ETCカードの利用明細は領収書の代わりに利用できる?利用明細を発行する方法を徹底解説

ETCカードの利用明細は領収書の代わりに利用できる?利用明細を発行する方法を徹底解説

営業や出張などでETCカードを利用している会社は多いと思いますが、経費精算などで領収書やレシートが必要になりますよね。

しかし、ETCレーンを利用した場合は、領収書やレシートが発行されないので、経費として処理するときに困ってしまうこともあるのではないでしょうか。

実は、ETCカードの利用明細を発行すれば領収書の代わりとして利用することができます。

今回は、領収書として利用できるETCカードの利用明細の発行方法を中心に紹介していきます。

ETCカードの利用明細は領収書として利用できる

ETCサービスを利用していると、料金所をノンストップで通過するため領収書やレシートをもらうことができませんが、「利用明細」を発行することができます。

利用明細は領収書の代わりになるので、会社の経費精算などでETCカードの領収書が必要になる場合は、ETCカードの利用明細を発行するようにしましょう。

利用明細には、高速道路を運営している道路事業者が発行する「利用証明書」や「クレジットカード会社が発行するETCカードの利用明細」などがあります。

また、領収書として利用できる利用明細は、主に利用した日時利用料金などの情報が記載されていることが条件となるので覚えておきましょう。

領収書の代わりになるETCカードの明細書を発行する4つの方法

ETCカードの利用料金の明細書は、下記の4つの方法で発行することが可能です。

ETCカードの利用料金の明細書を発行する方法
  1. ETC利用照会サービスから発行する
  2. クレジットカード会社に発行してもらう
  3. サービスエリア、パーキングエリアで発行する
  4. 高速道路の料金所で発行する

ここでは、上記の方法について詳しく説明していきます。

発行方法1.ETC利用照会サービスから発行する

ETCカードの利用明細書は、ETC利用照会サービスに登録すれば自宅や職場のプリンターから発行することが可能です。

ETC利用照会サービスは、インターネット上で24時間いつでも利用履歴が閲覧できる便利なサービスとなっているので、ETCカードを利用する方は登録をしておくと便利でしょう。

ETC利用照会サービスを使ってETCカードの利用明細書を発行するまでの流れは下記のようになっています。

ETC利用照会サービスでETCカードの利用明細書を発行する流れ
  1. ETC利用照会サービスへの登録
  2. ETC利用照会サービスへのログイン
  3. 出力する利用明細書を指定する
  4. PDF形式でダウンロードされた利用証明書を印刷する

ETCカードの利用履歴は、クレジットカードの請求書などでも確認することができますが、請求確定前の情報は見ることができません。

しかし、ETC利用照会サービスは、リアルタイムに近いスピードで利用履歴を確認することが可能なので、すぐにETCカードの利用明細書を発行したい方におすすめの方法となっています。

step1:メールアドレスを登録する(仮登録)

ETC利用照会サービスを利用するには、メールアドレスを使った新規仮登録をおこなう必要があります。

まずは、ETC利用照会サービスTOP画面の上部にある「新規登録」をクリックして利用規約画面へ進みましょう。利用規約に目を通したあとは、Eメールアドレスを入力して仮登録完了です。

入力したEメールアドレスに仮登録完了のメールが届くので、メールに記載されているURLをクリックしてETCカードの情報登録へ進みましょう。

step2:「ETCカード/ETCパーソナルカード」の登録をおこなう(本登録)

