クレジットカードが不正利用されたら警察に連絡するべき?届出の種類についても解説
クレジットカードが不正利用されたときには、すぐにカード会社と警察に連絡しましょう。そうすれば、ほとんどのケースで紛失・盗難保険が適用。おおごとにはなりません。
ただ、このとき警察に届け出る書類にはいくつかの種類があります。この記事では、不正利用のケースに応じて届け出る書類を解説。その後の警察の対応についてもまとめています。
のちに警察の対応に対して不満が残ることのないよう、この記事でクレジットカードの不正利用時にしなくてはいけないことや、常識を知っておきましょう。
クレジットカードが不正利用されたら警察とカード会社に連絡すること
クレジットカードの不正利用が発覚したら、まずはカード会社に連絡を入れ、カードを利用停止にしてもらい、次の対応を仰ぎましょう。一般的には、つづいて警察に連絡するよう勧められるはずです。
警察では、盗難届、もしくは紛失届を提出することになります。このとき警察から渡される受理番号を控えたら、あらためてカード会社へと連絡を入れてください。
カード会社へ受理番号を伝えることで、クレジットカードの再発行と紛失・盗難保険の手続きが進められます。
警察に連絡しないと紛失・盗難保険は適用されない
警察に連絡しなかった場合、紛失・盗難保険が適用されないことがあります。
クレジットカード会社に届出の受理番号を伝えなかったり、届出を出したことを伝えていなかった場合でも同様です。基本的に紛失・盗難保険は警察に不正利用の届出を出さないと適用されない、と考えておきましょう。
犯人逮捕は困難!?クレジットカードの不正利用における警察の対応
ネットショッピングなどネットを介しての不正利用では、犯人の特定は難しく、解決につながることは少ないのが実情です。
そのため、盗難届や紛失届はスムーズに受理してもらえますが、被害届に関しては受理が難しく、少なくとも交番ではほぼ確実に断られると思っておきましょう。
それでも被害届を出したい場合には、必ずカード名義人が警察署でおこなってください。
クレジットカードの不正利用で犯人を逮捕できるケース
ネットを介してではなく店頭での不正利用であれば、防犯カメラの映像から犯人を特定できる場合もあります。
ただ、現代では店頭で不正利用されるケースはかなり少ないため、被害届を提出し、なおかつ損害賠償金を請求することは、やはり難しいと考えておきましょう。
警察にはどんな届出を出すのか?盗難届、紛失届、被害届、告訴状の違い
クレジットカードが不正利用された場合、警察に提出する届け出の種類は以下の4つが考えられます。
- 盗難届…盗まれた事実を通達する書類
- 紛失届…紛失した事実を通達する書類
- 被害届…被害を通達し、捜査を開始してもらうための書類
- 告訴状…被害を通達し、犯人の処罰を求める書類
このうち、クレジットカードが不正利用されたときに一般的に提出するのは、盗難届か紛失届です。
車上荒らしやひったくりなど、盗まれたことが明らかな場合には盗難届を提出しましょう。一方、うっかりATMにクレジットカードを忘れてしまって、あとから取りに戻ったらなくなっていたなど、盗まれたかが定かでない場合には紛失届を提出します。
そして、「捜査によって犯人を特定してほしい」という希望があれば、被害届。「捜査によって犯人を特定したうえで処罰を与えてほしい」という希望があれば、告訴状を提出することになります。
しかし、先にもお話したとおり、クレジットカードの不正利用において被害届が受理されることは少ないです。また、被害届よりも重大な扱いとなる告訴状に関しては、さらに受理される可能性が低いでしょう。
クレジットカードの紛失・盗難保険を受ける条件
クレジットカードの紛失・盗難保険を受ける条件は、主に以下の3つです。
- 紛失届、もしくは盗難届の受理番号を正しく申告すること
- 名義人が届け出を出していること
- 被害にあってから60日以内の申告であること
なかでも重要なのは、紛失・盗難保険の適用期間内の申告です。
紛失・盗難保険の適用期間はカード会社ごとにやや異なりますが、多くは届け出日からさかのぼって60日間。それよりも以前の被害ですと補償を受けられないため、気をつけてください。
とくに日ごろから使用していないクレジットカードの不正利用には、すぐに気づきにくいものです。1ヶ月に1度はすべてのクレジットカードの利用明細書を確認するクセをつけましょう。
クレジットカードの不正利用と警察の対応まとめ
クレジットカードの不正利用が発覚したときには、すぐにカード会社と警察に連絡を入れ、被害の補償を申請しましょう。
不正利用した犯人が捕まることは少ないため、被害届や告訴状が受理されることは少ないもの。しかし、犯人が捕まる捕まらないに関係なく、紛失・盗難保険の適用条件さえ満たしていれば、被害額はカード会社から補償されます。
泣き寝入りすることのないよう、早めの対処を心がけましょう。
Web系コンテンツで小説・ライトノベル・漫画原作を連載している作家兼編集者。双葉社より書籍&電子書籍も発売中。金融関係はもちろんのことエンタメ系から商品紹介まで様々なメディアの編集者&ライターを経験。 ゲーム・アイドル・ガジェット・動物・アート・自転車・旅行などが大好き。過去には自転車で日本一周したこともある。 クレジットカードはエポスゴールドカードと楽天カードを保有。楽天マニアのため楽天ペイ・楽天Edy・楽天銀行を使いこなしており、できれば楽天カードと添い遂げたいと願っている。