クレジットカードの番号が変更される5つの状況と変更後にすべきことを徹底解説
クレジットカードの番号は変更することができ、状況によってはカード番号の変更を余儀なくされることがあります。
とくに、不正利用の可能性があるカードは番号を変えたほうが安心です。また、カードが新しいものに再発行される場合は、自動的にカード番号が変わることも多いでしょう。
本記事ではクレジットカードの番号が変わるケースや、番号変更時の注意点などを紹介します。
クレジットカードの番号変更がされる状況
クレジットカードの番号は、自分が希望していなくても変わることがあります。それは主に次のような状況のときです。
- カードの紛失・盗難
- 個人情報の流出が疑われるとき
- カード会社都合で再発行されたとき
- 上位グレードのカードに切り替わったとき
- ICチップ搭載カードに切り替えたとき
クレジットカードの番号は、数字が気に入らないなどの個人的理由で変えることも可能です。ただし、手数料を取られるのが一般的であり、カード会社によっては変更できないこともあります。
そのため、番号が変わる状況としては、上記5つの理由が多いです。ここからは、それぞれの状況について詳しくご紹介しましょう。
カードの紛失・盗難
カードを紛失したり、盗まれたりした際には、カード番号が変更されます。
カード会社は、紛失・盗難の連絡が入るとすぐにカードが利用できないよう停止手続きを取り、新しい番号が記載されたカードを発行します。以前のカード番号は無効となり、同じ番号を再発行することは絶対にできません。
一般的に、カードが盗難に遭った際には盗難補償が適用され、新しいカードの発行手数料はかかりません。
ただ、紛失の場合は自己管理ができていないとみなされるため、新しいカードを発行する際には手数料がかかることが多いでしょう。
個人情報の流出が疑われるとき
カードを使った記憶がないものに購入履歴があるなど、個人情報の流出が疑われる場合は、カード番号が変更されます。
また、詐欺被害に遭い、その際にクレジットカードの情報を相手に渡してしまったというケースも、個人情報が流出したことになるでしょう。このようなケースは直ちにカード会社へ連絡し、新たなカード番号を発行してもらう必要があります。
また、これらのケースも盗難と同じく、多くの場合は盗難補償が適応されます。そのため、新しいカードを発行しても、基本的に手数料はかからないことが多いです。
カード会社都合で再発行されたとき
カード会社の都合でクレジットカードが再発行されたときも、番号は変わることが多いです。
クレジットカードは、カードの商品名が変わったり、新たなカードとして生まれ変わったりすることもあります。その場合、既存のクレジットカード情報は破棄され、新たな番号のクレジットカードが届きます。
一般的に、クレジットカードの番号が変わると、各引き落とし先を新しい番号に登録しなおす必要も出てきます。
しかし、このようにカード会社の都合で番号が変わるケースであれば、カード番号情報は自動更新されるため、利用者における各変更手続きは不要になることが多いでしょう。
上位グレードのカードに切り替わったとき
スタンダードカードからゴールドカードなど、クレジットカードのグレードが上がると、番号も変わることがあります。
上位グレードのカードに切り替えると、特典は上がるものの、クレジットカードの番号が変わるのが一般的です。これにより、各引き落とし先のクレジットカード番号を、新しいものに変更する必要が出てきます。
ただし、カード会社によっては、番号そのままで上位グレードのクレジットカードに切り替わることも。もし上位カードへのインビテーションが届いたら、番号変更するのかどうか確認しましょう。
ICチップ搭載カードに切り替えたとき
クレジットカードをICカードに切り替えると、新しいカード番号になることが多いです。
ICカードは集積回路チップが埋め込まれたカードであり、従来の磁気テープに情報を記憶させていたカードよりも、セキュリティ機能が優れています。
そのため、カードによっては自動的にICカードに切り替わることも多く、この場合はカード会社の都合で番号変更がおこなわれることになります。
ただ、ICカードに切り替えても番号変更をしないカード会社もあります。ICチップカードの番号変更については、持っているカード会社へ確認してみましょう。
クレジットカードの番号変更時にするべきこと
クレジットカードが番号変更されると、自分でしなくてはならない手続きもあります。それは主に以下の4つです。
- 支払い先を新しいカード番号に変更する
- 追加カードも変更の必要があるのか確認する
- ポイントが引き継がれない場合は使い切る
