足利銀行カードローンのメリット・デメリットは?審査の流れや借入・返済方法も解説
栃木県宇都宮市を所在地とする足利銀行では、「Mo・Shi・Ca(モシカ)」と名付けたカードローンを提供中です。
本記事では、足利銀行カードローン「モシカ」について解説していきます。
メリット・デメリットや審査の流れ、借入と返済の方法など、足利銀行カードローンの検討・利用に役立つ様々な情報をご紹介します。
足利銀行カードローンってお得なの?大手カードローンと比較してみた
足利銀行カードローンの特徴を洗い出すために、足利銀行カードローン「モシカ」と大手カードローン6種を比較してみました。
カードローン名 | 金利(実質年率) | 限度額 | 最低返済額 | 提携ATM利用手数料 |
---|---|---|---|---|
モシカ | 5.80%~14.80% | 500万円まで | 2,000円 | 有料 |
プロミス |
4.50%~17.80% | 500万円まで | 1,000円 | 有料 |
アコム |
3.00%~18.00% | 800万円まで | 1,000円 | 有料 |
アイフル |
3.00%~18.00% | 800万円まで | 4,000円 | 有料 |
みずほ銀行カードローン |
2.00%~14.00% | 800万円まで | 10,000円 | 条件付きで月4回までコンビニATM時間外手数料無料 |
三井住友銀行 カードローン | 1.50%~14.50% | 800万円まで | 2,000円 | 提携コンビニATM無料 |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 1.80%~14.60% | 500万円まで | 1,000円 | 提携コンビニATM無料 |
足利銀行カードローンの金利・限度額・最低返済額・提携ATM利用手数料について、大手カードローンと比較しながら下記で順番に解説していきます。
足利銀行カードローンの金利は高い?低い?
足利銀行カードローン「モシカ」の最大金利14.80%は、大手消費者金融カードローンより低いです。
銀行カードローンは消費者金融のカードローンより金利が低いため、低金利のカードローンをお探しの方におすすめです。
しかし、大手銀行カードローンと比べると若干高めの金利となります。
最大金利の低いみずほ銀行カードローンと比べると、足利銀行カードローン「モシカ」の最大金利は0.80%高くなる点に注意しましょう。
足利銀行カードローンの限度額は最大500万円
足利銀行カードローン「モシカ」の最大限度額500万円は、地方銀行のカードローンとしては平均的な限度額であるといえます。
大手カードローンと比較しても、プロミスや三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)と同等の最大限度額です。
限度額を重視しない方であれば特に問題ありませんが、大型融資をご希望の方は注意してください。
足利銀行カードローンは月々の最低返済額が低め
最低返済額は低いほうが、余裕を持った返済ができます。
足利銀行カードローン「モシカ」の最低返済額は、2,000円と低く設定されています。
返済しやすさを重視したい方に魅力的なカードローンであるといえます。
さらに毎月の返済負担を減らしたい方は、最低返済額が1,000円のプロミスや三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)もおすすめです。
足利銀行カードローンの提携ATM利用手数料は有料
三井住友銀行や三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)のように、大手銀行には提携コンビニATM利用手数料無料で利用できるカードローンもあります。
コンビニでのお買い物ついでに借入・返済したい時に便利です。
しかし、足利銀行カードローン「モシカ」では提携コンビニATMの利用に手数料が発生します。
1回の借入や返済につき、110円(税込)または220円(税込)の提携コンビニATM利用手数料が必要となります。
足利銀行カードローンの5つのメリット
足利銀行カードローン「モシカ」には、大きく分けて5つのメリットがあります。
- 20歳以上75歳未満まで申し込み可
- 1,000円単位で借入できる
- 契約まで来店不要
- 契約日当日での振込融資に対応
- 口座残高不足時に便利なオートチャージ
上記5つのメリットを、順番に解説していきます。
①20歳以上75歳未満まで申し込み可
足利銀行カードローン「モシカ」では、年齢20歳以上75歳未満の方で申し込みできます。
20歳以上60歳未満や、20歳以上65歳未満というカードローンよりも、申し込みできる方の年齢が幅広い点がメリットです。
75歳を迎えた後は、1年ごとの自動更新は終了となります。
②1,000円単位で借入できる
足利銀行カードローン「モシカ」の限度額は、10万円~500万円です。
限度額の範囲なら1,000円単位で借入できるため、必要最小限で済ますことができるというメリットがあります。
