SUGOCA(スゴカ)は九州でも東京でも使える交通系ICカード!使い方や購入方法を徹底解説
九州で利用できる交通系ICカードとして知られている「SUGOCA(スゴカ)」。CMや広告などで見聞きして気になっていても、具体的な機能やサービスなど詳しい内容を知らない人もいるでしょう。
せっかくSUGOCAを使うのであれば、事前にどんなものかを知り、便利でお得に利用したいものです。
今回はSUGOCAの特徴や使い方・使える範囲、さらにお得に貯まるポイントの仕組みや便利なSUGOCA対応クレジットカードについて詳しくご紹介します。
JR九州の交通系ICカード「SUGOCA(スゴカ)」の特徴とは?
SUGOCA(スゴカ)はJR九州が2009年から導入しているICカード乗車券です。
SUGOCAは「Smart Urban GOing CArd」の頭文字をとった略称ですが、福岡の方言で「凄い」という意味ある「凄か」にかかっています。
またWebサイトやCMでは、「スッ! とゴー! でSUGOCA」というキャッチコピーも使われています。それでは、SUGOCAの代表的な特徴について見ていきましょう。
自動改札機にタッチするだけ!便利なICカード乗車券
SUGOCAの最大の特徴は、ICカード乗車券としての機能です。
ここでは、SUGOCAのICカード乗車券としての機能や、九州で利用できる他のICカード乗車券との違いについて解説します。
電車、バスで利用可能!ICカード乗車券の仕組み
ICカード乗車券とは、IC(集積回路)チップが埋め込まれたカード型の乗車券のことです。自動改札機のカードリーダーにタッチするだけで入場できる非接触型で、事前にチャージしておけば切符を買う必要はありません。
2001年にJR東日本が導入したSuica(スイカ)が日本初のICカード乗車券で、その後全国のJRや私鉄などで相次いでICカード乗車券が導入されています。
さらに2013年に開始された全国相互利用サービスにより、電車だけでなくバスやモノレールなどの交通機関でも利用できるようになりました。
定期券機能付きもあり!SUGOCAの種類
SUGOCAは用途や目的に合わせて、種類が選べる使い勝手の良さも特徴です。SUGOCAには以下の5種類があります。
SUGOCAの種類 | 特徴 |
---|---|
無記名式SUGOCA乗車券 |
・名前や住所などの個人情報を登録する必要がない ・紛失時にカード残高が戻ってこない ・通常デザインと特別デザインが選べる |
記名式SUGOCA乗車券 |
・名前や住所など個人情報の登録が必要 ・紛失時にカード残高が戻ってくる |
小児用SUGOCA乗車券 |
・12歳となる年度の3月31日が有効期限 ・両親など本人以外の人も購入できる |
SUGOCA定期券 |
・SUGOCA乗車券の機能に定期券機能を追加したカード ・小児用のSUGOCA定期券もある |
SUGOCA特急定期券(SUGOCAエクセルパス) |
・SUGOCA乗車券の機能に定期券機能を追加したカード ・在来線特急列車の自由席も利用可能 ・小児用のSUGOCA特急定期券はない |
SUGOCAの乗車券タイプには「無記名式SUGOCA乗車券」、「記名式SUGOCA乗車券」、「小児用SUGOCA乗車券」の3種類があります。
無記名式は個人情報などの登録が必要ないため手軽に購入できますが、紛失した際にカード残高が戻ってこないといったデメリットもあります。
またSUGOCAには定期券と一体となった「SUGOCA定期券」、「SUGOCA特急定期券」もあります。
通勤などで定期券を利用する方は、これらのカードを定期券として利用すると便利です。
SUGOCA・はやかけん・nimocaの違いは?
