いま、株主優待はQUOカードなど金券類が狙い目!
株主優待として用意されているものは、自社製品の商品はもちろん、食品やカタログギフト、QUOカードなどの金券類など、実にさまざまです。
なかでも特におすすめなのは、いろいろなお店で使えるQUOカードなどの金券類です。
ここでは、金券類がもらえる優待株で優待利回り上位のものをピックアップしましたので、参考にして優待銘柄を選んでください。
まずは株主優待の基本を押さえよう
株主優待は、株主優待を行う各社が一定数以上の株式を保有している株主に優待を行う制度です。
現在、上場企業の1,300社以上が実施していますが、その内容は実にバラエティに富んでいます。
ご自身の資金に応じて、食品やカタログギフト、金券類など自由に選択できるのが魅力になっています。
優待商品を選ぶ際に大切なのは、もちろんどんな商品が欲しいかということです。
そのうえで、もうひとつ気をつけたいのが、いかに投資効率を高めるかを考えることです。
つまり、株式投資の基本といえるキャピタルゲイン(値上がり益)のほかに、配当金と株主優待による利回りがどの程度になるのかを計算するのです。
配当金の利回りランキングは、多くの証券会社のサイトなどに掲載されていますので、スクリーニング機能を活用して検索をしてみてください。
購入するタイミングはいつ?
株主優待をもらいたい会社が決まったら、次にその会社の決算月を調べます。
優待は決算月の月末に設定(その日を権利確定日といいます)されており、その日に株式を所有している株主に与えられます。
決算月は3月、9月が圧倒的に多くなっていますが、それ以外の月の会社も結構ありますので探してみてください。
あとは、月末が31日で土日祝日を挟まなければ、3営業日前の26日(この日を権利付き最終日といいます)までに証券会社から株式を買い付けておく必要があります。
金券優待は第2の配当金!
株主優待の楽しみはなんといっても、どのような商品をもらえるかを考える時が一番楽しみです。
そのような楽しみとは別に、投資の観点から銘柄を検討する必要があります。
それは、投資額に対してどの程度のリターンが得られるかを考えるということです。
一方で会社の商品や優待券が、いくら高いリターンがあっても、自分にとって必要ないものや魅力のないものであれば、それは対象外になってしまいます。
その点、QUOカードやギフトカードなどの金券類は自分が欲しいものを有効期限を気にせずに使うことができるので、お得な選択肢となるでしょう。
そのうえ、配当金は20%が税金として引かれれますが、優待は税金が引かれないことも嬉しいポイントとなります。
限られた資金を有効に使うためには、少しでも安く買い付けてより高い利回りを狙いたいものです。
QUOカードってどこで使えるの?
ギフトカードと同様なプリペイドカードですが、使うことができるお店は結構限られています。
主要なところは以下のとおりになります。
- ・コンビニエンスストア
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスなど
- ・大型書店
- ・すかいらーく系のファミリーレストラン
- ・ドラッグストア
ジュンク堂、丸善、紀伊国屋書店、啓文堂書店、有隣堂など
ガスト、デニーズ、バーミアンなど
マツモトキヨシ、ミドリ薬局など
引用元:ギフト券(商品券)といえばQUOカード(株式会社クオカード)
株主優待利回りベスト10を紹介
QUOカードが使える店が分かっていただけたと思います。どうしても使いみちがなければ、金券ショップで売ることも可能です。以下のランキングを参考にして限られた予算の中で、あなたも、優待利回りの高い銘柄を是非探してみて下さい。
<株主優待利回り>
・株主優待利回り(%)=1売買単位保有していた場合に得られる株主優待の金額換算額(年換算)÷売買単位÷株価(2017年2月末)×100
・以下の各銘柄の株価は、2017年5月2日現在
1位 【3673】ブロードリーフ(東1) 株価730円、売買単位100
整備、部品商など自動車アフター市場向け業務アプリで高シェア。部品流通ネットワークを運営 する。優待利回りは5.48%。100株以上には、3,000円、500株以上には6,000円相当、1,000株以上には9,000円相当のオリジナル・クオカードを贈呈。
