
リボ払いは損!?カードローンとの金利比較や違いについて解説!
クレジットカードを利用した際の返済方法にはいくつかの種類があります。基本的には一括払いを利用されることが多いかと思いますが、分割払いやボーナス払い、リボ払いなどといった方法があります。
リボ払いという言葉を知ってはいるけど、利用したことがなく利用方法や、詳しい内容までは知らないという方は少なくないのではないでしょうか?リボ払いを利用すると金利が高く損をしてしまうというイメージも強いかもしれません。
こちらの記事では、リボ払いは実際のところ損をしてしまうのか?
カードローンの金利と比較をして検証していきたいと思います。
リボ払いについてよく知らない方も基礎知識について解説していきますので、ご一読いただけたらと思います。
クレジットカードのリボ払いは損?カードローンとの使い分け方を紹介
それでは下記にクレジットカードのリボ払いの金利と消費者金融カードローン、銀行カードローンの金利について比較をしてみました。
クレジットカードの金利についてはショッピング枠とキャッシング枠に分けて比較をしています。
金融機関 | 金利(実質年率) |
---|---|
セゾンカードリボ払い ショッピング枠 | 14.52% |
セゾンカードリボ払い キャッシング枠 | 12.0%~18.0% |
三井住友カードリボ払い ショッピング枠 | 15.0% |
三井住友カードリボ払い キャッシング枠 | 15.0%~18.0% |
アイフル カードローン | 3.0%~18.0% |
三井UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 18%~14.6% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
クレジットカードのリボ払いはショッピング枠とキャッシング枠ともに金利が高いのがよく分かります。キャッシング枠では借入額によって金利が決まります。クレジットカード会社にもよりますが、だいたい100万円未満の借入では、高い方の金利が適応されます。
消費者金融や銀行のカードローンでは、借入限度額の設定額によって金利が定められてます。借入限度額が高くなるほど金利が低くなるのですが、新規申込の場合は借入限度額が最小枠内で設定されることが多いため、金利は最大金利が適用される可能性が高くなります。
堅実に利用していくことによって、借入限度額を増やし金利を低くしていくことができるのですが、消費者金融のカードローンより銀行カードローンの方が金利がお得です。なかでも大手銀行やネット銀行ではずいぶん金利が低く設定されています。
上記の表を見ると、あきらかに銀行カードローンがお得に見えますが、利用シーンによっては消費者金融のカードローンやクレジットカードのリボ払いがおすすめとなる場合があります。それぞれのおすすめのケースについて解説していきます。
消費者金融がおすすめな場合
消費者金融のカードローンは、銀行カードローンに比べると即日融資に対応している点や、審査基準が低く設定されている場合もあり、比較的借りやすいという利点があります。その分金利が高く設定されているということなのですが、消費者金融のカードローンの利点は他にも、無利息期間を設けている消費者金融会社があるということです。
無利息期間とは、決められた期日までに返済をすることができればその期間の金利が無料になるサービスです。多くの消費者金融会社では、30日間で設定されていて、このサービスが利用できるのは初回借入の1回のみとなっています。
もし、借りた金額を30日以内に絶対返せるという保証がある場合は、この無利息期間サービスを利用されることをおすすめしますが、1日でも遅れてしまうと17.0%~18.0%の金利が適応されてしまうため注意が必要です。

- 最短20分で審査完了!即日融資も可能
- 誰にも知られずWeb完結!郵送物一切なし
- 初めての方なら最大30日間利息0円
- 実質年率
- 年3.00〜18.00%
- 借入限度額
- 1万円〜800万円
- 審査時間
- 最短20分
- 融資時間
- 最短20分
- コンビニ
-
- 収入証明書
- 50万円を超える場合
クレジットカードのリボ払いがおすすめな場合
クレジットカードのリボ払いは手元にお金がない場合でも、クレジットカードが1枚あれば、好きな時にお買い物ができ、月々自分で設定した金額で返済していくことができます。
ちょっと高い買い物をしたいけど手持ちのお金をすぐに用意することができない場合、クレジットカードを持っていれば、リボ払いで支払いをするだけ、とても簡単な方法で欲しいものが手に入ります。
カードローンを初めて利用する場合には、審査に必要な書類を用意しなければいけなかったり、審査結果の通知まで時間を要します。ローンカードを持っていなくても、クレジットカードは持っているという方は多いと思います。
また、クレジットカードでキャッシング枠を設定していると、コンビニなどのATMで簡単に借入ができるため、必要なお金がスムーズに手に入ります。カードローンに比べて手軽である分、金利が高く設定されているので高額・長期の利用には向かないため、すぐに返せる範囲での利用を心がけましょう。
銀行カードローンがおすすめな場合
金利が低いという点が最大の利点と考えられる銀行カードローンでは、長期で借入をする場合におすすめです。上記でも解説しましたが、借入限度額が高く設定されるほど金利が低くなっていきます。
銀行カードローンでは、申し込みから貸付実施まで時間がかかるため、時間的な余裕のある方におすすめです。
金利が気になる場合はシミュレーションで確認しよう!
