アメックスのスカイトラベラーは複数の航空会社のマイルを貯めたい人なら要注目のクレジットカード!
アメリカン・エキスプレス(以下アメックス)では、スカイトラベラーというクレジットカードを発行していますが、このカードはマイルを貯めるのにうってつけのカードだといわれています。
マイルを貯めるのであれば、JALが発行しているJALカードや、ANAが発行しているANAカードのほうがいいような気もしますが、それらのカードを差し置いてなぜスカイトラベラーがおすすめなのでしょうか。
今回は、アメックスのスカイトラベラーの特徴や審査難易度などについて、説明していきたいと思います。
- ご入会でもれなく3,000ポイント、毎年のカード継続毎に1,000ポイントをプレゼント
- ポイントの有効期限は無期限
- 対象航空会社の航空券や、対象旅行代理店の指定旅行商品のご購入で、ポイントが通常の3倍
年会費初年度 | 11,000円(税込) |
---|---|
年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.4% |
発行スピード | 1週間程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
アメックスのスカイトラベラーってどんなカード?
まずは、アメックスのスカイトラベラーの概要を見ていきましょう。
スカイトラベラーはマイルを貯めるのにおすすめのカードではありますが、カード決済で貯まるのはマイルではなく、あくまでもポイントです。
貯めたポイントはANAなど提携航空会社15社のマイルに移行可能
スカイトラベラーの基本の還元率は1.0%で、100円の決済で1ポイントが貯まりますが、このポイントを1ポイント=1マイル換算でマイルへと交換できます。
スカイトラベラーの最大の特徴は、交換できるマイルが1種類だけではなく、以下の提携航空会社15社のマイルのなかから好きなものを選べることです。
- ANA
- アリタリア-イタリア航空
- ヴァージン アトランティック航空
- エティハド航空
- エミレーツ航空
- エールフランス/KLM航空
- カタール航空
- キャセイパシフィック航空
- シンガポール航空
- スカンジナビア航空
- タイ国際航空
- チャイナエアライン
- デルタ航空
- フィンランド航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
上掲した提携航空会社のなかにはJALがないため、「JALのマイルに交換できないなら使い勝手が悪そうだなぁ」と思われる人もいるのではないでしょうか。
確かにスカイトラベラーのポイントは、直接JALマイルには交換できませんが、JALと同じ「ワンワールド」という航空アライアンスに加盟している「ブリティッシュ・エアウェイズ」のマイルを経由することで、JALマイルに交換することが可能となっています。
そのため、ANAマイルを貯めたい人はもちろん、JALマイルを貯めたい人にとっても使い勝手のよいクレジットカードとなっています。
航空券や新幹線のチケット購入で還元率が3倍になるのも見逃せないメリット
スカイトラベラーの基本の還元率は1.0%なので、マイルを効率よく貯めたい人からすると、少し物足りない還元率に思われるかもしれません。
しかしスカイトラベラーは、航空券や新幹線のチケットを購入するときには、還元率が3.0%に跳ね上がるのです。
航空券購入時に還元率が3.0%になる対象航空会社は、マイル交換が可能な提携航空会社を中心に27社もあるため、スカイトラベラーで航空券を購入することで、高い還元率の恩恵を受けやすいでしょう。
特定の航空券や旅行商品の支払いではポイントが3倍でつくのも嬉しいが、逆に言えば対象とならない航空券やプランの購入ではそこまでポイントは貯まらない。
対象航空会社・旅行代理店の加盟店や旅行商品を増やせば、利用者も増えて良いと思う。
還元率が3.0%になる状況下でたくさん利用することが、スカイトラベラーのポテンシャルを発揮するためには、非常に重要だといえます。
ポイントの有効期限が無期限なので安心して貯められる
クレジットカードで貯めるポイントには、一定の有効期限が設けられていることが多いですが、スカイトラベラーで貯められるポイントの有効期限は無期限です。
そのため、ポイントの失効を気にすることなく、どっしりと腰を据えてポイントを貯めていくことができます。
ANAマイルやJALマイルの有効期限が3年間であることを考えると、実質的にマイルとほぼ同じ扱いをしてもかまわないスカイトラベラーのポイントに有効期限が設けられていないのは、非常に大きなメリットといえるでしょう。
ポイントをマイルに交換する際の手数料が必要ないのも、利用者にとってはうれしい点ですね。
貯めるマイルや利用する航空会社が決まっていない人には特におすすめ
