日常を信用に変えていく次世代型の与信サービス!Rerep(リリップ)について担当者に聞いた
お金を借りるには、借りる人の信用が大事になります。ただ、現在、信用は職業や勤続年数、年収などから判断しており、勤務先の企業の安定性が確かめられなかったり、勤続年数が短かったり、年収が低かったりするとお金を借りられないことがあります。
そこで、Rerep(リリップ)は今までの信用とは別の信用の形を作りたいという考えのもとからできたサービスです。
今回はリリップの事業責任者である、曽良 竜太(かつら りょうた)さんにリリップに込められた思いやサービスを作ったきっかけについてインタビューしました。
Rerep(リリップ)は日常を信用に変えていく次世代型の与信サービス
ー本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、まず「リリップ」とはどのようなサービスなのでしょうか。
曽良 竜太さん(以下、曽良):リリップは与信サービスです。ただ、いままであったような与信サービスではなく、日常を信用に変えていく次世代型の与信サービスです。
ー日常を信用に変えていくとはどういうことなのでしょうか。
曽良:リリップが提示するミッションをクリアすることで、ユーザーは「信用スコア」を貯めることができます。このスコアは、ユーザーが約束を守る姿勢をどれほど持っていて、それをどれくらい行動で示したかを測るための、いわば“ものさし”のようなものです。
ミッションは難しいものではなく、「朝起きる予定時刻を登録する」、「趣味を登録する」、「ランチの平均⾦額を登録する」、「テレビを視聴した時間を登録する」といった、ユーザーの日々の過ごし方を登録するようなものです。
また、登録をすればミッションが完了となるので、朝起きる時間の早さやランチ金額によってスコアが変わるということはありません。
アプリを使い続けてスコアを貯めていくという行為が、行動変容を促し、返済を意識し、延滞や代弁を止めることに繋がると思っているからです。
信用は日々の関わり合いの中で作られていくもの
ー日々の行動が信用スコアとして貯まっていくのですね。なぜこのようなサービスを始めようと思ったのでしょうか?
曽良:私が住宅ローンを借入れしようとしたときの出来事が発端です。元々住んでいた賃貸物件の家賃より月々の返済額は安いし、上場企業で働いていたら借りられるだろう、と高をくくっていたところ、融資拒否をされました。理由を聞くと、勤務実績が1ヶ月足りないことが原因と言われ、驚きました。
そこで「与信」について興味を持ち、色々調べてみたところ、思ったより改善の余地が多そうだなと感じました。
そもそも、「ローンを申込む時に入れるようなステータス情報だけで、10年、20年と長い期間の信用が測れるのか」、「昨今、転職が増えたり、フリーランスで働く人、ベンチャー企業で働く人が増えたり、結婚や出産の年齢がバラバラになってきたりしているのに、今の勤続年数や働いている企業、年収などのステータスだけで信用が測れるのか?」と疑問に思いませんか。
また、契約者の現在の状態で長期の信用を測る方法に新しいアルゴリズムなどを加えても限界があると思います。
そこで私は、「貸す時点で予測できないなら、予測するのをそもそもやめてしまおう。」と考えました。
ーライフスタイルの多様化と言われている中で、10年、20年の信用を測るのは難しいですね。そこでリリップで日々の行動を信用に変えていこうと思ったのですね。
曽良:そうですね。例えば新卒で会社に入っても、学歴が高いから給与は10年間変わらず500万円と決められることはないと思います。最初は例えば200万円でスタートし、その後、日々の実績や評価に応じて1,000万円になる人もいれば、そのまま200万円の人もいます。
個人同士の関係でも、年収1,000万円だから信用できる、年収200万円だから信用できないとはならないと思います。
今わたしと30分話したから、この人は信用できる、100万円貸そうとはならないですよね(笑)。
日々の行動や、関わり合いの中で信用はできていくものだし、そのほうが正しいと思います。そのような考え方からリリップの構想を始めました。
