クレジットカードに付帯する海外旅行保険の使い方をトラブル別に紹介!
クレジットカードに付いている海外旅行保険は、旅行時にトラブルに見舞われた際に損害額を補償してくれる心強い味方です。
ただ、海外旅行保険が付帯するクレジットカードは持っていても、旅行中に実際に病気やケガにあった際にどのような手順で保険金を申請したらよいのか、わからないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、クレジットカードに付いている海外旅行保険の使い方を徹底解説していきます。保険金の申請方法をトラブル別に紹介していくので、これから海外旅行に行く予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
海外旅行保険の使い方は補償内容によって異なる
クレジットカードに付いている海外旅行保険は、どのようなトラブルにあったかによって保険金申請の手順が異なります。
クレジットカードの海外旅行保険は、おもに以下の3つのトラブル時に適用されます。
- 病気・ケガの場合
- 賠償責任・救援者費用の場合
- 携行品損害の場合
それぞれどのような手順で保険金を請求したらよいのか、順番に解説していきます。
病気・ケガの場合
海外旅行中に病気やケガにあった場合、以下の3つの担保項目のうちのどれかが適用されます。
- 傷害死亡・後遺障害…旅行中に事故などでケガをし、死亡または後遺障害が発生した際に保険が適用される
- 傷害治療費用…旅行中に事故などでケガをし、病院で診察・治療を受けた際の医療費が補償される
- 疾病治療費用…旅行中に病気などで体調をくずし、病院で診察・治療を受けた際の医療費が補償される
カードの種類やステータスにもよりますが、一般的に傷害死亡・後遺障害がもっとも補償額が高く(500万円〜1億円程度)、傷害治療費用と疾病治療費用はほぼ同額の補償額(200万円〜1,000万円程度)となっています。
保険金を申請する際には、医師の診断書や治療費の明細書・領収書などの提出を求められることがあるため、これらの書類はなくさないように保管しておきましょう。
保険金の申請手順(病気・ケガ)
続いて、病気・ケガの際の保険金の申請手順についてご紹介します。
病気・ケガの場合の保険金の申請手順は、「いったん医療費を自分で立て替える」ケースと、「自分では医療費を負担せず、すぐにクレジットカード会社に支払ってもらう」ケースによって、申請の手順が異なります。
まずは、「いったん医療費を自分で立て替える」場合の申請手順についてご紹介します。
- 医療費を立て替え、領収書と診断書をもらう
- 帰国後、カード会社に保険金を請求する
続いて、「自分では医療費を負担せず、すぐにクレジットカード会社に支払ってもらう」場合の手順についてご紹介します。
- カード会社の海外アシスタンスサービスに連絡をし、キャッシュレス診療を依頼する
- 事故負担額が生じた場合、帰国後に精算する
キャッシュレス診療とは、海外で病気やケガをし診療が必要な際に、医療費を自分では負担せずに、カード会社に支払ってもらうサービスです。急な体調不良などで現金を用意する時間がないときなどに、非常に役に立ちます。
キャッシュレス診療を利用した場合、カード会社が負担してくれるのは保険金の範囲内です。医療費が高額になり保険金の範囲を超えた場合は、帰国後にカード会社から自己負担額を請求されます。
賠償責任・救援者費用の場合
続いて、賠償責任と救援者費用について説明していきます。
- 賠償責任…旅行中に滞在先のホテルの備品を破損してしまったり、他人にケガをさせてしまったりした際に損害賠償金が支払われる
- 救援者費用…旅行中に病気やケガをしたときに家族が駆けつける渡航費や、遭難による捜索費を補償する
次に、賠償責任と救援者費用の保険金の請求手順についてご紹介します。
保険金の申請手順(賠償責任・救援者費用)
賠償責任・救援者費用の保険金の申請手順は、以下のとおりです。
- カード会社の緊急アシスタンスサービスに連絡をする
- 損害額をカード会社に支払ってもらい、自己負担額が生じた場合は帰国後に精算する(損害額を自分で立て替えた場合、帰国後に保険金を請求する)
賠償責任では事故証明書や示談書などの提出を、救援者費用では事故証明書や支出を証明する書類などの提出を求めらることがあります。
携行品損害の場合
携行品損害とは、旅行中にバッグやデジカメなどの持ち物が盗まれる・壊れるなどの偶然な事故により損害を受けた際に、損害額を補償してくれる担保項目です。
カードの券種やステータスにもよりますが、持ち物1つあたり10万円〜50万円程度の保険金が支払われます。