貯めたポイントの交換先となるマイルの選択肢が多いのが、スカイトラベラーの最大のセールスポイントです。
そのため、貯めるマイルや利用する航空会社が決まっていない人にとっては、その時々で臨機応変に対応できるスカイトラベラーの柔軟性は大きな魅力でしょう。
逆に、「自分はANAしか利用しない」とか「貯めたポイントはすべてJALマイルに交換すると決めている」というような人は、スカイトラベラーではなくそちらに特化したクレジットカードを選ぶのが賢明です。
「マイルを貯めるにはスカイトラベラーがいい」という情報を鵜呑みにするのではなく、マイルを貯めるという観点で自分の方針と合致するクレジットカードを選ぶ、という姿勢が重要ですね。
アメックススカイトラベラーの特典
アメックスのスカイトラベラーは、所有しているだけでもいろいろな特典の恩恵を受けられます。
アメックスのカードだけあって、旅行に関わるものが多いですが、スカイトラベラーの特典について説明していきましょう。
いろいろなタイミングでボーナスポイントがもらえる
スカイトラベラーでは、入会時に「ご入会ボーナスポイント」、航空券や旅行商品の初回購入時に「ファーストトラベル・ボーナスポイント」、毎年のカード継続で「継続ボーナスポイント」がそれぞれ付与されます。
- ご入会ボーナスポイント:3,000ポイント
- ファーストトラベル・ボーナスポイント:5,000ポイント
- ご継続ボーナスポイント:1,000ポイント
通常の還元率で利用した場合であれば、それぞれ30万円・50万円・10万円の決済でようやく貯まるポイントをボーナスポイントとして付与してもらえるのは、非常にありがたいですね。
国内外29空港の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用可能
スカイトラベラーと利用当日の搭乗券を提示すれば、国内外29空港の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用可能になります。
飛行機搭乗前はなにかとドタバタするものなので、空港ラウンジでホッと一息つけるのはうれしいですね。
家族カードでも同様のサービスを利用できるので、本カードに加えて家族カードを1枚発行しておけば、家族4人でラウンジでのんびりできますよ。
空港から自宅までの手荷物無料宅配サービス
旅行から帰ってくるときは、現地で買ったおみやげなどが増えていることもあり、出発時よりも荷物が重くなっていることがしばしばあります。
そんな重たい荷物を家まで持って帰るのはなかなか億劫なものですが、スカイトラベラーがあれば空港から自宅までの手荷物無料宅配サービスを利用できます。
利用できるのは海外旅行時のみですが、成田国際空港・中部国際空港・関西国際空港から自宅まで荷物をひとつ送ってもらえるので、重たい荷物を預けて悠々と帰宅していただくといいでしょう。
海外・国内とも充実した内容の旅行傷害保険
アメックスのカードは旅行傷害保険が充実していることが多いですが、スカイトラベラーもその例に漏れません。
国内旅行であれば、傷害死亡・後遺障害で最高2,000万円の補償が受けられますし、カード会員の家族にも最高1,000万円の補償がついてきます。
海外旅行の場合は、以下に示すようによりさまざまな内容に対して保証が受けられます。
- 傷害死亡・後遺障害:最高3,000万円
- 傷害治療費用:最高100万円
- 疾病治療費用:最高100万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 携行品損害:1旅行中最高30万円
- 救援者費用:保険期間中最高200万円
なお、国内旅行傷害保険も海外旅行傷害保険も、付帯条件が利用付帯となっています。
旅行代金や公共交通機関の運賃などをスカイトラベラーで支払うことで、付帯条件を満たしておかなければ補償は受けられませんので、その点だけは注意しておきましょう。
海外旅行時に24時間日本語で無料電話サポートが受けられる
海外旅行中にレストランを予約したいときや、トラブルに巻き込まれてしまったときは、現地の言葉が話せないと何かと不安ですよね。
しかしスカイトラベラーを所有していれば、24時間365日いつでも日本語でのサポートが受けられる、「グローバル・ホットライン」が利用できます。
世界中のほとんどの国で利用できる無料電話サポートなので、海外旅行時の心強いサービスといえるでしょう。
エクスペディアで割引が受けられるのも見逃せない
アメックスには、エクスペディアで割引が受けられるサービスもあります。
エクスペディアは世界中のホテルが予約できる宿泊予約サイトであり、ネット最安値が掲載されていることも多いので、そこからさらに割引を受けられるのは、旅行者にとっては見逃せないポイントですね。
海外・国内ホテルの宿泊料金は8%オフになりますし、海外・国内ツアー料金は3,750円オフで利用できます(ツアー料金の割引は諸税・手数料等抜きで15万円以上の場合のみ)。