九州で利用できるICカード乗車券は、「SUGOCA(スゴカ)」の他に「nimoca(ニモカ)」、「はやかけん」があります。
nimoca(ニモカ)は、西日本鉄道(以降、西鉄)が2008年に導入したICカード乗車券です。
「nice money card」の頭文字をとった略称で、「バスにも、電車にも、お買い物にも、いろいろ使えるオールラウンドなカード」という意味が込められています。
はやかけんは、福岡市地下鉄を運営する福岡市交通局が2009年に導入したICカード乗車券です。
このカードの名称は、「は=速くて、や=優しくて(環境や人に)、か=快適な、けん=券(カード)」に由来しています。
また「速いから」という意味を持つ博多弁「速かけん」にもかかっています。
これら3つのICカード乗車券にはどのような違いがあるのでしょうか。
SUGOCA・nimoca・はやかけんのそれぞれの特徴を下表にまとめました。
ICカード乗車券 | SUGOCA | nimoca | はやかけん |
発行元 | JR九州 | 株式会社ニモカ(親会社は西鉄) | 福岡市交通局 |
全国相互利用サービス | 〇 | 〇 | 〇 |
クレジットカードからのチャージ | × | 〇(クレジットnimocaのみ) | × |
オートチャージ | 〇 | 〇 | × |
貯まるポイント | JRキューポ | nimocaポイント | はやかけんポイント |
ポイント付与率 |
・SUGOCAエリアの乗車:運賃の1% ・自由特急券の購入:購入金額の5% ・一部区間では一回の乗車につき10ポイント |
・バス/市電/筑豊電鉄の乗車:2~5%+ボーナスポイント(1ヵ月間の利用金額に応じて50ポイント~) ・その他nimocaエリア内の電車:1~3% |
・福岡市地下鉄の乗車:運賃の2% ・ボーナスポイント:1ヵ月間の地下鉄乗車料金に応じて50~800ポイント ・一部区間では一回の乗車につきさらに10ポイント |
SUGOCA・nimoca・はやかけんは「全国相互利用サービス」に参加しています。このサービスによってそれぞれのエリアを相互利用することができるため、利用できる範囲は同じです。
一方、チャージ方法には違いがあります。クレジットカードからのチャージは、nimocaのみ対応しています。
オートチャージにはSUGOCAとnimocaは対応していますが、はやかけんは対応していません。
またエリア内の乗車で貯まるポイントは、上表のとおり路線や利用金額によってそれぞれ異なります。
しかし、それぞれのエリア内での乗車でしかポイントが貯まらない点は同じです。
したがって、JRをよく利用する人は「SUGOCA」、西鉄電車・私鉄・バスを利用する人は「nimoca」、福岡市営地下鉄を利用する人なら「はやかけん」というように利用頻度の多い路線のICカード乗車券を持っておくとお得にポイントを貯めることができます。
SUGOCAは買い物、ショッピングにも利用できる
SUGOCAの機能はICカード乗車券だけではありません。日常の買い物やショッピングにも利用できる電子マネーとしての機能も持っています。コンビニやスーパー、飲食店などさまざまな店舗で利用可能です。
使い方は、会計時にSUGOCAで支払うことを伝え、カードリーダーにSUGOCAをかざすだけ。
「ピピッ」という音が鳴ったら支払い完了です。現金をお財布から出し入れすることなく支払いができるので、とても便利です。
Apple Payやおサイフケータイのアプリでは使えない
「Apple Pay」や「おサイフケータイ」といったモバイル決済アプリは、スマホをカードリーダーにかざすだけで電子マネーの支払いができる便利なサービスです。
SUGOCAもこれらのアプリで利用できるのか気になるところですが、残念ながら「Apple Pay」、「おサイフケータイ」ともにSUGOCAには対応していません。
現在、交通系電子マネーでこれらのアプリに対応しているのはSuicaとPASMO(Android)のみです。
SUGOCAの残高はすぐに確認できる
SUGOCAを利用して電車・バスに乗る場合や、電子マネーとして利用する場合は支払い金額以上の残高が必要です。
残高が不足していると自動改札機でひっかかったり、会計時に支払いができなかったりするので注意しましょう。
残高不足が気になる場合は、駅の自動券売機や乗り越し精算機で簡単に確認できます。
また、SUGOCAが利用できるお店のカードリーダーやレシートにも残高が表示されるので、買い物のついでに確認することも可能です。
さらにJRキューポのWebサイトでもSUGOCAの残高を確認することができます。
ただし、このWebサイトで残高確認を行う場合は、JR九州Web会員への登録が必要です。この登録方法については後述します。
SUGOCAはオートチャージサービスでさらに便利に!
