みずほ銀行カードローンの返済に遅れるとどうなる?遅延した際の対処法と注意点
メガバンクの1つであるみずほ銀行は、三井住友銀行や三菱UFJ銀行などと同様、カードローン事業を展開しています。
そんなみずほ銀行カードローンを利用している人のなかには、「返済に遅れたらどうなる?」、「遅延したときの対処法は?」などの疑問を抱えている方もいらっしゃることでしょう。
そこで本記事では、みずほ銀行カードローンの返済に遅れた場合について詳しく解説します。みずほ銀行カードローンの返済に遅延・延滞を未然に防ぐために気をつけたいことも、あわせてご紹介します。
みずほ銀行カードローンで返済に遅れたときに起きること
みずほ銀行カードローンに返済に遅れているという方なら、「これからどのようなことが起きるのか?」という点が気になってしまいますよね。
みずほ銀行カードローンの返済遅れが生じた場合には、以下のようなことが起こる可能性があります。
- 口座残高不足で引き落としができないと、カードローンが利用できなくなる
- 遅延損害金が発生する
- 信用情報にキズが付く可能性がある
- 増額審査や他社などでの与信審査にマイナスの影響が及ぶ可能性がある
なお、みずほ銀行カードローンの返済については、以下の記事に詳しく記載されています。
1. 口座残高不足で引き落としができないと、カードローンが利用できなくなる
みずほ銀行カードローンの公式サイトには、下記のような記述があります。
カードローンの返済日に残高不足になった場合は延滞となり、カードローンが利用できなくなります。
利用いただくには、延滞分のご返済が必要です。
つまり、みずほ銀行カードローンが利用停止になってしまうということです。この場合、カードローンの返済はできますが、お金を借りることができなくなってしまいます。
その後、返済用普通預金口座に返済金額を入金して、無事に引き落とされてからは、みずほ銀行カードローンの利用を再開できるようです。
また、長期間にわたって返済遅れが続いていると、みずほ銀行カードローンを強制解約になってしまう可能性もあります。
その場合、信用情報には金融事故としての記録が残るので、数年間は他社のローンやクレジットカードの審査にもマイナスの影響が及ぶことになるでしょう。
みずほ銀行カードローンを継続的に利用したいなら、返済日には遅れないようにしたいですね。
2. 遅延損害金が発生する
みずほ銀行カードローンの返済で遅れが生じた場合には、遅延損害金が発生してくるため、日割りで計算して支払う必要があります。この場合の遅延損害金利率は、19.9%(年)と契約利率よりも高くなるので、注意してください。
1日返済遅れが続くごとに、1日分の遅延損害金が積み重なっていきます。高い利息を払いたくないなら、1日でも早く返済遅れを解消したいところです。
3. 信用情報にキズが付く可能性がある
みずほ銀行カードローンの返済で遅れが生じた場合には、信用情報機関に返済遅れの登録がおこなわれる可能性があります。
信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用履歴を記録した情報のことです。ローンやクレジットカードの審査の際にはかならず照会されるため、「返済に遅れたことがある」という記録が残ってしまうと、他社での審査にもマイナスの影響が及ぶ可能性があります。
わずかな遅れであれば信用情報に記録が残らないこともありますが、数ヶ月など長期にわたって返済が遅れた場合には、高い確率で信用情報にキズがつきます。
長期延滞で金融事故ということになってしまうと、一般的に「ブラックリスト」と呼ばれる状態になり、数年間は新規でローンやクレジットカードの審査に通過することが難しくなってしまいます。
なお、カードローンの金融事故については、以下の記事に詳しく記載されているので、参考にしてください。
4. 増額審査や他社のローン審査にマイナスの影響が及ぶ可能性がある
みずほ銀行カードローンの返済で遅れが生じた結果として、信用情報機関にキズがついてしまった場合には、他社のローン審査などでマイナスの影響が出る可能性があります。
また、みずほ銀行カードローンで増額したいと思った場合にも、審査にマイナスの影響が出る可能性があります。
やはり、みずほ銀行カードローンとしては、きちんと返済してくれる人にお金を借りてもらいたいものですよね。返済に遅れているのに増額審査に申し込むと、反対に減額されてしまう可能性もあるので注意が必要です。
なお、みずほ銀行カードローンの増額については、以下の記事に詳しく記載されていますので、参考にしてください。
みずほ銀行カードローンで遅延・延滞しないために気をつけたいこと
みずほ銀行カードローンの返済において、遅れが生じないようにするためには、次のような点に気をつけて対処しておく必要があります。
- 返済用普通預金口座には常に返済金額以上の金額を用意しておく
- 返済用普通預金口座は、ほかの引き落としが生じる口座とは分けておく
預金口座に残高があるつもりでも、知らない間にほかの引き落としがあって、口座には預金が残っていないこともありますね。返済用普通預金口座には、常に返済金額以上の金額を用意しておきたいところです。
また、みずほ銀行カードローンの返済用普通預金口座と、普段使いの口座を分けておくのもよい方法です。
このようにしていれば、「返済用普通預金からクレジットカードや公共料金の引き落としがおこなわれ、残高不足になった」という事態を避けることができます。
