クレジットカードをグレードダウンすべき人と6つの注意点をあわせてご紹介!
ゴールドカードを持ってみたけど、「年会費を負担に感じている」、「ゴールドカードをやめて新しいクレジットカードを検討している」、「せっかく貯めたポイントは有効活用したい」という人はクレジットカードのグレードダウンの検討をおすすめします。
この記事では、グレードダウンした方がいい理由、注意点、変更方法を徹底解説。ゴールドカードを維持していこうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
クレジットカードのグレードダウンした方がいいのはこんな人!
クレジットカードのグレードアップはよく耳にしますが、グレードダウンをする人はいるのでしょうか。
グレードダウンした方がいい人はどのような人かをご紹介します。
- クレジットカードの年会費を下げて維持費を抑えたい人
- 上位カードを解約して新規でクレジットカードを申し込もうと思っている人
- クレジットカードで貯めたポイントを引き継ぎたい人
このような人が、グレードダウンを検討するといいのはなぜか、その理由も含めて解説していきます。
クレジットカードの年会費を下げて維持費を抑えたい人
グレードダウンするメリットの一つに年会費を抑えられるという点があります。
プラチナカードだと年会費は数万円~数十万円、ゴールドカードでも年会費は1万円を超えるものが多く、維持費が高額になります。
上位カードならではの特典を使いこなして、年会費以上の価値を感じられればいいのですが、特典を使いこなせていないと高額の年会費を負担に感じるようになる場合があります。
例えば、上位カードの特典には空港ラウンジの無料利用や高額保障の海外旅行保険などがありますが、旅行に行く機会の少ない人にとっては、メリットを感じにくいでしょう。
独身の時はよく旅行に行っていたけど結婚してあまり旅行に行かなくなった、前の仕事ではよく出張していたけど今の仕事では出張の機会がない、といった生活スタイルの変化も特典を使いこなせなくなった理由かもしれません。
このように生活スタイルの変化に伴い、上位カードの特典を利用しなくなった人などは、グレードダウンして維持費を抑えるという方法も検討する価値があります。
上位カードを解約して新規でクレジットカードを申し込もうと思っている人
上位カードの維持が負担になった人の中には、すでに持っている上位カードを解約して、新しく一般カードを申し込むことを検討している人がいるかもしれません。
そのような人は、上位カードを解約するのではなく、グレードダウンするという方法も考えてみましょう。
今まで使っていたカードをグレードダウンするので、新規で別のカードを申し込むよりも手続きがスムーズです。
クレジットカードで貯めたポイントを引き継ぎたい人
維持費がかかるからとクレジットカードを解約してしまうとせっかく貯めたポイントも失効してしまいます。
ほとんどのカードはグレードダウンすると保有ポイントが下位カードに引き継がれます。つまり、解約ではなくグレードダウンすれば、維持費も抑えつつ上位カードで貯めたポイントも引き継がれるので、ポイントを無駄にすることはありません。
クレジットカードをグレードダウンする時の6つの注意点
何も考えずにグレードダウンしてしまうと、損をしてしまうことになりかねません。クレジットカードをグレードダウンする前に、まずは以下の6つの注意点を確認しましょう。
- グレードダウンでも審査はある
- 新しいカードが届くまでにタイムラグがある
- カード番号が変わる
- グレードダウンしても支払った年会費は返ってこない
- グレードダウンするタイミングによってはダブルで年会費を支払うことになる
- 国際ブランドの変更はできない
注意点を一つずつ確認していきましょう。
1.グレードダウンでも審査はある
ゴールドカードやプラチナカードにグレードアップする時に審査があるのは、多くの方がご存知ですが、実はグレードダウンする際にも審査はおこなわれます。
支払遅延等などの金融事故を起こしていなければ、ほとんどの場合、審査に問題はありません。ただし、審査に落ちる可能性はゼロではないということは頭の片隅に置いておきましょう。
2.新しいカードが届くまでにタイムラグがある
グレードダウンの手続きをしてから、新しいカードが手元に届くまで、ある程度の時間が必要になります。
通常は1週間程度ですが、カード会社によっては3週間から1ヶ月かかることもあります。
