【株主優待】鉄分が高い人にオススメの鉄道株3選。株主優待の乗車証とは?

【株主優待】鉄分が高い人にオススメの鉄道株3選。株主優待の乗車証とは?

鉄道が好きな人であれば、鉄道会社の株は保有しておきたい銘柄のひとつなのではないでしょうか。

配当や優待といった利益のほかにも、「好きな鉄道会社の株を保有している。」「株主総会に出席できる。」などの優越感に浸ることができます。

今回は、そんな鉄道ファンに限らず、沿線に住んでいる人でも様々なメリットが得られる株主優待付の株をご紹介していきます。

全国津々浦々に鉄道会社は存在していますが、今回は上場している大手私鉄が多い、関東にしぼってお伝えします。

鉄株優待の醍醐味「乗車証」

「鉄道に乗るのが好きだし、株を買うのも好きだ。」という方にオススメなのが、鉄道会社の株式、略して鉄株です。

鉄株を購入すると、多くの場合優待が送付されてきます。
 
その中でも、鉄株優待の醍醐味とも言うべきものが「乗車証」です。

この乗車証は、発行している鉄道会社によって条件は異なりますが、おおむね「弊社の路線、片道乗り放題です。」という券です。

乗ってから降りるまでこの券1枚でまかなえるので、なるべく長距離を移動した方がお得です。

長距離電車旅にはもってこいのお得なチケットです。
 
金券ショップでも売っている場合がありますが、株主となって優待が送られてくると感動もひとしお。
 
株主総会に参加できるので、鉄道会社の経営の一部に参画できる喜びを味わえる銘柄なのです。

鉄道株を買うなら沿線のものにするとメリットが多い

鉄株といってもいろいろありますが、自分の住んでいる沿線の銘柄を購入すると享受できるメリットが増えます。

乗車証もそうですが、沿線のホテルやレジャー施設、百貨店などの割引特典が得られます。
 
特定の観光地やレジャー施設など(例えば箱根など)をあまり利用しないのであれば、施設を多く利用する沿線の株にした方が、お得なことが多くなります。

鉄道会社は大手私鉄の株がおすすめ

鉄道会社は、大手から中小の会社までいろいろあります。
 
近年は人口減少の影響や交通網の発達によって、地方の鉄道事業はほとんどが赤字経営です。

いくら地方路線のファンでも、よっぽど「自分はこの路線を応援したいんだ!売り上げなんか関係ない!」という方でなければ、これから経営が悪化するであろう会社の株を購入するのはデメリットの方が大きくなります。

鉄株を購入するのなら、大都市周辺で人口が多い地域で経営している、大手の私鉄会社の株を購入する方が安心です。

ちなみにJRの株式も上場されており、株を購入することができます。
 
ただし、株の価格は高額です。

小田急電鉄の株主優待

ロマンスカーでおなじみの小田急電鉄です。

新宿から神奈川までを結び、都心へ通うサラリーマンの通勤手段として活躍しています。

箱根の観光地開発のほか、バスやタクシーなどの事業も手がけています。
 
株主優待は、500株以上保有している条件をクリアすると入手できます。

優待券は5月と11月の年2回配送されます。
 
それぞれ有効期限が半年程度なので、有効期限までには使い切るようにした方が良いです。

保有している株数の応じて、送られてくる優待がグレードアップしていきます。
 
だいたい1株2,758円(2019/11/25現在)程度で、100株単位で購入できます。
 
優待がもらえる500株まで買うと、138万円程度の資金は必要になります。

小田急線全線優待乗車証

500株以上の株所有でもらえる乗車証です。
 
回数券で送られてきて、1枚で乗れるのは乗ってから降りた駅までの距離です。

つまり、なるべく長距離乗車するときに使った方がお得です。
 
ただし、他社の路線を乗り入れた場合、他社の区間料金は請求されるので注意が必要です。

500株以上の保有では回数券の枚数は4枚ですが、1,500株、2,500株と増えていくにつれて、回数券の枚数も10枚20枚と増えていきます。

また、1,500株以上を3年以上継続して保有した場合は、回数券を3枚追加してくれます。
 
15,000株以上保有すると回数券のほか、期間内は小田急の所有する路線に乗り放題という定期券も送られてきます。

小田急グループの系列店での割引券

乗車券のほかにも、小田急グループが経営している小田急百貨店のほか、テニススクールやビジネスホテル、レストラン、不動産、箱根の旅館やレジャー施設、ロープウェーなどに使える割引券も送付されてきます。
 