SUGOCAには便利なオートチャージサービスが利用できます。オートチャージとは、事前に設定したカード残高を下回ると、自動でチャージ(入金)されるサービスです。そのため残高不足になる心配がないので安心です。
またオートチャージサービスではクレジットカードからのチャージが可能です。キャッシュレス派の人にとってもおすすめのサービスです。
ただし、SUGOCAのオートチャージサービスで利用できるクレジットカードは「JQ CARD」のみです。このJQ CARDの詳細については後述します。
SUGOCA(スゴカ)が使える範囲・路線
SUGOCAは自動改札機やカードリーダーにタッチするだけで電車・バスに乗れる便利なカードですが、具体的にどの範囲や路線で利用できるのでしょうか。
ここではSUGOCAの利用可能エリア・路線と、注意点について見ていきましょう。
SUGOCAの利用可能エリアと利用可能路線
SUGOCAのJR九州内の利用可能エリアは、「福岡・佐賀・大分・熊本エリア」、「長崎エリア」、「鹿児島エリア」、「宮崎エリア」の4エリアです。
またSUGOCAはJR九州の路線のほか、福岡市地下鉄・西鉄電車・西鉄バス・北九州モノレールでも利用することができます。
SUGOCA一枚でさまざまな交通機関を利用できるので、非常に使い勝手がよいといえるでしょう。
SUGOCAは九州だけじゃない!東京や大阪でも利用できる
SUGOCAはJR九州が発行するICカード乗車券であるため、九州でしか利用できないと思っている人もいるでしょう。
しかし、SUGOCAは東京や大阪など九州以外のエリアでも利用することができます。
なぜSUGOCAエリア外でもSUGOCAが利用できるかというと、SUGOCAが全国相互利用サービスに参加しているためです。
全国相互利用サービスとは、日本国内で発行されている下記10種類の交通系ICカードについて、ICカード乗車券と電子マネーが相互利用できるものです。
交通系ICカード名 | 発行元 |
---|---|
Kitaca(キタカ) | 北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道) |
PASMO(パスモ) | 株式会社パスモ |
Suica(スイカ) |
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) |
manaca(マナカ) | 株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー |
TOICA(トイカ) | 東海旅客鉄道株式会社(JR東海) |
PiTaPa(ピタパ) | 株式会社スルッとKANSAI |
ICOCA(イコカ) | 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本) |
はやかけん | 福岡市交通局 |
nimoca(ニモカ) | 株式会社ニモカ |
SUGOCA(スゴカ) | 九州旅客鉄道株式会社(JR九州) |
このサービスにより、旅行や出張で東京や大阪に行く際もSUGOCAエリア内と同様にSUGOCAが利用できます。
SUGOCA利用時の注意点
前述したとおり便利に利用できるSUGOCAですが、SUGOCAにはできないこともあります。
ここではSUGOCA利用時に注意したい、SUGOCAでできない3つのことについて解説します。
①SUGOCAは新幹線では利用できない
SUGOCAが利用できるのは在来線のみです。新幹線では利用できないので注意しましょう。
また、新幹線から在来線に乗り換える際は、新幹線乗換改札機ではSUGOCAは利用できません。
一度在来線の改札を出て、改めて新幹線改札を新幹線の切符で入るようにしましょう。
②エリア外への乗り越しや各エリアをまたがって利用できない
SUGOCAでは、SUGOCAエリア外やSUGOCAの各エリアをまたがって下車することができません。
SUGOCAエリア外やSUGOCAの各エリアをまたがって乗車してしまった場合は、降車駅の駅係員または車内の乗務員に申し出て、退場手続きを済ませましょう。
上記の手続きをおこなうことで改札から出ることはできますが、SUGOCAをICカード乗車券として再度利用するためには別の手続きが必要です。
