JCB CARD Rを徹底解説!リボ払い専用カードのメリットや注意点をご紹介
JCB CARD Rは2018年に登場したクレジットカード。日本発のクレジットカードとして人気を集める「JCBオリジナルシリーズ」のひとつです。JCBならではの信頼性や充実のサービス、そして使いやすさなどから、入会を検討中という人も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではJCB CARD Rの概要はもちろん、メリットやデメリットまでわかりやすく解説していきます。
JCB CARD Rの概要
- 突然の出費でも月々のお支払いは定額!(お支払い額はご利用残高に応じた金額となります。)
- いつものお買い物でポイントが4倍!
- 海外旅行にも最適な付帯保険
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.1 〜 2.3% |
発行スピード | 7営業日程度 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
JCB一般カードやJCB CARD WといったJCBオリジナルシリーズのひとつでありながら、これまでにはない特徴を持つJCB CARD R。
まずはJCB CARD Rの概要をチェックしておきましょう。
JCBが発行するリボ払い専用のクレジットカード
JCB CARD Rは2018年に登場したJCBによるクレジットカードで、最大の特徴はリボ払い専用であること。
ショッピング時にリボ払いが自動的に適用されるため、大きな出費があっても毎月の支払い額を安定させることができます。
また、WEB入会限定となっているため、申込みや入会後の手続きもオンラインでスムーズに行えます。
誰でも作りやすいのが魅力
JCB CARD Rは年会費が完全無料! クレジットカードの国際ブランド「JCB」のオリジナルカードでありながらカードの維持費用が一切かからないので、気軽に申込むことができます。
また、JCB CARD Rは18歳以上で本人または配偶者に安定した収入がある人、もしくは18歳以上の学生(高校生を除く)であれば申込みが可能です。クレジットカードを作るのが難しいとされる専業主婦や大学生でも持ちやすい1枚と言えるでしょう。
ほかにも、Apple PayやGoogle Payといった人気の電子マネーにも対応するなど、便利な機能が備わっています。
今ならポイントが6倍になる新規入会キャンペーンも
JCBでは2020年3月31日までJCB CARD Rの新規入会キャンペーンを行っています。
この期間中にJCB CARD Rに入会した人を対象に、入会後の3か月間はポイントが6倍になるというもの。お得にポイントを獲得するチャンスですので、JCB CARD Rの申込みを検討中なら今がチャンスです。
JCB CARD Rの支払い方法と手数料
JCB CARD Rは支払い方法に、リボ払い専用カード特有の違いがあります。
そこでJCB CARD Rでの支払い方法について具体的にまとめてみました。
ただし支払い方法は変更されている可能性があるので詳細は必ず公式サイトを参照するようにしてください。
1.ショッピングリボ払い
JCB CARD Rを利用するときにはショッピングリボ払いが基本で、利用残高に応じて支払い額が増減する残高スライド方式を採用。
締め日時点の利用残高で支払い額が決定されます。
ゆとりコースと標準コース
ショッピングリボ払いには支払い額の設定が異なるゆとりコースと標準コースがあります。
毎月の支払額については、締め日時点の利用残高に応じて下記のように決められています。
コース名 | ゆとりコース | 標準コース |
10万円以下 | 5,000円 | 1万円 |
10万円超~50万円 | 1万円 | 利用残高10万円ごとに1万円を加算 |
50万円超~100万円 | 1万5,000円 | 利用残高10万円ごとに1万円を加算 |
100万円超 | 2万円 | 利用残高10万円ごとに1万円を加算 |
たとえば、ある月の締め日時点で10万円の利用残高がある場合、翌月の支払い額はゆとりコースが5,000円と手数料、標準コースが1万円と手数料となります。
ゆとりコースのほうが月々の負担が低い分、標準コースより長い期間支払いが続きます。
2.JCBキャッシングリボ払い
JCB CARD Rはリボ払いに対応したキャッシングも利用できます。それがJCBキャッシングリボ払いです。
使用用途は自由で、返済方法は毎月元金定額払い、ボーナス併用払い、ボーナス月のみ元金定額払いの3つです。
たとえば、10万円をキャッシングして毎月元金定額払いで1万円を返済する場合、10カ月間で10万円と利息を支払って返済を終了します。
3.海外キャシング1回払い
JCB CARD Rは海外旅行で便利な海外キャッシング1回払いも利用OK。
海外の主要な空港やATMで土日祝を問わず24時間いつでも利用できるサービスで、現地通貨で引き出せるので両替の手間を省けます。また、為替手数料よりもキャッシング手数料が低くなる場合もあり、当日の為替レートによってはお得に使うこともできます。締め日時点での利用分と手数料を翌月に支払います。
支払い料金を一括返済する方法
リボ払いには手数料がつきもの。ボーナスや臨時収入などで余裕があるときには少しでも支払いを増やして、手数料による負担を減らしておきたいですよね。
