クレジットカード番号の桁数には意味があった!それぞれの意味や悪用された際の対処法を解説
普段、何気なく使用しているクレジットカードですが、「クレジットカードの番号はどんな意味があるの?」「クレジットカードの番号って、どの番号のことなの?」などと、疑問に思ったことはないでしょうか?
クレジットカードの番号には重要な意味があり、カードの種類や、様々な情報がわかるようになっています。
そこで、今回はクレジットカードの番号の持つ意味や、クレジットカードの番号が原因で不正利用される可能性があることについて説明していきます。
クレジットカード番号とは?
クレジットカードの番号とは、カード表面に記載されている、14桁~16桁の番号のことです。
カードの中央に、「4988-00xx-xxxx-xxxx」などと記載されています。
この番号は、国際ブランドによって桁数が変わり、VISAとMastercard、JCBは16桁、アメックスは15桁、ダイナースは14桁になっています。
このカード番号も、ただの数字の羅列ではなく、意味があります。
1桁目は「主要産業識別子」を表しており、どの産業のカードを使用しているかがわかるようになっています。
例えば、1桁目が4と5の場合は「銀行や金融系」、3の場合は「旅行や娯楽産業」といったような事がわかります。
そして、1~6桁目は「発行者識別番号」の意味があり、クレジットカードの種類や発行会社がわかります。
例えば「JCBの楽天カードである」といったことが判別できるようになっています。
また、7桁目から最後の2番目までは、「会員口座番号」となっており、ここで個人を識別します。
最後の1桁は「チェックデジット」と呼ばれ、クレジットカード番号が正しいかどうかの判断をします。
発行者識別番号
カード番号の1~6桁目にあたる発行者識別番号を見ることでクレジットカードの国際ブランドや発行会社を知ることができます。
特に1桁目の主要産業識別子を見ることで、銀行系や金融系といった、国際ブランドがどの産業に属しているかを見分けることが可能です。
具体的には以下のような識別となっています。
- 0:ISO予約値
- 1:空港関連
- 2:空港関連
- 3:旅行・娯楽・銀行・金融関連
- 4:銀行・金融関連
- 5:銀行・金融関連
- 6:運輸・銀行・金融関連
- 7:石油関連
- 8:ヘルスケア・医療・通信関連
- 9:国ごとに割り当て可能な数字
私たちが使用するクレジットカードはほとんどがVISA、JCB、Mastercard、ダイナース、アメックスから発行されています。
これらの国際ブランドから発行されるカードの主要産業識別子は以下のようになります。
- 3:JCB、アメックス、ダイナース
- 4:VISA
- 5:Mastercard
このように、カード番号の最初の1桁目を確認するだけで、どの国際ブランドであるかを知ることができます。
1桁目が6や7の場合は産業区分が運輸または石油となりますが、これらはETC専用カードなどで使用されています。
また、1桁目が8や9のカードは現在ほぼ発行されていないようです。
次に、2~6桁目はクレジットカードの発行会社ごとに異なる数字が振り分けられており、この数字を見ることでどのカード会社から発行されたカードであるかがわかります。
代表的なクレジットカードでは、以下のように振り分けられています。
- 3540-08:JCBカード
- 3761-04:アメックスカード
- 4297-69:楽天カード(VISA)
- 4220-02:ライフカード(VISA)
- 5208-48:UFJカード(Mastercard)
会員口座番号
7~15桁目まで(アメックスなら14桁目、ダイナースなら13桁目まで)の番号は会員口座番号です。
この数字は個人によって違う独自の数字となっており、これによってクレジットカードの所有者を識別することができます。
チェックデジット
クレジットカード番号の最後の1桁はチェックデジットです。
チェックデジットはクレジットカードの偽造などを防止するために利用されるもので、カードが本物か確認する計算に使用します。
詳細な計算方法は後述しますが、チェックデジットはセキュリティ上欠かせないものであり、クレジットカード以外にも銀行口座やバーコード、マイナンバーなどにも利用されています。
CVV/CVC番号(セキュリティコード)とは
CVV/CVC番号(セキュリティコード)とは、カードの不正取引防止のための番号であり、カードの裏面に3桁(アメックスのみ表面に4桁)の数字で記載されています。
CVV/CVC番号はクレジットカードに直接印刷されているため、万が一カード情報が流出しても、カードそのものを確認されない限りCVV/CVC番号は流出しません。
そのため、CVV/CVC番号はスキミングなどの対策として有効です。
クレジットカード番号の悪用に注意!
