クレジットカードのキャッシング審査のポイントは?そもそも審査はあるの?
出費が重なってお金が急に必要になったときに利用したいのが、クレジットカードのキャッシングです。
しかし、そもそもクレジットカードを持っていない場合や、持っていてもキャッシング機能が付いていない場合はキャッシングを即日利用することはできません。
万が一のときのためにキャッシング機能が付いたクレジットカードを作っておきたいですよね。ですが、新たにカードを申込む場合や、持っているカードにキャッシング機能を付ける場合は審査が必要になります。
この記事では、クレジットカードのキャッシング審査について詳しく解説していきます。何が審査の対象になるのか、申込む際には何に気を付ければいいのか把握して、キャッシングを利用できるようにしておきましょう。
クレジットカードのキャッシングは審査なしで即日利用できる?
キャッシング機能を付帯するクレジットカードをすでに持っていれば即日キャッシングが可能です。その際に審査は必要ありません。
そもそも、クレジットカードをつくるときにカード発行会社がキャッシングを含めて審査をしているからです。ただし、キャッシング枠を付けずショッピング枠だけで申込んでいる場合は、キャッシングの審査はされていないためキャッシングを利用することはできません。
キャッシングはクレジットカードを申込んだ当日には利用できません。そのため、いざというときのために今持っているカードにキャッシング枠を付けておくか、キャッシング枠のあるクレジットカードに申込んでおくと即日利用することができるようになります。
今後キャッシングの利用を考えているなら、事前に申込み手続きをしておきましょう。
クレジットカードのキャッシング方法
キャッシングは提携金融機関のATMや提携会社のキャッシュディスペンサーで簡単におこなうことができます。コンビニや銀行のATMなどを使ってキャッシングができるクレジットカードも多いので、いつでもキャッシングが可能です。
キャッシュディスペンサーとは「現金自動支払機」のことで、ATMとは異なり、預け入れはできず現金の払い出しや残高照会しかできません。
ATMとキャッシュディスペンサーでキャッシングするとどちらの場合も手数料がかかります。手数料は次のとおりですが、利用するATMやキャッシュディスペンサーによって金額が異なる場合があります。
1回の借入れ金額 | 手数料(税込) |
---|---|
~10,000円 | 110円 |
10,001円~ |
220円 |
キャッシングにはクレジットカードと暗証番号が必要です。暗証番号がわからない場合は事前に調べておきましょう。
キャッシング方法は次のとおりです。
- 「お引き出し」を選択
- クレジットカードを挿入
- 暗証番号を入力
- 「お借入れ」を選択
- 返済方法を選択(一括払いかリボ払い)
- お借入れ金額を1万円単位で入力
- クレジットカード、ご利用明細、現金を受け取る
利用するATMやキャッシュディスペンサーによって、①~⑥の順番は前後しますが、内容自体は変わりません。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠がある
クレジットカードのキャッシング審査について解説する前に、クレジットカードの基本的な情報を把握しておきましょう。
まず、クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。普段の買い物などでカードを利用して支払いをする場合、利用しているのはショッピング枠です。
クレジットカードを申込む際に、キャッシング枠を付けるかどうか選択することができるため、人によってはキャッシング機能が付いていないショッピング枠のみのクレジットカードしか持っていないということもあります。
手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が付いていない場合でも、キャッシング枠はあとから付けることが可能です。また、キャッシングの限度額の増額も可能ですが、どちらの場合も審査が再度必要になります。
キャッシング枠はショッピング枠に含まれる
キャッシング枠はショッピング枠と総利用枠を共有しているため、キャッシング枠はショッピング枠とは別に設定されるわけではなく、ショッピング枠の中で設定されます。
そのため、たとえばショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円の場合、合計で利用できる金額は70万円ではなく50万円となります。
もし上記の例で、キャッシングで10万円利用したとするとショッピングで利用できる金額は40万円です。またショッピングで40万円利用した場合は、たとえキャッシング枠が20万円あったとしても、キャッシングで利用できるのは10万円となります。
キャッシングの限度額は申込み時に希望金額から選べるようになっており、キャッシング枠内であれば何度でも借入れすることができます。
年収の3分の1を超えて借入れはできない「総量規制」という決まりがある
貸金業法には、過度の借入れを防ぐため、年収の3分の1を超える借入れができないという決まりがあり、このルールを「総量規制」といいます。
借入れの総額が年収の3分の1以内と決められているので、たとえば年収が300万円の人が借入れできる合計金額は、最大で100万円以内となります。
