
レンタカーでETCカードのレンタルは可能!忘れても借りられる場所や費用、必要なものも解説
レンタカーを借りて高速道路に乗りたいという時、皆さんはETCカードをどうしているでしょうか。
ご自身のETCカードをレンタカーで利用するのには抵抗があり困っている方もいるのではないでしょうか。
現代はクレジットカードのスキミング被害が多く報道されていることから、ETCカードから個人情報を盗み取られてしまうかもしれないと考えていらっしゃるかもしれません。
実は近年、レンタカーと一緒にETCカードをレンタルできるサービスも始まっています。
この記事ではETCカードのレンタル費用や利用の注意点を解説します。
レンタカーを借りると同時にETCカードも借りられる!
いざレンタカーを利用するためにお店に行ったものの、ETCカードを持ってくるのを忘れてしまい、高速道路に乗る際に不便だと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は現在多くのレンタカー店ではレンタカーを借りると同時にETCカードをレンタルすることができるようにサービスが整えられているのです。
ただし、ETCカードをレンタルするためにはレンタカーも一緒にレンタルする必要があります。
ETCカードのレンタル費用はどの程度か
では、ETCカードをレンタルする際に必要となる費用はどの程度なのでしょうか。
一般的にETCカードをレンタルするために必要な費用は無料から300円程度が相場となっています。
車載機の費用も必要ではなく、カードのレンタル代金のみがかかる形態が一般的なので、格安に利用することができるのでおすすめのサービスです。
ETCカードをレンタルできる場所はどこか
ETCカードをレンタルできる場所はレンタカーを借りる店舗となります。
具体的にはトヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、ニコニコレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカーなどの大手レンタカー会社のほとんどの店舗でレンタルができます。
一部ETCカードのレンタルサービスをおこなっていないレンタカー会社もあります。
この項目では、ETCカードをレンタルできる主なレンタカー会社を紹介します。
- トヨタレンタカー
- ニッポンレンタカー
- ニコニコレンタカー
- 日産レンタカー
ETCカードを借りられる場所①:トヨタレンタカー
トヨタレンタカーは「トヨタレンタリース」という名前でCMが流れていることでも有名なので耳にしたことや目にしたことがあるかもしれません。
全国に1,200店舗を構える最大手のレンタカー会社です。
トヨタレンタリースではご自身のETCカードをレンタカーに持ち込むことが可能です。
レンタルする場合、ETCカードは1枚330円(税込)でレンタルすることができます。
一部店舗を除き、ETCカードを借りた店舗以外でも返却できるので、レンタカー愛用者にとって非常に便利なサービスだといえます。
ただし、貸し出しできる枚数には限りがありますので、当日、借りられない事態を避けるためにもレンタルを希望の場合は事前に予約を入れることを徹底しましょう。
ETCカードを借りられる場所②:ニッポンレンタカー
ニッポンレンタカーも多くのCMを流しているレンタカー業界大手の会社です。
ニッポンレンタカーのレンタカーは全ての車種にETC車載器が搭載されています。
もちろん高速道路などの有料道路が存在していない離島などのレンタカーについては車載器の搭載がありませんが、利用者にとってどのレンタカーを選択してもETCカードを利用できる環境なのは嬉しいことです。
ETCカードのレンタル費用は1枚330円(税込)となっており、8日間以上のレンタルをする場合は1,100円(税込)となっています。
利用した通行料金の決済は返却時に現金かニッポンレンタカー提携のクレジットカード決済のみに方法が限られているので注意してください。
また、ETCカードのみのレンタルは受け付けていないことがホームページにもしっかりと明示されていますので、こちらも事前に確認しておきましょう。
ETCカードを借りられる場所③:ニコニコレンタカー
ニコニコレンタカーも全国に店舗を展開するETCカードをレンタルできるレンタカー会社です。
ETCカードのレンタル料金は利用1回につき330円(税込)です。
ETCカードのレンタルを実施している店舗は限定されているので、まずはホームページからの検索で利用予定店舗が実施しているサービスなのかを確認する必要があります。