保険金の申請手順(携行品損害)
携行品損害の保険金の申請手順は、以下のとおりです。
- 現地の警察に連絡する
- 事故証明書など必要な書類をそろえる
- 帰国後、カード会社に保険金を請求する
携行品損害では、事故証明書や損害品の明細書、損害額を証明する書類などの提出を求められることがあります。
クレジットカードの海外旅行保険には自動付帯と利用付帯がある
クレジットカードの海外旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2つのタイプがあります。
- 自動付帯…カードを所有しているだけで自動的に保険が適用される
- 利用付帯…ツアー料金や空港までの交通費などをクレジットカードで支払うことによって、保険が適用される
カードを持っているだけで無条件で保険に加入できる自動付帯は、一般的に年会費が有料のクレジットカードに多く、年会費が無料のカードに関しては利用付帯のものが大半です。
ただし、年会費が無料で海外旅行保険が自動付帯となるクレジットカードも少なからずあります。
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海外旅行保険付きクレジットカードを選ぶポイント
海外旅行保険付きのクレジットカードを選ぶ際は、以下の2つのポイントに注目しましょう。
- 自動付帯なのか利用付帯なのか
- キャッシュレス診療に対応しているか
それぞれどのような内容なのか、順番に見ていきましょう。
自動付帯なのか利用付帯なのか
海外旅行保険を目当てにクレジットカードを作る場合は、補償内容が充実していることと、保険の適用条件が自動付帯と利用付帯のどちらなのかという2つの点が重要になります。
また、すでに海外旅行保険付きのクレジットカードをお持ちの方は、旅行前に持っているカードが自動付帯と利用付帯のどちらなのかを事前に確認しておく必要があります。
利用付帯の場合、ツアー料金や航空券などをクレジットカードで支払わないと保険が適用されないので気をつけましょう。
キャッシュレス診療に対応しているか
クレジットカードの海外旅行保険には、キャッシュレス診療に対応しているものとしていないものがあります。
手持ちのカードがキャッシュレス診療に対応していない場合、病院で治療を受けた費用は現金で立て替えなくてはなりません。急な体調不良などで病院に駆けつけたら、手持ちがなくて困ったという経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
海外の医療費は、日本に比べて高額になる傾向があります。キャッシュレス診療に対応しているクレジットカードを持っていれば、事前に高額な医療費を現金で用意する手間が省けるため、非常に便利です。
クレジットカードの海外旅行保険の使い方まとめ
クレジットカードに付帯する海外旅行保険の使い方について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に、特に重要なポイントをまとめてみました。
- クレジットカードに付いている海外旅行保険は、どのようなトラブルにあったかによって保険金の申請手順が異なる
- クレジットカードの海外旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2つのタイプがある
- 海外旅行保険を目当てにクレジットカードを作る際は、キャッシュレス診療に対応しているものを選ぶ
クレジットカードに付いている海外旅行保険は、旅先で病気やケガにあった際の医療費や、持ち物の紛失や賠償責任などあらゆるトラブルを補償してくれる力強い味方です。
カードの種類によっては、保険以外にも無料で空港ラウンジサービスや手荷物配送サービスなどを受けられるものもあり、さまざまな形で海外旅行をサポートしてくれます。
海外旅行に行く予定があり、まだ海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていないという方は、この記事を参考にご自分にあったカードを探してみてください。
高校卒業後、ペットショップに就職。ペットをこよなく愛する駆け出しライター。ペット関連の記事を中心に執筆してきて、現在に至る。クレジットカードの「年会費無料」「お得」という言葉に弱く、多くのクレジットカードを所持してしまった挙句、財布がパンパンになっている。イオンカードのときめきポイントにときめき、つい愛犬愛猫の用品や、おやつを買ってしまう癖がある。最近ではスマホアプリのポイ活にハマっているポイント大好き人間。