みずほ銀行カードローンの任意返済で、利息を抑えてお得に返済する方法!
みずほ銀行は、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などとともにメガバンクの一角を形成していますが、個人向けのカードローンも展開しています。このみずほ銀行カードローンは、毎月の約定返済だけでなく、直営・提携ATMやみずほダイレクトを利用して任意返済もできるようになっています。
毎月の約定返済だけでは利用残高があまり減らないので、任意返済をしてなるべく早く完済したいという方もいらっしゃいますよね。そこで、みずほ銀行カードローンの任意返済について詳しくご説明しましょう。
みずほ銀行カードローンで任意返済はできる?
みずほ銀行カードローンでは、毎月の約定返済とは別に、任意返済をすることもできます。
約定返済で支払うのは、最低返済額です。最低返済額だけを返済していると、返済期間が長くなってしまうので、その間にかかる利息総額も大きくなることになります。
そこで利用したいのが、任意返済です。任意返済とは、約定返済額以上の金額を返済することを指します。約定返済以外にも返済をおこなうことで、返済期間を短縮し、利息を抑えることができます。
みずほ銀行カードローンにおける任意返済とは
みずほ銀行カードローンの任意返済と約定返済との違いは、どこにあるのでしょうか。
毎月の約定返済では、「残高スライド方式」といって、下表のように利用残高の水準によって返済額が変わってくる方式になっています。
なお、下記の返済額になるのは、2012年7月31日以降に契約の締結・変更をしており、限度額が200万円以上の場合となります。
前月10日の利用残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
2千円未満 |
前月10日現在の利用残高 |
2千円以上~20万円以下 |
2千円 |
20万円超~40万円以下 |
4千円 |
40万円超 |
利用残高が20万円増すごとに2千円を追加 |
任意返済では、上記のように決まった約定返済額を返済するのではありません。
いつも通りに約定返済をおこないながら、好きな金額を任意返済することができるのです。任意返済した金額は、貸越利息には充当されません。
なお、通常の約定返済について返済方法や返済日を知りたいという方は、下記の記事をご覧ください。
みずほ銀行カードローンにおける任意返済の返済額は、何円でもOK!
みずほ銀行カードローンの任意返済は、好きなときに、1円単位で好きな金額で返済できます。利用残高を確認して1,000円未満の端数がある場合にも、その端数まで入金が可能なのです(硬貨非対応の返済方法もあるので、注意が必要です)。
また、みずほ銀行カードローンの前回返済日から毎月10日までの利息は、翌月10日の約定返済日の利用残高に上乗せされます。任意返済ではその貸越利息を支払うことができないので、完済まではできません。
そのため、みずほ銀行カードローンで全額返済したいときには、店頭での手続きが必要になります。
硬貨非対応のATMでは、任意返済額が1,000円単位になることも
みずほ銀行カードローンの任意返済は、1円単位で可能です。好きな金額を入金しましょう。
ただし、硬貨非対応のATMでは、任意返済は1,000円単位になります。そのため、コンビニの提携ATMなどでは、1,000円未満の小銭の入金はできません。
とはいえ、みずほ銀行カードローンの任意返済では、全額返済をすることはできないので、1,000円未満の小銭を入金できなくてもあまり支障はないかもしれませんね。
約定返済額以上を任意返済しても、自動引き落としはおこなわれる点に注意
みずほ銀行カードローンの任意返済をする際に、気をつけておきたい注意点は、任意返済をしても毎月10日の約定返済はおこなわれるので、口座にお金を忘れずに入れておく必要がある点です(10日が土日祝日の場合は、返済日は翌営業日に変更となります)。
「任意返済で約定返済以上を入金したので、口座にはお金を入れておく必要はないだろう」と油断すると、延滞扱いになってしまう可能性があるので、注意してください。
また、残高スライド方式では、任意返済で入金した場合に、次月の約定返済額が少なくなる可能性があります。
例えば、「利用残高100万円超200万円以下」だった方が任意返済によって「利用残高1万円以上100万円以下」になった場合は、返済額は2万円から1万円に減少しますね。任意返済をしたあとは、約定返済額がいくらになっているか確認するとよいでしょう。
みずほ銀行カードローンで任意返済をおこなう目的は何?