また、乗用車にはETC車載器が標準装備されていますが、その他の車種のレンタカーには装備されていないことが明示されていますので、借りる車種を間違えないように注意しましょう。
ETCカードを借りられる場所④:日産レンタカー
日産レンタカーも全国に店舗を展開している大手レンタカー会社です。
こちらでもETCカードをレンタルするサービスが始まっています。
全店舗ではなく、一部店舗からスタートしているようですので、希望する場合は利用前に確認を取るようにしましょう。
乗用車とワゴン車にはETC車載器が標準装備となっていますので、ご自身のETCカードがある場合はそのまま利用することができます。
ETCカードのレンタルは利用1回330円(税込)となっています。
また、ビジネス会員とゴールド会員はETCカードレンタル料が無料となることを大きく宣伝をしているのが特徴です。
また、一部店舗ではレンタルしたETCカードを別の店舗で返却することも受け付けているので、利用者にとっては嬉しい充実したサービスといえるでしょう。
ETCカードを借りるために必要なもの
では、レンタカー店でETCカードを借りるためにはどのようなものが必要になるのでしょうか。
一般的に必要とされているのは以下のものになります。
- 運転者全員の運転免許証
- 本人確認書類(健康保険証等)
基本的には運転免許証があれば問題ありません。レンタカー店によっては本人確認が別途必要になる可能性もあるので、本人確認書類があると間違いないでしょう。
また、クレジットカードでの決済を希望する場合は利用前に提示を求められる場合もあるようです。
また、ETCカード貸し出し同意書への署名が必要となりますので、認印も用意しておくとより安心でしょう。
レンタカーでETCカードをレンタルする際の注意点
では、実際にレンタカー店でETCカードを借りるときの注意点にはどのようなことがあるのでしょうか。
注意するべき点は主に以下の点となります。
- ETCカード単体ではレンタルすることはできない
- 抜き忘れて不正利用された時の補償がない
- 通行止め・乗り継ぎ等の機転がきかない
- 盗難には賠償金が発生
- 紛失には賠償金が発生
- ETCカードは又貸しすることができない
注意点①:ETCカード単体ではレンタルすることはできない
ETCカードをレンタルする際にまず注意しておきたいこととして、ETCカードのみのレンタルには応じてもらえないという点です。
なぜならETCカードは所持している本人・法人のみが利用することができるタイプのカードだからです。
つまり、レンタカーの場合、貸し出した車はレンタカー店舗の所有物であり、貸し出すETCカードもレンタカー店舗のものになるので、車の所有者とETCカードの所有者が一緒ということになり利用することができます。
しかし、ETCカードのみの貸し出しをおこなうと、レンタカー店舗の所有物ではない自身の車でレンタカー店舗の所有するETCカードが利用されることになり、利用規約に違反するということになります。
他人のETCカードを無断で自分の車で利用すると最悪の場合詐欺罪や窃盗罪で検挙されてしまう可能性があるので注意が必要となっています。
注意点②:抜き忘れて不正利用された時の補償がない
ETCカードを車から降りる度に抜いて持ち歩くのを面倒に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、ETCカードは高速道路や有料道路での限定的な利用ができるクレジットカードのような存在です。
レンタカーや自家用車内の車載器にレンタルしたETCカードを入れたままにして、もしもETCカードの盗難被害や紛失してしまった場合、その後の不正利用による損害が補償されない可能性があります。
なぜなら、カード会社の規約にはETCカードが車内に放置されていた場合に発生した事故や事件に関して、被った損害は補償しないことが明記されているからです。
エンジンを止めて降車する際には、ETCカードを車載器から抜くことを忘れず、貴重品と同じように扱うことが大切です。
また、クレジットカード機能がETCカードが1つになっている一体型カードを車載器に入れたままそばを離れ、盗難に遭ってしまった場合の不正利用被害についてはETCカード分当然のことながら、クレジットカードの不正利用額についても一切の補償がされないという規約がされている場合がほとんどです。
この点をしっかりと確認しておき、ETCカードは肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
注意点③:通行止め・乗り継ぎ等の機転がきかない