仮登録完了メールに記載されているURLをクリックすると、「ETCカード/ETCパーソナルカード」の本登録画面へ移行します。

本登録画面にて以下の情報を入力しましょう。

本登録画面に入力する項目
  • ユーザーID(半角英数記号4~12文字)
  • パスワード(半角英数記号4~12文字)
  • ETCカード番号(半角数字、ハイフンなし)
  • 登録するETCカードの過去のご利用年月日
  • 車載器管理番号
  • 車両番号(ナンバーの下4桁)
  • 秘密の質問と答え

step3:入力情報を確認し登録完了

step2で入力した情報に誤りがないかを再度確認し、「登録」をクリックすると新規登録完了となります。

登録完了から実際に明細が反映、閲覧できるようになるまでに4時間程度かかるので覚えておきましょう。

ちなみに、新規登録の際に入力した車両以外で利用した場合でも、登録したETCカードの利用であれば利用明細に反映されます。

つまり、レンタカーを利用した場合でも、登録したETCカードの利用であればしっかりと明細に反映されるので、幅広いシーンで利用することができます。

step4:ETC利用照会サービスへログインする

ETC利用照会サービスへの登録が完了したあとは、そのままETCカードの利用明細書の発行手続きをおこなうことができます。

また、事前にETC利用照会サービスの登録を済ませている方は、登録してあるIDパスワードを使ってログインをおこないましょう。

step5:出力する利用証明書を指定する

ログイン後は、そのまま利用明細表示画面へ進みます。

ETC利用照会サービスでは、最大で過去15ヵ月間までさかのぼって利用明細を閲覧することが可能です。利用方法はとても簡単で、ログイン後に利用明細表示画面にて取得したい走行にチェックをいれるだけです。

利用明細画面にて出力した走行分にチェックを入れ、下部の「利用証明書発行」のボタンをクリックしましょう。

ちなみに、ETCカードの利用明細は、PDFCSVのようなファイル形式でダウンロードすることも可能となっているので、用途に合わせて利用してみてください。

step6:ダウンロードした利用証明書をプリンターで印刷する

ETCカードの利用証明書をダウンロードしたあとは、プリンターを使って印刷をおこなえば完了になります。

ETC利用照会サービスは24時間利用することができるので、上手に活用してみてください。

発行方法2.クレジットカード会社の利用明細書を利用する

一般的にETCカードの利用明細は、紐づけしているクレジットカードの利用明細にも記載されています。

ですので、クレジットカードの利用明細に「ETCカードを利用した日付」、「ETCカード利用金額」が明記されていれば領収書として利用することが可能です。

ただし、クレジットカードの利用明細は、「確定した料金のみの記載になること」や「発行される日が限定されてしまうこと」を覚えておきましょう。

発行方法3.サービスエリア、パーキングエリアで発行する

一部のサービスエリア、パーキングエリアに設置されている「ETC利用履歴発行プリンター」を利用することで、最大100件ほど過去をさかのぼって利用証明書を発行することができます。

こちらは、カードを機械に差し込み、発行したい走行を選ぶだけの簡単操作となっていますが、「現在利用している高速道路の走行分」に関しては、まだ料金が確定していないため出力できないのでご注意ください。

発行方法4.高速道路の料金所で発行する

ETC利用照会サービスの未登録者やすぐにETCカードの利用明細書が欲しいという方は、高速道路の料金所で発行してもらう方法がおすすめです。

ETCカードは、一般レーンの料金所でも精算することができるので、高速道路に入るときはETCレーンを利用して、出るときは一般レーンを利用するという方法でETCカードの利用明細を発行することができます。

ただし、料金所でETCカードの利用明細書を発行してもらう場合は、「ETC割引が適用されなくなる可能性があること」や「料金所で止まらなくてはいけない」など、ETCカードのメリットが失われてしまうことに注意が必要です。

また、スマートICではそもそも係員がいないため、利用できないケースもあることを覚えておきましょう。

ETCカードの領収書まとめ

ETCサービスを利用すると料金所をノンストップで通過するため、領収書の発行ができません。

その代わりに、ETC利用照会サービスに登録することで過去15ヵ月間の利用証明書を発行できるのでそちらを利用しましょう。

この記事のまとめ
  • ETCカードの利用証明書は、領収書の代わり利用することができる
  • ETC利用照会サービスは過去15か月分の利用明細を取得できる
  • ETCカードの利用明細書はサービスエリアやパーキングエリア、料金所などでも発行できる

食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。

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