マイカーローンや残クレの落とし穴とは?マイカー購入者の体験談に常陽銀行からアドバイスをもらった
車の購入は、大きな買い物のひとつです。支払う金額が多いからこそ、できるだけお得な支払い方法を選びたいものです。
しかし、金利負担のない現金一括払いを誰でも選べるかというと、そうではありませんよね。マイカーローンの利用を選ぶ人も多いでしょう。
今回は、過去にマイカーローンを利用して車を購入した方の経験談をお聞きして、ローン選びで注意したいポイントを見つけます。さらに、銀行の担当者さんにマイカーローンについてアドバイスをいただいていきます。
ぜひ、マイカーローン選びの参考にしてみてください。
選び方で返済額が数十万円も違う! マイカーローンの種類とは
「マイカーローン」とは、車を購入するときに、銀行などの金融機関や自動車ディーラーに支払う代金を貸し付けてもらうことです。金利を含めた一定金額を毎月返済し、数年かけて返済していくことになります。
マイカーローンのメリットは、車が必要なときに何年もかけてお金を貯めることなく購入できるという点です。貯金だと挫折してしまいがちな人も、毎月の返済額が決まっているローンであれば計画的に支払いができる場合があります。
そんなメリットを享受するためには、貸付のための審査を通らなければいけません。また、先々のことを計画せずに毎月の支払いを大きすぎる額にしてしまうと、自分の首を絞めることにもなりかねません。
購入する車を選ぶのと同じくらい、自分に合った支払い方法を選ぶことは大切なことなのです。
現金一括?マイカーローン?自動車購入の支払い方法
自動車を購入する際には、大きく分けて4つの支払い方法があります。
- 現金一括
- マイカーローン
- 残価設定型クレジット
- リース
現金一括以外の方法は、基本的にはお金や車を借りて支払いを続けながら車に乗り始めることになります。
その中でも、マイカーローンにはさらに2つの種類があります。それは「銀行などの金融機関から借りるローン」と、「自動車ディーラーなどから借りるローン」です。
続いては、この銀行ローンとディーラーローンについて、「常陽銀行」のマイカーローンを例にして、違いをご紹介したいと思います。
一般的に、銀行のマイカーローンはディーラーローンよりも金利が低いのが特長です。新車の場合、常陽銀行は2%台から、ディーラーローンは4~5%台からが目安です。
また、中古車購入だとディーラーローンの金利はさらに高く7~8%台からになりますが、常陽銀行の場合は新車と変わりません。
項目 | 常陽銀行マイカーローン | 一般的なディーラー系ローン |
---|---|---|
金利 | 新車も中古車もバイクも金利が同じ(2%~) |
・車によって金利が変わる ・優遇金利は一部車種のみ |
審査申込 | 車が決まる前でも仮審査ができる | 車が決まらないと仮審査ができまい |
用途 | オートバイ・キャンピングカーの購入でもOK | 申し込んだディーラーでの販売車種のみ |
保証料 | 常陽銀行が保証料を負担(保証料無料) | 購入者自身が保証料を負担することも |
繰上返済 | 繰上返済は何度でも利用できる(手数料無料) | 繰上返済ができず手数料・回数制限があることも |
所有権 | 購入した時点で所有権は購入者 | 所有権はディーラー |
審査基準 |
車を担保しないため一定の審査基準あり (パート・アルバイトもOK) |
車を担保するため比較的審査がとおりやすい |
常陽銀行では、最長10年の長期返済も可能です。毎月の支払額を抑えることで、自分のキャパシティーを超えた支払いに追われることがない安心感が人気の理由です。
【常陽銀行マイカーローン】ディーラー系ローンとの違い
実際にローンでマイカーを購入した人の体験談とアドバイスを紹介!