この注意点は特に工事中の高速道路を通行する場合や災害時にレンタカーを利用する場合に注意が必要な内容となってきます。
現在の日本の高速道路・有料道路で起こる事故件数は、年間で40万件を超える件数となっているのです。
また、高速道路は天候にも左右されやすい面があり、しばしば大雨や暴風などで通行止めが発生します。
自身が所有するETCカードを利用する場合、事故や天気の影響で高速道路が通行止めとなり別の道路へ乗り継ぎをする場合、今まで走行してきた距離や料金、割引などが自動計算されます。
しかし、レンタルしたETCカードを利用している場合の通行料精算は、ETCカードのICチップの記録をもとにレンタカー店舗で精算しなければいけません。
つまり、どの高速道路や有料道路も初乗り運賃から計算が始まることとなり、乗り継ぎ料金の調整ができず割高となる場合が多いのです。
長距離のドライブをする場合や悪天候時のレンタカー利用時には注意が必要となります。
注意点④:盗難には賠償金が発生
先述もしたようにETCカードを車内に置いたままの状態で盗難被害に遭ってしまった場合、賠償金が発生することになります。
その根拠としてはETCカードの利用には利用者自身で厳重に管理することが利用者の義務として利用規約に定められていることです。
車内に放置して盗難被害に遭った場合はこの義務に反しているとみなされ、被害額の補償、再発行の手数料等の負担など大きな支出となる場合があります。
ただし、盗難や紛失の発生時にきちんと連絡を入れており、かつ借りた側に過失が無いと認定された場合は被害額の補償がおこなわれます。
しかし、ひとたび被害に遭えば周囲に大きな迷惑がかかりますので、日頃から所有物の管理をきちんとする癖を身に付けておきましょう。
注意点⑤:紛失には賠償金が発生
レンタルしたETCカードを紛失してしまった場合はどのような扱いになるのでしょうか。
レンタルしたETCカードを紛失してしまった時は、賠償金を支払う必要があります。
自身で発行したETCカードの場合は、発行会社に連絡をすることですぐに利用停止することができ、無料または数百円でETCカードの再発行が可能となっています。
しかし、レンタルしたETCカードを紛失した場合は過失の度合いに関わらず賠償金額が必要となるのが一般的で、3,000円程度が必要となってきます。
また、このような場合は利用履歴や利用代金をETCカードに埋め込まれたICチップを読み取って判別することができなくなるので、利用代金の預り金として10,000円程度が必要となる規約がある場合がありますので、出発前に規約を確認しておきましょう。
つまり、レンタル料金とETCカード利用料金に加え、賠償金も一緒に支払うことになるので出費が大きくなってしまうのでETCカード管理はきちんとおこないましょう。
注意点⑥:ETCカードは又貸しすることができない
実は、ETCカードは第三者への又貸しをおこなうことはできないとどの店舗でも規定で決められていますので、注意してください。
ETCカードはクレジットカードと同じように名義人以外が利用することを禁じています。
そして、レンタル用のETCカードはレンタカーを運転する契約をしている方に限定した利用となります。
つまり、借りた人が別の方に利用させる目的で貸し出すことを禁じているのです。
ETCカードのレンタルに対してよくある質問
さて、ここまではレンタカー利用時にETCカードを利用する際の注意点を中心にしてみてきましたが、レンタカー店舗には利用者からどのような質問が集まっているのでしょうか。
この項目ではその点にスポットを当てていきたいと思います。
よくある質問①:ETC割引などは変わらず利用できるのか
ご自身の車に設置している車載器に登録のあるETCカードであれば、それを持ち込んでレンタカーで使う場合でも普段と同じように、高速料金のETC割引やマイレージサービスの適用対象となりますので、お得に利用することができます。
自身のETCカードを事前にマイレージサービスに登録の上で利用する場合は、通行料金10円につき1ポイントのマイレージが付与され、ますますお得になっているのです。
なぜこのような仕組みになっているのかというと、ETCカードに紐づいている数々のサービスは、車載器に対して行われているサービスではなく、ETCカード名義人に対して付与されることになるサービスだからです。
例えばNEXCO東日本やNEXCO西日本の管理する地方高速道路(東名高速道路・山陽自動車道など)では深夜割引として平日の午前0時~4時、休日割引として土日祝の終日で約30%の割引が行われています。
また、首都高速道路では出入り口によって割引があったり、阪神高速道路や大阪都心部でもどのルートを利用しても最安値の料金設定とされていたり、利用回数・頻度に応じての割引が設定されていたりと各社の割引制度は多岐に渡っています。
