キャッシュレスについて解説!時代の波に乗り遅れないために知っておきたい4つの決済方法とは?
2019年10月の増税や東京オリンピックに向けて政府がキャッシュレス化を推し進めており、これからさらに日本のキャッシュレス化は進んでいくことが予想されます。
最近、「キャッシュレス」という言葉がテレビや友人との会話などで飛び交っており、話についていけていない方もいるのではないでしょうか。
そこでマネ会では、キャッシュレスとはそもそも何かといった基礎知識から、キャッシュレス化によるメリット、キャッシュレス決済サービスの選ぶ基準まで、わかりやすく説明します。これを読めばきっとキャッシュレスのすべてが分かり、時代の波に乗り遅れずにすむことでしょう。
月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動するが、メインはクレジットカード&デビットカード、電子マネーなど。とくにSuicaは2001年のサービス・スタート以来の愛好者で、通勤から買い物まで活用している。年に4回ほどクレジット&電子マネーのムックを出版しており、最新情報にも詳しい。2020年東京オリンピックを目指して始まったキャッシュレス促進の利用者側に立ったオピニオンリーダー。
そもそもキャッシュレスって何?
キャッシュレスとは、現金(キャッシュ)を使わずにお金のやりとりをすることです。
キャッシュレスと聞くと難しく考えてしまうかもしれませんが、クレジットカードや、Suicaなどの電子マネーも「キャッシュレス」に当てはまります。
こう考えると、すでに「キャッシュレス」での決済を知らず知らずのうちに使っていて、非常に身近な存在ということが分かります。
近年、様々な会社がキャッシュレス決済のサービスを出していることから、「キャッシュレスって色々ありすぎていまいちよくわからない」という方が多いと思いますので、順を追って説明していきます。
キャッシュレス決済について解説! 決済方法は4つある!
キャッシュレス決済はコード決済(QRコード・バーコード決済)、非接触型決済(電子マネー決済)、接触型決済(クレジットカード決済・デビットカード決済・プリペイドカード決済)、オンライン決済があります。
- コード決済(QRコード・バーコード決済)
- 非接触型決済(電子マネー決済)
- 接触型決済(クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード決済)
- オンライン決済
しかし、これだけ聞いてもよくわからない単語が増えて、余計に分からなくなってしまうと思うので、それぞれ詳しく解説していきたいと思います。
1.普及率急増中のコード決済(QRコード・バーコード決済)
この決済方法は、近年急速に普及しているキャッシュレス決済サービスです。
店頭に置かれたQRコードを専用アプリで読み取ったり、専用アプリでQRコードやバーコードを表示させて店舗の専用端末で読み取って決済する方法です。LINE Pay、PayPay、楽天Payなどが代表的なサービスで、ポイント付与のキャンペーンなどが頻繁におこなわれています。
アプリをダウンロードすれば決済できるため、スマートフォンがあればすぐに利用できます。
また、QRコード・バーコード決済サービスはクレジットカードがなくても、銀行の口座があれば登録ができるものが多いため、「クレジットカードを持っていない」、「クレジットカードをあまり使いたくない」という方でも、気軽に利用できると思います。
個人間の送金に対応しているものも多く、飲み会の際の割り勘などにも便利です。
コード決済は店舗側が導入しやすい
コード決済は消費者が利用しやすいだけでなく、店舗側にとっても導入しやすいため、利用できる店舗が急激に増えています。
コード決済は導入の際にスマートフォンまたはタブレットがあれば対応ができ、クレジットカード決済のように端末費用が掛からないため、初期費用を抑えることができます。
また、コード決済は店舗側の端末に個人情報が記録されないため、情報漏洩リスクを背負わずに導入ができます。
このような背景から、個人経営の店舗においても導入が進んでいるのです。
専門家からのコメント
お店側の話になりますが、クレジットカード会社のルートで導入すると、初期費用ではクレジットカード端末だけで数万円かかります。決済代行全般を扱う業者に頼むとクレジットカード端末を含めてコード決済も初期費用は実質無料になることが多いようです。
専門家からのコメント
コード決済は屋台や移動販売などこれまでクレジットカードが使えなかったところに入っていくでしょう。他に商店街の中小小売店や理容、美容、自転車店、定食屋、宝飾店なども増えていくでしょう。
また小規模店が多い日本海側の町や過疎で苦しむ地域ではクレジットカード決済よりもコード決済がメインになる可能性があります。
2.スマートに支払いができる非接触型決済(電子マネー決済)
非接触型決済はICカードやスマートフォンと店舗や駅の改札にある専用の端末との間を電波を用いて決済する方法です。Suicaやnanacoなどの電子マネー決済がこれにあたります。
