医療ローンの特徴を徹底解説!利用する前に抑えておきたい5つのポイントは?
深刻な病気にかかると、入院費や手術費などの医療費が必要になってきます。
しかし、病気はいつかかるのか分からないため、突然病気にかかるとまとまった医療費を用意することが難しい場合もあるでしょう。
そのようなケースで私たちの助けとなるのが、「医療ローン」と呼ばれるものです。今回は、この医療ローンの概要や利用できるシーンなどについてご紹介します。
医療ローンの3つの特徴
医療ローンとは、医療費として資金を借り入れることができるローンのことを指します。
「メディカルローン」などと呼ばれることもありますが、提供元の金融機関などによって、具体的な呼び方は異なります。
銀行などの金融機関以外にも、医療ローンはクリニックなどの医療機関で申し込むことができますが、これは医療機関が独自にローン商品を展開しているわけではありません。
そのような医療機関は、クレジットカード会社などと提携することによって、医療ローンを実現しています。
では、この医療ローンにはどういった特徴があるのでしょうか?以下では、医療ローンならではの特徴を3つご紹介します。
①医療ローンの資金使途は基本的に医療費のみ
医療ローンは目的別ローンの一種であるため、基本的には医療費以外のことには利用できません。
ただし、一部のカードローンや多目的ローンなど、医療ローンとしても活用できるフリーローンに関しては、資金使途が自由となっています。
②医療ローンは対象となる診療項目が多い
一般的な医療ローンは対象となる診療項目が多い傾向にあり、医療に関するさまざまなシーンで利用することができます。利用できる具体的なシーンとしては、下記が挙げられます。
- 診療費
- 手術などを含めた治療費
- 歯科矯正やインプラント治療の費用
- 美容整形の費用
- 全身脱毛
なお、保険が適用されないシーンであっても、医療ローンの適用範囲に含まれるといったケースは多く見られます。
③医療ローンの利用限度額と金利の傾向
医療ローンの利用限度額は、200万円~500万円前後が相場となっています。高額な医療費を用意する目的で利用する方が多いため、基本的には利用限度額が高めに設定されています。
金利に関しては、一般的なカードローンと比較すると低い傾向にありますが、提供元によって具体的な金利は大きく異なります。
医療ローンを利用する際に押さえておきたい5つのポイント
医療ローンを利用する際には、以下でご紹介する5つのポイントに注意しながら契約を結ぶようにしましょう。
①借り入れまでの流れを予め確認しておく
一般的な医療ローンでは、金融機関や医療機関で申し込み、かかった医療費分の資金を借り入れることになります。
ただし、具体的な借り入れ方法や金額などについては、提供元によって異なる可能性があるため注意が必要です。
利用前には、必ず借り入れまでの流れや、必要書類・手続きの有無などを確認しておきましょう。
②対象となる診療項目を確認する
医療ローンでは対象となる診療項目についても、提供元によって違いが見られます。この部分を確認しておかないと、「いざという時に、資金の融資を受けられない」といった状況になりかねません。
そのため、利用前には必ず対象となる診療項目を細かく確認しておきましょう。
③どこと契約することになるのかを確認する
医療機関において医療ローンを申し込む場合であっても、利用者と契約を結ぶのは医療機関ではありません。
基本的には、医療機関と提携しているクレジットカード会社などと契約を結ぶことになるため、間違えないように注意しておきましょう。
実際に融資を受けた後の返済先や問い合わせ先も、クレジットカード会社などの提携企業となります。
④ほかの種類のローンとしっかりと比較する
医療ローン以外にも、高額な医療費に備えられるローンは存在しています。例えば、カードローンや多目的ローンなどはフリーローンの一種であるため、融資を受けた資金を医療費として使用することも可能です。
ここで注意しておきたいのは、医療費を用意するという目的であっても、必ずしも医療ローンがお得なわけではないといった点です。
医療ローンよりも金利が低く、便利な返済方法を選べるローンが存在している可能性もあるため、さまざまなローンを比較するようにしましょう。
⑤利用条件を確認しておく
一般的な医療ローンでは、カードローンなどのほかのローンと同じように、20歳以上で無職やフリーターではなく、安定した収入を得ていることなどの利用条件が定められています。
各医療ローンの利用条件を満たしていない限り、融資を受けることは当然できません。そのため、利用前には必ず利用条件を確認するようにしましょう。
医療ローンのまとめ
医療ローンを利用すれば、高額な医療費も用意できます。そのため、急遽入院する必要があった際などにとても役立つローンです。
医療ローンの資金使途は基本的に医療費のみとなりますが、対象となる診療項目は美容整形など多岐にわたるため、事前に対象となるか確認しておくと良いでしょう。
また、借りてから後悔しないように、医療ローンを実際に利用する前に借り入れまでの流れや契約先、利用条件などをしっかりと確認することが大切です。
2008年青山学院大学国際政治経済学部卒。在学時にファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。 2012年に株式会社サイバーエージェントに入社し、Ameba事業部にて編集に従事。 2018年8月にCyberOwlへ異動し、マネ会の編集長就任。FPの知識を活かして、クレジットカード、カードローン、キャッシュレスの記事作成に携わる。難しいことをわかりやすく伝えるがモットー。 ラグジュアリーカード<Titanium Card>とセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードをメインに、アメックスゴールドやJCBゴールド、楽天カードなど10枚以上のクレジットカードを保有。