クレジットカードの盗難における対処法|各カード会社の連絡先と盗難保険の詳細も紹介

クレジットカードの盗難における対処法|各カード会社の連絡先と盗難保険の詳細も紹介

クレジットカードの盗難被害にあっても慌てることはありません。クレジットカードには盗難・紛失被害を補填してくれる盗難保険というものが付帯されています。

基本的に盗難に気づいた時点で、すぐにカード会社に連絡すれば大きな問題にはなりません。クレジットカードの盗難は、現金を盗まれるよりも安全なのです。

しかし、なかには盗難保険が適用されないケースもあります。そこでこの記事では、盗難保険が適用されるケースと適用されないケースを紹介。さらには、盗難被害にあったときの正しい対処手順と、盗難被害にあった際の各クレジットカード会社の連絡先を紹介します。

「自分のケースは盗難保険を使える?」「盗難されたんだけどどうしたらいいの?」と困っている方は、ぜひ参考にしてください。

クレジットカードの盗難保険により補償を受けられるケース

クレジットカードの盗難保険が適用され、損害額を補償してもらえるケースは下記のとおりです。

盗難保険の主な適用例
  • クレジットカードが盗まれた場合
  • お店側のミスや悪用された場合
  • カード情報の漏洩や抜き取られた場合

盗難保険が適用されるケースは、クレジットカードそのものを盗難された場合に限りません。所定の保険申請手続きをすれば、ほぼすべてのケースで盗難保険が適用されます。

あなたのケースにおいて盗難保険が適用されるのかを照らし合わせるため、詳細をチェックしていきましょう。

①クレジットカードが盗まれた場合

クレジットカードそのものが盗難された場合とは、たとえば下記のようなケースです。

盗難保険の適用ケース例
  • 財布を落としたらクレジットカードを抜き取られた
  • 財布ごとクレジットカードをスリやひったくりに盗まれた
  • 自宅に泥棒が入り、クレジットカードが盗まれた
  • 貴重品ボックスからクレジットカードの入った財布が盗まれた
  • 同僚や友人にクレジットカードを抜き取られた

このようにクレジットカードそのものを盗難された場合には、盗難保険の対象となります。

②お店側のミスや悪用された場合

お店側のミスや悪用された場合とは、たとえば下記のようなケースです。

盗難保険の適用ケース例
  • お店の人がうっかり二重決済していた
  • お店の人が故意に二重決済など悪用した

たとえクレジットカードの持ち主が意識的にカードを渡していたとしても、お店側のミスや悪用により損害を受けた場合には、盗難保険の対象となります。

③カード情報の漏洩や抜き取られた場合

カード情報の漏洩や、情報を抜き取られた場合とは、たとえば下記のようなケースです。

盗難保険の適用ケース例
  • インターネットやATMなどでスキミング被害にあった
  • インターネットでフィッシング詐欺にあった
  • カード情報が漏洩し、不正利用された

このようにクレジットカードそのものでなく、カード内部の情報を盗まれた場合にも盗難保険の対象となります。

クレジットカードの盗難保険が適用されないケース

残念ながらクレジットカードの盗難保険が適用されないケースは下記のとおりです。

盗難保険の主な不適用例
  • 同時に暗証番号も漏洩していた場合
  • 盗難保険の申請が遅かった場合
  • 家族兄弟による盗難&不正利用だった場合
  • そのほか所有者の落ち度によるものと判断された場合

こちらもあなたのケースと照らし合わせながら、詳細をチェックしていきましょう。

①同時に暗証番号も漏洩していた場合

そもそも暗証番号(決済時に利用する4桁の番号)は、「カード保有者のみしか知り得ない番号である」という前提があります。そのため、盗難後の決済において暗証番号の入力が確認されると、盗難保険が適用されない可能性は高いです。

このようなケースに該当しないためにも、家族を含め暗証番号は誰にも教えないようにしましょう。また、暗証番号を記載したメモを財布に入れておくなど、クレジットカードと一緒に保存するのも危険です。

自分以外は知り得ないように、暗証番号は徹底して管理しましょう。

②盗難保険の申請が遅かった場合

盗難保険の多くは、届け出た日からさかのぼり、60日間の損害を補償する保険です。つまり、補償期間を過ぎてしまった場合には、盗難保険が適用されません。

カード会社によっては半年から1年と長い補償期間を設けていることもありますが、盗難が発覚したらすぐに盗難保険を申請するのが一番です。

また、普段から使用しているクレジットカードであれば、盗難や不正利用にも気づきやすいでしょう。反面、ほぼ使用していないクレジットカードほど危険ともいえます。

対策として、毎月1度は全保有カードの明細書を確認するほか、利用状況の通知サービスは積極的に利用しましょう。まったく使う予定のないクレジットカードであれば、解約も検討してみてください。

③家族兄弟による盗難&不正利用だった場合

同僚や友人とは違い、家族のほか同居人によるクレジットカードの盗難や不正利用には、盗難保険が適用されません。

たとえば、「家族が勝手に自分のクレジットカードを使っていた」というケースもですし、「家族へクレジットカードを貸していたときに盗難にあった」というケースも盗難保険の適用外です。

