クレジットカードを郵送したいときはどうする? 海外へ送る方法とリスクも解説!
引越しや留学などで長期的に帰れないのにクレジットカードを忘れてしまった、そんなときにクレジットカードを郵送したいと思う人はいるのではないでしょうか。
実は、クレジットカードは簡易書留や国際書留郵便で送れます。しかし、それにはさまざまな注意点があります。
この記事ではクレジットカードの郵送について解説します。クレジットカードの郵送方法、注意点、海外へクレジットカードを送るときのやり方やリスクなど、詳しく説明します。
クレジットカードを郵送するときは郵便局の簡易書留がおすすめ
クレジットカードを郵送するときは簡易書留にするようにしましょう。簡易書留とは現金なども送ることができる郵送方法です。
窓口で手渡し、お届けもポストではなく直接人の手に渡る仕組みとなっています。また、追跡も可能で今どこにあるのかが分かり安心です。
簡易書留は紛失や損壊などによる郵便事故に対して5万円までの補償もあります。万が一郵送中のクレジットカードが紛失してしまったときは、速やかにクレジットカードを停止し、郵便局に損害額の補償を要求しましょう。
書留には普通書留と簡易書留がありますが、クレジットカードを送るのであれば簡易書留で十分です。簡易書留と普通書留の違いは補償額のみで、普通書留は実損額全額の補償があります。
クレジットカードの場合、不正利用さえされなければ損害額はそこまで大きくはなりません。クレジットカード会社によっては名義人の不備でなければ不正利用分を補償してくれるところもあるので、送付方法は簡易書留でいいでしょう。
簡易書留でクレジットカードを送る方法
クレジットカードを簡易書留で送るためには、普通郵便と同じように表面にあて名を書き、赤字で「簡易書留」と記します。
簡易書留は窓口でないと受付けてもらえないので、ポスト投函ではなく郵便局の窓口でお願いしましょう。そのときには、簡易書留で送ることをしっかりと説明してください。
そのほか、クレジットカードを簡易書留で送るときの料金、簡易書留以外の送付方法について解説します。
クレジットカードを簡易書留で送るときにかかる料金
簡易書留は普通郵便の料金に350円を追加することで利用できます。
普通郵便の送料は重さによって変わります。クレジットカードはおよそ5gほどなので、50g以内の送料である110円で送れるでしょう。
そのため、簡易書留であればクレジットカードを460円(350+110円)で送ることが可能です。
簡易書留以外でクレジットカードを送ることは可能か
簡易書留以外の方法でもクレジットカードを送れますが、おすすめはできません。
レターパックは貴重品を送ることはできませんし、ゆうパックは現金や個人情報を含むものは入れてはいけないことになっています。
普通郵便で送ることもできますが、ポスト投函ですし、追跡や補償はありません。セキュリティ面や紛失などの郵便事故が起きたときのことを考えるとおすすめできません。
郵便局以外ではクレジットカードを郵送できない
ヤマト運輸や佐川急便などの運送会社はクレジットカードは受付けできないと明言しています。
ヤマト運輸や佐川急便の宅配便は人から人の手で渡り、追跡サービスもありますが、クレジットカードは送れません。
海外にもクレジットカードを郵送できる
何らかの理由でクレジットカードを日本から海外へ送りたいときがあるかもしれません。
そのようなとき、どのようにしてクレジットカードを送るのか、料金、注意点などを解説します。
海外にクレジットカードを送ることができる国際郵便とは?
海外にクレジットカードを送るときは、基本的には郵便局の国際書留郵便で受付けてくれます(国によっては送れない場合があります)。
国際書留郵便は、国際郵便の通常料金に460円を追加することで利用できます。6,000円までの補償と、一部の国では追跡サービスもあります。
送るのにかかる時間はEMSでは2~5日、航空便で3~6日、船便1~3カ月ほどです。送りたい国によってはそもそもクレジットカードを送れないところもあるので、事前に調べてから送るようにしましょう。
海外へ発送してくれるクレジットカード会社と契約する
クレジット契約後に海外生活となり、更新クレジットカードを海外に送付してほしい人のための方法です。
クレジットカード会社によっては更新カードを海外へと送ってくれるところもあります。
実際に三井住友カードは、海外生活ヘルプデスクに登録すると更新カードや情報誌を海外まで送ってくれます。
海外生活ヘルプデスクには年会費がかかり、プラチナカードは4,950円(税込)、ゴールドカード、プライムゴールドカード6,050円(税込)、その他のカード8,250円(税込)です。
ただし、更新カードを送るだけでいい場合、どのカードでも1,650円(税別)まで年会費は減免されます。
更新クレジットカードを海外へと送ってもらいたいときには、三井住友カードを契約し、海外ヘルプデスクに登録しましょう。これは、他社にはない三井住友カード独自のサービスです。
ただし、三井住友カードでもキャッシュカード機能付きクレジットカード、Suicaなどの交通系IC機能付カードは海外送付に対応していません。
また、新規入会のクレジットカードも海外に送ってもらうことはできません。海外への長期留学や移住予定がある人は、早めに契約しておくことをおすすめします。
海外へクレジットカードを送るときのリスク
海外では日本よりも治安が悪い国も多く、郵送途中で盗難され、不正利用されるかもしれません。また、郵便物の紛失や乱暴に輸送されることによる損壊のリスクもあります。
そういったリスクも考慮し、クレジットカードを海外へ送る必要が本当にあるのか、よく検討しましょう。
クレジットカードを郵送するときの注意点
クレジットカードの紛失や損壊はカード会社に連絡をして手続きをしなければならず、なるべくならば避けたいことでしょう。また、紛失は第三者による不正利用にもつながり、こちらは大きな損害を受ける可能性があります。
そのため、海外国内問わずクレジットカードを送るときには細心の注意を払わなければなりません。クレジットカードを郵送するときの注意点について解説します。
カードが折れないようにする
クレジットカードはプラスチック製であることが多く、折れたり曲がったりしやすいです。インターネット通販ではカード番号を入れれば使えますが、実店舗ではカードリーダーに通せず使用できなくなってしまいます。
そのため、クレジットカードを送るときにはカードを台紙で挟むなど折れないような工夫をするようにしてください。
段ボールはクッション性もあり、損壊防止に役立ちます。しかし、内側の波打っている部分の目の向きに折れやすいという特徴があります。
そのため、段ボールで挟むときには、波打っている目の向きが同じにならないようにして挟みましょう。どちらも同じ向きにするよりも強度が増します。
封筒に「折り曲げ厳禁」と書いても折り曲げてしまう配達員もいます。クレジットカードが折れないように自分でしっかりと梱包するほうが安心です。
配送物の品名をクレジットカードと明記しない
封筒には「クレジットカード在中」といったことは書かないようにしてください。
クレジットカードが入っていることで丁寧に送ってもらえるのではないかと、そういった文言を書く人もいますが、それは危険です。
配達員による盗難はあまりないかもしれませんが、配達員の荷物から「クレジットカード在中」とある封筒を見つけると、盗んでしまうような人はいるかもしれません。
わざわざクレジットカードが入っていることは書く必要はないので、丁寧に梱包すれば十分です。
クレジットカードの郵送まとめ
クレジットカードを郵送するときには、追跡や補償がある簡易書留を使用するようにしましょう。窓口で渡し、手渡しで送付してくれます。
郵便局の国際書留郵便を利用すれば海外にもクレジットカードを送付することはできますが、クレジットカードを送ってはいけない国もあり、事前調査が必要です。
クレジットカードを送るときには、折れないように梱包し、クレジットカード在中などとは書かないようにするなど、十分に注意するようにしてください。
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。