みずほ銀行カードローンの返済日に遅れてしまったときの対処法
みずほ銀行カードローンの返済に遅れてしまったときの対処法としては、以下のような行動が挙げられます。
- まずはみずほ銀行カードローンに連絡を入れる
- すぐに返済金額を入金する
- どうしても返済できないときは専門家に相談してみよう
対処法①まずはみずほ銀行カードローンに連絡を入れる
みずほ銀行カードローンの返済に遅れたときには、まずみずほ銀行に連絡を入れて、すぐに入金したい旨を伝える必要があります。
返済する意思を見せることによって、みずほ銀行への印象がよくなる可能性があります。また、連絡なしに返済に遅れていると、電話や郵送での督促がすぐに届くようになるでしょう。
対処法②すぐに返済金額を入金する
みずほ銀行カードローンの返済が、口座残高不足によって引き落としが出来なかった場合には、返済用普通預金口座に返済金額を入金しましょう。
原則として、入金があった当日夜間に引き落としがおこなわれ、そのあとはカードローンの利用を再開できます。
返済をする方法や返済すべき金額などで不明点があれば、取引店に連絡すれば案内してくれますよ。
また、入金が銀行休業日の場合は、翌営業日の夜間に引き落としとなるので、その分の遅延損害金が発生してしまう点に注意しましょう。
対処法③どうしても返済できないときは専門家に相談してみよう
みずほ銀行カードローンの返済がどうしてもできない事態におちいる場合もあり得ます。
そんなときは、下記のような機関に相談してみてはいかがでしょうか。債務整理など、どうしても借金を返済できないときの対処法を紹介してくれる場合があります。
- 国民生活センター(独立行政法人)
- 日本司法支援センター(法テラス)
- 日本貸金業協会
- 日本弁護士連合会
- 日本司法書士会連合会
- 金融庁 など
ただし、こちらはあくまでも最終手段です。債務整理などは金融事故として記録され、信用情報に大きなマイナスの影響を与えます。
計画的にみずほ銀行カードローンを利用して、「返済できない」という事態に陥らないように気をつけたいですね。
みずほ銀行カードローンでの返済遅れに関するQ&A
みずほ銀行カードローンの返済遅れについて、さらに詳しい内容をQ&A方式でご紹介します。
- みずほ銀行の口座で他社ローンの返済に遅れた。みずほ銀行カードローンに影響はある?
- 返済に遅れたら、どの信用情報機関に登録される?
みずほ銀行の口座で他社ローンの返済に遅れた。みずほ銀行カードローンに影響はある?
みずほ銀行カードローンを利用している人で、「みずほ銀行の口座で他社のローンの返済の引き落としをしているが、残高不足で返済に遅れてしまった。
この返済遅れは、みずほ銀行カードローンの利用に影響は出るのだろうか?」という不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
この場合には、みずほ銀行の口座だから、という理由で影響が及ぶ可能性は低いと言えます。
なぜなら、みずほ銀行の口座から引き落としをおこなっているとはいえ、みずほ銀行カードローンの返済ではないからです。
しかし、他社ローンでの返済遅れが信用情報機関に登録された場合、みずほ銀行カードローンの利用に影響が及ぶ可能性があります。
みずほ銀行カードローンで増額審査などを受けなくても、契約中は定期的に与信審査がおこなわれることがあります。そのときに、信用情報上で返済遅れの記録が残っていると、減額や利用停止になってしまう可能性もあります。
みずほ銀行カードローンを問題なく利用したいなら、みずほ銀行カードローンの返済だけでなく、他社ローンの返済やクレジットカードの支払いにも遅れないように気をつけたいですね。
返済に遅れたら、どの信用情報機関に登録される?
みずほ銀行カードローンを利用している方で、「カードローンの返済が遅れた場合、指定信用情報機関はいろいろあるけれど、どの信用情報機関に遅れが登録されるのだろう?」と思っている人もいることでしょう。
みずほ銀行カードローンの利用に関する信用情報は、KSCとCIC、JICCという3つの信用情報機関に登録されます。上記の信用情報機関に加盟している会社は、審査の際に信用情報を照会することが可能です。
なお、信用情報については、以下の記事に詳しく記載されていますので、参考にしてください。
みずほ銀行カードローンの返済に遅れたときのまとめ
みずほ銀行カードローンの返済に遅れると、日割りで発生する遅延損害金を支払う必要が生じます。信用情報にキズがついたり、増額審査で不利になったり、利用停止・強制解約になったりする可能性もあります。
遅れた場合には、できるだけ早くみずほ銀行に電話連絡をして、早急に入金をするようにしてください。
返済に遅れないためには、まずは計画的にカードローンを利用することが大切です。なおかつ、返済用普通預金口座に多めにお金を用意しておいたり、普段使いの口座と使い分けたりして、返済遅れを未然に防ぎたいですね。
長く1部上場の消費者金融で経営企画課長をして、カードローン事業にかかわってきました。経営計画の担当が中心でしたが、カードローンのスコアリングシステムなどを担当するリスク管理や審査、回収などをおこなう集中センターの構築にも携わった経験があり、比較的カードローンに関しては詳しいと自負しております。また、子会社のクレジットカード会社に行っていたことがあり、カード事業の方面もいろいろ情報を提供できるかと思います。宜しくお願い致します。