そして、マイレージサービス以外の割引はレンタルのETCカードでも受けることができます。
よくある質問②:利用明細を見ることはできないのか
レンタルしたETCカードの利用料金を精算したが、本当にそれだけの金額を利用しているのか確認したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はレンタルしたETCカードも利用履歴を参照することができます。
取り扱い番号をレンタカー店舗に聞いておき、ETCのインターネットサイトから利用年月日を入力すると確認することができますのでぜひ利用してください。
また、NEXCO西日本には「ETC利用履歴発行プリンター」というサービスが用意されています。
NEXCO西日本管轄の主要サービスエリア等のインフォメーションに「ETC利用履歴発行プリンター」が設置してあります。
このプリンターを利用するとETCカードに記録されている現時点までで確定している利用履歴を読み取り、ETC利用明細書を印刷してくれます。
このサービスはインターネットの利用照会サービスでしか印刷することができなかった利用明細書をサービスエリア等でも印刷することができるようにしたという画期的なサービスです。
なお、印刷しているサービスエリアを含む区間の通行料金はまだ料金が確定していないため、ETC利用明細書を印刷することができませんのでその点は注意が必要です。
よくある質問③:ビジネス会員でも利用できるのか
レンタル用のETCカードにはレンタカー会社によっては会社法人用のカードも用意され始めており、利用することが可能です。
近年、会社の営業車としてレンタカーを利用する会社が増えてきており、それに応じてETCカードのレンタル需要も高まってきていることが理由です。
例えば日産レンタカーが準備しているETCゴールドカードは、毎月の利用料金明細の中に「利用者名・利用日・場所・利用車種」を記載して出してくれるので、不正利用のチェック等にも非常に有効です。
ビジネス会員用のETCカードのレンタルの有無は事前予約時に店舗に確認すると良いでしょう。
よくある質問④:障がい者割引は利用できるか
実はETCカードには障がい者割引が存在しています。
では、ETCカードをレンタルした場合やご自身のETCカードをレンタルした場合にその割引が適用されるのか、という質問は対象となる方からは多い質問のようです。
残念ながら、この障がい者割引は福祉車両となっている車に搭載された車載器に紐付けられている割引情報となりますので、レンタカー、並びにご自身のETCカードであってもレンタカーで利用する場合には割引を受けることはできませんので注意しましょう。
よくある質問⑤:自分のETCカードを持参して利用することはできるのか
レンタカー店舗でETCカードのみのレンタルができないことは先述の通りでした。
自身のETCカードをレンタカーに持ち込んで利用する場合はどうでしょうか。
この場合はETCカードを利用することができます。
ETCカードは基本的に名義人となっている人物が所持している場合に利用することができるカードです。
つまり、運転者である本人が所持している場合、レンタカーでの利用であったとしても、カード名義人の本人に利用金額の請求をおこなうことができるので利用可能となります。
もちろん、レンタカーでの利用だとしても利用手順は普段通りにカードを車載器にセットするだけですので、安心して利用することができます。
また、普段運転していない車を利用しているとETCカードを抜き取るのを忘れがちです。不正利用や紛失に繋がる可能性があるのでETCカードを抜き取ることを忘れないように注意してください。
レンタカーでETCカードのレンタルまとめ
ETCカードをレンタカー会社でレンタルする際に忘れてはいけないことは、レンタカーを一緒に借りる必要があることです。
もちろん、ご自身のETCカードを持ち込んで利用することも可能です。
レンタル費用は1回300円程度ですので、ご自身のカードを忘れてしまったという時も手軽に借りることができます。
また、ETCカードは車内に置き忘れた際などに盗難されると補償がありませんので、車載器から抜き忘れないように注意が必要です。
レンタルしたETCカードでも高速道路の料金割引も受けることができますので、レンタカーを旅先で借りる場合も気軽にレンタル利用するのがおすすめです。
<参考>
ETC利用照会サービス
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