ETCカードの有効期限と更新方法は?更新後にやるべきことも解説

ETCカードの有効期限と更新方法は?更新後にやるべきことも解説

みなさんは、自分のETCカードの有効期限を把握していますか?

有効期限が切れたカードを車載器に挿入したまま、ETCレーンに進入した場合、事故の原因になる可能性があります。

もし、お手持ちのカードの有効期限を知らないのであれば、いますぐにでもチェックすることをおすすめします。

本記事では、「ETCカードの有効期限を確認する方法」、「そもそも有効期限が切れたらどうなるのか?」、「更新後にやるべきこと」などについて、分かりやすく解説します。

普段から高速道路を利用するドライバーのみなさんは、安心して走行するためにも、この記事を読んで、ETCカードの有効期限を確認しておきましょう。

ETCカードの有効期限と更新方法は?

まず、理解しておくべきなのが、ETCカードは有効期限が切れると使えなくなるということです。

仮に、車載器に有効期限切れのカードを入れた状態でETCレーンに進入した場合、ETCの発進制御バーは開かなくなります。いつもどおり、バーが開くものと思って運転していると、バーに衝突してしまうかもしれません。そのため、ETCカードは有効期限が切れる前に、必ず新しいものと交換しておくようにしてください。

「でも、有効期限が切れてたら、車載器に入れた時点で警告が出るんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、実際は、有効期限切れのカードを入れても、車載器は警告を出してくれません。そのため、自分自身であらかじめETCカードの有効期限を把握しておく必要があるのです。

ETCカードの有効期限はカードの表面を確認しよう!

ETCカードは、「クレジットカード一体型ETCカード」、「ETC専用カード」、「ETCパーソナルカード」、「ETCコーポレートカード」などの種類に分けられますが、どのカードにも有効期限は設定されています。

短いもので1年、一般的には3年~5年程度がETCカードの有効期限です。

有効期限の表示方法は、カード会社によって多少変わりますが、多くの場合、ETCカードの表面に記載されています。

例えば、クレジットカード一体型ETCカードとETC専用カードでしたら、表面に「月/年」の順に、有効期限が表示されているはずです。例えば、期限が2021年の3月までだった場合、「03/21」と明記されることになります。

ETCパーソナルカードやETCコーポレートカードの有効期限は、カード表面の右下に「年/月」の形式で記載されていますので、そちらをご確認いただければ分かります。

クレジットカードとETCカードの2つの有効期限を確認しよう!

クレジットカード会社が発行するETC専用カードは、親となるクレジットカードと同じタイミングで有効期限を迎えることが多いです。

例えば、親となるクレジットカードが2021年3月の有効期限なら、それに付帯するETC専用カードも2021年3月で有効期限が切れることになります。

ただし、発行時期の違いなどが原因で、有効期限がズレることもありますので、念のためにクレジットカードとETCカードの双方の有効期限を確認しておく必要があります。

一方、クレジットカード一体型ETCカードなら、2枚の機能が1枚に集約されているので、把握しておくべき有効期限も、当然ながら1つだけです。このように見ると、クレジットカードとETCカードを分けて持つより、クレジットカード一体型ETCカードにしてしまったほうが、よさそうな印象を受けるかもしれませんね。

ただし、2018年6月1日「割賦販売法の一部を改正する法律」(「改正割賦販売法」)が施行されたことにより、クレジットカード一体型ETCカードは、新しいカードに切り替えなければいけなくなりました。

つまり、クレジットカード一体型ETCカードは廃止になったのです。

こうした事情から、今後はクレジットカードとETC専用カードの2枚持ちが基本となりますので、2枚の有効期限をそれぞれ把握するように心がけましょう。

ETCカードは自動更新が基本!

有効期限が確認できたところで、次に期限が迫ったら利用者は何をすればよいのかが、気になりますよね。

結論を言うと、原則として、何もしなくて大丈夫です。

ETCカードは、自動更新が基本。

有効期限が近づくと、カード会社から自動的に新しいカードが発行され、お手元に届くようになっています。

ETCカード更新後にやるべきこと

有効期限を迎え、新しいETCカードが届いたら、まずは2つのことを済ませましょう。

更新時に大事になる「ETCマイレージサービスの登録情報の変更」について以下で説明します。

先ほども触れたように、今後はクレジットカード一体型ETCカードは、新しいカードに切り替えなければなりません。カードを切り替えた場合、それにともなってETCカード番号も変わるため、ETCマイレージサービスを利用しているみなさんは、登録情報の変更が必要になってきます。

更新後もETCマイレージサービスを賢く利用するために、以下の内容に目を通しておきましょう。

ETCマイレージサービスの登録情報の変更

ETCマイレージサービスとは、あらかじめETCカード番号などを登録しておくことで、ETCカードの利用料金に応じてポイントが付与されるサービスです。

そして、ポイントを還元額(無料通行分)に交換することで、通行料金として利用することができます。

とくに、「クレジットカード一体型ETCカードからETC専用カードに切り替えた場合」や、「カード会社を変更して別のETCカードを発行した場合」、そして「紛失による再発行が必要となるケース」では、ETCカード番号が変わるため、登録情報を変更する必要があります。

