みなと銀行のカードローン「Qポートネオ」のメリットは?審査や返済方法を解説
兵庫県神戸市に本店を構えるみなと銀行は、全106店舗中101店舗が兵庫県内(2020年3月時点)にある地域密着型の銀行です。
ちなみに残りの5店舗中4店舗は大阪府、1店舗は東京都にあります。
みなと銀行では個人向けのカードローン「Qポートネオ」を提供しています。
みなと銀行で利用できるカードローンはQポートネオしかありませんので、みなと銀行でカードローンに申込もうかと検討している方は、Qポートネオ以外の選択肢はありません。
このQポートネオは優れたカードローンといえるのでしょうか。
大手銀行や大手消費者金融のカードローンとスペックを比較して、検証してまいります。
Qポートネオのスペック一覧
大手カードローンと比較する前に、Qポートネオの申込み条件やスペック、特徴を表にまとめてみました。
Qポートネオに申込めるのかどうか知りたい方は、ぜひご自身の条件とQポートネオの条件が合っているのかチェックしてください。
申込者の年齢条件 | 満20~65歳 |
---|---|
申込者の収入条件 | 安定していること |
申込者の居住地・勤務地の条件 | 不問 |
適用金利 | 年4.5~14.0% |
融資上限額 | 10~800万円 |
申込み方法 | インターネット、電話、ファックス、郵便 |
契約方法 | 郵便 |
その他の特徴 | みなと銀行の口座は不要 |
- 最大ご融資金額800万円!
- アルバイト、主婦の方でもOK!
- クイック審査なら最短1時間で回答!
- 実質年率
- 年4.50〜14.00%
- 借入限度額
- 10万円〜800万円
- 審査時間
- 公式サイト参照
- 融資時間
- 公式サイト参照
- コンビニ
- 収入証明書
- 公式サイト参照
みなと銀行のカードローンと大手カードローンのスペック比較
みなと銀行のカードローンが優れているローン商品なのかどうかは、他の金融機関のカードローンを比較するとわかりやすくなります。
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」と、同じく全国どこにお住まいの方でも利用できる大手カードローンのスペックを比較して、Qポートネオの特徴を掴んでいきましょう。
金利で比較
カードローン名 | 金利 |
---|---|
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」 | 年4.5~14.0% |
プロミス | 年4.5~17.8% |
アコム | 年3.0~18.0% |
アイフル | 年3.0~18.0% |
みずほ銀行カードローン(※) | 年2.0~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 年1.5~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8~14.6% |
カードローンを選ぶうえで、もっとも重視するポイントは「金利」なのではないでしょうか。
金利が低ければ少々長く借りていても利息は少なくなりますし、借入額が多額でも高金利のカードローンを利用するときよりは利息が少なくて済みます。
金利を比較するときは、上限金利で比較します。
これは、大抵のカードローンでは、申込んですぐの時期は上限金利に近い金利が適用されるためです。
また、上限金利で利息を見積もっておくならば、予想よりも利息が高くなって返済に行き詰まるという最悪の事態を回避できることも、上限金利に注目すべき理由といえるでしょう。
Qポートネオの上限金利は年14.0%ですので、大手消費者金融はもちろん大手銀行のカードローンと比べても充分に低い金利設定です。
銀行カードローンの一般的な上限金利は年14%程度ですので、全国の銀行カードローンと比べても低い部類に入ると評価できます。
無利息サービスで比較
カードローン名 | 無利息で借りられるサービス |
---|---|
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」 | なし |
プロミス | 初めての利用日の翌日から30日間無利息 |
アコム | 契約日の翌日から30日間無利息 |
アイフル | 契約日の翌日から30日間無利息 |
みずほ銀行カードローン | なし |
三井住友銀行カードローン | なし |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | なし |
金融機関によっては、契約して最初の借入れに限り、「無利息サービス」が適用されることがあります。
無利息サービスが適用されると一定期間は利息が発生しませんので、非常にお得に借りることができます。
プロミスやアコム、アイフルなどの大手消費者金融では無利息サービスを実施していますので、上手に活用すれば銀行カードローンを利用するよりも利息を減らすことができます。
30日以内に返済すれば利息は0円ですし、30日を超えてしまったとしても、超過した日数分の利息しか請求されません。
短期間で返済できそうなときは、金利の低い銀行カードローンではなく、高金利でも無利息サービスを実施している消費者金融カードローンを選ぶ方がよいかもしれませんね。
融資限度額で比較
カードローン名 | 限度額 |
---|---|
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」 | 10~800万円 |
プロミス | 500万円まで |
アコム(※) | 800万円まで |
アイフル(※) | 1~800万円 |
みずほ銀行カードローン | 10~800万円 |
三井住友銀行カードローン | 10~800万円 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 10~500万円 |
大手カードローンの一般的な融資限度額は、500万円~800万円です。
みなと銀行のQポートネオも融資限度額は800万円ですので、メガバンクや大手消費者金融とも遜色のないカードローンといえるでしょう。
最低返済額で比較
カードローン名 | 最低返済額(50万円を借りた場合) | 最低返済額(100万円を借りた場合) |
---|---|---|