また、基本的にグレードダウンの申し込み後、新しくカードが届くまでの期間は前のカードが使えなくなります。
予備でほかのカードも持っている人は予備のカードが使えますが、1枚しかクレジットカードを持っていない場合は、その期間はカードが使えなくなるので注意が必要です。
中には、新しいカードが届くまで前のものを使えるカードもありますので、詳しくは各カード会社に問い合わせて確認してみましょう。
3.カード番号が変わる
クレジットカードをグレードダウンすると、カードが新しく別のものになるため、カード番号、セキュリティコード、有効期限が変わります。
公共料金などのサービスの支払いにカード情報を登録している場合は、新しいカードが手元に届いたら、カード情報の変更を忘れずにしておきましょう。
4.グレードダウンしても支払った年会費は返ってこない
基本的に、年会費は月割りにはできません。
年会費を支払った直後にグレードダウンしたとしても、すでに支払った年会費が返ってくることはありません。
ただし、例外としてアメリカン・エキスプレスカードだけは年会費の月割り返金制度あります。
5.グレードダウンするタイミングによってはダブルで年会費を支払うことになる
グレードダウンして下位カードに切り替えると、当然のことながら年会費のあるカードの場合は、下位カードの年会費を支払うことになります。
そのため、上位カードの年会費を支払ったばかりのタイミングでグレードダウンすると、上位カードと下位カードの年会費をダブルで支払うことになってしまいます。
維持費を抑えたくてグレードダウンしたのに、年会費をダブルで支払わなければいけなくなるという事態は避けたいところです。
そうならないために、グレードダウンするタイミングに注意しましょう。ベストなタイミングは、手続きに多少時間がかかることを考えて、上位カードの年会費を支払う2~3ヶ月前です。
年会費が負担になる場合は解約という選択肢もある
今持っている上位カード以外にもクレジットカードを持っている人でグレードダウンをしてもまだ年会費を負担に感じる人は、クレジットカードを解約するという選択肢もあります。
ほかにもクレジットカードを持っている人の場合、一般カードにグレードダウンしても、もうそのカードは使わないかもしれません。カードが複数あっても管理が面倒という場合は、本当にそのカードが必要か見直してみましょう。
また、一般カードにグレードダウンしても、千円前後の年会費がかかるものもあります。年会費の出費を抑えたい場合は解約も検討しましょう。
6.国際ブランドの変更はできない
グレードダウンは、基本的に今利用しているカードと同種類の一般カードへの切り替えとなります。
そのため、VISAからMastercardへ変更など、国際ブランドの変更はできません。国際ブランドを変更したい場合は、新しく別のカードを申し込むようにしましょう。
クレジットカードをグレードダウンする方法
クレジットカードによってグレードダウンする方法は異なりますが、主に以下の二つの方法で受け付けています。
- カード会社に電話する
- 申込書を郵送で提出する
グレードダウンしたいと思っているカードのグレードダウンの方法が上記のどちらなのか分からない場合は、電話で問い合わせるとよいでしょう。
では、具体的なグレードダウンの方法をお伝えしていきます。
カード会社に電話する
電話でグレードダウンの手続きをする場合は、カード裏面の電話番号に連絡します。
グレードダウンはオペレーター対応となるので、対応時間内に電話するようにしましょう。電話がつながったら、オペレーターにグレードダウンしたい旨を伝えます。
理由を聞かれる場合もあるが、「年会費を抑えたい」などの理由を正直にいえば、基本的に引き留められることはありません。手続きは5~10分ほどで終わります。
申込書を郵送で提出する
グレードダウンするには、まず電話やインターネットからカード切替申込書を請求するという方法をとっているカード会社もあります。
電話で申込書を請求する場合は、カード裏面の電話番号に連絡しましょう。インターネットから請求する場合は、会員ページにログインし、請求できます。
申込書が届いたら、必要事項を記入し、郵送で返送して手続き完了です。
主なクレジットカードのグレードダウンの方法
ここでは主なクレジットカードのグレードダウンの方法をご紹介します。これらのカードのグレードダウンを考えている方はぜひ参考にしてください。
JCBゴールドカード | 郵送 |
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アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 電話 |