ETCカード番号が変わったにもかかわらず、登録情報を変更しなかった場合、ポイントは付きませんので注意してください。

ETCマイレージサービスの登録情報を変更する方法は、主に「インターネット」と「郵送」の2つです。

なお、インターネットからの変更ですと、変更完了日の翌日午前0時に変更情報は適用されますが、郵送ですと手続きの完了まで10日程度かかります。そのため、よほどの理由がない限りは手間も時間もかからないインターネットからの変更をおすすめします。

とはいえ、なかには、郵送から変更する人もいると思いますので、ここでは上記2つの手順について簡単に紹介します。

【インターネットから変更する手順】
  1. ETCマイレージサービスにログイン
  2. マイページ内のメニューバーにある「カード情報変更」をクリック
  3. 「カード情報変更-お手続きの前に-」を読み「変更へ進む」をクリック
  4. 「今回登録するカード情報」にカード番号等の必要情報を入力し、「次へ」をクリック
  5. 確認画面にて、変更情報を確認し、問題がなければ「確認」をクリック
  6. 「完了」を示す画面が出てきたら、変更完了
【郵送から変更する手順】
  1. ETCマイレージサービスのサイトから「ETCマイレージサービス・登録カード変更依頼書」をダウンロード
  2. 上記の変更依頼書を印刷し、必要事項を記入
  3. 「ETCマイレージサービス事務局 変更係」宛てに郵送し、約10日後に変更完了

ちなみに、「電話」でETCカード番号の変更手続きを進めることはできません。「電話」でおこなえるのは、有効期限の変更のみですので、この点は認識しておいてください。

新しいカードが届かないのはなぜ?ETCカードが発行されない3つの原因

「有効期限が迫っているのに、まだ新しいカードが届かない」とお困りの人へ、ここではETCカードが発行されない3つの原因について解説します。

まだ、有効期限を迎えていないカードをお持ちの人は、少しでも発行される確率を上げるためにも、以下のETCカードが発行されない原因を見つつ、対策をとっていきましょう。

1.住所変更等の情報がカード会社に伝わっていない

通常、新しく発行されたETCカードは、自宅へ届けられることになります。しかし、カード会社に新しい住所が伝わっていない場合、有効期限が過ぎても自宅にカードが届かなくなってしまいます。

引越しをした際は、必ず住所や電話番号などの情報を新しいものに変更しておきましょう。

また、仮に変更したとしても、タイミングが遅かった場合、有効期限を過ぎてからの発行になる可能性があります。登録情報に変化があった時は、早めに変更することを心がけてくださいね。

2.有効期限内にETCカードをほとんど利用していない

みなさんは、年間どのくらいETCカードを利用していますか?

もし、1年以上ETCカードを利用していないのでしたら、更新を見送られるかもしれません。

利用実績があまりに乏しいと、更新を拒否される可能性が高くなります。

ETCカードを引き続き発行してもらいたいのであれば、無理して頻繁に使う必要はありませんが、最低でも年に数回程度は、ETCカードを利用するよう心がけたほうがよいでしょう。

3.延滞を繰り返しているなど、カードの利用状況が悪い

クレジットカードの支払いを延滞を繰り返していたり、高額な借入れを他社からしていたり、個人信用情報に何らかの問題を抱えたりしている場合、新しくカードが発行されない可能性は高いです。

カード会社から、支払い能力に難があると判断されると、ETCカードどころか、クレジットカードについても更新を拒否されてしまうというケースが考えられます。普段から無理のないカード利用を心がけてください。

ETCカードの有効期限のまとめ

ここでは、ETCカードの有効期限について解説しました。念のためにもう一度、本記事の内容を振り返っておきましょう。

ETCカードの有効期限はそのほとんどが、3年~5年。そして、ETCカードの有効期限を確認する場合は、カード表面に目を通してください。

クレジットカード一体型ETCカードやETC専用カードは「月/年」で記載されており、一方、ETCパーソナルカードやETCコーポレートカードは「年/月」の順に、有効期限が書かれています。

また、ETCカードは自動更新が基本なので、有効期限が迫ると、自動的にカードが手元に送られてきます。

ただし、利用回数が少なすぎたり、登録している情報が古かったり、個人信用情報に問題があったりする場合は、新しいカードが届かないこともあるので、注意が必要です。

無事、カードが届いた人は、古いカードを捨てて新しいカードを車載器に入れておきましょう。そして、ポイントで得するためにも、ETCマイレージサービスの登録情報の変更も忘れずにおこなってくださいね。

大学卒業後、ライターとして活動を開始。主に「金融」「アニメ」のジャンルで記事を執筆。マネ会では、クレジットカードや電子マネー等の記事を担当。ほかにも、ダ・ヴィンチニュースにて「『君の名は。』新海誠監督の6作品を時系列で振り返る! 新海作品のテーマは「喪失」と「距離」!?」など、アニメ関連の記事も執筆している。ライターとしての活動以外にも、脚本や小説などの創作活動をおこない、『第33回シナリオS1グランプリ』では奨励賞を受賞。

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