10万円以下で借入したい方にも便利なカードローンです。
③契約まで来店不要
足利銀行カードローン「モシカ」では、WEB完結による申し込みができます。
申し込みから契約まで、来店不要で済むのがWEB完結です。
契約までの手間がかからないカードローンとなります。
忙しくて来店する時間のない方も、自宅や外出先から手続き可能な点が魅力です。
④契約日当日での振込融資に対応
足利銀行カードローン「モシカ」での、契約からローンカードが届くまでの日数は10日ほどが目安です。
契約が完了しても、10日ほどローンカードによる借入ができません。
しかし、必要な時は契約日当日での振込融資が可能です。
急ぎの融資をご希望の方にとっては、うれしいメリットですね。
⑤口座残高不足時に便利なオートチャージ
クレジットカードの支払日に口座が残高不足だと、引き落としができないため遅延する恐れがあります。
足利銀行カードローン「モシカ」には、オートチャージ機能が付いているため、口座が残高不足でも自動的に入金されるために安心です。
面倒な手続きなしでオートチャージ機能を利用できますが、所定の利息が発生する点には注意してください。
足利銀行カードローンの4つのデメリット
足利銀行カードローン「モシカ」には、大きく分けて4つのデメリットがあります。
- 金利面でのお得感が少ない
- 足利銀行との取引がない方は返済用口座の開設が必要
- 申し込みは営業エリア内に居住している方のみ
- 遅延損害金の年率が高め
上記4つのデメリットを、順番に解説していきます。
①金利面でのお得感が少ない
足利銀行カードローン「モシカ」の金利は、限度額によって次のように変わります。
限度額 | 金利(実質年率) |
---|---|
500万円 | 5.8% |
410万円~490万円 | 6.8% |
310万円~400万円 | 7.8% |
210万円~300万円 | 9.8% |
110万円~200万円 | 12.8% |
~100万円 | 14.8% |
足利銀行カードローンで100万円ほどの融資を受ける場合は、それほど低金利ではありません。
ちなみに、三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)では、10万円~100万円の限度額で金利13.60%~14.60%の設定です。
三井住友銀行カードローンでは、100万円以下の限度額で金利12.00%~14.50%となります。
大きな差ではないものの、少しでも低金利で借入したい方は、大手銀行カードローンで借入れたほうがお得感があります。
足利銀行では女性のためのフリーローン「ふるり」も提供中です。
足利銀行フリーローン「ふるり」では4.5%~13.8%の固定金利となるため、足利銀行カードローン「モシカ」より最大金利が低くなります。
女性の方はカードローンより、フリーローンのほうがお得になる可能性があります。
②足利銀行との取引がない方は返済用口座の開設が必要
足利銀行との取引がない方が、足利銀行カードローン「モシカ」へ申し込みした場合、返済用口座の開設が必要です。
既に足利銀行との取引のある方と比べると、口座開設の手間がかかります。
ただし、「あしぎん口座開設アプリ」を利用すれば、来店不要で足利銀行の口座開設が可能です。
③申し込みは営業エリア内に居住している方のみ
足利銀行「モシカ」は当行営業エリア内に居住している方のみ、申し込みできるカードローンです。
足利銀行の店舗は栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、福島県、東京都にあります。
東京都は営業エリア内であっても、足利銀行カードローン「モシカ」への申し込み対象外です。
④遅延損害金の年率が高め
カードローンの返済に遅れた時に生じるのが、遅延損害金の支払いです。
遅延損害金年率14.60%ほどの銀行カードローンが見られるものの、足利銀行カードローン「モシカ」では19.80%となります。
アイフルやアコムなど、大手消費者金融カードローンの遅延損害金年率とほぼ同じ水準です。
返済に遅れた時のペナルティーが大きいため、毎月の返済期日に遅れないようにしましょう。
足利銀行カードローンに向いているのはこんな人
足利銀行カードローン「モシカ」に向いている人は、次のとおりです。
- 申し込みから借入まで来店不要で済ませたい人
- 毎月2,000円から返済したい人
- 家族に知られたくない人
足利銀行カードローンに向いている人について、詳しく説明していきます。
申し込みから借入まで来店不要で済ませたい人
足利銀行カードローン「モシカ」へインターネットで申し込みし、振込融資を希望すれば申し込みから借入まで来店不要です。
銀行の店舗で契約する、契約後にATMまで出かけて借入するといった手間はかかりません。
毎月2,000円から返済したい人
足利銀行カードローン「モシカ」では、毎月2,000円から返済できます。
今月は出費が重なったため余裕がないという時でも、返済しやすいカードローンです。