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」 | 10,000円 | 20,000円 |
プロミス | 13,000円 | 26,000円 |
アコム(※1) | 8,000~15,000円 | 15,000~30,000円 |
アイフル(※2) | 13,000~15,000円 | 26,000~30,000円 |
みずほ銀行カードローン | 10,000円 | 20,000円 |
三井住友銀行カードローン | 10,000円 | 15,000円 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」(※3) | 10,000円 | 20,000円 |
カードローンに申込む前に、毎月の最低返済額はかならずチェックしておきましょう。
最低返済額を返済できないと、遅延損害金が発生してしまうだけでなく、金融機関からの信用を失うことにもなり、融資制限を受けてしまうことがあるからです。
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」の最低返済額は、他の銀行カードローンと同程度の設定ですので、そこまで返済が厳しくなることはないと予想できます。
しかしながら、一点、注意すべきポイントがあります。
この表で紹介している大手カードローンはすべて口座振替による返済が可能ですので、返済日を忘れていても返済用口座に充分な残高さえあれば、返済できないということにはなりません。
一方、みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は口座振替による返済を実施していませんので、利用者各自が返済日を記憶し、かならず返済日までに最低返済額以上のお金をカードローン口座に入金しなくてはならないのです。
スマートフォンのリマインダー機能などを活用して、絶対に返済し忘れることがないようにしてください。
(※2)アイフルは返済サイクルによって最低返済額が変わります。月に1回返済する約定日製の方が最低返済額が少なくなります
(※3)借入利率が年8.1%超の場合
ATM手数料で比較
カードローン名 | ATM手数料(税込) | |
---|---|---|
自社ATM | 提携ATM | |
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」 |
【借入】 平日8:45~18:00は無料 その他は110円 |
【借入】 関西みらい銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・三井住友銀行の平日8:45~18:00は無料 その他は110~220円 |
【返済】 曜日に関わらず8:00~21:00は無料 |
【返済】 時間帯によって110~220円 |
|
プロミス | プロミスと三井住友銀行は常に無料 |
1万円以下:110円 1万円超:220円 |
アコム | 常に無料 |
1万円以下:110円 1万円超:220円 |
アイフル | 常に無料 |
1万円以下:110円 1万円超:220円 |
みずほ銀行カードローン |
みずほ銀行とイオン銀行のATM平日8:45~18:00は無料 その他の日時は110~220円 |
時間帯によって110~220円 |
三井住友銀行カードローン | 三井住友銀行とゆうちょ銀行、コンビニATMは常に無料 | 時間帯によって110~220円 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 三菱UFJ銀行と提携コンビニATMは常に無料 | 手数料有料のATMなし |
できるなら、ATM手数料は無料がよいですよね。
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は無料で利用できるATMが多く、みなと銀行のATM以外にも、関西みらい銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・三井住友銀行の各銀行のATMが、平日8:45~18:00なら無料で利用できます。
ただし、返済手数料が無料になるのはみなと銀行のATMだけです。
返済するときはみなと銀行のATMで、8:00~21:00に利用するようにしてください。
みなと銀行のカードローンのメリット
数あるカードローンの中で、みなと銀行のカードローンはわざわざ選ぶだけの価値のあるローン商品なのでしょうか。
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」ならではのメリットを4つ紹介しますので、本当に利用すべきローンなのか吟味してください。
メリット1:手数料無料のATMが多い
ATMの手数料は気になるところですが、返済よりも借入れの方が機会が多くなりがちですので、余計に手数料が気になりますよね。
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は借入時の手数料が無料になるATMが多く、みなと銀行だけでなく、関西みらい銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、三井住友銀行の各ATMが平日8:45~18:00ならいつでも無料で利用できます。
みなと銀行のATMは兵庫県外には少ないですが、三井住友銀行やりそな銀行のATMはどの地域にもたくさんありますから、兵庫県外で借入れる機会が多い人もお得に利用できますね。
メリット2:居住地が問われない
地方銀行のカードローンの中で条件が良い商品を見つけても、大抵はその地方銀行の営業エリア内に住んでいるあるいは仕事をしている人しか申込めないように規定されています。
そのため、どんなに好条件のカードローンがあっても、その他の地域に居住している人は利用できません。
しかし、みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は居住地も勤務地も問われませんので、どこにお住まいの方でも気軽に申込めます。
また、みなと銀行の口座も不要ですので、みなと銀行に口座を保有していない人やみなと銀行がお近くにない人でも気軽に申込めます。
メリット3:金利が低い
Qポートネオの上限金利は年14.0%ですので、大抵の銀行カードローンよりも低金利で利用できます。
