クレジットカードで外貨両替する方法は？海外キャッシング方法もわかりやすく解説

海外旅行や出張に向けて、クレジットカードで外貨両替がしたい方に向けてこの記事を書きました。両替用に多額の現金を持ち歩くのはリスクがあるので、カードを使えたら便利ですよね。

結論からいいますと、クレジットカードで外貨両替することはできますが、その前に知っておくべきことがあります。

この記事では、国内、海外それぞれでクレジットカードを使った外貨両替の方法を解説しています。海外での利用方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。

クレジットカードで外貨両替する方法は2つある

クレジットカードで外貨両替をする方法は2つあります。

国内、海外それぞれ、クレジットカードで外貨両替することが可能です。それぞれ利用できる場所や、特徴を確認しましょう。

日本で外貨両替

空港などにある外貨購入窓口では、クレジットカードで支払いができます。日本語ですべてやり取りができるため、安心できるのがメリットです。

ただし、外貨購入にはポイントが付かないカードが多いので、頭に入れておきましょう。

海外キャッシング

海外キャッシングなら、現地のATMでクレジットカードを差し込むだけで現金を手に入れられます。

使い方は日本でキャッシュカードから現金を引き出すのとほぼ同じなので、現地の言葉がわからなくても直感的に使いやすいのが特徴です。ほかにも海外キャッシングにはメリットがあるため、具体的に紹介していきますね。