余裕が出た月は、任意の金額を返済するとよいでしょう。
家族に知られたくない人
足利銀行カードローン「モシカ」へインターネットで申し込みした際の、審査結果はメールで連絡されます。
電話、郵送、FAXで申し込みした際は電話連絡となるものの、携帯電話番号の選択が可能です。携帯電話番号を指定すれば固定電話番号にはかかって来ません。
足利銀行では、いつも利用している封筒と同じものを使用し、ローンカードを届けています。
ローンカードという名前は封筒にはないため、封筒の外観からではローンカードとは分かり難いです。
したがって、家族に知られてしまうと困るという方でも申し込みしやすいカードローンとなります。
足利銀行カードローンに向いていない人
足利銀行カードローン「モシカ」が向いていない人は、次のとおりです。
- 足利銀行の住宅ローンを利用している人
- 店頭窓口で申し込みしたい人
- すでに足利銀行カードローンを利用中の人
- 審査結果を当日中に知りたい人
足利銀行カードローンに向いていない人について、詳しく説明していきます。
足利銀行の住宅ローンを利用している人
足利銀行では、当行の住宅ローンを利用している人向けのカードローン「Pop-MaisonⅡ(ポップメゾンⅡ)」を提供しています。
「ポップメゾンⅡ」の金利は4.90%~9.90%の設定です。
足利銀行カードローン「モシカ」より低金利のため、当行の住宅ローンを利用している人には不向きとなります。
店頭窓口で申し込みしたい人
足利銀行カードローン「モシカ」への申し込み方法は、インターネット、電話、郵送、FAXの4種類です。
4種類の中から都合のよい申し込み方法を選べますが、他社カードローンのように店頭窓口は対象外となります。
店頭窓口で申し込みしたい人は注意してください。
すでに足利銀行カードローンを利用中の人
「モシカ」以外の足利銀行カードローンを利用中の人は、「モシカ」への切り替えが必要です。
切り替え手続きには来店が必要なため、手間がかかる点には注意してください。
来店が必要な時は、審査結果の連絡時に説明があるため、案内に従ってください。
審査結果を当日中に知りたい人
足利銀行カードローン「モシカ」への申し込みから審査結果が出るまで、2日~3日ほどかかります。
審査結果を当日中に知りたい方は、プロミスやアコム、アイフルといった大手消費者金融カードローンのほうが便利です。
銀行カードローンでは、その日のうちに審査結果を出して即日融資をするということができません。
即日融資が可能なのは、一部の消費者金融のみです。
即日融資について詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。
足利銀行カードローンの審査を解説!増額時にも審査はある?
足利銀行カードローン「モシカ」へインターネットで申し込みした時の審査は、次のような流れになります。
- インターネットで申し込み
- 本人確認書類と所得証明書類のアップロード
- 仮審査と本審査
- 契約内容の確認
- 契約完了後、ローンカード発行
足利銀行カードローン「モシカ」審査の中には、勤務先への在籍確認も含まれます。
在籍確認は勤務先の固定電話にかけて、きちんと勤務しており、収入を得ているかどうか確かめる審査の工程です。
担当者が足利銀行を名乗ることがあるものの、銀行名のために在籍確認を怖がる必要はありません。
最低限必要な条件
足利銀行カードローン「モシカ」の審査を受ける際、最低限満たしておきたいのが次の条件です。
- 年齢20歳以上75歳未満の方
- 東京都を除く足利銀行営業エリア内に居住している方
- 安定した収入を得ている方
- 保証会社アコムの保証が得られる方
- 足利銀行の融資基準を満たしている方
特に着目したいのが、審査の大部分を担当する保証会社がアコムという点です。
アコムで提供しているカードローンやクレジットカードの利用状況が悪い方は、足利銀行カードローン「モシカ」の審査に悪影響が出る可能性があります。
過去にアコムで遅延した、強制退会になったという方は注意が必要です。
アルバイトなどで安定した収入を得ていても、学生の場合は対象外となる点も把握しておいてください。
限度額増額申請時にも審査がある
足利銀行カードローン「モシカ」では、現在の限度額だと足りない場合、増額申請が可能です。
50万円から100万円へと限度額が増額されると、借入できる金額が増えます。
しかし、限度額増額申請時にも審査を受けることが必要です。
審査に合格すれば限度額の増額が認められるものの、審査否決となると増額されません。
収入が下がったなど、返済能力が落ちた時に増額申請すると、逆に限度額が減らされることがあります。
増額申請時の審査でも、勤務先への在籍確認がある点にも注意してください。
足利銀行カードローンの借入方法について
足利銀行カードローン「モシカ」では、振込融資やオートチャージの他、ATMより借入できます。
借入に利用できるのは「あしぎんATM」「提携金融機関ATM(イオン銀行/ゆうちょ銀行)」「コンビニ提携ATM(セブン銀行/イーネット)」です。