そこで、JCB CARD Rの支払い料金を一括返済する方法を調べました。
銀行やコンビニのATMでの一括返済が可能
JCBには「まとめ払い」と呼ばれる一括返済方法があります。全額返済できるほか、支払い額の増額にも対応しているので、家計の状況に合わせて賢く利用しましょう。
毎月の支払い日に払う額を変更するには、カード会員専用サイト「MyJCB」にアクセスするか、JCBショッピングお支払い方法変更テレホンサービスへ連絡します。申込みにはJCBカードの番号と暗証番号が必要ですので、あらかじめ準備しておきましょう。
申込みの締め日は支払い月や指定する銀行口座により異なります。詳しくは公式サイトの「お支払い方法・金額の変更締切日」に記載されていますが、月末から月初にかけて設定されることが多いようです。
- 0120-802-570(24時間・年中無休)
毎月支払い日より前に支払うときには、銀行やコンビニのATMが利用できます。カード番号と暗証番号を入力すればOKです。
銀行ATMは1万円単位ですが、セブンイレブンの「セブン銀行ATM」なら1,000円単位、ミニストップやローソンの「Loppi」(※)なら1円単位での支払いに対応していて、細かな返済も可能です。
毎月21日以降は翌月日分のまとめ払いができないので、少しでも手数料を抑えたいなら早めの入金がおすすめです。
ほか、支払い日より前に支払う方法としては、JCBの指定する口座に振り込む方法もあります。
JCB CARD Rを使うメリット
JCB CARD Rには国際ブランド「JCB」だからこそのサービスや機能が多いうえ、ほかのJCBオリジナルシリーズにはない魅力もあります。
そこで、JCB CARD Rを使うメリットについてまとめてみました。
- 年会費が無料
- ポイント還元率が高い
- 充実した付帯保険
年会費無料で使える
JCB CARD Rは初年度からずっと年会費が無料。年会費を気にすることなくクレジットカードを所有できます。
同じJCBオリジナルシリーズでは、JCB一般カードが初年度以降は条件付きで無料、JCB CARD Wが39歳までの申込みで無料となっていて、特別な条件もなく無料で使えるJCB CARD Rは貴重な存在です。
年会費無料とはいえ、ほかのJCBカードに見劣りすることはありません。JCBオリジナルシリーズとしての機能や特典をしっかり備えているも人気を集める理由です。
ポイント還元率が高い
JCB CARD Rを利用するとJCB独自のOki Dokiポイントが貯まります。
一般のJCBカードの場合、Oki Dokiポイントは1,000円(税込)の利用ごとに1ポイントが付与されます。
ところがJCB CARD Rを使うとボーナスポイントで1倍、さらにショッピングリボ払いの利用で2倍のポイントが加算され、通常の4倍ものポイントを獲得できるのです(※)。
これはつまり、1万円の利用なら10ポイントのところが、JCB CARD Rなら40ポイントになるということ!
高いポイント還元率が常時適用されるのは大きなメリットと言えるでしょう。
もちろん、優待店で利用すればさらに最大19倍ものボーナスポイントがつくのは、ほかのJCBオリジナルシリーズのクレジットカードと同じです。
海外旅行傷害保険など付帯保険が充実している
JCB CARD Rは年会費無料とは思えないほど充実した保険を自動付帯。海外旅行によく出かける人にとってはかなり手厚い内容となっています。
以下、JCB一般カードとJCB CARD Wとの補償内容の違いを比較してみました。
カード名 |
旅行傷害保険(死亡・後遺障害) |
ショッピングガード保険 |
---|---|---|
JCB CARD R | 海外:最高2,000万円 | 海外:最高100万円 |
JCB一般カード |
海外:最高3,000万円 国内:最高3,000万円 |
海外:最高100万円 |
JCB CRAD W | 海外:最高2,000万円 | 海外:最高100万円 |
傷害:死亡後遺障害:最高2,000万円
年会費が完全無料にも関わらず、JCB CARD Rの海外旅行傷害保険は最高2,000万円の補償がつきます。
JCB一般カードのほうが手厚い補償もありますが、病気やケガの治療は1回100万円限度、携行品損害20万円程度などほとんどがほかのJCBカードと同条件で、より安心な海外旅行をサポートしてくれる内容です。
旅行に関する費用にJCB CARD Rを使うことが付帯条件ですが、JCB CARD Rを持っているなら、ポイントのことを考えても利用するのがおすすめです。
海外に出かける際には、24時間年中無休のJCBプラザコールセンター(海外)も強い味方になってくれます。海外でのクレジットカードの紛失や盗難、事故など、さまざまな困りごとを日本語で相談できるサービスはJCBならではです。
海外でのショッピングでも年間最高100万円を補償
海外ショッピングカード保険は、JCB CARD Rを使って海外で買った物品を自己負担額1万円で100万円を限度に補償してくれます。
補償内容はJCB一般カードともJCB CARD Wともまったく同じです。年会費がかかるカードと変わらない補償を受けられるのは大きなメリットですね。
JCB CARD Rのデメリット
年会費無料で使えてポイントが貯まりやすく、補償が手厚い…メリットばかりに感じられるJCB CARD R。しかし、支払い方法が手数料のかかるリボ払いに限定されていることが、デメリットになることもあります。