クレジットカードで海外キャッシングする4つのメリット

クレジットカードを使って海外キャッシングすると、4つのメリットがあります。

多額の現金を持ち歩かなくていい

現地でキャッシングする場合、多額の現金を持ち歩く必要がありません。

アメリカやオーストラリアなど物価の高い国に行く場合、現地で使用する額は多くなりがちです。日本円にせよ、現地通貨にせよ、高額な現金を持ち歩くのは危険ですよね。

キャッシング前提で旅行する場合、現金を最小限にできるので安心です。

盗難・紛失で保障されることもある

現地で盗難にあってしまった場合、現金だと取り返す手段はありません。一方で、クレジットカードならば保障を受けられる可能性があります。

また、クレジットカードを止めてしまえば、不正利用される可能性もありません。リスクを下げたいと思っている方は、クレジットカードがぴったりです。

現地の通貨をATMで引き出せる

キャシングならば、ATMから簡単に現地通貨を引き出せます。ATMの数は両替所より多いため、資金調達に困りません。

とくに繁華街や人の多い地域ならばほぼATMはあるため、お金が必要なタイミングで手軽に現金を引き出せます。

両替よりレートがよいことが多い

海外キャッシングの場合、両替よりレートがよいことも多いです。

2020年2月、タイのチェンマイにてレートを比較したところ以下の結果になりました。

このように、キャッシングのほうがレートがよいことも多いです。

今回は34バーツ得することができました。現地でジュース2本買えたり、安めの屋台ならパッタイなどのご当地料理が食べられたりする値段です。

キャッシングの利息が気になる方は、すぐに返済すれば高額にはなりません。トータルでみて、キャッシングの方が安くすむでしょう。

海外キャッシングの3つのデメリット

次に、海外キャッシングをするデメリットも説明します。思っていたのと違うと後で焦らないように、こちらもぜひ確認してくださいね。

クレジットカードによって使えない場合がある

事前に海外キャッシング枠を付けていないと、使うことができません。

カード会社の個人ページから金額を確認できるので、ぜひ渡航前に確認してください。枠がない場合は申込みできますが、審査が必要なので早めに手続きするのがおすすめです。

手数料がかかる

キャッシングをすると、返済するまで手数料がかかります。年利で手数料が決まるため、返済が遅くなるほど値段が上がるので注意しましょう。

帰国してすぐに繰り上げ返済すれば、その分手数料を抑えることができます。

上限金額が決まっている

キャッシングは、上限金額が決まっています。

気づけば使いすぎていて、カード払いもキャッシングもできないという状態にならないように気をつけてくださいね。

クレジットカードでキャッシングするステップを解説

それでは、海外でクレジットカードを使ってキャッシングする手順を紹介します。事前準備から返済までの流れを説明しているので、これでしっかり対応できるはずですよ。

Step1 キャッシングできるカードを用意する

まずは日本にいるうちに、海外キャッシングに対応しているクレジットカードを用意しましょう。

このとき、上限金額も確認するとよいですね。もし枠がついていなかったり、額が足りなかったりするようならば渡航前に増額しておきましょう。

Step2 現地のATMにクレジットカードを入れる

現地についたらATMから現金を引き出します。VISA、Mastercardなどカード会社のマークが書いてあるATMならばどこでもキャッシングが可能です。

日本のATMと同様にクレジットカードを挿入し、暗証番号を入力します。その後引き出したい金額を入力すれば、すぐに現地通貨を引き出せます。

暗証番号がわからないと引き出すことができません。普段使っていないカードを持っていく場合は、旅行前に暗証番号を確認しておきましょう。

このように、海外キャッシングは簡単にできます。ただし、利用には2つ注意点があるので、事前に把握しておきましょう。

注意点1 夜間の利用は避ける

可能な限り、昼のうちに利用するようにしましょう。

暗いところで現金を引き出したタイミングを見計らって、ひったくりされたという被害が出ています。人目の多いところを選んだほうが安全です。

注意点2 カードの吸い込み対策をする

ATMにカードを吸い込まれるというトラブルも発生しています。

海外のATMは、現金がでてきた後に一定時間たつとカードが吸い込まれる仕組みになっています。そのため、現金を引き出したときは先にカードを抜くようにしてください。

不安が残る人は、銀行などの職員がいるところで利用するのがおすすめです。万が一吸い込まれてしまっても、すぐに対応してもらえます。

Step3 キャッシング額を返済する

日本に帰ってきたら、海外キャッシングで利用した分を返済しましょう。クレジットカードで通常利用したのと同様に引き落とされるので、とくに手続きは必要ありません。

ただし、利息を抑えたい方は繰り上げ返済してもよいでしょう。カード会社に電話すれば引き落とし日より早く支払いができるので、その分利息を下げられます。

クレジットカード以外で日本での外貨両替の方法を3つ紹介

日本で外貨を手に入れる方法は、空港での両替だけではありません。ここでは、クレジットカードでの両替には気が引けている方に向けて、空港以外での日本で両替できる方法を紹介します。

それぞれの詳細やメリットを紹介していきます。

銀行で両替する

外貨両替専門の窓口がある銀行であれば、両替可能です。信頼性が高く、安心して取引ができるところが最大のメリットでしょう。

ただし、混んでいる場合は待ち時間が読めないので注意が必要です。平日仕事をしている方は15時に閉まる銀行が多いので使いにくいかもしれません。

金券ショップを使う

国内で比較的によいレートで両替できるのが金券ショップです。営業時間が長めで休日も開けているところが多いので、働いている方でも使いやすいでしょう。

銀行より取り扱っている外貨の種類が少ないので、渡航国によっては利用できないのがデメリットです。また、ヨレヨレの紙幣を渡される可能性もあるので、気になる方は利用を控えたほうがよいかもしれません。

外貨宅配サービスを使う

自宅や会社から申し込みができ、自宅に外貨を届けてくれるのが外貨宅配サービスです。24時間いつでも申し込みができるので、忙しい方でも利用しやすいでしょう。

配送料が無料のところも多く、外貨専門のサービスで安全性が高いところも魅力です。ただし、郵送のため直前の申し込みでは受け取れないのが注意点です。余裕をもって申込みをするようにしてくださいね。

クレジットカードの外貨両替まとめ

日本国内・海外ともに、クレジットカードで外貨両替をすることはできます。

とくに海外でのキャッシングならば、高額の現金を持ち歩かないため安全で、レートがよいことも多いため非常に便利です。カードをATMに入れればすぐに現金を引き出すことができるため、ぜひ利用してみてくださいね。

執筆者

原 千明

早稲田大学創造理工学研究科の修士課程にて経営工学の知見を深めたあと、メーカーでの技術職を経験。その後、フリーライターに転身して独立。金融・ビジネス・転職系を中心に幅広い分野で執筆。編集・ディレクター業もしています。マネ会ではライターとして、クレジットカードの記事を担当。難しい特典や仕組みを、噛み砕いてわかりやすくお届けするのが得意です。海外フリーランスとして一年の半分以上を国外で過ごしているため、「エポスカード」の海外旅行保険がかかせません。

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