みずほ銀行カードローンに限らず、ほかのカードローンでも任意返済はよくおこなわれます。一般に、任意返済はなぜおこなわれるのでしょうか。
みずほ銀行カードローンの任意返済には、次のような目的があります。
- 借入残高を減らして完済に近づける
- みずほ銀行カードローンで支払う利息額を軽減する
1.利用残高を減らして完済に近づける
早く利用残高を減らして完済してしまいたいという場合には、約定返済以外にも任意返済を活用することをおすすめします。
任意返済をすることで、早く利用残高が減るので、返済期間を短くして完済に近づくことができるのです。
例えば「将来的に住宅ローンや自動車ローンを組みたいので、カードローンを早めに完済して解約したい」という方であれば、任意返済を活用すれば完済時期を早めることができますよ。
2.みずほ銀行カードローンで支払う利息額を軽減する
みずほ銀行カードローンに限らず、返済期間が長引けば長引くほど、支払う利息の総額は多くなります。しかし、任意返済をして、返済期間を短くすれば、この支払う利息総額を少なくできるのです。
例えば、10万円を14.0%(年)の金利で借りて約定返済だけで返済すると、返済期間は12ヶ月となり支払う利息は8,274円です。
しかし、同じ金額を任意返済を活用して6ヶ月で返済することができれば、支払う利息は4,731円となり、3,543円の利息を節約することができるのです。
なお、上記のシミュレーション結果は参考値となります。目安としてご活用ください。
みずほ銀行カードローンでの任意返済がおすすめなケース
みずほ銀行カードローンでの任意返済がおすすめなケースを紹介しましょう。
- ボーナスなどで、お金に余裕があるとき
- 返済期間を短縮して利息を抑えたいとき
- 早く借金を清算したいとき
まず、ボーナスが出てお財布に余裕ができた場合は、任意返済がおすすめなタイミングです。
続いて、返済期間を短縮して利息を抑えたいときにも、任意返済がおすすめです。返済期間が短くなるほど、その分支払う利息額を節約することができます。
また、早く借金を清算したい場合も、任意返済するとよいでしょう。任意返済をしなければ、最低返済額のみの約定返済になるので、返済期間が最長化してしまいます。なお、最後まで清算するためには店頭での手続きが必要です。
みずほ銀行カードローンで任意返済する方法は「みずほダイレクト」か「ATM」
みずほ銀行カードローンの任意返済の方法には、次のようにみずほダイレクトによる返済とATM(直営・提携)による返済があります。
- みずほ銀行カードローンの「みずほダイレクト」による任意返済の方法
- みずほ銀行カードローンの直営ATMによる任意返済の方法
- みずほ銀行カードローンの提携ATMによる任意返済の方法
1.みずほ銀行カードローンの「みずほダイレクト」による任意返済の方法
みずほダイレクトは、みずほ銀行のインターネットバンキングのことです。みずほ銀行カードローンでは、このみずほダイレクトを利用できるように登録していれば、返済・借入ともスマホ、パソコンなどから可能になります(無い場合には申し込めば登録できます)。
みずほダイレクトによる任意返済の手順は次のようになります。手元にはローンカードを用意しておいてください。
- みずほダイレクトにアクセスして、お客様番号・パスワードでログイン
- ローンメニューの「カードローン取引」を選択
- みずほ銀行カードローンの返済口座と入金口座を指定して「次」を押す
- 任意返済の返済金額を入力して確認ボタンを押す
- 返済口座、入金口座、返済金額を確認して第2暗証番号を入れ、「返済実行」を押す(※)
以上でみずほダイレクトによる任意返済は完了です。
みずほダイレクトによる任意返済を利用できる時間
みずほダイレクトは24時間利用が可能です。ただし、土曜日22時~翌日曜日8時、第1・4土曜日の3時~5時は、メンテナンスのために利用できません。
なお、みずほ銀行が休日の土日、祝日、振替休日の場合とメンテナンス時間の場合には、任意返済をしても翌営業日扱いになります。利息は日割りで発生するので、翌営業日扱いになれば、その分の支払う利息が増えてしまいます。
全額返済をしたいときは、任意返済だけでは利息清算ができないため、店頭での手続きが必要です。例えば、インターネット支店の営業時間は下表のようになります(注釈のように、完済手続きをできる時間はさらに限られています)。
月曜日~金曜日 | 9時~21時(※1) |
---|---|
土日・祝日・振替休日 |
9時~17時(※2) |
(※2)全額返済の手続きはできません
2.みずほ銀行カードローンの直営ATMによる任意返済の方法
みずほ銀行カードローンの任意返済は、各支店などにある直営ATMでも可能です。
ATMで任意返済するときの操作手順は、以下の通りです。
