ETCカードの利用明細はどこで確認できるのか？
高速道路をノンストップで通行できるのが最大の魅力であるETCカードは、今やドライバーにとって欠かせない必須アイテムです。
会員限定の割引サービスが受けられるなど、何かと便利なETCカードですが、決してデメリットがないわけではありません。ETCカードには、「利用しても領収書を発行してもらえない」という欠点があります。
「友達と割り勘にしたいので、高速料金が知りたい」、「仕事で使った高速料金を経費として計上したいので、明細がほしい」
本記事ではそのような方々のために、ETCカードの利用明細の確認方法と、明細を印刷する方法について解説していきます。
ETCカードの利用明細の確認方法は3つ
先述のとおり、ETCカードは利用してもその場で領収書を発行してもらうことはできません。
領収書の代わりに、ETCカードの利用履歴は以下のいずれかの方法で確認します。
- クレジットカードの明細書
- ETC利用照会サービス
- ETC利用履歴発行プリンター
それぞれどのような方法なのか、順番に見ていきましょう。
クレジットカードの明細書
1つめは、ETCカードの発行元であるクレジットカード会社から送られてくる明細書で確認する方法です。
クレジットカードの明細は、月に一度郵送されてくる紙タイプのものと、会員サイトから閲覧するデータタイプの2種類があり、会員自身がどちらかを選択します。
この確認方法は、特別な手続きをすることなく利用できるというメリットがある反面、ショッピングや公共料金の引き落としなど、ETC以外のクレジットカードの利用履歴も混ざって記載されてしまうというデメリットもあります。
また、高速道路会社からカード会社に利用履歴のデータが届くまでに時間がかかるため、利用日から明細書に履歴が記載されるまで1か月〜2か月程度のタイムラグがあるのも欠点といえるでしょう。
ETC利用照会サービス
2つめは、ETC利用照会サービスで確認する方法です。
ETC利用照会サービスとは、過去15か月間のETCカード履歴をWEB上で確認できる会員限定のサービスです。利用証明書を印刷したり、履歴データをPDFやCSV形式でダウンロードすることも可能です。
また、クレジットカードの利用明細とは異なり、ETCの利用後すぐに履歴が反映されるのもこのサービスも特長です。ETC利用照会サービスの内容については、次章で詳しく解説していきます。
ETC利用履歴発行プリンター
3つめは、ETC利用履歴発行プリンターで確認する方法です。
ETC利用履歴発行プリンターとは、ETCカードに記録されている利用履歴を読み取り、ETC利用明細書を印刷するためのプリンターです。
ETC利用履歴発行プリンターは、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア内に設置されており、誰でも利用することができます。
ETCカードの明細確認は照会サービスがおすすめ！登録・利用方法を解説
先ほどご紹介した3つの確認方法のうち、あまり高速道路を利用しない方には、特別な手続きが不要で利用できる「クレジットカードの利用明細で確認する」方法をおすすめします。
しかし、日ごろから頻繁に高速道路を利用する方には、すぐに履歴が確認でき、利便性がもっとも高い「ETC利用照会サービス」がおすすめです。
本章では、ETC利用照会サービスの登録・利用方法について解説していきます。
ETC利用照会サービスの登録方法
ETC利用照会サービスに新規登録するには、まず公式サイトのトップページから「新規登録」をクリックします。
次に利用規約を確認し、メールアドレスを登録します。その後、入力したメールアドレス宛に仮登録完了のメールが届くので、記載されているURLから本登録の手続きをおこないます。
ちなみに、新規登録には以下の情報が必要になります。
- ETCカード番号
- メールアドレス
- 車載器管理番号
- 車両番号(ナンバープレートの4桁の番号)
- 登録するETCカードの過去の利用年月日
一番下に記載されている、「過去の利用年月日」とは何のことでしょうか？
実は、ETC利用照会サービスに登録するには、過去15か月以内に少なくとも1回以上、高速道路でETCカードを利用していなくてはいけないのです。
このような条件があるため、過去に一度もETCカードを利用したことがない方は登録することができないので気をつけましょう。
ETC利用照会サービスの利用方法
本登録後、4時間から5時間ほど経つと利用明細を閲覧できるようになります。
ETC利用照会サービスを使って利用明細を閲覧する方法は、以下のとおりです。
- トップページから「ログイン」をクリック
- ユーザーIDとパスワードを入力する
- 利用明細のページが表示されるので、閲覧したい月を選択する
利用明細は、過去15か月間の履歴を閲覧することができます。また、利用明細はPDFやCSVファイルとしてダウンロードすることも可能です。
レンタカー利用時でも履歴は確認可能
ETC利用照会サービスを使えば、レンタカー利用時でも利用明細を確認することができます。
ただし、履歴を確認するにはそのレンタカーの車載器管理番号が必要になるため、レンタカー会社に問い合わせをする必要があります。
ETCカードの利用明細を印刷する方法
ETCカードの利用明細を印刷する方法には、以下の2つがあります。
- ETC利用照会サービスを利用して、自宅や会社のプリンターで印刷する
- ETC利用履歴発行プリンターで印刷する
ETC利用照会サービスに登録していて、自宅や会社にプリンターがある場合は、そのプリンターを使って利用明細を印刷することができます。
自宅にプリンターない場合は、先ほどご紹介したETC利用履歴発行プリンターや、コンビニのプリントサービスを使えば利用明細を印刷することができます。
ETC利用履歴発行プリンターの設置場所
ETC利用履歴発行プリンターは、全国の高速道路のサービスエリアやパーキングエリア内に設置されています。
具体的な設置場所については、各高速道路会社のサイトからご確認ください。
ETC利用履歴発行プリンターで印刷できる履歴は、最大100件程度となっています。
ETCカード利用明細の確認方法まとめ
ETCカードの利用明細の確認方法について解説してきました。
最後に、特に重要なポイントをまとめてみました。
- ETCカードの利用明細の確認方法は3つ
- 頻繁に高速道路を利用する方には、ETC利用照会サービスがおすすめ
- ETC利用履歴発行プリンターを使えば、自宅にプリンターがなくても明細を印刷できる
ETCカードの利用明細を確認するには、クレジットカードの明細書で確認する方法と、ETC利用照会サービスで確認する方法と、ETC利用履歴発行プリンターを使って確認する方法の3種類があります。
普段あまりETCを利用しないという方は、クレジットカードの明細書で確認する方法で問題ありませんが、頻繁に高速道路を利用するという方には、ETC利用照会サービスの登録をおすすめします。
ETC利用照会サービスを使えば、過去15か月間のETCカード履歴をスマホから簡単に確認できます。さらに、利用明細はPDFまたはCSVファイルとしてダウンロードし、自宅のプリンターで印刷することも可能です。
参考元：
NEXCO東日本「サービスエリアのETC利用履歴プリンター」
ETC利用照会サービス
高校卒業後、ペットショップに就職。ペットをこよなく愛する駆け出しライター。ペット関連の記事を中心に執筆してきて、現在に至る。クレジットカードの「年会費無料」「お得」という言葉に弱く、多くのクレジットカードを所持してしまった挙句、財布がパンパンになっている。イオンカードのときめきポイントにときめき、つい愛犬愛猫の用品や、おやつを買ってしまう癖がある。最近ではスマホアプリのポイ活にハマっているポイント大好き人間。