総量規制の対象は貸金業者の貸付なので、貸金業者ではない銀行や信用金庫などの融資は対象外です。総量規制の対象となるのは、消費者金融での借入れやクレジットカードのキャッシングなどです。
なお、クレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象ではありません。
また、年収の3分の1以内であれば必ず借入れができるということではなく、あくまで借入れができる合計金額です。借入れの際は収入や返済能力の有無、借入れ状況などから融資が可能か判断されます。
新たにキャッシングの審査を受ける際には、他社のクレジットカードですでにキャッシング枠を設定していたり、消費者金融で借入れがあったりすると、その金額によってはキャッシング枠が付けられないことや希望より縮小されることがあるので注意しましょう。
専門家からのコメント
総量規制の「年収の3分の1以内」というのは、1社からの借入れの限度ではありません。複数の貸金業者から借入れがある場合には、すべての貸金業者からの借入れの合計が年収の3分の1以内である必要があるという意味です。
貸金業者は、指定信用情報機関を利用して借り手の借入残高を把握します。借り手の年収については、基本的には「年収を証明する書類」を借り手から受け取ることで把握します。
キャッシングの審査について
ショッピング枠とキャッシング枠では審査が異なります。
ショッピング枠の審査については、過去に支払い遅延などの問題を起こしていなければ、一般カードならほぼ誰でも通過します。しかしゴールドカード以上になると年収や勤務先が審査の対象になります。
キャッシング枠の審査では勤務先、勤続年数、年収などをスコアリング(点数化)して融資可能かどうか、いくらまでなら貸せるかを審査します。過去の支払い履歴や現在の借入れ状況なども審査の対象となります。
総量規制があるので、すでに年収の3分の1まで借入れしている場合は審査に通りません。キャッシングの利用希望枠が高額すぎる場合も審査に通る可能性は低くなります。
キャッシング枠の増額申請の場合は、クレジットヒストリー(カードやローンの取引履歴)やキャッシングの利用状況、年収や勤続年数、勤務先が審査の対象になります。
アルバイトやパートであっても、毎月安定した収入があれば10万円程度のキャッシング枠なら審査に通ることが多いです。しかしキャッシング審査の条件は「収入がある人」なので、専業主婦などはキャッシングを利用できません。
またクレジットカードにキャッシング機能を付ける場合に、収入を証明する書類の提出が必要なケースがあります。次のどちらかに該当する場合は提出しなければなりません。
- 1社の貸金業者から50万円を超える借入れする場合
- 複数の貸金業者から合計100万円を超える借入れする場合
逆に、1社で50万円までのキャッシング枠を希望する場合や、合計借入れ金額が100万円までの場合、収入証明書類を提出する必要はありませんが、返済能力の調査のために収入証明書類の提出を求められることはあります。
なお、他社ですでに借入れがある場合や、勤務先が変更になった場合は在籍確認の電話がかかってくる可能性が高いです。
審査の結果によっては、ショッピング枠はOKでもキャッシング枠はNGという場合や、キャッシング枠が減額される場合もあります。
クレジットカード申込み時にキャッシング枠を設定しない場合のメリット
- 総量規制の枠を空けられる
- 住宅ローンや自動車ローンの審査にも有利
- 新規発行時の審査が早くなる
- 不正利用の被害を未然に防げる
クレジットカードのキャッシング枠を設定しないことで、総量規制の枠を空けることができます。その分、消費者金融などで借入れする際の利用可能額を増額できる可能性があります。
総量規制の対象ではない住宅ローンや自動車ローンの審査にも有利になります。キャッシング枠を設定していると、たとえまったくキャッシングを利用していなかったとしても、これらの審査ではキャッシングを満額利用していると仮定して審査がおこなわれるため、返済能力に疑問を持たれてしまうからです。
また、キャッシング審査の時間が必要なくなるので、新しいクレジットカードを早く入手できるようになります。キャッシングの審査はショッピング枠よりも慎重におこなわれるので、キャッシング枠を設定しないことでクレジットカードの審査が通過しやすくなるというメリットもあります。
通常クレジットカード会社は、クレジットカードで不正に商品が購入された場合などは補償してくれますが、キャッシングの不正利用については補償していない場合があります。
そのため、キャッシング枠を設定しないことで、クレジットカードの紛失時や盗難時の不安を解消することができます。
専門家からのコメント
キャッシング枠を設定するというのは、借金できる枠を設定するということです。言い換えれば、借金をする予定があると推測されるわけです。
キャッシング枠を設定しておけば、万が一に備えることができる反面、その弊害もあるということです。
クレジットカードのキャッシングの場合、金利(実質年率)は15%~18%が一般的であり、金利が低いとはいえません。安易な利用を避けるために、キャッシング枠を設定しておかないという選択もあります。
クレジットカード申込み時にキャッシング枠を設定しない場合のデメリット
