北海道労働金庫の取組みは?会員・地域・利用者を繋ぐ「つなぐプロジェクト」を紹介!
労働組合や生活協同組合などの働く仲間が、お互いを助け合うために資金を出し合って作った「労働金庫」。
現在では全国に13の労働金庫が存在しており、「働く仲間の暮らしの役に立つ」ことを目的に活動しているのが特徴です。実際に、多くの労働金庫が社会貢献活動に取組んでいます。
北海道労働金庫もまた、地域社会に貢献する労働金庫のひとつ。会員・地域・利用者を繋ぐ「つなぐプロジェクト」など、さまざまな施策を通じて快適な社会づくりを推進しています。
今回の記事では、そんな北海道労働金庫のサービス・取組みの数々、そして「つなぐプロジェクト」の具体的な内容や今後の展望をご紹介します。
北海道労働金庫は「働く人のための福祉金融機関」
北海道労働金庫は、働く人の夢と共感を創造する「協同組織の福祉金融機関」です。
北海道労働金庫が誕生したのは、1951年5月19日。労働組合や生活協同組合などの働く仲間が、お互いを助け合うために資金を出し合って設立しました。全国に13ある労働金庫のなかでも、3番目に作られた歴史ある金融機関です。
そんな北海道労働金庫は「働く人とその家族の暮らしを豊かにしたい」、「誰もが喜びを持って生活できる社会を実現したい」という想いから、社会貢献活動や地域活性化に繋がるさまざまな取組みを実施しています。
労働金庫の設立経緯や運動は、「誰一人取り残さない」というSDGsのスローガンや、すべての人々が必要な金融サービスにアクセス・利用できる状況を目指す「金融包摂」の考え方にも通じるものです。
2019年3月、全国労働金庫協会は、持続可能な開発目標に向けた取組みを強化するための「ろうきんSDGs行動指針」を策定・公表しました。
この行動指針に基づき、北海道労働金庫では、勤労者を取り巻く社会的課題の解決に繋がる取組みなど、SDGs達成をめざした施策を推進中です。
働く仲間を支える多様なサービスを展開中!
北海道労働金庫では、以下のように働く仲間とその家族の生活をサポートするためのさまざまなサービスを展開しています。
サービスの種類 | 概要 |
---|---|
フルキャッシュバックサービス |
・提携ATM・CD利用時の手数料が口座に払い戻されるサービス ・口座から引き落とし後、即時にキャッシュバック |
ろうきんアプリ |
・残高や明細などをいつでもスマホで確認できる利用手数料無料のアプリ ・スマホのカメラ機能を活用して税金などの支払いも簡単に ・QRコードからダウンロードして簡単に始められる |
非対面取引の拡充 |
・非対面で手続きできる来店不要の商品を展開 ・マイカーローン「WEB完結型轟ローン」、カードローン「マイプラン(WEB完結型)」など |
エコ通帳 |
・通帳不発行型の普通預金口座 ・通帳を発行しないので、通帳記帳や繰越の必要がない |
住きっと!500 |
・北海道労働金庫の住宅ローン ・同じ金利・返済期間で500万円まで他行ローン(※)をまとめられる |
奨学金借換ローン |
・奨学金の返済計画の見直しをサポート ・年0.70%〜2.30%(固定金利・保証料込)で借換できる |
上記のように数々のサービスが展開されていますが、「利用者の生活向上に繋がる」という点では共通しています。
「働く人とその家族の暮らしを豊かにしたい」、「誰もが喜びを持って生活できる社会を実現したい」という想いをもった北海道労働金庫だからこそ、取扱いが可能なサービスともいえますね。
人にやさしい社会をめざして。「つなぐプロジェクト」で地域に貢献!