次回利用するときまでにSUGOCAエリア内の駅で、SUGOCAと退場手続きの際に発行された精算証明書をご提示してSUGOCAを利用できるよう手続きを行います。
以上のとおり、エリア外への乗り越しや各エリアをまたいでのSUGOCA利用は退場や次回利用するための手続きに手間がかかります。
うっかりこのような利用をしてしまわないよう注意しましょう。
③相互利用先の各エリアの自動改札機ではオートチャージできない
オートチャージサービスに登録している場合、SUGOCAエリア内では一定金額を下回ると自動でチャージされますが、SUGOCAエリア外の相互利用先ではオートチャージサービスは利用できません。
例えば旅行や出張など、SUGOCAエリア外でSUGOCAを利用する予定がある場合は、事前に必要な金額をチャージしておきましょう。
SUGOCA(スゴカ)で貯まるポイント
SUGOCAには電車やバスの利用や、電子マネーの利用でポイントが貯まる「JRキューポ」というサービスがあります。ここではJRキューポの貯め方や使い方をご紹介します。
SUGOCAで貯まるポイントは「JRキューポ」
JRキューポとは、JR九州にあった3つのポイントプログラム「SUGOCAポイント」、「JQポイント」、「eレールポイント」が2017年に統合されてできたポイントプログラムです。
それぞれ独立していたポイントプログラムが統合されたことで、これまで以上に貯めやすく使いやすいポイントとなりました。
意外と貯まる⁉JRキューポのお得な貯め方
JRキューポには主に3つの貯め方があります。
- SUGOCAの利用
SUGOCAを利用してSUGOCAエリア内を乗車することでJRキューポが貯まります。ポイント付与率は運賃の約1%です。
電車に乗れば乗るほどポイントが貯まっていくので、普段からSUGOCAエリアの電車を利用する人にとってはうれしい仕組みです。 - JQ CARDの利用
JQ CARDとはJR九州が発行するクレジットカードです。JR九州内の定期券の購入やSUGOCAへのオートチャージ、さらにショッピングの利用でもJRキューポが貯まります。
一般カードでは利用金額200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)、ゴールドカードでは利用金額200円(税込)ごとに2ポイント(1%)が付与されます。 - 列車のネット予約
JR九州では新幹線や特急列車のネット予約ができる「列車予約サービス」がありますが、このサービスの利用でもJRキューポを貯めることができます。
JR九州内完結の利用なら100円ごとに1ポイント(1%)、山陽・東海道新幹線などJR九州線以外のJR線を利用する場合は200円ごとに1ポイント(0.5%)が付与されます。
JRキューポはSUGOCAの利用だけではなく、新幹線や特急券のネット予約、さらにJQ CARDでのショッピング利用などさまざまなシーンで貯めることができるお得なポイントプログラムです。
JRキューポのまとめ方
SUGOCA利用、JQ CARD利用、列車のネット予約で貯まったそれぞれのポイントをまとめるには「おまとめ登録」が必要です。
登録方法は簡単、以下の3ステップで簡単に登録を済ませることができます。
おまとめ登録ステップ1:JR九州Web会員に登録する
おまとめ登録を行うためには、JR九州Web会員に登録する必要があります。
JR九州Web会員に登録することで、おまとめ登録ができるようになる他に、列車のネット予約ができたり会員限定のお得なキャンペーン情報がメールで受け取れたりします。
JR九州Web会員の登録は、JR九州の公式サイトから行います。まずは登録ページでメールアドレスを入力して仮登録を行いましょう。
入力したアドレスに登録手続きの案内メールが届くので、そのメールに記載されているURLから氏名、住所、パスワードなどの必要情報を入力して本登録を行います。
仮登録の際に入力したメールアドレスは、JR九州Web会員IDとして登録されます。
おまとめ登録ステップ2:公式Webサイトにアクセスする
JR九州Web会員の登録の登録が完了したら、JR九州の公式サイトからJRキューポのページにアクセスします。