楽天ゴールドカード | 電話 |
三井住友カード ゴールド | 郵送 |
JCBゴールドカードの変更方法
JCBゴールドカードを一般のJCBカードにグレードダウンしたい時は、カード裏面にある電話番号に連絡します。
カード切替申込書が郵送されてくるので、必要事項を記入して返送しましょう。手続き後、1ヶ月ほどで一般カードが手元に届きます。
JCBカードの場合は、手続き後すぐではなく、新しいカードが発行されてから1ヶ月後に以前のカードが使えなくなります。
JCBカードの注意点は、ANA JCBワイドゴールドカードからJCB一般カードへなど、種類の異なるカードに切り替えることはできないという点です。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの変更方法
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードをグリーンカードにグレードダウンしたい時は、カード裏面の電話番号に連絡すると、その場で手続きをしてもらえます。
アメックスの場合は電話で手続きが完了した時点で手元のカードは使えなくなります。後日返信用の封筒が送られてくるので、手元のカードは切断して返送しましょう。
グレードダウンしても、カード裏面の「Member since」は上位カードのものが引き継がれます。また、アメックスは年会費を月割で返金してくれます。
楽天ゴールドカードの変更方法
楽天ゴールドカードはカード裏面の電話番号に連絡して、オペレーターにグレードダウンしたいと伝えます。手続きは数分で完了し、後日、一般の楽天カードが送られてくるという流れです。
電話受付が完了した時点で、楽天ゴールドカードは使えなくなります。新しいカードが7~10日ほどで到着しますが、その間は楽天カードが使えないのでクレジットカードを使いたい場合は、サブカードが必要になります。
楽天カードの注意点として、楽天プレミアムカードから楽天ゴールドカードへのグレードダウンには、切り替え手数料が1,100円(税込)かかります。
三井住友カード ゴールドの変更方法
三井住友カード ゴールドをグレードダウンする時は、まずインターネットで「Vpass」にログインし、切替申込書を請求します。
三井住友カード ゴールドから三井住友カードにグレードダウンする場合は、切替申込書を請求する時に資料番号:5525と入力しましょう。
電話でも資料請求は可能です。スマートダイヤル24(0120-919324)に電話し、会員番号と資料番号:5525を入力します。
約1週間で登録の住所に申込書が郵送されてくるので、必要事項を記入し、返送しましょう。
クレジットカードのグレードダウンについてのまとめ
クレジットカードをグレードダウンするなんて今まで考えたことがなかったという方も多いかもしれません。
しかし実は、クレジットカードをグレードダウンするというのも、時には選択肢の一つとして検討する価値のあることがお分かりいただけたでしょうか。
この記事でご紹介した大切なポイントをまとめましたので、おさらいしましょう。
- 年会費を抑えたい人、新規でカードを申し込もうとしている人、ポイントを無駄にしたくない人はダウングレードの検討をするといい
- ダウングレードする時はタイミングに注意
- グレードダウンは電話や郵送で手続きできる
グレードダウンするタイミングによっては、せっかく支払った年会費を無駄にしてしまったり、年会費をダブルで支払わないといけなかったりして損をしてしまうことになります。
次回の上位カードの年会費を支払う2~3ヶ月前にグレードダウンの手続きをするのがベストなタイミングです。
生活スタイルの変化などで、上位カードの特典を使いこなせなくなった時などは、グレードダウンを検討するタイミングかもしれません。
ライター歴6年。クレジットカードは、楽天プレミアムカード、エポスゴールドカード、リクルートカード、セゾンインターナショナル、MUJIカードを所有。楽天プレミアムカードに無料で付帯する特典「プライオリティ・パス」を愛用して、海外の空港ラウンジ巡りが趣味。クレジットカード付帯の海外旅行保険を駆使して、一年中、安心して海外を飛び回っています。クレジットカードの優待、特典などを比較し、よりお得な活用法を見出し、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。