北海道労働金庫の2018~2020年中期経営計画のキーワードは、「つなぐ」です。
ろうきん運動の伝統を未来へつなぎ、新たなろうきんを創造し未来へつなぎ、必要とされ・信頼され・選ばれるろうきんであり続けるため、ろうきんの健全性を未来につなぐ。このような想いを仲間と共に実現することをめざして、「つなぐ」というキーワードが掲げられました。
想いを形にするために、北海道労働金庫では地域や利用者との繋がりを強化し、人にやさしい社会を実現するための取組みを推進しています。
その取組みのひとつが、会員・地域・利用者を繋ぐ「つなぐプロジェクト」。これは、簡単にいうと北海道労働金庫を利用することで寄付につながる取組みのことです。
「預金・各種サービス・ローンを利用すると1件につき100円」または「北海道ろうきんATMで北海道ろうきんカードを利用すると、お引出し・お預入れ1回につき1円」という金額が、地域に貢献する活動をおこなう団体へ寄付される仕組みになっています。
ちなみに、「つなぐプロジェクト」の対象となる預金・各種サービス・ローン商品は以下のとおりです。
預金・各種サービス | ローン商品 |
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財形貯蓄(新規) | 住宅ローン(新規) |
エース預金(新規) | 無担保住宅ローン(新規) |
給与振込口座指定 | 教育ローン(新規、カード型含む) |
年金振込口座指定 |
轟ローン(新規) |
公共料金引落口座指定 | カードローン(新規) |
クレジット引落口座指定 | メンバーズローン(新規) |
お子様口座新規作成(20歳未満) | 札幌市福利厚生会融資(新規) |
個人型確定拠出年金(新規) | フリーローン(新規) |
投資信託(契約者増加数) | その他ローン(新規)(※) |
国債(新規) | - |
上記のとおり、幅広いサービスが対象の「つなぐプロジェクト」。2018年度は486万2千円、2019年度は549万9千200円という大きな金額が寄付されました。
地域の市民活動・福祉活動を応援する種々の取組み
北海道労働金庫では会員・地域・利用者を繋ぐ「つなぐプロジェクト」以外にも、地域の市民活動や福祉活動を応援するため、さまざまな取組みをおこなっています。
とくに力を入れているのが、社会貢献助成制度の実施、NPO事業サポートローンの展開などのNPOへのサポートです。
社会貢献活動の取組み | 概要 |
---|---|
社会貢献助成制度 |
・地域福祉活動、市民活動等に励むNPO団体やボランティア団体が対象 ・最高30万円の助成金を支給する制度 ・2020年現在では、総額約1億4,471万円の助成を実施 |
NPO事業サポートローンの展開 |
・NPO事業を金融の側面から支援するためのローン商品 ・運転資金、設備資金に利用可能 ・無担保の場合は原則1,000万円以内まで融資 ・有担保の場合は原則5,000万円以内まで融資 |
このように北海道労働金庫は、北海道に拠点を置くNPOや市民団体を支援することで、草の根の市民活動・福祉活動をあと押しし、地域の活性化と公益の増進に貢献しています。
協同組合の連携強化でさらなる北海道の発展へ
北海道には少子高齢化や人口減少など、解決するべきさまざまな課題が残されています。しかし、単一の協同組合では解決するのが難しい課題もあることも事実です。
そこで、複数の協同組合が連携して問題を解決し、持続可能な北海道経済と地域住民の生活向上に寄与することをめざして、2020年6月17日に「協同組合ネット北海道」が発足しました。
「協同組合ネット北海道」は、道内18の協同組合連合会と関係団体が連携した組織です。北海道労働金庫をはじめとしたさまざまな組合が団結しており、より良い北海道を築くためには欠かせない組織だといえるでしょう。
現在、JA北海道中央会・北海道生活協同組合連合会・生活協同組合コープさっぽろ・北海道労働金庫など8団体が事務局となり、定期的に事務局会議を開催しています。新たな事業モデルの検討や意見交換の場として賑わっているようです。
「協同組合ネット北海道」の今後と、誰もが喜びを持って生活できる共生社会の実現に期待したいですね。
まとめ
今回の記事では北海道労働金庫の取組みや、会員・地域・利用者を繋ぐ「つなぐプロジェクト」の内容について紹介しました。
北海道労働金庫は、労働組合や生活協同組合などの働く仲間がお互いを助け合うために作られた金融機関ということもあり、社会貢献活動や地域活性化の取組みには非常に積極的です。
協同組合間で連携して北海道の課題を解決しようとする姿勢からも、北海道労働金庫の「社会貢献をして地域活性化に繋げたい」という想いが伝わってきますね。
ぜひあなたもこの機会に、北海道労働金庫の「つなぐプロジェクト」を通して、地域活性化の取組みに参加する一員となってみてはいかがでしょうか。