アクセスできたら「おまとめ登録はこちら」のボタンをクリックして、JR九州Web会員IDとパスワードを入力してマイページにログインしましょう。
おまとめ登録ステップ3:SUGOCAを登録する
マイページにログインできたら、「SUGOCA登録・変更」画面にアクセスして登録したいSUGOCAのカード番号を入力します。
カード番号はSUGOCA裏面の右下部分に記載されている15桁の数字です。
JQ CARDを持っている場合は、こちらもマイページの「クレジットカード登録・変更」画面から登録できます。
貯まったポイントは何に使える?JRキューポの4つの使い方
JRキューポにはいろいろな使い方があります。ここではJRキューポの4つのお得な使い方について見てしていきましょう。
貯まったポイントの使い方1:SUGOCAにチャージ
貯まったJRキューポは、1ポイント1円としてSUGOCAのカード残高にチャージできます。100ポイント単位でチャージ可能です。
ポイントチャージ機能付自動券売機でチャージしましょう。SUGOCAをよく利用する人や貯まっているポイントが少ない人は、SUGOCAへのチャージがおすすめです。
貯まったポイントの使い方2:ショッピングチケットに引き換え
JRキューポは、JR九州系列のファッションビル「アミュプラザ」で利用できるショッピングチケットに交換できます。
各アミュプラザインフォメーション付近に設置されたポイント交換機で引換券を発行して、インフォメーションでショッピングチケットに交換してもらいましょう。
貯まったポイントの使い方3:ギフト券やお食事券に交換
JR九州グループで利用できるギフト券やお食事券、九州各地の厳選グルメ商品などにも交換できます。SUGOCAやアミュプラザを利用する機会が少ない場合や貯まったポイントを家族で利用したい場合は、これらのギフト券やお食事券に交換するのもよいでしょう。
貯まったポイントの使い方4:提携ポイントに交換
JRキューポは他の提携ポイントにも交換できます。交換できる提携ポイントは「Vポイント」、「Pontaポイント」、「Gポイント」の3種類です。
VポイントとPontaポイントは500ポイントから、Gポイントは1000ポイントから交換可能です。
これらの提携ポイントを貯めている人は、JRキューポから交換して有効活用するという方法もあります。
JRキューポには有効期限が設けられており、その期限はポイント獲得月の2か月後の月末です。せっかく貯めたポイントを失効してしまわないよう、期限内に使うようにしましょう。
SUGOCA(スゴカ)ってどこで買えるの?購入方法は?
SUGOCAの特徴・サービスや使い方が分かったら、次は購入できる場所と購入方法についてチェックしていきましょう。磁気定期からの発行替えの方法についてもここでご紹介します。
SUGOCAは種類によって購入できる場所が異なる
SUGOCAはSUGOCA発売機能付自動券売機とJR九州SUGOCAエリア内のみどりの窓口で購入できますが、カードの種類によって購入できる場所が異なります。
SUGOCA発売機能付自動券売機では、無記名式SUGOCA乗車券しか購入できないので覚えておきましょう。
JR九州のSUGOCAエリア内のみどりの窓口では全ての種類のSUGOCAが購入できます。なお無記名式SUGOCA乗車券以外は、購入時に購入申込書の記入が必要です。
新規購入だけじゃない!SUGOCA定期券への発行替えも可能
SUGOCAは新規購入だけではなく、すでに持っている磁気定期券・磁気特急定期券(福岡市地下鉄、北九州モノレールとの連絡定期券も含む)を「SUGOCA定期券・特急定期券」に発行替えすることもできます。
JR九州のSUGOCAエリア内のみどりの窓口で手続きを行いましょう。
SUGOCAの購入価格とデポジット(預り金)
「無記名式SUGOCA乗車券」、「記名式SUGOCA乗車券」、「小児用SUGOCA乗車券」の購入価格は2,000円です。
そのうち500円分はデポジット(預り金)として徴収されるため、購入時のカード残高は1,500円となっています。
デポジットとは、カードの使い捨てを防止する観点で導入されている制度です。徴収されたデポジットは、SUGOCA解約時に返金されます。
SUGOCA(スゴカ)を利用する前にチャージしよう!