上記では、クレジットカードでのリボ払いや、カードローンの金利について解説しましたが、この金利差が実際の利用額にどれくらいの影響を及ぼすのでしょうか?この計算はわざわざ自分でする必要はありません。
なぜなら、クレジットカード会社やカードローン会社のホームページでは、返済シミュレーションというサービスがあり、利用したい金額や借入期間などを入力するだけで月々の返済額や支払利息が一目で確認することができるからです。
返済シミュレーションで、利用したい金額に対してどれくらいの利息がかかるのかぜひ確認してみてください。
クレジットカードのリボ払いとカードローンの違いは?
まず大きく違う点は金利です。クレジットカードのリボ払いの金利は高く、固定金利となっていますが、カードローンの金利は利用限度額によって変わる、変動金利となっています。利用者の借入限度額の設定によって変動するため、金利は人それぞれです。
クレジットカードは、お買い物の際の支払いに利用することができますが、カードローンはそのような使い方はできません。手軽さが便利なのはクレジットカードですが、リボ払いを選択した場合は金利が高くなってしまうので注意が必要です。
リボ払いの基本情報
では、クレジットカードのリボ払いの基本情報についてこちらで解説していきたいと思います。これまで何度となく金利が高いと説明してきましたが、どのように利用すればあまり損をすることなく使えるのでしょうか?
また、リボ払いには返済方式があり、クレジットカード会社によって使い分けがされています。こちらの返済方式についても詳しく解説していきます。
返済方式は2パターン
リボ払いの返済方式は以下の2パターンとなります。
- 元利定額リボルビング方式
- 元金定額リボルビング方式
「元利定額リボルビング方式」とは、毎月の返済金額(元金)と利息分を足した金額を定額で返済する方式です。よって、月々の返済額に利息が追加となるため、返済額は変動します。
「元金定額リボルビング方式」は、毎月の返済金額(元金)に利息を含む方式です。月々の返済金額は変動せず、一定の額を支払っていくことで元金と利息を返済していくことができます。
仮に、10万円のキャッシングをした際、月々の返済額を1万円で設定している場合、元利定額リボルビング方式では1万円+金利が1ヶ月分の返済額となります。10万円の元金からは1万円減らすことができます。
一方、元金定額リボルビング方式の1ヶ月分の返済額は定額1万円で、利息分を差し引いた額がその月の返済分として10万円の元金から引くことができます。返済スピードが速いのは基本的に、元利定額リボルビング方式です。
専門家からのコメント

元利定額のメリットは、支払い金額が最終回を除いて、返済額が一定であるので、返済資金のめどを立てやすいことにあります。
とはいえ、デメリットもあります。例えば、15%の金利で10万円を1万円返済した場合で試算すると、11回払いとなり返済期間が長くなること、利息が7,497円となり、もう一方の元金定額の利息7,286円より211円高くなります。
元金定額であれば、返済期間は10回と早く完了し、上記の通り支払う利息も少なくなります。ただ、返済額が毎回変わり、初回が最も高くなることがデメリットとなります。
リボ払いのメリットとデメリット
こちらではリボ払いのメリットとデメリットについて解説していきます。
- 毎月の支払額をおさえることができる
- 手元にお金がないときすぐに利用でき便利
クレジットカードを持っていれば誰でも簡単に利用できるので、リボ払いはとても便利です。お店での会計時に一括支払いで会計を済ませておいても、後からリボ払いに変更ができるクレジットカード会社もあるので、後からピンチになった際でも安心です。
お金がないけど高い買い物がしたいというときは、月々の返済額を抑えて返済がしていけるリボ払いが助けになるでしょう。
- 金利が高い
- 返済が長期化する
- 支払残高の把握が難しく危険