クレジットカードのように専用の機器に挿入して、暗証番号を入力したり、コード決済のようにコードを読み取ることはなく、専用の端末にタッチすることで決済が完了するため、支払いのスピードが非常に早いです。
Suica、nanaco、楽天Edy、WAONがメジャーでしたが、最近ではiDやQUICPayを使う方も増えています。
素早くスマートに決済ができるため、急いでいるときは便利です。
非接触型決済はコンビニや自動販売機でスピーディーに買い物をするときによく使われるため、少額の決済で使う方が多い決済方法になっております。
Apple PayやGoogle Payは電子マネーではなくウォレット
Apple Pay、Google Pay自体は電子マネーの名前ではなく、複数の電子マネーやクレジットカードをスマホに管理できる機能でウォレットと呼ばれており、いわば財布のようなものです。
Apple Pay、Google Pay上に登録した電子マネーやクレジットカードを選択し、専用の端末にかざすと決済ができます。
クレジットカードを登録すると、iDやQUICPayとしてそのクレジットカードを利用できるようになります。クレジットカードによってiDに対応しているもの、QUICPayに対応しているものが決まっています。好きな方を選べるということではないので注意が必要です。
クレジットカードや、Suicaなど電子マネーを各種登録しておくことによって、スマホ1つで、電車に乗れて、電子マネーが使えるお店なら決済もできます。
Apple Payではまだ対応していませんが、Google PayではTカードやdポイントカードなども登録でき、ポイントカードもスマホひとつで管理できます。
3.キャッシュレスの定番、接触型決済(クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード決済)
接触型決済はクレジットカードや、デビットカード、プリペイドカードなどのカードを専用の端末に挿入したり、スライドしてカード情報を読み取ってもらって決済する方法です。
今まで説明してきた、コード決済や非接触型決済、これから説明するオンライン決済は、一部口座登録のみで利用できるものもありますが、基本的にはクレジットカードなどのカード情報が必要になります。
さらに、接触型決済は一番古くからあるキャッシュレス決済サービスになり、使える店舗が多いため、クレジットカードは1枚持っておくことをおすすめします。
4.オンライン決済はインターネット上での決済のこと
オンライン決済はネットショッピングの普及とともに需要が高まってきました。
オンライン決済とはその名の通りインターネット上で決済することです。オンライン決済サービスの特徴はさまざまですが、クレジットカードや銀行口座を登録すると、IDとパスワードのみで金銭の取引が可能です。
楽天やAmazonで買い物をしたことはありますか。私たちはインターネット上で楽天やAmazonを通して色々なお店の商品を見て買い物をしています。そしてカード情報は楽天やAmazonが管理しており、お金の受け渡しを仲介してくれています。これがオンライン決済です。
私たちは知らず知らずのうちにオンライン決済に触れているのです。
オンライン決済サービスを通すことで、お店や取引している相手にクレジットカード情報や銀行口座情報を教えることなく取引ができるのです。海外のサイトや個人ショップとやり取りするときに安心して取引ができます。
また、利用しているオンライン決済サービスが、複数のECサイトなどと連携していると、それぞれのECサイトにクレジットカードを登録しなくても、それぞれで決済ができるのもポイントです。
ここまで、コード決済、非接触型決済、接触型決済、オンライン決済とそれぞれについて説明してきました。決済サービスは日々進化しており、サービスによっては複数の決済方法に対応しているものも登場してきています。
例えばAmazon Payはオンライン決済とコード決済に対応していたり、LINE Payはコード決済と電子マネーのQUICPayとして利用できたりします。クレジットカードでも電子マネーのように専用端末にタッチすれば決済ができるものも出てきました。
今後このように決済サービスは進化していき、コード決済だけ、非接触型決済だけなど、決済方法がひとつだけというのが減っていくでしょう。そして、さまざまな決済方法に対応していくサービスが増えていくのではないかと考えられます。
専門家からのコメント
キャッシュレスの手段としては、クレジットカード、電子マネー、コード決済の3つがあります。今はコード決済にスポットが当たっていますが、それはキャンペーンを事業者が競いあっているから。
今後、消費増税や東京オリンピックといったイベントが続くから当分はこのブームは続くと思いますが、2020年春頃が一つの目安ではないでしょうか。
そうなると、キャッシュレスの主役もポイント(利得)より使いやすい(利便)のほうが良いとなって、電子マネーにシフトが始まるでしょう。