チャージとは、ICカード乗車券に入金してカード残高を増やすことです。
カード残高の範囲内であれば、きっぷを購入することなく電車に乗れたり電子マネーとして利用できたりする便利な仕組みです。
ここではSUGOCAへのチャージ方法とオートチャージ機能についてご紹介します。
自動券売機や自動精算機でSUGOCAをチャージする
SUGOCAの表示がある自動券売機、自動精算機、チャージ機でチャージ可能です。
チャージ金額は、1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円から選択できます。
チャージは現金のみ可能で、クレジットカードからはチャージできません。
また、みどりの窓口、車内、無人駅ではチャージできないので、覚えておきましょう。
コンビニやスーパーでのSUGOCAをチャージする
SUGOCAはコンビニやスーパーでもチャージすることができます。
まずレジでSUGOCAにチャージしたい旨を店員さんに伝えましょう。次にレジの画面からチャージ金額を選択して、店員に現金を渡します。
最後に専用端末にSUGOCAをかざして「ピピッ」という音が鳴ったらチャージ完了です。
セブン銀行ATMでSUGOCAをチャージする
2018年10月よりセブン銀行ATMでもSUGOCAのチャージが可能になりました。
まずATMの画面から「電子マネーチャージ」ボタンを押し、画面右側にあるカードリーダーにSUGOCAをセットします。
画面に表示されるチャージ希望金額を選択して紙幣を挿入したらチャージ完了です。おつりがある場合は、忘れずに受け取りましょう。
チャージの手間一切なし!オートチャージサービスを利用する方法
SUGOCAのオートチャージサービスを利用するためには、JQ CARDに入会する必要があります。
JQ CARD入会時にオートチャージサービスを申し込んでいる場合は、そのままオートチャージサービスを利用できます。
初期設定では、残高が2,000円以下になると自動改札機に入場する際に3,000円が自動的にチャージされるようになっています。
設定金額を変更したい場合は、SUGOCAエリア内に設置されているオートチャージ設定自動券売機で金額を変更しましょう。
1,000円~10,000円の範囲で、1,000円単位で設定できます。
JQ CARD入会時にオートチャージサービスを申し込んでない場合は、SUGOCA発売・ポイントチャージ機能付自動券売機で利用開始の設定を行う必要があります。
またオートチャージサービスでは、チャージ金額に上限が設けられています。
1日あたり10,000円まで、1ヶ月あたり50,000円までチャージが可能で、その金額を超えてチャージすることはできません。
SUGOCA(スゴカ)対応のクレジットカード
SUGOCAにはオートチャージサービスに対応しているクレジットカードや、SUGOCA一体型のクレジットカードがあります。
せっかくSUGOCAを使うのであれば、SUGOCAに対応しているクレジットカードも持っておきたいと考える人もいるでしょう。
ここではSUGOCAに対応しているクレジットカードについてそれぞれの特徴やメリットをご紹介します。
オートチャージ可能!JR九州が発行するJQ CARD
- アミュプラザ博多でいつでも5%OFF
- JQ CARD会員限定の割引き切符
- 2年目以降も前年1回以上のショッピングご利用で年会費無料(※)
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 1,375円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5 〜 1% |
発行スピード | 2週間程度 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
JQ CARDは、JR九州が各カード会社と提携して発行しているクレジットカードです。
そしてSUGOCAのオートチャージサービスに対応しているクレジットカードでもあります。
JQ CARDには、「スタンダード」、「SUGOCA一体型」、「キャッシュカード+SUGOCA一体型」の3種類があります。
スタンダードタイプは、定期券付SUGOCAへのオートチャージが可能なクレジットカードです。
SUGOCAのオートチャージサービスは利用したいけど、SUGOCAとクレジットカードは分けて持ちたいという人にはおすすめです。
SUGOCA一体型は、その名の通りクレジットカードにSUGOCAが搭載されたものです。
SUGOCAとクレジットカードを一枚で持っておきたい人は、SUGOCA一体型を選ぶとよいでしょう。
キャッシュカード+SUGOCA一体型は、SUGOCA一体型に銀行のキャッシュカード機能を搭載した1枚3役のクレジットカードです。
西日本シティ銀行、長崎銀行、大分銀行など九州を拠点とする銀行と提携して発行しています。SUGOCA、キャッシュカード、クレジットカードを1枚で管理したい人にはおすすめです。
