで現地通貨の引き出しができます。
利用には海外事務手数料とATM手数料が必要ですが、キャッシングと違って自分のお金を引き出しているだけなので、利息はかかりません。
日本ではデビットカードというとJ-Debitも有名ですが、J-Debitは日本国内の店頭での支払いでのみ利用可能なのに対して、VISAデビットは世界中のVISA加盟店で24時間365日、店頭だけでなくネットショッピングでも使えます。
また、J-Debitは海外での現地通貨の引き出しができません。VISAデビットの方がより利便性が高いといえるでしょう。
カードの種別 | 利用できる店舗 | 利用可能時間帯 | 年会費 |
---|---|---|---|
VISAデビット | 国内外のVISA加盟店 | 24時間365日 | 金融機関の定めによる |
J-Debit | 日本国内のJ-Debit加盟店(店頭のみ) |
・平日(8:00~21:00) ・土日祝(9:00~19:00)の間の利用は保証 ・その他の時間帯は金融機関の定めによる |
無料 |
口座残高や使用履歴もスマートフォンですぐに確認ができ、不正利用に対する保護もあるVISAデビット。
さらにカードごとに利用金額に応じてポイントが貯まる、キャッシュバックされるなどの特典も用意されており、現金よりもお得にお買い物をすることができます。
VISAデビットカード利用の注意点
このように安心で便利なデビットカードですが、利用にあたって気をつけておいてほしい点もあります。
VISAデビットカードは一括払いのみ
まず、VISAデビットカードの支払い方法は一括払いのみです。分割払いやリボ払いは選べません。
VISAデビットカードが使えない加盟店も!
Visaデビットカードは基本的にVisaの加盟店であれば利用できますが、一部の加盟店では取扱できないこともあります。例として、以下のようなものが挙げられます。
VISAデビットカードが使えない加盟店
- ガソリンスタンド
- 高速道路料金
- 機内販売
- プリペイドカードや電子マネーの購入、チャージ
- レンタカー、カーシェアリング
VISAデビットカードの利用限度額に注意!
デビットカードは自分の預金口座から利用代金を即時引き落とすため、口座残高以上の利用はできません。
支払をする前に金融機関のウェブサイトやアプリなどで残高を確認しておきましょう。
さらにVISAデビットは、カードごとに利用限度額が設定されています。
いくら口座に残高があってもこの限度額以上は使うことができません。
例えば住信SBIネット銀行のVisaデビットの国内ショッピングの利用限度額は、初期設定だと1日3万円、変更可能最高額は200万円です。
初期設定の3万円だとちょっと心もとないと思う方も多いはず。
デビットカードを利用する時は、利用限度額の設定をよく確認して、希望に応じて変更の申請を済ませておきましょう。
VISAのプリペイドカード
プリペイドカードは事前にカード内にお金をチャージして利用します。デビットカードと違い銀行口座は不要のため、13歳以上であれば申し込むことができるものが大半です。
VISAのプリペイドカードはクレジットカード同様、日本国内でのお買物はもちろん、海外で現地通貨の引き出しにも使えます。
汎用性の高いもの、海外での利用に特化しているものなどさまざまな種類があり、なかにはプラスチックカードを発行しないバーチャルカードも。
また、バニラVISAギフトカードや三井住友カードのVISAギフトカードなど、チャージ不可の使い切り型プリペイドカードもあります。
VISAプリペイドカードなら商品券などよりも多くの場所で使えますから、贈り物にはぴったりですね。
VISAカードまとめ
世界中に普及していて誰もが知っているのに説明しづらいVISAカードのことをわかっていただけたでしょうか。
VISAカードにはクレジットカードだけでなく、デビットカード、プリペイドカードもあり、さまざまな発行会社からそれぞ個性あるカードが発行されています。
自分に合った内容のVISAカードを選んで、国内だけでなく世界中で、お買物をもっと便利に楽しんでくださいね。
1980年生まれの松坂世代、横浜市出身。⾳楽などエンタメ関係を中心に編集・執筆を行なっていたが、2008年に当時勤めていた会社の都合でクレジットカードのムック本を制作。同年に独立して以降も、エンタメ関係と並行してクレジットカード、電⼦マネー、ポイントなどの記事を各種媒体で手がける。自身でも10枚以上のクレジットカードを日常的に使い分けているほか、決済マニアが集まるオフ会などに出席して情報収集。年収は少ないがクレジットヒストリーが良好なため審査に落ちないことが自慢。高還元率カードなどおトク系の情報が得意分野だが、個人的にはデザインが好きなカードを使うことが一番だと考えている。
田中 宏の監修記事・プロフィール一覧へ法律事務所、金融機関などを経て編集者に転身。マネ会ではライターとしてクレジットカードの記事を担当しています。愛用クレカは楽天カード。
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