- ATMにカードを差し込み、画面の「カードローン」ボタンを選択する
- 次の画面で「ご返済(任意返済)」ボタンを押す
- 入金ボックスに任意返済したい金額を入れる
- ATMから明細表とカードが戻ってきたら終了
直営ATMによる任意返済を利用できる時間
みずほ銀行の直営ATMで任意返済ができる時間帯は、下表のように制限されています。いつでも任意返済を利用できるわけではないので、注意が必要です。
月曜日~金曜日 | 8時45分~18時 |
---|---|
土・日曜日 |
9時~17時 |
上記は、24時間営業のみずほ銀行ATMコーナーにおける営業時間です。また、店舗や時期によって、営業時間が異なる場合があります。
3.みずほ銀行カードローンの提携ATMによる任意返済の方法
みずほ銀行カードローンの任意返済は、提携ATMでも可能です。ただし、利用する提携ATMによっては手数料が発生するのでご注意ください。
任意返済できる提携ATMは、下表のようになっています。
提携コンビニATM |
・イーネット(ファミリーマート、その他中堅コンビニ) ・ローソン銀行(ローソン) ・セブン銀行(セブンイレブン) |
---|---|
その他の提携ATM |
・ゆうちょ銀行(※) |
コンビニの提携ATMによる任意返済を利用できる時間
任意返済の場合には、コンビニ提携ATMでも直営ATMと同様、下表のように利用時間は限られています。
月曜日~金曜日 | 8時45分~18時 |
---|---|
土・日曜日 | 9時~17時 |
なお、営業時間は店舗や時期によって異なる場合があります。
みずほ銀行カードローンの任意返済についてのQ&A
みずほ銀行カードローンで任意返済をする際に生じる可能性のある疑問点については下記のようなものがあります。これらにつて、Q&A形式でお答えすることにします。
- Q:みずほ銀行カードローンの任意返済後の借入残高は、どこで確認できる?
- Q:みずほ銀行カードローンでは土日祝日でも、任意返済はできる?
みずほ銀行カードローンの任意返済後の利用残高は、どこで確認できる?
「みずほ銀行カードローンの任意返済したあとに、利用残高を確認するにはどうすればよいのだろう?」という疑問を持っている方もいらっしゃいますよね。
みずほ銀行カードローンで任意返済をした後の利用残高については、「みずほダイレクト・ATM・電話」という3種類の確認方法があります。
みずほダイレクトの場合には、メニューの「残高照会」から確認ができます。しかし、月曜日~金曜日の15時以降と土日祝日に任意返済をした場合は翌営業日扱いになるため、その時点では任意返済した金額が利用残高に反映されていないでしょう。
また、ATMで残高を確認したいときは、カードを差し込んで「残高照会」を押せば現在の利用残高を確認できます。
電話で残高を確認したいときは、みずほ銀行カードローン専用ダイヤルに電話をかけ、音声ダイヤルで[2]を選べば、現在の利用残高を確認できます。
みずほ銀行カードローンでは土日祝日でも、任意返済はできる?
みずほ銀行カードローンの任意返済をするときに、「土日祝日でも任意返済はできるのだろうか」と疑問を持つ方もいらっしゃることでしょう。
結論からいうと、みずほ銀行カードローンの任意返済は土日祝日でも可能です。
直営ATMや提携ATMであれば、土日祝日も9時〜17時で任意返済が可能です。平日よりは時間帯が限られている点にご注意ください。
また、みずほダイレクトでは土曜日22時~翌日曜日8時、第1・4土曜日の3時~5時はメンテナンスのために利用できません。それ以外の時間帯であれば、土日祝日も任意返済が可能です。
ただし、みずほダイレクトの場合には、任意返済による土日祝日の入金分は、翌営業日扱いになることを覚えておきましょう。
みずほ銀行カードローンの任意返済まとめ
みずほ銀行カードローンは、残高スライド方式によって決まっている返済金額を毎月10日に口座から自動引き落としによって返済します。しかし、辺塞期間を短縮して利息を抑えるために、任意返済をしたいという方も多いのではないでしょうか。
みずほ銀行カードローンの任意返済は、みずほダイレクトと直営・提携ATMでおこなうことができます。返済期間が長期化すると支払う利息総額も大きくなるので、余裕のあるときには任意返済で利用残高を減らすようにしてください。
長く1部上場の消費者金融で経営企画課長をして、カードローン事業にかかわってきました。経営計画の担当が中心でしたが、カードローンのスコアリングシステムなどを担当するリスク管理や審査、回収などをおこなう集中センターの構築にも携わった経験があり、比較的カードローンに関しては詳しいと自負しております。また、子会社のクレジットカード会社に行っていたことがあり、カード事業の方面もいろいろ情報を提供できるかと思います。宜しくお願い致します。