フィッシング詐欺という犯罪が最近増えています。
フィッシング詐欺とは、カード会社などを偽ってメールや電話などで近づき、カード番号を盗み取る詐欺のことです。
「こちらのサイトにカード番号を入力してください」などといって誘導するようなメールが来た場合、フィッシング詐欺を疑うとよいでしょう。
誘導先のサイトで迂闊にカード番号を教えてしまうと、個人情報が抜き取られて流出してしまう可能性があります。
クレジットカード番号の流出で起こるデメリット
カード番号が流出することで、カードが不正利用されてしまう可能性があります。
不正利用をされてしまうと、勝手にカードで買い物をされ、身に覚えのない高額な請求が来るといった事が起こりえます。
また、住所やメールアドレスも知られることで、ダイレクトメールなどが送り付けられるというケースも考えられます。
そんな時は、カード会社に連絡して、番号変更などの対処が必要になってきます。
クレジットカード番号の悪用に対する対処方法
上述したように、クレジットカードの情報が流出してしまうと悪用される恐れがあります。
不正利用の被害に遭わないためにも、事前に対策をとっておくことが大切です。
また、被害に遭ってしまったときの対応もあらかじめ確認しておきましょう。
それでは、カードの不正利用への具体的な予防策と対応策について説明します。
事前の予防策
不正利用などの悪用を防ぐためにも、しっかりとセキュリティ対策をする必要があります。
まずは、怪しいメールは見ないように注意し、身に覚えがないメールが来たら疑うことが大切です。
本当に重要である場合は、メールではなく、電話などで直接連絡がくるはずです。
また、怪しいサイトを利用しないことも重要です。
インターネットには便利なサイトが数多く存在しますが、気軽にカード番号をはじめとする個人情報を入力せず、まずはサイトの運営者が信頼できるのかを確認するようにしましょう。
このように、普段から詐欺ではないかと気を付ける意識を持つことが大切です。
不正利用された時の対応
自分が十分注意していても、クレジットカードを使用したお店などからカード番号が流出する可能性がまったくないとは断言できません。
突然身に覚えがない請求や使用履歴などに気づいた場合は、すぐにカード会社に連絡しましょう。
カード会社には24時間対応可能の不正利用相談窓口が設置されているため、すぐに連絡を取ることができます。
相談窓口に連絡することで、カードの利用停止と再発行の手続きをしてくれます。
不当に請求された金額も補償が効くケースが多いですが、補償は不正利用から60日以内に限るカード会社も多いため、日頃から明細を見る癖をつけておくと安心です。
不正利用は迅速な対応が大切ですので、少しでもおかしいと感じたら不正利用相談窓口に連絡をしましょう。
クレジットカード番号の変更方法
一度不正利用されたカード番号をそのまま使用するのは、また悪用されそうで気持ち悪いと感じる人も多いでしょう。
そのような場合は、カード会社にその旨を伝え、カードの再発行を依頼してみましょう。
多くのカード会社は手数料も無料で再発行してくれるため、気になっている方は気軽にカード会社に相談してみましょう。
クレジットカード番号を変更すると、引き落としができなくなる場合がある
クレジットカード番号を変更した際の注意点として、公共料金をカード決済にしている方は、一時的に引き落としがされなくなる可能性があるという点が挙げられます。
そのため、公共料金の支払いに登録しているクレジットカードを再発行した場合、なるべく早く新しい番号を登録しましょう。
なお、カードの再発行は1週間程度かかってしまう場合が多いため、注意が必要です。
クレジットカード番号が本物かどうかを確認する方法
お店を経営されている方で、お客さんの持っているクレジットカードが怪しいと思ったことがある方がいるかもしれません。
お客さんに怪しいなどとはいいづらいですが、実はカード番号のみでカードが本物かどうかを判断する方法があるのです。
まずは奇数桁の数字をすべて2倍にします(例えば1743であれば、1番目と3番目にある「1」「4」)。
このとき、2倍にした数字が10以上になる場合は、9を引いてください。
このようにしてすべての奇数桁の数字を2倍にし、最後に奇数桁、偶数桁すべてを合計します。
算出された数値が10の倍数となっていれば、正しいカードであるといえます。
不正利用対策に強いおすすめクレジットカード
最後に、不正利用に対して万全なセキュリティを整えているおすすめクレジットカードを紹介しましょう。
いずれのカードもセキュリティはもちろん、ポイント還元率や知名度などでも優れています。
もしこれらのカードを持っていないという方は、ぜひ発行を検討してみましょう。
三井住友カード(NL)
- 年会費永年無料!
- 対象店舗でのスマホのタッチ決済でポイント最大7%還元(※)
- ナンバーレスで安心安全!