そもそもとして、たとえ家族であっても本人以外がクレジットカードを使うことは規約違反。規約違反を犯したうえでの盗難や不正利用に関しては、補償してもらえないのです。

④そのほか所有者の落ち度によるものと判断された場合

クレジットカードの盗難にあっても、所有者に落ち度があると判断されやすいのは下記のようなケースです。

落ち度ありと判断される例
  • クレジットカードの裏面にサインがない
  • 暗証番号が生年月日、電話番号、自宅の番地など予想しやすい
  • カード情報を記したメモを盗まれた

こちらのよくある例はどれもすぐに対策できるものばかりですので、徹底しましょう。

なお、クレジットカード裏面のサインについては、一度書いたものが消えてしまっている場合にも、所有者の落ち度と判断されます。必ず油性ペンでサインしてください。

クレジットカードの盗難被害にあったときの対処手順

クレジットカードが盗難されたとしても、すぐに行動を起こせば、不正利用を防げる可能性は高いです。盗難されたと気づいた時点で、すぐに下記の手順で対処しましょう。

盗難時の対処手順
  1. カード会社へ連絡を入れる
  2. 警察に紛失・盗難届けを提出する
  3. カード会社に盗難保険申請のための手続きをする
  4. カード再発行後、さまざまな支払い先の変更をおこなう

手順の詳細は以下を確認してください。

①カード会社へ連絡を入れる

クレジットカードの盗難時、はじめにおこなうことはカード会社への連絡です。電話で連絡を入れ、クレジットカードの停止、再発行、さらには盗難保険の申請をおこないましょう。

これらの手続きは、必ずクレジットカードの契約者本人が連絡、申請をおこなってください。

各クレジットカード会社の盗難に関するコールセンター

主な各クレジットカード会社の盗難に関するコールセンターは、下記のとおりです。

盗難に関するコールセンターは24時間365日つながりますので、早朝でも深夜でも盗難に気づいた時点で連絡しましょう。

各カード会社の盗難に関するコールセンター
アメリカン・エキスプレス ・0120-020120
・03-3220-6100
Mastercard ・00531-11-3886
ダイナースクラブカード ・0120-074-024
JCB ・0120-794-082
三井住友カード ・0120-919-456
楽天カード ・0120-86-6910
・092-474-9256
三菱UFJニコス ・0120-159-674
UCカード ・03-6688-7669(東京)
・06-7709-8500(大阪)
セディナ/OMCカード ・03-5638-3511(東京)
・06-6339-4082(大阪)
イオンカード ・0570-079-110
ライフカード ・0120-225331
ジャックスカード ・0120-996-211
オリコカード ・0120-828-013(携帯電話以外から)
・0570-080-848(携帯電話から)
クレディセゾン ・0120-107-242
・0570-064-107

表に記載のないクレジットカードについては、公式サイトにてご確認ください。

②警察に紛失・盗難届けを提出する

カード会社へ連絡を入れたら、すぐに110番にも連絡を入れましょう。とくにスリやひったくりなどその場で盗難に気づいたケースであれば、事件現場で連絡をしてください。

110番に連絡したのち、その場、もしくは最寄りの警察署や交番にて紛失・盗難届けを提出することになります。紛失・盗難届けの記入も含め、手続きにかかる時間はおおよそ15分。そこまで時間はかかりません。

紛失・盗難届けの記入内容は下記のとおりです。

紛失・盗難届けの記載内容
  • 名前、年齢、住所、電話番号
  • 盗難にあった日時
  • 盗難された場所
  • 盗難されたときの状況

各都道府県で用意されている電子申請サービスでも、紛失・盗難届けは提出できます。

ただ、電子申請サービスを利用するためには、電子証明書の取得やアプリのインストールをおこなうなど、やや難解。電子申請サービスの利用経験があり、すでに設定が済んでいる場合を除き、110番をおすすめします。

③カード会社に盗難保険の手続きをする

数日後、カード会社から自宅へと盗難保険の申請書類が郵送されます。届いた書類に必要事項を記入し、返送することで盗難保険の申請手続きは完了です。

なお、盗難保険の申請書類には、受理番号の記入欄があります。これは紛失・盗難届けを出した際に、警察から受け取る書類に記載された番号です。

④カード再発行後、さまざまな支払い先の変更をおこなう

クレジットカードの再発行にかかる期間はカードによって異なります。しかし、再審査がおこなわれることもあり、一般的には1~2週間ほどかかるでしょう。

再発行されたクレジットカードは当然ながら、カード番号もセキュリティコードも以前のカードとは異なります。盗難されたクレジットカードを公共料金や電話代、ジムやサービスの月会費などの支払い先に登録している場合には、すべて再発行されたカードに変更してください。

クレジットカードの盗難保険まとめ

クレジットカードが盗難にあったとしても、ほとんどのケースで盗難保険は適用されます。「盗まれた!」と焦る前に、まずはカード会社と警察に連絡を入れましょう。

また、盗難保険が適用されない原因の多くは、暗証番号が分かりやすいやカードにサインをしていないなど、小さなミスにあります。万が一、盗難保険が適用されなかった場合には、今すぐ今後のための対策を心がけましょう。

ライター歴8年、編集歴3年。クレジットカードやローンなど金融関係を筆頭に、エンタメや美容などさまざまなジャンルで活動中。クレジットカードは、メインカードとして楽天カードを保有。そのほかに普段の買い出し用にイオンゴールドカードや、家電量販店用に100満ボルトカードなどサブカードも複数保有。普段の買いものはほぼすべてクレジットカードにし、貯まったポイントを本やゲームなど趣味に使うのがルーティンとなっている。

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