ここからは、実際に銀行マイカーローン、ディーラーローン、残価設定型クレジットなどを利用して車を購入した経験を持つ方の「しくじりエピソード(体験談)」を紹介していきます。
車の購入は大きな買い物です。「もっとこうすればよかった…」「こっちを選んでいれば良かった…」という後悔はしたくないですよね。経験者のエピソードを知って、自分に置き換えて考えてみてはいかがでしょうか。
また、それぞれの体験談に対して、常陽銀行のダイレクト営業部・丸岡さんにローン選びのアドバイスをお願いしました。こちらも参考になさってみてください。
しくじりエピソード1「思ったよりも金利が負担だった」
まず最初に体験談を話してくれたのは、ディーラーローンを利用して車を購入したことがある20代の男性です。
ディーラーローンには「審査がとおりやすい」、「申し込みのときに手間が少ない」などのメリットがありますが、彼はどんな点を後悔しているのでしょうか。
生活するうえで車が必要だったので、店で勧められたディーラーローンを利用して車を購入しました。私の場合は審査が約10分程度で終わり、あっという間に組むことができました。
しかし、やはりディーラーローンでは最終的に支払う金額は割高になってしまいました。毎月の返済額が固定されているので、ボーナスで一気に返して金利を減らすということもできず…。
金利が負担であるうえに、ローンを支払っている間の車の所有者はディーラーになるので、支払い完了した時点で車検証の所有者を変更する手続きもあり面倒だなと感じました。
ディーラーローンを利用した彼の後悔している「しくじりポイント」をまとめてみました。
- 他の方法と比較せずディーラーローンを申し込んだ
- 金利が負担なうえ、月々の支払額を柔軟に変えられない
- ローン支払い中の車の所有者はディーラーになってしまう
失敗を繰り返さないためにはどんなことに気をつけると良いか、プロにアドバイスをいただきたいと思います。
常陽銀行・丸岡さんからのアドバイス
アドバイスをくださるのは、常陽銀行の丸岡さんです。過去にディーラーローンに不満があった人はどんなポイントを押さえてマイカーローンを選べば良いのか、おうかがいしました。
専門家からのコメント
ディーラーローンには、金利が高い代わりに審査に通りやすい、アフターサービスを受けられるなどのメリットがあります。ですから、必ずしも選んではいけないということはありません。
ですが、この方のように「金利が負担」と感じている場合は、ローン返済中の普段の生活自体をも圧迫してしまいます。ストレスを抱えて車に乗るのは、避けたいですよね。
銀行のマイカーローンを選んだほうが良いのは、たとえばこんな方です。
・現金一括購入は難しいので、とにかく低金利に抑えたい方
・繰上返済などを活用して、返済ペースをコントロールしたい方
・購入後すぐに所有権を持ち、気兼ねなく車に乗りたい方
ここで心配になるのが、「審査は通るのか?」、「時間がかかるのでは?」ということかと思います。
やはり一定の審査基準はあるのですが、常陽銀行の場合はパート・アルバイトの方のお借入れ実績もあります(※)。他社でお借入れがあるかどうかなど、個々の状況に応じて審査させていただきます。
お借入れ可能かインターネット上で簡単に診断できる「5秒診断」や、時間がない方向けに「インターネット仮審査」をご用意しています。まずは、そちらでお試しいただくのがおすすめです。
また、購入する車を決める前でも仮審査の申し込みができます。借り入れ可能な金額を把握しておくことで、チャンスを逃さずに購入できたとご好評をいただいています。
しくじりエピソード2「残クレを選んだら不自由な思いをした」
続いては、過去に残価設定型クレジットを利用して車を購入したことがある40代男性にお話をうかがいました。
もともと数年中に車を乗り換える予定があったので、残価設定型クレジットでも問題がないように思います。しかし、想定と異なることが起きたために、自分の選択を後悔することになってしまいました。
私は、1台の車に長期間(10年前後)乗り続けることはせず、新しい車種が出ると買い換えたくなる性分です。また、これまで同一メーカーの車にしか乗ってきませんでした。そのため、残価設定型クレジット(残クレ)での支払いを選びました。