エクスペディアのアメックス会員限定ページ経由で予約するだけで、割引の恩恵を受けられるという手軽さも、大きな魅力です。
- ご入会でもれなく3,000ポイント、毎年のカード継続毎に1,000ポイントをプレゼント
- ポイントの有効期限は無期限
- 対象航空会社の航空券や、対象旅行代理店の指定旅行商品のご購入で、ポイントが通常の3倍
年会費初年度 | 11,000円(税込) |
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年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.4% |
発行スピード | 1週間程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
アメックススカイトラベラーのデメリット
ここまで、スカイトラベラーの特徴や特典など、主にメリットに注目して説明してきましたが、スカイトラベラーにもデメリットがないわけではありません。
JALの航空券購入や年会費など、スカイトラベラーのデメリットになりえる点について、説明していきましょう。
JALの航空券を購入する際の手続きが多少煩雑
スカイトラベラーで貯めたポイントをJALマイルに交換するためには、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルを経由しなければならないことについて、先ほど少し触れました。
JALマイルに交換できるだけまだマシといわれればそうなのですが、ほかの航空会社のマイルに交換する場合と比べて、明らかに手続きが煩雑になるため、JALマイルに交換する機会が多い方にとってはその点がデメリットとなり得るでしょう。
英語での手続きが多いので英語が苦手な人にとっては苦痛でしょうし、クラスJやファーストクラスは予約できず、エコノミークラスのみの予約となります。
JALマイルへの交換を中心に検討している場合は、スカイトラベラー以外のクレジットカードを選んだほうがいいかもしれません。
年会費が高め
スカイトラベラーの年会費は11,000円(税込)であり、これはゴールドカード並の水準となっています。
年会費無料で持てるクレジットカードも多いなかで、ゴールドカードでもないのに年会費が11,000円(税込)も必要というのは、看過できないポイントです。
ただ人によっては、年会費に見合ったメリットがあるとも考えられるので、11,000円(税込)の年会費を支払うに値するかをよく検討したうえで選ぶ必要があるでしょう。
利用する航空会社が決まっている人には不向き
スカイトラベラーのセールスポイントは、さまざまなマイルに交換できて臨機応変な使い方ができることです。
そのため、ANAやJALしか利用せず交換するマイルも決まっている人にとっては、スカイトラベラーのセールスポイントはあまり魅力的に感じられないでしょう。
ANAやJALしか利用しないという人は、ANAカードやJALカードを利用したほうが効率よくマイルが貯められますので、そちらを利用するといいですね。
ほかのアメックス系カードとの比較
クレジットカードを発行する際には、さまざまなカードを比較検討することになると思いますが、スカイトラベラーに興味を持っている人は、ほかのアメックス系カードもチェックしていると思います。
そこで、スカイトラベラーとアメックスSPG、アメックス・グリーン、スカイトラベラー プレミアを比較してみましょう。
アメックスSPGとの比較
アメックスSPGは、世界最大のホテルグループである「マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」とアメックスが提携して発行しているクレジットカードです。
所有しているだけで、マリオットボンヴォイの上級会員である「ゴールドエリート」になることができ、毎年のカード継続毎に無料宿泊特典をプレゼントしてもらえるなど、旅行者にうれしい特典が満載です。
貯めたポイントも、「100円=1.25マイル」の高還元率でマイルに交換できるので、マイルを貯めたい人にもおすすめしやすいですね。
ただ、年会費が34,100円(税込)かかることや、スカイトラベラーのマイル還元率が最大で3.0%になることを考えると、「マイルを貯める」という点を中心に考えるのであれば、スカイトラベラーに軍配が上がるでしょう。
マイルもそれなりに貯めつつ旅行先でワンランク上の経験をしたいという人であれば、アメックスSPGの発行を検討してもいいかもしれませんね。
アメックス・グリーンとの比較
アメックス・グリーンはアメックスのプロパーカードであり、カードのランクとしては一般カードになります。
しかし非常に高いステータス性を有しており、有名レストランで優待特典を受けられたり、エンターテイメント関連の優待特典が充実していたりと、ゴールドカードと同等の扱いをされることも多い優秀なカードです。