あしぎんATMで引き出しした時の利用手数料は次をご覧ください。
日時 |
利用手数料(税込) |
---|---|
平日7時00分~8時45分 |
110円 |
平日8時45分~18時00分 |
無料 |
平日18時00分~21時00分 |
110円 |
土日祝9時00分~21時00分 |
110円 |
コンビニ提携ATMの利用手数料は、下記のとおりです。
日時 |
利用手数料(税込) |
---|---|
平日8時45分~18時00分 |
110円 |
上記以外の平日時間帯 |
220円 |
土日祝終日 |
220円 |
足利銀行では「あしぎんポイントサービス」を提供しており、ATM利用手数料の特典が受けられます。
100ポイント以上獲得すると、提携コンビニATM利用手数料が月2回まで無料になります。
「あしぎんポイントサービス」では、主に次の取引でポイントが付与されます。
取引内容 |
ポイント付与数 |
---|---|
給与振込 |
50ポイント |
税金の支払 |
10ポイント |
公共料金の支払 |
1件につき5ポイント |
円預金 |
100万円につき10ポイント |
積立式定期預金 |
10ポイント |
住宅ローン |
100ポイント |
カードローン |
20ポイント |
給与振込とカードローンだけで合計70ポイント獲得です。
後は円預金300万円あれば、月2回提携コンビニATM利用手数料無料になる100ポイント獲得条件を満たします。
比較的満たしやすい条件のため、提携コンビニATMでの借入を考えている方にとってもお得な内容となっています。
足利銀行カードローンの返済方法について
足利銀行カードローン「モシカ」では、リボ払い型返済を採用しています。
毎月5日に借入残高に応じた最低額が、口座より自動引き落としされるのがリボ払い型返済です。
リボ払い型返済による最低返済額は次のようになります。
借入残高 |
最低返済額 |
---|---|
~10万円 |
2,000円 |
10万円~20万円 |
4,000円 |
20万円~30万円 | 6,000円 |
30万円~40万円 |
8,000円 |
40万円~50万円 | 10,000円 |
50万円~60万円 | 12,000円 |
60万円~70万円 |
14,000円 |
70万円~80万円 |
16,000円 |
80万円~90万円 |
18,000円 |
90万円~100万円 |
20,000円 |
100万円~150万円 |
25,000円 |
150万円~200万円 |
30,000円 |
200万円~250万円 |
35,000円 |
250万円~300万円 |
40,000円 |
300万円~350万円 |
45,000円 |
350万円~400万円 |
50,000円 |
400万円~450万円 |
55,000円 |
450万円~500万円 |
60,000円 |
500万円~ |
65,000円 |
リボ払い型返済は毎月の返済が楽ではあるものの、返済期間が長引きやすい欠点があります。
足利銀行カードローン「モシカ」では、ATMより追加返済が可能です。利息分を節約するためにも、こまめに追加返済してみてください。
追加返済できるのは「あしぎんATM」「提携金融機関ATM(イオン銀行/ゆうちょ銀行)」「コンビニ提携ATM(セブン銀行/イーネット)」となります。
「あしぎんATM」「イオン銀行ATM」「セブン銀行ATM」「イーネットATM」では、返済手数料がかかりません。
エキナカATMは利用不可
足利銀行では2017年4月1日より、エキナカATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」との提携が始まりました。
「ビューアルッテ」は電車をよく利用している方に便利な提携ATMです。
しかし、足利銀行カードローン「モシカ」では、残念ながら「ビューアルッテ」の利用はできません。
お近くの足利銀行ATMやコンビニATMをご利用ください。
足利銀行カードローンまとめ
本記事では、足利銀行カードローン「モシカ」について、解説しました。
申し込みから契約まで来店不要で済む、毎月2,000円から返済できる、1,000円単位で借入できるなどに大きな魅力のあるカードローンです。
栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、福島県に居住している方は、地元の足利銀行カードローンに注目してみてください。
学生時代には月間1,000万PV規模のWebメディアでインターンを経験。 SI系のベンチャー企業での勤務を経て、2017年に株式会社サイバーエージェント入社ののち株式会社CyberSS(現:CyberOwl)に異動。 クレジットカードはアメリカン・エキスプレス・カード(グリーン)とJAL Global WALLET、キャッシュレスではLINE Payを愛用中。 釣りが趣味で船、陸問わず釣りに行く。どこかにマイルを使って南の島に釣りに行くのが目標。