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5 〜 7% |
発行スピード | 最短10秒(※) |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
三井住友カード(NL)は、大手の三井住友カードが発行するクレジットカードとして非常に有名なカードです。
そのブランド力も人気のひとつとなっています。最短10秒で即日発行可能、年会費が無料な点も人気の理由です。
セキュリティに関しては、三井住友カード(NL)はナンバーレスカードとなっています。クレジットカード券面にカード番号が記載されないため、安全性も高く、安心して利用できます。
これにより、第三者の使用を抑制することができ、不正利用に対して効果的です。
ほかにも多くのメリットがあるため、非常に人気のクレジットカードです。
Vポイントが対象のコンビニなどでタッチ決済するとポイント還元率が7%になることが、よくコンビニを使用する私にとっては非常に使い勝手がよくお得だと感じています。
また、三井住友カード(NL)のアプリも指紋認証に対応しているのでパスワード入力を省ける事も楽です。
使用者の口コミでは、ポイントの貯まりやすさや付帯する保険など、クレジットカードに欲しいサービスをしっかり押さえていることが評価されている印象です。
JCB CARD W
- 年会費、永年無料
- いつでもポイント2倍
- 安心・安全セキュリティー
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1 〜 10.5% |
発行スピード | モバ即入会で最短5分(※) |
国際ブランド |
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電子マネー |
|
- 付帯サービス
JCB CARD Wは、申込みに18歳から39歳までという年齢制限があるものの、さまざまな面で非常に優秀なクレジットカードです。
セキュリティ面では、「J/Secure」という本人認証サービスを導入しており、通常のパスワードの他にワンタイムパスワードを使用しています。
これにより、例えカード情報が流出してしまっても不正利用を防ぐことが可能です。
また、他にも数多くの魅力的なメリットを持っています。
- 年会費無料
- 海外旅行保険が最大2,000万円まで補償
- ポイント還元率が1.0%と高水準
- QUIQPayに対応
ポイントがJCB一般カードの2倍貯まるというのは、かなりお得です。
気づいたときにはかなりポイントが貯まっています。
Amazon.co.jpやセブンイレブンでのお買い物、昭和シェル石油、スターバックスなどは更にお得なので、JCB CARD Wを持っていると色々な場面でお得を感じることができます。
入会するときは、やはり年会費が気になりますがJCB CARD Wは年会費無料です。
これはかなり安心ですし、とても嬉しいポイントでした。長く使っていきたいので、年会費無料というのは私にとっては必須でした。
親もJCB CARD Wにしたいと言っていましたが、39歳以下の人しか入会できないので残念がっていました。
ポイントが貯めやすいという点が非常に評価されており、口コミでも高い評判を獲得していました。
Amazon.co.jpなどでの使用でさらにポイントが2倍~10倍貯められるので、提携店をよく利用するという方には必携のカードです。
エポスカード
- 全国10,000店舗の優待つき!
- 入会金・年会費永年無料
- 海外旅行傷害保険は最高500万円
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~5.0% |
発行スピード | 店頭申込で最短30分発行・オンライン入会で1週間程度 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
エポスカードはバーチャルカードというサービスが利用できる数少ないクレジットカードです。
バーチャルカードとは、普通のクレジットカードとは違って実体がなく、カード番号のみが情報として発行されるというものです。
オンラインでの決済にのみ使用することができ、カードの盗難やスキミングなどの被害に遭う可能性はありません。
バーチャルカードは提供しているカード会社が少ないのですが、非常に優れたサービスであるので、興味のある方はぜひ利用してみましょう。
また、エポスカードはセキュリティ面以外でもさまざまなメリットがあります。
- 年会費無料
- 海外旅行保険が自動付帯
- 審査が易しめ
- カラオケ館が30%オフなど、各種優待が豊富
- ポイントが貯めやすい
入会してからはお得だと感じることが本当に多く、持っていてよかったと思いました。
特に、ハウステンボスに行ったときは1DAYパスポート、飲食料金、お土産ショップなどが5%オフで利用することができ、家族の多い我が家にとっては本当にうれしいサービスでした。
また、マルコ、マルオの7日間セールの時は商品が10%オフで、ネットショッピングでも対象になるので、あらかじめ店頭で商品を確認してから、セール時期にネットで買うとお得に購入できるのでとても助かりました。
あとは、支払期限を忘れてしまってもローソンのロッピーで支払いができるので、銀行が空いていない時間帯でも支払いができるのが助かりました。
口コミではサービスの豊富さやポイントの獲得のしやすさが好評でした。
年会費無料であることもあり、非常に使い勝手の良いカードであるといえます。
クレジットカード番号まとめ
本記事で紹介したように、クレジットカードの番号は会社や個人を示す情報です。
また、クレジットカード番号のほかにも不正利用の対策としてCVV/CVC番号が記載されています。
ただ、CVV/CVC番号のような不正利用対策があるとはいえ、クレジットカード番号が流出するなどしてカードが不正利用される可能性はゼロではありません。
普段からカード番号を軽率に教えたり、怪しいサイトに入力したりしないように心がけることが大切です。
また、万が一不正利用されてしまった場合は速やかにカード会社の相談窓口に連絡しましょう。