スマホを使った決済というのは、初心者には抵抗があるから、最初は板カードの方がオススメ。交通系電子マネーなら全国のコンビニで確実に使えるので、高齢者にまずお勧めできるツールといえます。
キャッシュレス決済は支払いのタイミングが3つある
キャッシュレス決済は支払いのタイミングが決済サービスによってさまざまで、3つのタイミングに分かれています。
そのため、キャッシュレス決済を利用する際はどのタイミングで支払いが発生するのかを事前にチェックしておいた方がよいです。
- 前払い方式(プリペイド)
- 即時払い方式(リアルタイムペイ)
- 後払い方式(ポストペイ)
下記の表はそれぞれの決済サービスと支払いのタイミングをまとめたものです。
サービス種別 | 前払い | 即時払い | 後払い |
---|---|---|---|
クレジットカード | × | × | 〇 |
デビットカード | × | 〇 | × |
プリペイドカード | 〇 | × | × |
サービス名 | 前払い | 即時払い | 後払い |
---|---|---|---|
Suica | 〇 | × | × |
nanaco | 〇 | × | × |
WAON | 〇 | × | × |
QUICPay | 〇 | △ | △ |
iD | 〇 | △ | △ |
サービス名 | 前払い | 即時払い | 後払い |
---|---|---|---|
楽天Pay | △ | △ | 〇 |
LINE Pay | 〇 | × | × |
PayPay | 〇 |
△ |
〇 |
d払い | △ | △ | 〇 |
Origami Pay | △ | 〇 | 〇 |
それぞれの決済方法について、代表的なサービスの紹介と一緒に説明していきたいと思います。
1.事前にお金をチャージする前払い方式(プリペイド)
前払い方式はプリペイドとも呼ばれ、名前の通り、先にお金を払う支払い方式です。
Suicaやnanacoなどが代表的なサービスで、事前にお金を媒体にチャージしてその金額内で支払いをします。以前までは電子マネーがメインで、現金でチャージするものが多かったです。
しかし、最近ではコード決済型も前払い方式ができるようになっており、銀行口座やクレジットカードと連携させて、オンライン上でチャージできます。
ある金額以下になると自動でチャージされるオートチャージの機能があるものもあり、いちいちチャージするのが面倒という方にはオートチャージはおすすめです。
チャージした分しか使えないため、使いすぎることはなく、使用する金額の管理がしやすいです。少額の支払いや、キャッシュレス決済を使ったことがない方にとっておすすめの支払い方式です。
2.支払いと同時に口座から引き落とされる即時払い方式(リアルタイムペイ)
即時払い方式はリアルタイムペイと呼ばれ、支払いをしたと同時に口座からお金が引き落とされる支払い方式です。
デビットカードが代表的なものですが、最近だとゆうちょ銀行の新サービスでゆうちょPayが誕生しました。
デビットカードは銀行口座があればだれでも持てるカードで、クレジットカードのように審査がないため、未成年の方でも持つことができます。
リアルタイムペイは支払った金額がすぐに銀行口座に反映され、口座に入っている金額以上は利用できないので、お金の使いすぎが不安な方におすすめです。
3.使いすぎに注意! 後払い方式(ポストペイ)
後払い方式はポストペイと呼ばれ、商品やサービスを購入した後に口座から引き落とされて支払いが完了する支払い方式です。
クレジットカードが代表的なものですが、QUICPayやiDなどの電子マネーやLINE Pay、PayPayなどのコード決済サービスでクレジットカードを結び付けて支払う場合も、後払い方式になります。
後払い方式は事前のチャージや口座の残高を気にせずに支払いができるので、手間がかからず楽に決済ができます。
しかし、後払い方式は支払いが1ヶ月~半年後になるので、使いすぎて後々支払うことができなくなる恐れがあります。
支払いができずに遅延してしまうと、信用情報が傷つき、クレジットカードを作れなくなったり、家や車を買うときにローンが組めなくなることがあるので注意が必要です。
キャッシュレス化による4つのメリット
キャッシュレス化が進んでいる要因として、キャッシュレス決済をすることによるメリットが大きいことが挙げられます。
キャッシュレス化による消費者側のメリットは大きく4つあります。
- 現金を持ち歩かなくてよい
- ポイントを貯められ、現金よりお得に買い物ができる
- 利用履歴を簡単に管理できる
- 社会的信用を示せる
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.現金を持ち歩かなくてよい
キャッシュレス化によるメリットとして、まず現金を持ち歩かなくてよくなることが挙げられます。
小銭のせいで財布がパンパンになったり、レジで財布の中から必死に小銭を探して恥ずかしい思いをしたり、ATMからお金を下ろす際に手数料がかかり損したと感じた経験はないでしょうか?
