クレジットカードの名義人とは?ルールをよく知らないとカード失効も!

クレジットカードの名義人とは?ルールをよく知らないとカード失効も!

クレジットカードの名義人とは、カードを申込んだ所有者本人のことになります。発行されたクレジットカードの表面には名義人の名前がローマ字で印字され、一目で名義人が誰かわかるようになっています。

本記事ではクレジットカードの名義人の定義をはじめ、名義人にまつわるルール、混同しやすい名義人と署名の違いなどについて解説していきます。

クレジットカードを扱ううえで非常に重要なことになりますので、あまり知らないという人はチェックしてくださいね。

クレジットカードの名義人について注意すべき点

クレジットカードは不正利用されると大きな損失となる可能性もあり、扱いには十分注意が必要なものです。不正利用はもちろん、カード会社の規約違反による罰則をうけないためにも、名義人についてしっかり知っておくべきでしょう。

ここでは名義人に関する何点かの注意点をまとめましたので、解説していきます。

クレジットカードの名義人以外はそのカードを使用できない

クレジットカードの原則として、カードを所持・使用できるのは名義人のみであり、名義人以外の人が使用するのはカード会社の規約に違反することになります。たとえ名義人の家族であったりしても、名義人以外がクレジットカードを使用することは許されていません。

名義人以外がクレジットカードを使用することは、犯罪とまではいきませんが明確にカード会社の規約違反であり、最悪の場合カード失効となることもあります。

これは非常に基本的なルールですが、少しくらいなら…と破ってしまう人が多いのも事実です。実際に、以下のようなエピソードをご紹介しましょう。

店長に大目玉…名義人にまつわるバイトでの失敗談

とある大学生がアパレルでアルバイトをしていた時、40代ほどの女性のお客さんが買い物の支払いをしにレジに来ました。クレジットカードで決済したいというのですが、カード表面の名義人の名前はどう見ても男性のものでした。

女性のお客さんは「夫のカードだけど、夫は店内にいるから」といって、すぐ近くにいるならいいかと、アルバイトとの大学生は決済をしてしまいます。

しかし、そのことを後々店長に伝えたら店長は激怒、クレジットカードの基本も知らないのか!とひどく怒られてしまいました。

怒られてしまった原因はもちろん、名義人以外の人に決済を許してしまったからです。もし夫のカードというのが嘘で、盗難したカードであったりしたら不正利用に加担することになってしまいます。その時は不正利用などではなかったため、一応は何事もありませんでした。

ちなみに、この経験談は当マネ会編集部員の実体験であり、彼はそれ以来クレジットカードのセキュリティには人一倍気をつけるようになったといいます。

クレジットカードと銀行口座の名義人は同一にする必要がある

名義人以外がクレジットカードを使用してはいけないことは比較的認知されているのですが、銀行口座名義もカードの名義と同じでなければならないことは、意外と知らない人もいます。

クレジットカードを作成する際に紐づける銀行口座を指定しますが、この際に異なる名義の銀行口座を指定しても承認されず、本人名義の口座の設定を求められます。

家族それぞれがクレジットカードを持ち、口座は同一にしたいというケースがあるかもしれませんが、そういった場合には異なるカードで口座を共有するのではなく、家族カードを使用することをおすすめします。

家族カードは同一口座から引き落としがされるのに加え、通常カードに比べ年会費が安いなどのメリットがありますので、積極的に活用するとよいでしょう。

家族名義の口座を紐づけられるケースもある

クレジットカードは他人名義の口座と紐づけられないと説明しましたが、一部例外も存在します。それは、主にカードの名義人と銀行口座の名義人が家族の関係にある場合です。

学生や主婦の方などは収入のある家族名義の口座との紐づけを許可してもらえたり、単純に同姓の家族であれば同一口座が使用可能であるクレジットカードもあります。

口座を同一にしたい場合は、可能かどうかを一度問い合わせてみるのがよいでしょう。

通販などの際は注文者と名義人を同一にする必要がある

次の注意点として、ネットショッピングなどの通販では使用するクレジットカードの名義人と注文者を同一にする必要があるということです。これは不正利用を未然に防ぐためであり、セキュリティ上必須のルールともいえます。

インターネットを介した取引は世界中の顧客との取引を自動的に処理するため、不正利用がないかどうかのチェックはどうしても甘くなりがちです。そのため代理人からの注文などは受け付けておらず、本人からの注文のみが有効となります。

また、名義を入力する場合、何度もスペルミスをすると取引が無効となってしまうので注意しましょう。

クレジットカードの署名(サイン)と名義人の違い

ここまでクレジットカードの名義人に関する注意点を述べましたが、最後に混同しがちな名義人と署名の違いについて解説しましょう。

名義人とは前述した通りクレジットカードを発行・所持しており、カードの表面に名前が印字されている人のことを指します。

それに対して署名とは、クレジットカードの裏面に記入するサインのことを指します。当然サインは名義人がおこなうのでカードの表面と裏面には同じ名前が書かれることになりますが、その意味は異なってきます。

買い物などでクレジットカード決済をした際、サインを求められることがありますが、このとき領収書にするサインは署名と一致している必要があり、署名はこのサインと比較するためにあります。

たまにクレジットカード裏面に署名をしていないまま使用している人を見かけますが、署名はカード会社の規約によって定められた義務であるため、必ず署名するようにしましょう。

署名自体は漢字、ひらがな、ローマ字など、いずれの形式でも問題ありませんが、海外ではローマ字の署名しか受け付けていないお店もあります。海外によく行く方などは、ローマ字で署名をすることをおすすめします。

クレジットカードと名義人まとめ

今回はクレジットカードの名義人について詳しく紹介しましたが、意知っているようで意外と知らない知識もあったのではないでしょうか。

本記事の要点をまとめると、以下のようになります。

記事の振り返り
  • 名義人とはクレジットカードの所有者であり、使用できる人
  • 名義人以外がクレジットカードを使うことは規約違反であり、最悪カード失効もあり得る
  • 家族と同一口座のクレジットカードを使用したい場合、家族カードの発行を検討するとよい


非常に便利なクレジットカードですが、盗難などに遭うと不正利用される可能性もあるため、セキュリティに対する意識はカードを使ううえで非常に重要です。名義人や署名に関する取り決めをしっかりと守り、安全にクレジットカードを使用しましょう。

Web系コンテンツで小説・ライトノベル・漫画原作を連載している作家兼編集者。双葉社より書籍&電子書籍も発売中。金融関係はもちろんのことエンタメ系から商品紹介まで様々なメディアの編集者&ライターを経験。 ゲーム・アイドル・ガジェット・動物・アート・自転車・旅行などが大好き。過去には自転車で日本一周したこともある。 クレジットカードはエポスゴールドカードと楽天カードを保有。楽天マニアのため楽天ペイ・楽天Edy・楽天銀行を使いこなしており、できれば楽天カードと添い遂げたいと願っている。

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