2位 【8737】あかつき本社(東2) 株価339円、売買単位100
あかつき証券を中心とする企業グループ。証券と不動産の2本柱。グループ内の再編を推進中。優待利回りは2.95%。100株以上には、500円、500株以上には1,500円相当、1,000株以上には3,000円相当のクオカードを贈呈。
3位 【3280】エストラスト(東1) 株価679円、売買単位100
山口県内首位のマンション開発業者。福岡など九州へ攻勢。2017年にTOBで西部瓦斯の傘下入りした。優待利回りは2.95%。100株以上には、2,000円相当のクオカードを贈呈。
4位 【3384】アークコア(名セ) 株価355円、売買単位100
中古バイク買い取りの『バイクランド』をWebと店舗で運営。新車バイク事業を連結化。優待利回りは2.82%。100株以上には、1,000円相当のクオカード、300株以上には3,500円相当のクオカードを贈呈。
5位 【4275】カーリットHLD(東1) 株価570円、売買単位100
化薬・化学品生産。発炎筒や塩素酸ソーダ高シェア。伊藤園等の飲料充填業務も。利益下期偏重。優待利回りは2.63%。100株以上には、1,500円、500株以上には2,000円、1,000株以上には2,500円相当のUCギフトカードを贈呈。
6位 【3245】ディア・ライフ(東1) 株価381円、売買単位100
首都圏で投資用マンションを開発、販売。人材派遣やトランクルーム入金管理、滞納保証業も。優待利回りは2.62%。100株以上には、1,000円相当のクオカード。なお、2017年3月末から9月末までに5,000株以上を継続保有の株主には、上記に代えて10,000円相当のクオカードを贈呈。
7位 【1726】ビーアールHLD(東1) 株価389円、売買単位100
極東興和が中核。中国、関西地盤のPC橋梁中堅。M&Aで関東、東北へエリア拡大し全国化。優待利回りは2.57%。100株以上には、500円、1,000株以上には2,000円相当、10,000株以上には、3,000円相当のオリジナル・クオカードを贈呈。
8位 【1789】山加電業(JS) 株価390円、売買単位100
送電線、内線工事が主体だが、通信向けも育成。電力は東北電力が主要発注先。建物管理事業も。優待利回りは2.56%。100株以上には、1,000円相当のクオカードを贈呈。
9位 【7605】フジ・コーポ(東1) 株価1,992円、売買単位100
タイヤの専売店『タイヤ&ホイール館フジ』を東北、関東中心に直営展開。通販も手掛ける。優待利回りは2.51%。100株以上には、5,000円相当、1,000株以上には、10,000円、5,000株以上には20,000円相当の三菱UFJニコスギフトカードを贈呈。
10位 【7883】サンメッセ(JS) 株価427円、売買単位100
総合印刷の中堅。デザインから製版印刷、製本までの一貫体制。地盤の中部から首都圏へ進出。優待利回りは2.34%。100株以上は1,000円相当のクオカードを贈呈。
株主優待利回りの他に業績にも注意して!
以上、優待利回りのランキングを見てきましたが、ここで注意しておきたいのが各銘柄の業績です。
優待の利回りが高いということは、株価が低いということで業績が芳しくないものもあります。
優待株は、いったん買うとずっと持ち続けるのが基本となります。
多少、株価が上下変動しても気にする必要はありませんが、破産してしまっては元も子もありません。
銘柄を選定する際には、是非とも業績をチェックしてから購入することをおすすめします。
まとめ
株主優待でどの銘柄を選ぶかに迷った時におすすめする金券類について、ご紹介してきましたが、ポイントとなる点をまとめていきましょう。
まずは、配当金利回りをチェックしたうえで、金券類を選択する場合にはその利回りランキングを参考に銘柄を選択してください。
そこで注意したいのは、「権利確定日」までに株主名簿に名前が記載されないと優待がもらえないので、「権利確定日」の3営業日前までに株を買う必要があります。
また、株を持ち続けるなら株価が上下変動しても気にする必要はありませんが、株式購入の基本となる業績や株価の位置に注意して銘柄を選んでください。
著者:kuro
証券マンから公務員へ転職。経済学修士の知識を生かして、投資から税までお金の記事を分かりやすく紹介していきます。