- 旧カードを裁断して破棄する
特に、クレジットカードで毎月引き落としされているものを、新しいカード番号に登録することはとても重要です。ここからは、それぞれについてさらに詳しくご紹介しましょう。
支払い先を新しいカード番号に変更する
公共料金などをクレジットカードで支払っている場合、番号の変更手続きが必要です。
電気・ガス・水道といった公共料金、ネット配信サービスや通販サイトなど、毎月クレジットカードで支払っているという方も多いでしょう。
これらの請求先を新しいカード番号に変更しないと、料金の支払いが滞ってしまうことになります。
毎月の決済 | 概要 |
---|---|
生活における公共料金 | 電気・ガス・水道 固定電話使用料、携帯電話使用料、プロバイダ使用料、新聞代、電車代、バス代など |
趣味、娯楽費、月会費など | Amazonなどネットショッピング、雑誌定期購読、ジム等習い事月会費など |
教育費など | 学校授業料、保育料、塾代など |
カード会社の都合により番号が変わった場合は、番号の変更手続きは自動でおこなわれ、自分が手続きをする必要はないこともあります。
そのほかの状況でも、クレジットカード会社によっては「プロバイダ料金だけは新しいカードでも引き継げる」といったサービスもあります。
ただ、すべての支払いに対して、カード会社が新しい番号に引き継いでくれる、ということはほとんどありません。そのため、番号の変更手続きは忘れずにおこなうようにしましょう。
変更の手続きをしないとサービスが停止されるリスクも
新しいカード番号への変更手続きが遅れると、公共料金などの支払いが滞ることになります。決済が滞ると、サービスによっては利用ができなくなってしまうでしょう。
例えば、光回線といったインターネットサービスの多くは、支払いが滞った時点でネットが使えなくなってしまいます。
新しいクレジットカードの番号を登録しなかっただけで、生活に大きな支障が出てしまうこともあるので、注意しましょう。
追加カードも変更の必要があるのか確認する
クレジットカードの番号が変更された場合、そのカードに紐づけて発行されている追加カードの番号も変更される場合があります。追加カードとは「家族カード」や「ETCカード」などが当てはまります。
家族カードやETCカードを利用している場合は、それら追加カードの番号はどうなるのか、各カード会社へ確認してみましょう。
ポイントが引き継がれない場合は使い切る
クレジットカードを作りなおして新しい番号に変更した場合、貯めたポイントが引き継がれないことがあります。その場合は、新しいカードに切り替える前に、ポイントを期限内に使い切るようにしましょう。
また、クレジットカードによっては、貯めたポイントを新しいカードへ引き継ぐため、手続きが必要になることもあります。
ただ、カードのステータスが上がるといった場合は、ポイントは自動的に引き継がれることが多いでしょう。
旧カードは裁断して破棄する
新しいクレジットカードに引き継ぐ場合、古いカードはハサミで裁断して破棄しましょう。
基本的に古いカードは利用が不可能となるため、そのまま残しておいても不正利用の可能性は低いです。
しかし新しいカードは「解約申込後1週間前後で手続きが完了する」というケースが多く、この1週間の間に旧カードが不正利用される可能性もあります。
そのため、旧カードそのものが使えないよう、ハサミなどで裁断しておいたほうが安心です。
クレジットカードの番号変更に関するまとめ
クレジットカードの番号は変更することができ、盗難や不正利用が疑われる場合は必ず変更したほうが良いです。今回のクレジットカード番号の変更についてまとめると、次のようになります。
- 盗難や紛失があるとクレジットカードの番号は変わる
- グレードの切り替えや再発行で番号が変わることもある
- 番号変更後は支払い先を新しい番号に変更する
クレジットカードの番号が変わると、多くの場合は、自分で支払い先への変更手続きが必要になります。このような注意点を忘れないようにして、新たなカードも便利に使っていきましょう。
Web系コンテンツで小説・ライトノベル・漫画原作を連載している作家兼編集者。双葉社より書籍&電子書籍も発売中。金融関係はもちろんのことエンタメ系から商品紹介まで様々なメディアの編集者&ライターを経験。 ゲーム・アイドル・ガジェット・動物・アート・自転車・旅行などが大好き。過去には自転車で日本一周したこともある。 クレジットカードはエポスゴールドカードと楽天カードを保有。楽天マニアのため楽天ペイ・楽天Edy・楽天銀行を使いこなしており、できれば楽天カードと添い遂げたいと願っている。