JQ CARD会員は、JR九州の駅ビル(JR博多シティ、アミュプラザ小倉など)のお買い物で5%オフになったり、お得な割引きっぷが購入できたりする特典があります。
また前述したとおり、JQ CARDでの定期券購入やSUGOCAへのオートチャージ、ショッピングの利用でJRキューポが貯まります。
5%の買い物割引が魅力!イオンSUGOCAカード
年会費 | 無料 |
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国際ブランド | VISA |
特徴 |
・イオングループの対象店舗でのカード利用でときめきポイントが2倍 ・毎月開催される感謝デーは、イオングループの対象店舗でのお買い物代金が5%OFF |
イオン系列のスーパーやコンビニをよく利用する人には、SUGOCAとイオンカードが一体となった「イオンSUGOCAカード」が便利です。
イオングループの対象店舗で本カードを利用すると、イオンカードのポイントプログラム「ときめきポイント」がいつでも2倍。
さらに毎月20・30日の「お客さま感謝デー」や毎月15日の「G.G感謝デー」(55歳以上限定)ではお買い物代金が5%OFFといったお得な特典があります。
スーツを着る人におすすめ!AOYAMA マスターカード SUGOCA
年会費 |
・入会初年度は無料 ・2年目以降1,250円(税別) |
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国際ブランド | Mastercard |
特徴 |
・カード提示でお買い物代金が5%OFF ・カード利用で100円(税込)につきAOYAMAポイントが4ポイント付与 ・誕生日月はお買い物代金が10%OFF |
洋服の青山が発行するAOYAMAカードにSUGOCAが搭載されたクレジットカードです。
洋服の青山で本カードを提示するとお買い物代金が5%OFF、さらに本カードでの支払いで100円(税込)でAOYAMAポイントが4ポイント付与されます。
また、誕生日月は10%OFFといった特典もあります。仕事などでスーツをよく着る人にはおすすめの一枚です。
地元銀行の安心感!福岡銀行アレコレSUGOCA(一般)
年会費 | 入会初年度は無料、2年目以降1,250円(税別)。ただし2年目以降は条件付きで無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA |
特徴 |
・福岡銀行のキャッシュカード、クレジットカード、ローンカード、SUGOCAが一体となった1枚4役のカード ・福岡銀行ATMの時間外手数料や、コンビニATM利用手数料が1年間無料 |
九州は福岡に本店を置く「福岡銀行」のキャッシュカードに、SUGOCA、クレジットカード、ローンカードが搭載された使い勝手の良いカードです。持ち歩くカードの枚数を極力減らしたい人にはおすすめです。
福岡銀行ATMの時間外手数料やコンビニATM利用手数料が1年間無料といった、福岡銀行をよく利用する人にはうれしい特典もあります。
SUGOCA(スゴカ)の紛失時や解約時の手続き方法
SUGOCAはきっぷや現金の代わりに利用できる便利なカードです。そのため紛失してしまった際は、第三者に不正に利用されてしまう危険性があります。
もしもの時のために、紛失時の対処法について知っておきましょう。
また、引っ越しや転勤などでSUGOCAを利用する機会がなくなった場合などのために、解約・返却の手続き方法についても併せてご紹介します。
SUGOCAを紛失してしまったときの対処法
「記名式SUGOCA乗車券」、「SUGOCA定期券・特急定期券」を紛失した場合は、紛失したカードの使用停止手続きと再発行手続きを行う必要があります。
紛失に気付いたタイミングで、速やかにSUGOCAエリアの駅で手続きを行いましょう。
再発行の際は、再発行手数料520円と新しいカードのデポジット500円の合計1,020円の現金が必要です。
紛失したSUGOCAの定期情報やカード残高は再発行するカードに引き継がれます。
一方、「無記名式SUGOCA乗車券」を紛失しても、使用停止手続きと再発行手続きは出来ません。デポジットやカード残高も返却されないので注意しましょう。
SUGOCAの解約・返却の方法
SUGOCAを解約・返却したい場合は、JR九州のSUGOCAエリア内のみどりの窓口で払いもどし手続きを行います。
カード残高から払いもどし手数料の220円を引いた金額と、デポジットの500円が返金されます。
ただし、払いもどし手続きによって貯まっているJRキューポは無効になるので、払いもどし前に使っておきましょう。
SUGOCA(スゴカ)のまとめ
SUGOCA(スゴカ)は交通機関の利用や買い物で手軽に使えて、さらにポイントも貯まる便利でお得なカードです。
特にJR九州の路線をよく利用する人にはメリットが多いため、持っておいて損はないでしょう。
今回ご紹介したSUGOCAのサービス内容や便利な使い方を参考にして、お得にSUGOCAを利用しましょう。
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。