そこで、JCB CARD Rのデメリットについてもわかりやすく解説します。
リボ払いなので手数料が膨らむ危険性がある
毎月の支払い額を一定にするリボ払いは、出費が多いときにも負担が少ないなど、使い方によってはメリットになることもあります。
しかし、以下のような理由からデメリットになることもあります。
- 少額ずつ支払うので支払い期間が長くなる
- 利用残高が残っている限り、手数料が発生し続ける
- 支払いが少額のため、利用残高の総額を把握しづらい
リボ払いは利用残高の支払いを遅らせることで毎月の支払いを一定にしています。そのため、利用残高を減らせず支払い期間が長引くと、気づかないうちに多額の手数料を支払うことになります。
また、毎月5,000円や1万円の支払いを続けるうち利用残高への意識が薄れ、自分の支払い能力以上にリボ払いを利用してしまうケースもあります。
JCB CARD Rを利用するときは「5,000円や1万円なら払える」と毎月の負担額だけを気にするのではなく、利用残高と支払い期間を意識として使うのがポイントです。
手数料の負担を下げるには一括返済の活用がおすすめ
クレジットカードからの出費を毎月一定にできるリボ払いは、計画的な利用さえしていれば便利な制度です。ただし、支払い総額を減らすためには、1日でも早く利用残高を返済するのがおすすめ。
JCB CARD Rもまとめ払いで一括返済や繰り上げ返済ができます。お金に余裕ができたらまとめ払いを活用するといいでしょう。
JCB CARD Rのよくある質問
年会費無料や付帯保険の充実、リボ払い専用カードとしての特徴などから、JCB CARD Rについて具体的にイメージできてきたかと思います。
ここではJCB CARD Rについてさらに詳しく知りたい人のために、よくある質問にお答えします。
ポイント付与のタイミングは?
JCB CARD Rの利用でもらえるOki Dokiポイントは毎月の支払い日(土日祝の場合はその翌営業日)に付与されます。
Oki Dokiポイントの有効期限は獲得月から2年。電子マネ―や各種ポイント、賞品などへ交換できるほか、1ポイント=3円として支払い金額に充当してポイントで利用残高を減らすのもおすすめです。
ポイント還元率を上げるには?
通常利用でもポイント4倍のJCB CARD Rですが、さらにポイント倍率を上げることが可能です!
ネットショッピングするなら、JCBが運営するポイント優待サイト「Oki Dokiランド」を利用して経由するだけで最大20倍のポイントが貯まります。
また、JCBオリジナルシリーズパートナーに加盟する店舗も要チェックです。たとえばAmazonで2倍、セブンイレブンで3倍、洋服の青木で5倍、THE BODY SHOPで6倍、スターバックスのオンライン入金で10倍など、いつもの買い物でお得にポイントを獲得できます。
たとえば、1万円をスターバックスのオンライン入金すればポイントはJCB CARD Rのボーナスポイントなどと合わせて14倍に! 通常10ポイントのところが140ポイントにもなります。
ETCカードや家族カードは発行できる?
JCB CARD RではETCカードや家族カード、QUICPayを搭載したQUICPayカードを発行することができます。どのカードも発行手数料、年会費とも無料です。
家族カードの発行条件は、本会員と生計を同一にする配偶者、親、子(高校生を除く18歳以上)となっています。本会員が学生の場合、家族カードは発行できないのでご注意ください。
利用明細はどうやって確認すればいい?
JCB CARD Rはネット入会限定のクレジットカード。つまり、ネットを利用できることが入会の条件となっているのです。
入会と同時にJCBのネットサービスに自動登録され、さまざまな確認や手続きがオンラインで行えるようになります。利用明細書の発行も原則として行われず、カード会員専用サイト「MyJCB」で確認するようになっています。オンラインで利用明細を確認できれば、リボ払いの残高もこまめにチェックできますね。
「MyJCB」にはスマホアプリもあり、1度使ってみれば利便性を実感できるはずです。
JCB CARD Rのまとめ
JCB CARD Rは、JCBの信頼性と手厚いサービスを受けられるにも関わらず、年会費無料で使えるクレジットカード。
使えば使うほど高い還元率でポイントを貯められますが、リボ払い専用カードのため、毎月の出費が減らせる代わりに手数料の負担がデメリットになることもあります。
支払い総額が膨らみすぎないよう、使い方に気をつける必要はありますが、申込みやすく魅力の多いクレジットカードですので、検討してみてはいかがでしょうか?
2008年青山学院大学国際政治経済学部卒。在学時にファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。 2012年に株式会社サイバーエージェントに入社し、Ameba事業部にて編集に従事。 2018年8月にCyberOwlへ異動し、マネ会の編集長就任。FPの知識を活かして、クレジットカード、カードローン、キャッシュレスの記事作成に携わる。難しいことをわかりやすく伝えるがモットー。 ラグジュアリーカード<Titanium Card>とセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードをメインに、アメックスゴールドやJCBゴールド、楽天カードなど10枚以上のクレジットカードを保有。