おおむね10%前後の割引率です。

西武鉄道の株主優待

正式名称は(株)西武ホールディングスです。
 
東京北西部の西武鉄道とプリンスホテル事業が中核事業となっています。
 
東京の西側に住む人たちには、「黄色い電車」でおなじみの路線です。

保有株数300株以上で優待が受けられます。
 
優待券は、5月と11月の年2回送付されていきます。
 
半年で有効期限が切れるので、注意が必要です。
 
おおむね1株1,956円(2019/11/25現在)程度なので、300株買うとなると約59万円かかります。

西武鉄道の乗車証

300株以上1,000株未満で、片道の乗車証が2枚送られてきます。
 
株式の保有数が増えるにしたがって乗車証の枚数も増えていき、10,000株以上を保有すると「電車全線パス」といって、期間中西武の電車乗り放題のチケットが入手できます。
 
ちなみに20,000株以上で、西武のバスも乗り放題になります。

ライオンズファンにはうれしい特典も

1,000株以上保有で、埼玉西武ライオンズ主催の公式戦内野指定席の引換券をゲットできます。
 
また10,000株以上ですと、西武プリンスドームのネット裏スペシャルシートの応募券も送られてきます。
 
こちら応募すると抽選ですが、ネット裏で無料で野球観戦ができます。

レジャー施設で割引してもらえる

西武鉄道を保有する西武ホールディングスは、プールや遊園地、スキー場などのレジャー施設を経営しています。
 
これらレジャー施設で割引が受けられます。
 
レストランでの飲食代やスキー場のリフト、ゴルフ場の使用料の割引券のほか、ウェディング料金の割引券も送付されてきます。

京浜急行電鉄の株主優待

京浜地区と三浦半島を中心に活躍している路線です。

羽田空港までのアクセスに使うと便利な、赤い電車が走っている鉄道会社です。

鉄道会社のほかには不動産やホテルなどの事業も展開しています。

優待が送られてくるのは1,000株以上ですが、乗車証が送られてくるのは3,000株以上の保有が条件となっています。

5月と11月の年2回送付されます。

1株あたりおよそ2,260円(2019/11/25現在)なので、3,000株取得しようとするとだいたい678万円かかります。

京浜急行の乗車証

3,000株以上の保有で、片道の乗車証が6枚送付されてきます。
 
3万株以上の保有で期間内乗り放題の「電車全線パス」が、6万株以上で「電車・パス全線パス」がゲットできます。
 
ちなみに6万株保有すると、だいたい7,400万くらいかかります。

京急グループの施設優待券がもらえる

京急グループのホテルや水族館、レストランや羽田空港内のお店などで使える割引券が送られてきます。
 
こちらは1,000株以上保有していれば送られてきます。

鉄株は長期保有がおすすめ

大手の鉄道会社の株価はそれほど大幅に変動しませんが、中には10年のうちに1,000円以上値上がりしたところもあります。
 
短期や中期で売り買いするのもひとつの方法ですが、「鉄道会社を応援する」という株本来の目的に倣って、じっくりと保有しておくのもオツなものです。

都心の大手私鉄であれば経営もある程度安定しているので、配当も毎回それなりに期待できます。
 
鉄道愛を持って、ゆっくりと経営を見守ってみるスタンスでの鉄株はいかがでしょうか。

まとめ

  1. 鉄道会社の株を一定数以上保有すると、乗車証がもらえる
  2. 鉄道会社の保有しているホテルや施設なので割引してもらえる
  3. 鉄道会社の株主になると、株主総会に出席できる
  4. 鉄道会社の経営に参画している気分を味わえる
  5. 長期保有も鉄道の楽しみ方のひとつ

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