いつのまに!忘れていても貯蓄できる「積立式定期預金」おすすめ活用術をご紹介。

いつのまに!忘れていても貯蓄できる「積立式定期預金」おすすめ活用術をご紹介。

あなたは、金融機関が販売している「積立式定期預金」という商品をご存知でしょうか?

お給料が入っても、次の給料日までにほとんど使ってしまった、なんて経験はありますよね。
急にまとまったお金が必要になった時、定期預金をわざわざ崩さなければならない時もあると思います。
そんな時におすすめなのが、コツコツ積み立てをしていく「積立式定期預金」です。

では、この商品のメリットやデメリットはもちろん、おすすめの使い方をご紹介していきます。是非ご覧ください!

金融機関で開設できる口座には、どんなものがある?

金融機関が取り扱っている「預金」に関わる商品は、以下のように様々なものがあります。あなたはいくつご存知でしょうか?

◆当座預金
◆普通預金
◆定期預金
◆通知預金
◆納税準備預金
◆定期積金
◆財形預金

お給料などの収入や、公共料金などの引き落としは、全て普通預金にて行われています。
また、まとまったお金や使わない分のお金は、定期預金にて据え置きされています。
法人が、決済手段の1つとして小切手や手形を発行するのは、当座預金からになります。
納税準備預金は、税金を納めることを目的とした預金商品になります。

と、1つ1つ紹介していってもキリがないほど、預金商品は数多く存在します。その中で、定期預金には以下のような種類があります。

◆スーパー定期
◆大口定期預金
◆期日指定定期預金
◆積立式定期預金

スーパー定期とは、最も一般的な定期預金です。
「通帳」と「証書」の2種類を作成することができます。
証書の場合は、口座開設時に元金を一括して預け入れ、満期が来るまでそのままにしておくものです。
紙ベースの1枚となっているので、場所をとりません。

通帳の場合は、口座開設時に元金を預け入れた後、別の日にも同じ定期預金に預け入れをすることができます。
ただし、預入日は異なるので、満期日も別々となります。

大口定期預金とは、1,000万円以上の金額で預け入れをした時に、通常のスーパー定期よりも高い金利が付く預金です。
これは、個人でも法人でも開設することができます。

期日指定定期預金とは、満期日を自由に指定することができる預金です。
通常、スーパー定期などは、金融機関が定める期間で満期日を選択します。
指定できる期間は、1ヶ月、3ヶ月、1年、3年などがあります。

期日指定定期預金の場合は、一定の据え置き期間を過ぎれば、いつでも満期日が自分で決められます。
支払期日が決まっているものなどに備えて、定期預金として置いておくことがおすすめです。

そして、四つ目に積立式定期預金があります。

「積立式定期預金」ってご存知ですか?

「積立式定期預金」とは、毎月設定した日に、設定した金額を、普通預金から積立式定期預金へ振り替えてくれる、金融機関の商品の1つです。

また、積立式定期預金は、個人でも法人でも口座開設することができる、積み立て用の定期預金となっています。
預け入れをする度に積立明細が増えていくので、通帳式となっています。

この商品を取り扱っているのは、銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫など、日本に存在する多くの金融機関です。
最低預入金額、預入金額の単位、預入期間、適用利率などは、金融機関によって様々となっています。

積立式定期預金を含めた定期預金が持つリスクは、以下の1つだけとなっています。

◆信用リスク

為替リスクや価格変動リスク、カントリーリスクなどをご存知でしょうか?
日本と外国の為替変動によって生じるリスクや、市場の動向に左右されることによって生じるリスク、外国に投資した場合であれば、国の政治経済に左右されるリスクなどがあります。

信用リスクとは、元本割れ、金利の支払いがされないなどのリスクのことをいいます。
積立式定期預金の場合は、金融機関が倒産をした時に、元本が減る危険と、利息が支払われない危険があるということになります。
逆に言えば、預けている金融機関が倒産をしない限り、元本保証がされるということですね。

通常の定期預金は、一括して元金を預け入れ、満期までそのままにしておくことで利息が付きます。
一方、積立式定期預金は、積み立てながら満期を迎えます。
利息が付くタイミングは金融機関によって異なりますが、預入明細(預けた日)ごとに付くものと、一定期間でまとめて付くものがあります。

どんな風に積み立てていく?