手軽さと引き換えに、金利が高いという面はとても大きなデメリットです。また、大変な落とし穴にはまってしまう危険性もあります。
簡単に利用できるからと言って、リボ払いで買い物をし続けると支払利息がかさみ返済総額がどんどんふくらんでしまいます。クレジットカードの利用限度額はカードローンに比べると低めに設定されていますが注意が必要です。ご自分でも調節が可能なのでさらに低めの設定にすることをおすすめします。
月々の返済額が少ないということは、元金を完済するまでに長い月日がかかってしまうことになります。その分利息がかさむので、余裕がある月には繰り上げ返済をすることで元金を減らす努力をするようにしましょう。繰り上げ返済については利用中のクレジットカード会社に連絡することで対応してもらえます。下記の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
専門家からのコメント

リボ払いに慣れてしまうと、返済期間中も同様にお買い物の度にリボ払いを利用してしまい、返済額が増えてしまう方がいます。
金利も高く、利用するほど無駄払いとなりますので、注意が必要です。自動的にリボ払いを選択するようになっている設定の場合は、カード会社に解除してもらえます。
返済途中でも一括返済をするなどしてリボ払いを停止することもできます。キャンペーンなどでリボを利用するように勧められることがあっても、安易に利用しないようにしましょう。
リボ払いとカードローンの使い分け方まとめ
これまでクレジットカードのリボ払いとカードローンの使い分けについて解説してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?どちらにもメリット・デメリットがあり、利用の仕方によっては損をしてしまうという危険性を含んでいます。
クレジットカードの利用も、カードローンの利用も借金であるということに違いはありません。借りた以上、日々利息がかさんでいきます。借りたお金はできるだけ早く完済してしまうことに越したことはありません。
どうしても手持ちのお金がなく、リボ払いで支払いをした際は、残金をしっかり把握して少しでも多く繰り上げ返済をすることで1日でも早い完済を目指していただけたらと思います。

専門家からの一言
リボ払いもカードローンも、FPとしては、どちらも利用はおすすめできません。とはいっても、それでもどうしても必要な場合もあるでしょう。
10日後には給与などの入金があることが明確で、30日金利なしでカードローンが利用できた場合などは、必ず入金があった時にすぐ返済を行うようにしましょう。
また一度に支払いが難しいものの、どうしても欲しいものがあったら、リボ払いではなく、ボーナス払いや無金利キャンペーンを行うお店やカードの利用から検討するようにしましょう。
未桜FPオフィス代表。離婚に伴い、将来のためにお金のことを学ぼうとFP資格を取得。大手損害保険会社4社、大手国内生保、大手外資系生保、大手保険ショップなどの勤務を経て、独立。不登校だった知的障がいのある息子を大学に進学させるた経緯もブログで公開。ブログ読者は約3,200名を超えており、読みやすく分かりやすいと評判。障がい児や不登校の子ども、ひとり親の家庭など、どのような環境であっても、家族全員、夢をあきらめないためのお金と心のプロファイリングを行い、アドバイスしています。
学生時代には月間1,000万PV規模のWebメディアでインターンを経験。 SI系のベンチャー企業での勤務を経て、2017年に株式会社サイバーエージェント入社ののち株式会社CyberSS(現:CyberOwl)に異動。 クレジットカードはアメリカン・エキスプレス・カード(グリーン)とJAL Global WALLET、キャッシュレスではLINE Payを愛用中。 釣りが趣味で船、陸問わず釣りに行く。どこかにマイルを使って南の島に釣りに行くのが目標。