年会費も13,200円(税込)と、スカイトラベラーと大きくは変わらないため、どちらを選ぶか悩んでしまうかもしれませんが、アメックスSPGとの比較同様、あくまでも「マイルを貯める」ということが主目的なのであれば、やはりスカイトラベラーを選ぶべきでしょう。
マイルを貯めることに特化しているスカイトラベラーと、オールラウンダーのアメックス・グリーンというイメージなので、カード発行の目的が異なれば、アメックス・グリーンを選ぶケースもあると思います。
スカイトラベラー プレミアとの比較
スカイトラベラー プレミアはその名のとおり、スカイトラベラーの上位ランクのカードです。
スカイトラベラーでは、対象航空会社で航空券を購入すると還元率が3.0%になりましたが、スカイトラベラー プレミアは同条件で還元率が5.0%に跳ね上がります。
また、「ご入会ボーナスポイント」「ファーストトラベル・ボーナスポイント」「継続ボーナスポイント」も、スカイトラベラーよりアップしています。
- ご入会ボーナスポイント:5,000ポイント
- ファーストトラベル・ボーナスポイント:10,000ポイント
- ご継続ボーナスポイント:5,000ポイント
こういった点も踏まえると、スカイトラベラーよりも圧倒的にマイルが貯めやすくなっているのがスカイトラベラー プレミアなので、海外に行く頻度や航空券を購入する頻度によっては、スカイトラベラー プレミアを選ぶのも十分ありでしょう。
ただ、年会費が38,500円(税込)かかるのがネックになる人も多いと思いますので、大半の人はスカイトラベラーで十分用が足りると思います。
それだけの年会費を支払っても十分元が取れそうな人は、スカイトラベラー プレミアを検討していただくといいでしょう。
アメックススカイトラベラーの審査難易度は?
スカイトラベラーはアメックスが発行するカードであり、アメックスはステータス性も高いので、審査が厳しいようなイメージもありますが、実際はそこまで厳しいというわけでもないようです。
その理由としては、アメックスは外資企業であり審査基準が独特だからということが考えられます。
日本のクレジットカード会社であれば、信用情報に異動情報が登録されているいわゆる「ブラック属性」の人に対しては、決してクレジットカードを発行しません。
しかしアメックスでは、たとえブラック属性の人であっても、それが過去の情報であり直近のクレヒスが良好であれば、クレジットカードを発行してくれる可能性があるのです。
また、アメックスでは限度額が常に変動するということも、アメックスの審査難易度に影響を与えていると思われます。
一般的なクレジットカードでは、カード発行時に決定された利用限度額を変更することはあまりないので、その利用限度額でカード発行しても大丈夫かを、審査できっちりチェックします。
しかしアメックスでは、カード利用者の利用状況などに応じて利用限度額を適宜変更させるため、クレジットカードそのものは発行されやすい傾向にあるのです。
- ご入会でもれなく3,000ポイント、毎年のカード継続毎に1,000ポイントをプレゼント
- ポイントの有効期限は無期限
- 対象航空会社の航空券や、対象旅行代理店の指定旅行商品のご購入で、ポイントが通常の3倍
年会費初年度 | 11,000円(税込) |
---|---|
年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.4% |
発行スピード | 1週間程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
アメックススカイトラベラーの解約方法
スカイトラベラーは、カードの裏面に記載されている「問い合わせ電話番号」に連絡して解約したい旨を伝えることで、カードの解約が可能です。
問い合わせデスクの営業時間は平日の9:00~17:00なので、必ず営業時間内に電話をかけるようにしましょう。
解約するタイミングによっては、当年度の年会費がほぼ支払い損になってしまう可能性もありますので、カードの更新タイミング直前あたりに解約申込みできるのが一番いいですね。
アメックススカイトラベラーまとめ
アメックスのスカイトラベラーは、貯めたポイントをさまざまな航空会社のマイルに交換でき、提携航空会社の航空券を購入する場合はマイル還元率が通常の3倍になるなど、クレジットカードでマイルを貯めたい人にとっては見逃せないカードです。
特に、普段から使う航空会社が決まっているわけではない人にとっては、非常におすすめなので、ぜひ検討していただくといいでしょう。
JALやANAなど、頻繁に利用する航空会社がどこか1社あるという場合は、そちらに特化したクレジットカードを選んだほうがいいですね。
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。