積立式定期預金を開設するにはまず、金融機関の窓口にて、新規口座開設申込書を記入し提出します。
名前や住所、生年月日などの基本的な個人情報と、積み立て方法を記入する箇所があります。

積み立て方法は、以下の2パターンとなっています。

◆普通預金からの口座振替
◆窓口・ATMから、自分で預け入れ

新規口座開設時には、口座振替をする普通預金の口座番号を記入します。
つまり基本的には、同じ金融機関の普通預金から口座振替をすることになります。

他にも、積み立てる月と日付を記入します。
毎月でも良いですし、2ヶ月単位などでもOKです。
特別月として1年の間に特別に違う金額で積み立てをする日を設定することもできます。
ボーナスの入る日などを設定しておくと良いですね。

また、「今月は○○円余ったから積立式定期預金へ」という具合に、自分で好きなだけ預け入れを行うこともできます。

積立式定期預金は、他の定期預金を担保とし、普通預金の貸付契約を結ぶことができます。
つまり、普通預金を「マイナス」にすることができるのです。
積立日に普通預金口座の残高が足りない時、積み立てはストップされます。
しかし、他に定期預金などの担保がある方は、普通預金を「マイナス」にしてでも積み立てをすることができます。

メリット・デメリットは?

では、積立式定期預金を開設することのメリット・デメリットをご紹介していきます。

【メリット】
・口座から口座へ自動的に振り替えてくれる。
・窓口orネット上で、預入明細ごとに引き出しをすることができる。
・解約しない限り、積み立て終了となる日がこない。
・積立額や積立日などを、後日変更することができる。
・積み立てを止めることができる。

積立式定期預金は、あらかじめ設定した日付になった時、自動的に普通預金から振替をしてくれます。
勤務先が金融機関と契約を結ぶことで、給与天引きができる財形預金のように、知らないうちに預金が貯まっていく仕組みです。

コツコツと貯蓄をしておきたい時、毎月いくらかのお金を別口座へ移すのは手間がかかると思いませんか?
忘れてしまったり、後で面倒になって結局やめたりするかもしれません。
貯蓄したい分を自動的に振り替えてくれるという仕組みは、振込みを忘れていた時や、手続きをする時間がない時でも、貯蓄をすることができるので便利です。

積立式定期預金に貯めたお金は、お金が必要となった時、預入明細ごとに引き出しをすることができます。
例えば毎月25日、30,000円ずつ積み立てをしている場合、30,000円単位で引き出しをすることができるということです。

積立式定期預金は、キャッシュカードを発行できる預金ではないので、ATMでは引き出せません。
通帳を作った金融機関の窓口や、その金融機関が運営しているネット取引から引き出しの手続きができます。
窓口からは現金で受け取ることができますが、ネット取引を利用するのであれば普通預金へ振り替える形となりますので、注意が必要です。

積立式定期預金は、定期預金のように、一旦全て解約をする必要はありません。
引き出しを行っても通帳自体を解約しない限り、半永久的に積み立てが自動で行われるのです。
つまり、新たに積み立てをしたい時は、再度新規口座開設の手続きをしなくても良いということです。

口座開設時に設定した積み立て年月日、積立額などは、後日いつでも「変更」することができます。
その変更手続きは、金融機関の窓口でのみとなります。
例えば、開設当初に設定した金額が多く、積み立てが家計的に苦しくなってきた時に積立額の変更ができます。
反対に、毎月の積み立てに、もっと余裕が出てきた時も積立額の変更ができます。

また、今までの会社を辞め、お給料日が変わった時などに対して、積み立て日を変更することもできます。
更に、毎月の積み立てが困難になった時は、口座の解約をするのではなく、「積立停止」の手続きを行うことができます。

解約をしてしまうと、通帳に入っている分の金額は、別の定期預金や普通預金へ預けるか、現金で受け取らなければなりません。
しかし、「積立停止」を行うことで、通帳の中にあるお金はそのまま定期預金として据え置くことができます。