確かに30日の無利息サービスがある大手消費者金融のカードローンは、初めて利用するときは非常にお得です。
しかし、無利息サービス終了後は通常の金利が適用されますので、銀行カードローンの方がお得に借入れられる可能性が高くなります。
カードローンを長く使い続けるなら、適用金利が低いQポートネオが良いでしょう。
メリット4:銀行窓口に行かなくても契約できる
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は、インターネットやファックス、電話、郵便のいずれかで申込みますので、どこにも出かける必要がありません。
また、契約も郵送で可能ですので、自宅に居ながらにして手続きが完了します。
日中忙しい方やお近くにみなと銀行がない人でも、申込みから契約までのすべての手続きが自宅で実施できます。
みなと銀行カードローンのデメリット
居住地域不問、しかも、みなと銀行の口座すら不問で利用できるQポートネオ。
低金利の銀行カードローンを探している方には、適したローン商品といえます。
しかし、デメリットがないわけではありません。
Qポートネオに申込む前に、かならずQポートネオのデメリットも把握しておきましょう。
デメリット1:口座振替がない
みなと銀行の口座がなくても利用できるという点は優れているのですが、口座振替のシステム自体がないため、返済は常に利用者自らATM経由で入金しなくてはなりません。
Qポートネオの返済日は毎月7日ですので、前月25日~当月7日の間に最低返済額以上のお金を入金します。
前月24日までに入金してしまうと、定例返済金とはみなされず追加返済金と判断されますのでご注意ください。
返済日と返済額を自分で管理する自信がない人は、口座振替返済ができる他のカードローンを利用しましょう。
デメリット2:返済時の手数料が無料のATMはみなと銀行ATMのみ
口座振替が利用できませんので、かならず月に1回以上はATMからQポートネオのカードローン口座に入金しなくてはなりません。
しかしながら、返済時の手数料が無料になるATMはみなと銀行ATMだけですので、兵庫県外にお住まいの方は、返済する度にかならず110~220円(税込)の手数料がかかってしまいます。
デメリット3:振込融資が利用できない
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は、かならず専用のローンカードを使ってATM経由で借入れます。
利用者の口座に直接振り込むタイプの「振込融資」は利用できませんので、口座に直接融資金を振り込んでほしい人には使い勝手が良くないカードローンといえるでしょう。
みなと銀行のカードローンはどんな人におすすめか?
融資限度額が800万円と大きく、上限金利は年14.0%と低く設定されているQポートネオ。
居住地や収入額、勤続年数も不問ですので、高融資枠と低金利を求めるすべての人におすすめのカードローンといえます。
ただし、みなと銀行のカードローンは、返済日と返済額の管理を自分でしっかりとできる人しか利用できません。
スマートフォンやスケジュール帳を使い、かならず前月25日~当月7日の間に最低返済額以上のお金を入金するようにしましょう。
審査の流れは?
みなと銀行カードローンはインターネットか電話、ファックス、郵便の4つの方法で申込めます。
その中でももっとも手軽に利用できる「インターネット」で申込んだときの審査の流れは、以下のとおりです。
- インターネットで申込みます。Qポートネオの担当スタッフと話しながら申込みをしたい方は「簡易申込」、申込み手続きのすべてをインターネットで済ませたい方は「普通申込」から手続きを開始しましょう。
- 簡易申込で申込むと、すぐにみなと銀行から申込者宛に電話がかかってきます。担当スタッフと話しながら、申込みを進めていきます。
- 審査結果の電話がかかってきます。契約書類と運転免許証などの本人確認書類のコピーを、みなと銀行に送付します。
- 簡易書留郵便でローンカードが送付されます。
借入方法について
みなと銀行のカードローンは、専用のローンカードを使って、みなと銀行ATMや提携ATMから借入れます。
みなと銀行と関西みらい銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、三井住友銀行の各ATMなら、平日8:45~18:00は無料で利用できますので、手数料を節約したい方はこの6行のいずれかのATMを使いましょう。
<借入可能なATM>
みなと銀行、関西みらい銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、三井住友銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット
返済方法について
毎月7日(7日が土日祝のときは翌営業日)が定例返済日ですので、前月25日~当月7日の間に最低返済額以上のお金をQポートネオのローン口座に入金しておきましょう。
なお、毎月8日~24日にローン口座に入金したお金は、すべて任意返済金とみなされます。
<返済可能なATM>
みなと銀行、関西みらい銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット
みなと銀行のカードローンのまとめ
みなと銀行カードローン「Qポートネオ」は、全国区で利用できるカードローンです。
ただし、手数料無料で返済できるATMがみなと銀行のATMだけですので、みなと銀行がお近くにある人の方が有利に返済できます。
また、融資上限額が大きく低金利が適用されますので、使い勝手の良さは抜群といえます。
しかし、口座振替システムがありませんので、毎月忘れずに返済額を定例返済日までに入金できる人だけが利用するようにしましょう。
投資信託・株式の運用歴20年以上。相続問題が発生したことを機に、ファイナンシャルプランナー2級とAFPの資格を取得。 大学や省庁で研究活動をおこないながら、2014年度からはマネーやファイナンス、医学関係の執筆活動を開始。 ライフマネープランニングやIPO投資、金融詐欺の見分け方、ローン・クレジットカードの使い方などを得意テーマとしている。 現在メインで利用しているカードはアメリカンエクスプレスのプラチナ。招待制から申込制に変わって、ちょっと残念に思う毎日。