残価設定型クレジットでは、クレジットと保険の契約を一体化して処理してもらえましたし、月々の支払金額は抑えることができました。しかし問題だったのは、3年後に私が他メーカーの車に乗り換えてしまったことです。
他社の車に乗り換える場合、残クレで支払っていた車を一旦自分で購入しなければなりませんでした。その支払い完了後に売却という流れになります。金銭的にも大きな負担でしたし、とても手間がかかってくたびれてしまいました。「通常のカーローンにすれば良かった」と、後悔しています。
申し込みのときは楽でも、その後なにか想定外のことが起こったときに、制約の多い方法で支払いをしているとかえって手間がかかってしまうことがあります。
残価設定型クレジットを利用した彼の「しくじりポイント」を簡単にまとめてみました。
- 車の乗り換えの際に、金銭的に大きな負担がかかった
- 残価設定型クレジットの場合、想定外の乗り換えなどの手続きが煩雑になる
先々に起こることを予想するのは難しいことです。しかし、同じ後悔を繰り返さないためには、どうしたら良いのでしょうか。
常陽銀行・丸岡さんからのアドバイス
常陽銀行・丸岡さんに、「乗り換え時の金銭的負担を減らしたい」、「想定外の事態にも対応したい」という場合の選択肢について、教えていただきました。
専門家からのコメント
「残価設定型クレジット」は、「新車の3~5年後の残価(残存価値分の価格)を設定して、その残価以外の金額を分割返済していくローンのこと」だと紹介されることが多いです。しかし、それは誤解を生む可能性がある説明です。
残クレは、「残価(残存価値分の価格)を含めた全額に金利をかけた状態で、返済をし続けていく仕組み」になっています。車両本体価格から支払い済の頭金を除いた全額に金利がかかります。
そのため、残クレをいくら返済してもローンの元金がほとんど減らず、元金返済額の多くを「ツケ」のように先送りしているだけなのです。
では残価設定型クレジットには、メリットは一切ないのでしょうか?
専門家からのコメント
いえ、もちろん残クレのメリットもあります。
月々の支払い額が抑えられますし、いま自動車メーカーが力を入れて宣伝しているので、残クレを選択肢に入れる方も増えていますよ。車検費用がかからなかったり、ガソリン代やタイヤ交換などのメンテナンス費用を節約できるといった点も、魅力に感じられる方がいると思います。
しかし、この方のように「途中で他社の車に乗り換えたくなった」という場合や、「やっぱり数年後に乗り換えず手元に残したい」という場合もありますよね。そうしたときに、お金や手続きの負担が大きくなってしまうものでもあります。
返済とともに着実に元金が減っていく銀行ローンは、元金が減りにくい残クレと比べると、支払い金利の「総額」に大きな差が出ます。
一見すると、「見た目の金利差」が「支払金利額の差」と同じように勘違いされがちです。しかし、残クレを使い続けるのと銀行ローンで元金を減らし続けるのとでは大きな違いがあります。極端に言えば“金利が全く同じでも”、総支払金利額が残クレの半分ぐらいにまで抑えられるケースもあります。
つまり、長期的な視点で見たときには、支払う金額は銀行ローンのほうがかなり少なく済むんです。
なるほど。やむにやまれぬ事情があって…という特別な場合でなければ、銀行のマイカーローンを利用したほうが、最終的な支払い金額は少ないということですね。
専門家からのコメント
残価設定型クレジットを選ぶ方の目的のひとつには、やはり「毎月の支払い額や維持費を抑えたい」という思いがあると思います。その場合、弊行であれば10年間の長期返済が可能なので、月々の返済額をグッと抑えることができます。
また、繰上返済も可能なので、「やっぱり乗り換えたい」、「やっぱり乗り続けたい」という心変わりにも柔軟に対応させていただきます。ぜひご相談ください。
・数年後に車を乗り換えるかどうか、まだわからない方
・返済期間を長くとり、堅実に少しずつ支払いをしていきたい方
上記のような方にも、銀行マイカーローンはおすすめです。
しくじりエピソード3「審査が通るか不安だった」
最後に紹介するのは、残価設定型クレジットと銀行マイカーローンを利用して車を購入したことがある30代の女性です。