また、再度積み立てをしたい場合は、「積立停止の解除」を行うことで再開することができます。この手続きも、「変更」と同じく、金融機関の窓口での手続きとなります。

【デメリット】
・利息は多くない。
・ATMで引き出せない。
・窓口へ行かないと口座開設できない。

積立式定期預金のデメリットは、上記のようなものがあります。
積立式定期預金に適用されている金利は、各金融機関によって異なりますが、主に定期預金と似たような金利となっています。
金融機関が募集・販売をしている、国債や投資信託、保険商品などよりも、預け入れた分の「見返り」が少ないものとなっています。
ローリスク・ローリターンの商品であるということですね。

急にお金が必要になった時、または目標額に達して引き出しをしたい時は、窓口やネット取引で手続きを行うことになります。
つまり、簡単にお金を引き出すことはできないということになります。
確実に貯蓄をしていくため、簡単に引き出せないことは良いことなのですが、実際に必要になったときにも窓口へ行かなければならないので、どうしても手続きをする時間を作らなければなりません。

「引き出し」、「解約」と同じく、始めの取引開始である新規口座開設時も、金融機関の窓口へ行く必要があります。
金融機関が営業をしているのは、土日祝日を除いた平日の、午前9時から午後3時までとなっています。
つまり、日本の市場が動いている時と同じ時間帯になります。
この営業時間内に、育児やお仕事などで窓口へ行けない方は、自分で積立式定期預金の手続きをすることができないということになってしまいます。

以上、様々なメリット・デメリットをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
お金が自動的に積み立てられていき、ATMで簡単に引き出すことができませんので、貯蓄が苦手な方におすすめな商品となっています。

オススメの使い方はコレ!

積立式定期預金を開設したいと思った方へ、オススメの使い方をご紹介していきます。是非ご参考にしてみてくださいね。

◆必ず訪れる出費に備える。
◆欲しい物のために貯める。
◆貯蓄が苦手な方におすすめ
◆給料日など収入のある日に設定する。

1年間の中で必ず支払わなければならないお金がありますよね。税金の納付、保険料の払込み、自動車の車検の支払いなどがあります。金額は定かではないかもしれませんが、逆算をして、必要な分のお金が貯まるように設定しておきましょう。

例えば、保険料を年払い契約としている場合。保険料額が120,000円ならば、月10,000円ずつの積み立てで12ヶ月後に目標額が溜まります。

また、あなたが今欲しい物は何でしょうか?または大きなお買い物をする予定はありませんか?ブランド物の高額なバッグや財布など、少しお金を貯めないと手に入らない物。マイホーム購入や海外旅行、新車の購入など、お金を確実に貯めていかないと手に入らない物。

「目的」が定まっていると、それに備えて「目標額」も明らかになってきますよね。そこで活用していただきたいのが、積立式定期預金です。

貯蓄が困難になるような金額に設定することはオススメできません。毎月の積み立てによって、生活費や万が一の時の医療費などに余裕が無くなってしまうからです。結局、積み立てを停止してしまったり、口座を解約してしまったりする可能性があります。

普通預金へもらったお給料などを入れっぱなしにしておくと、ついつい使ってしまう方にもオススメです。お給料が入ってから、口座引き落としになる分(保険料・携帯代金など)と、生活費などを差し引くと、余らせたい金額が判明するのではないでしょうか。

積み立ての目的や目標がない方、すぐに使えるようなお金を準備しておきたいと、何かしらの貯蓄をしたい方は、「余るお金」を積立式定期預金へ移すことがオススメです。引き落としのタイミングとしては、お給料日など「収入のある日」です。

お給料日に余分な分のお金が別口座へ移動すれば、貯蓄に関して次のお給料日まで何も考えずに済みます。普通預金口座に残ったお金で生活していくだけで、いつの間にかお金が溜まっていますよ。

まとめ

・積立式定期預金は、近い将来の出費に備えてコツコツ積み立てていくことができる。
・ローリスク・ローリターンだが、確実にお金を貯めることができる。
・商品内容は様々。収入の入金先である金融機関での口座開設がオススメ。

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