キャッシング機能が付いたクレジットカードを持っていると、急にお金が必要になった場合でも即日キャッシングが利用できますが、キャッシング機能がない場合は急な出費が重なったときにはとても不便です。
また、海外で急に現地のお金が必要になった場合、キャッシングが使えると現地のATMから借入れすることができます。
通常、両替所で手数料を支払って現地の通貨を入手する方法が一般的です。しかしながら、海外キャッシングサービスを使えば金利手数料やATM手数料をすべて含めても、両替所で現地通貨を入手するより手数料が安い場合があります。
また、国際キャッシュカードを使ってお金を引き出すよりも手数料が安い場合が多いので、海外に行く予定があるなら海外キャッシングサービスが利用できるクレジットカードの発行を検討するとよいでしょう。
- キャッシングができないので不便
- 再度キャッシング枠を希望すると再審査となる
キャッシング枠を0円に設定して申込んだクレジットカードに新たにキャッシング枠を付ける場合は、再審査となります。その分、手間と時間がかかりますし、年収が減っていたり無職になっていたりすると審査に通過せずキャッシングを利用できないこともあります。
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キャッシングの審査にはおよそ1~2週間かかるカードが多いですが、急ぎの場合は最短で即日発行できるエポスカードがおすすめです。
エポスカードの年会費は無料で、キャッシングはカード発行後からすぐに利用可能です。実質年利は18%ですが、初回利用日の翌日から最大30日間は金利が0円です。
ネットで申込む際に「店頭受取」に設定してエポスカードセンターでカードを受け取るか、店頭でカードの申込みをおこなうと最短で即日発行できます。
店頭受取の際にキャッシュカードを持って行くと引落し口座の手続きがその場で済ますことができます。
カードを店頭受取ではなく自宅に配送する場合は、約1週間後の受け取りとなります。
エポスカードなら、借入れの際のATM手数料と返済時のATM手数料は無料です。また、海外キャッシングサービスが使えるので海外の現地ATMからお金を引き出すこともできます。
クレジットカードのキャッシングを利用する場合は、金利面のメリットを得られないケースがほとんどですが、エポスカードの場合は初回のキャッシング利用の場合、最初の30日間については無利息でお金を借りることができたため、とてもお得だと思いました。他のクレジットカードのキャッシングでは年間の金利が18%に設定されているため、大きな違いです。ぜひ他の方にも利用をお勧めしたいと思いました。
一度だけキャッシングを利用して、8万円の借金をしました。初回の利用の場合は、最初の1か月間だけ無利息でお金を借りることができるとホームページに書かれていたためです。実際、無利息でお金を借りることができたためメリットを享受できました。
クレジットカードのキャッシング審査まとめ
多くのクレジットカードにはキャッシング機能が付いており、すでに持っていれば審査はなく即日融資が可能です。キャッシングは提携金融機関やコンビニのATM、キャッシュディスペンサーで簡単におこなうことができます。
クレジットカードを申込んだ当日にキャッシングは利用できないので、キャッシングの予定があるなら、手持ちのクレジットカードにキャッシング枠を設定しておくか、キャッシング機能が付いたクレジットカードを申込んでおきましょう。
クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠では審査が異なり、キャッシング審査では毎月安定した収入があることが条件です。勤務先や勤続年数なども審査の対象となります。
キャッシングの審査には時間がかかるカードが多いので、即日発行できるエポスカードがおすすめです。最大30日間は金利0円でキャッシングできるので、利息の面でも余分な費用がかからずおすすめです。
専門家からの一言
キャッシング審査のポイントは、大きく分けて3つです。それは、「総量規制」「本人の属性」「過去の履歴」です。
「総量規制」とは、借入額が年収の3分の1を超えてはいけないというものです。ここには他社からの借入れ状況も含まれます。「本人の属性」とは、勤務先、勤続年数、年収などのことで、「過去の履歴」とは、過去の返済履歴のことです。
審査基準は会社によって異なります。同じ条件であっても一方の会社は審査が通り、他方の会社は審査が通らないということもありえます。
その場合でも結果は真摯に受け止めましょう。審査に通りたいからといって虚偽の申請をしてはいけないということは、いうまでもありませんね。
新東綜合開発株式会社代表取締役。CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。講師として企業主催のセミナー講師や専門学校の非常勤講師を務める傍ら、webのライターとして「お金」についての情報発信をしている。FPの啓蒙普及のため、日本FP協会愛知支部の支部活動にもボランティアとして参加。2020年4月には日本FP協会愛知支部の副支部長に就任。イベントの企画運営に携わっている。「分かりやすく、丁寧に」をモットーに、一人でも多くの人の金融リテラシー向上に寄与すべく活動中。
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。