車の購入は人生にそんなに多くはない大きな買い物ですから、緊張したり知識がなかったりしてしまう人もいるでしょう。少ない選択肢の中から、つい焦って支払い方法を選んでしまうという人もいます。
過去に残価設定型クレジットを利用したことがあったのですが、買い換えの際に傷や汚れなどで点数が引かれ、支払い金額が多くなってしまいました。金利も高いですし…。
ディーラーローンは手間は少ないですが、やはり金利が気になって今回は銀行のマイカーローンを利用することにしました。自分が普段取引がある銀行であれば、特典があったり審査がとおりやすかったりと、メリットがあると思います。
頭金の支払いは大変でしたが、毎月の支払いが抑えられて基本的には満足しています。でも、あとで調べてみると、いまよりさらに低金利の銀行マイカーローンがあるとわかりました。
審査がとおるか不安で普段利用している銀行を選んでしまいましたが、地域密着型の銀行や信用金庫などに、先に相談に行ってみれば良かったな…。
支払い方法を変えても結局後悔してしまったというこちらの女性。「しくじりポイント」は2点です。
- 残価設定型クレジットで車を返却するので、車を自由に使うことができなかった
- 焦って比較検討をせずに「いつもの銀行」のローンに決めてしまった
次こそは後悔しないために、どんなポイントに気を付けて支払い方法を選べば良いのでしょうか。
常陽銀行・丸岡さんからのアドバイス
比較検討をしなかったり、できなかったりした場合、支払い完了までずっと後悔しながらローンを払い続ける必要はありません。
丸岡さんが、ローンの「借り換え」という選択肢について教えてくださいました。
専門家からのコメント
「せっかく高いお金を払って車を買ったのに、傷や汚れ、走行距離が気になって、心理的に思いっきり使えなかった」というのは、残価設定型クレジットからの借り換えのお客様からよくうかがう経験談です。
特に、友人とアウトドアに出かけるのが好きな方や、お子さまがいらっしゃる方、内装のカスタマイズがお好きな方などは、傷や汚れ、走行距離を気にして車を使うのがつらくなってしまうと思います。
また、この方も最初の方と同じく「ローンの比較検討をしなかった」ということを後悔していらっしゃいますね。いまマイカーローンを支払っている最中の方にも、似たような思いを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在お悩みの方は、諦めないでください。弊行では、マイカーローンの見直し(他社・他行からの借換)をご案内しています。残価設定型クレジットでお支払い中に「やっぱり乗り続けたい」とお考えになった方も、改めて銀行マイカーローンとの比較検討ができます。
仕組みやメリット、手続きについては動画でも解説しております。ご不明点は、ぜひ直接ご相談くださいませ。
・車の所有者を自分にして、自由な使い方で乗りたい方
・「やっぱり他社・他行と比較検討すれば良かった」と後悔している方
このような場合も、ぜひ銀行マイカーローンを検討してみていただきたいと思います。
丸岡さん、ありがとうございました!
マイカーローン選びのアドバイスまとめ
今回は、マイカーローン選びの失敗談についてアドバイスをいただきました。
いただいたアドバイスを総合すると、やはり一番大切なのは十分な比較検討です。さらに、想定外のことが起こることを考慮して「銀行マイカーローンへの借り換え」という選択肢を覚えておくと安心ですね。
また、特に「銀行マイカーローン」がおすすめな人は、こんな方です。
- 金利を低く抑えたい方
- 状況に合わせて返済ペースをコントロールしたい方
- 返済期間を長くとって堅実に支払いをしていきたい方
- 自由な使い方でマイカーに乗りたい方
- 数年後に車を買い換えるか乗り続けるかまだわからない方
- 過去にマイカーローンで後悔していることがある方
アドバイスをくださった丸岡さんがいる常陽銀行では、新車・中古車・借り換えのいずれも、金利が年1.75%~2.35%(変動金利・保証料込)です。いつでも低金利でマイカーローンを利用できるのは、魅力的ですね。
埼玉/千葉/東京など、茨城県外にお住まいの方も申し込みが可能とのことです。対象エリアや条件なども詳しく紹介されていますので、ぜひ公式サイトをご確認ください。