ーなるほど。ただ、金融業界で新たなサービスを始めるというのは非常に難しいのではないかと思います。リリップを始めるにあたり苦労したことなどあるのでしょうか。
曽良:最初はいろいろな人に否定されまくりでした(笑)。後から信用を評価すると貸し倒れが増えるのではないか、実績が出てから金利を下げるのは今の仕組みと変わらない、など言われました。
そこで、初期与信はそのまま、最初は一律金利で、返済の延滞や代弁を抑止することを目的にしたミッションを実施し、ミッションを実施したユーザーにはキャッシュバックによって金利負担を軽減していくという今の形になりました。
ただ、今の形が最適だとは思っていないですし、いろいろな方の意見を取り入れながら、新しい信用の形を作っていきたいと思っています。
チャンスが平等にある世界を作っていきたい
ー最近ではさまざまな信用スコアのサービスがあり、中国ではかなり浸透していると聞きます。リリップはその中でどのような役割を担っていくのでしょうか。
曽良:信用スコアのサービスは今後より普及していくと思います。終身雇用ではなく、フリーランスや転職が当たり前の時代に、勤続年数や企業名だけでは信用を測りきれなくなっています。
そこで、新しい信用の形が必要になりますし、あわせてCtoCを代表とするような小さい経済圏が今後も増えていくことが想定されるため、そこで流通する信用が必要になるからです。
ただし、ステータスが高い人はどんどん信用スコアが高くなっていき、ステータスが低い人は信用スコアが上がらずに二極化が進んでいってしまうのではないかという懸念もあります。
ステータスの高い人は信用があるので、融資を受けることができ、返済ができるのでスコアがどんどん上がっていきます。一方、勤務先の企業の安定性が確かめられなかったり、勤続年数が短かったり、年収が低かったりすると融資を受けられないことがあります。融資を受けられないと返済をすることによって信用を積み上げることすらできません。融資を受けられない人でも節約をして、ステータスの高い人よりも貯金がある可能性があるにもかかわらず、です。
信用を積み上げられるチャンスが誰にでも平等にあるべきで、そういう世界が正しいと思います。リリップではそのような二極化して、信用を積み上げられない人たちを救っていく役割を担っていきたいです。
お金を借りることを悪く考えず、新たな挑戦に役立ててほしい
ーリリップの描く世界観はすごい素敵ですし、誰にでもチャンスが平等にある世界になってほしいと思います。この記事を読んでリリップを利用したいと思ったユーザーも多いと思うのですが、リリップの利用を検討しているユーザーになにかメッセージなどあるでしょうか。
曽良:お金を借りることを悪く考えすぎないでほしいですね。日本では、お金を借りることにあまり良いイメージがなく、最後の手段と考えている人が多いと思います。
ただ、お金を借りることで、自分の人生を豊かにできて、リリップのように金利負担をコントロールできるのであれば、手段の一つとして考えられると思います。何をするにしてもお金がないから我慢となっていては新たな挑戦もできません。
お金を借りて資格に挑戦したり、転職や独立の準備の足しにしたりなど、自己投資をすることで人生をより豊かにできる可能性があります。人生は一度きりですから、ぜひ挑戦してほしいです。
ただ、借入れは計画的に利用してください。
ー本日はお時間をいただきありがとうございました!
株式会社ディー・エヌ・エー
サービスインキュベーション事業部リリップグループ グループマネジャー
2019年に株式会社サイバーエージェントに入社。 クレジットカード、キャッシュレス、カードローンの記事作成を担当。 愛用クレジットカードは楽天ゴールドカードでネットショッピングでは楽天市場を利用するようにしている。楽天ペイ、楽天Edyも使っており、楽天のダイヤモンド会員を維持している。最近はスマホを楽天モバイルに変えるか悩んでいる。 ヤフーカードやPayPay、Kyashなども利用しており、お得にポイントを貯めることが趣味。