キャッシュレス決済は現金を使わないので、そのようなことはなくなります。電子マネーやコード決済アプリをスマホ上に登録しておけば財布をカバンの中から出さず、スマホ一つで決済を済ませることができます。
ATMからお金を引き出すこともしなくてよくなるので、ATMでの手数料もかからずに済むことになります。また大金をおろすこともなくなるので、現金を盗難される心配もなくなります。
プリペイド型の電子マネーはあまりありませんが、クレジットカードやコード決済サービスは保証がついてるものもあり、不正利用されたとしてもその金額が返ってくることは多いので、もし盗難にあった場合でも安心です。
2.ポイントを貯められ、現金よりお得に買い物ができる
キャッシュレス決済は支払額に応じたポイントを貯めることができます。
例えば、PayPayは200円につき1ポイントのポイントが還元され、1ポイント1円として使えます。キャンペーンなども不定期で行っており、20%分のポイントが還元されることもあります。
同じ金額を払うなら、ポイントがもらえてお得に買い物できるキャッシュレス決済の方がいいですよね。
3.利用履歴を簡単に管理できる
「いくら使ったか管理したいけど面倒くさくてできない」、「家計簿をつけようと思っても三日坊主で終わる」、「家計簿付けるためにレシートを毎回もらうから財布がパンパンになる」という方もいるのではないでしょうか?
キャッシュレス決済は利用履歴が残ります。コンビニや自動販売機での細かい支払いの履歴も残るので、記録忘れがなくなります。
最近では、支払い履歴をアプリで自動的に取得してくれて家計簿をつけてくれるものもあり、管理が非常に簡単にできます。
4.社会的信用を示せる
クレジットカードはカード会社の審査を通過することによって持つことができます。金融事故を起こしている場合などは持つことができません。
そのため、クレジットカードを持っていることによって、社会的な信用を示すことができます。
キャッシュレス決済はクレジットカードと紐づけることが多いため、キャッシュレス決済を使うことで間接的に社会的信用を示すことができます。
また、クレジットカードにはステータスカードと呼ばれる、一定の年収がある方やカード会社から認められた方でないと持つことができないカードがあります。ステータスカードでは、より高い社会的信用を示すことができます。
キャッシュレス化による3つのデメリット
キャッシュレス化はメリットだけではなく、デメリットもあります。デメリットのことも考えてキャッシュレス決済にするかどうかを考えたほうが良いでしょう。
キャッシュレス化による消費者側のデメリットは3つあります。
- 特定のシーンでは使えない場合がある
- 後払い方式のものは使いすぎる可能性がある
- 不正利用される恐れがある
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.特定のシーンでは使えない場合がある
キャッシュレス決済は特定のシーンで使えない場合があります。
- キャッシュレス決済が対応していない店舗での支払い
- 行政サービスの各種サービスや病院での支払い
- 停電や災害が起きたときや、端末の電源が切れたとき
1について、大都市のお店やチェーン店はキャッシュレス決済に対応している場合が多いですが、地方や個人経営などの小さいお店ではまだまだキャッシュレス決済が対応していない場合があります。
また、すべての決済方法に対応している場所はごくわずかで、クレジットカードは使えるが電子マネーやコード決済は対応していなかったり、クレジットカードもVISAは使えるがJCBが使えないという場合があります。
2については、現金でしか受けつけていない場所が多いです。ただし、日本はキャッシュレス決済を推し進めるので、今後このあたりの支払いもキャッシュレスでできるようになっていくのではないでしょうか。
3について、キャッシュレス決済は災害や停電で電気が止まったときは支払いをすることができません。また、スマホの電源が切れたときは、スマホに登録した電子マネーやコード決済は利用できません。そのため非常時のために現金を多少持っておく方が安心できます。
2.後払い方式のものは使いすぎる可能性がある
後払い方式のものは、商品やサービスの支払いをした、1ヶ月後などに口座からお金が引き落としされるようになっています。そのため口座にあるお金より、多くお金を使えることになります。
現金のようにお金が減っていくのが目に見えてわかりづらいため、気づかずに使いすぎてしまうという方もいます。
使いすぎて返済ができなくなってしまうと、信用情報が傷ついて、クレジットカードを作れなくなったり、家や車を買うときにローンを借りることができなくなったりする恐れがあります。
後払い方式のものはいくら使ったかというのを管理しておくことが大切です。最近ではアプリで管理できるものが出てきており、スマートフォン一つで簡単に管理ができます。
3.不正利用される恐れがある
キャッシュレス決済はハッキングやスキミングなどによって不正利用される可能性があります。
しかし、PayPayの不正利用問題でもあったように、不正利用された分は返金されることが多く、お金を誰かに使われた際の心配はそんなにしなくても大丈夫でしょう。またセキュリティ技術もレベルが上がってきており、簡単に不正利用される恐れは低いでしょう。
キャッシュレス決済サービスを選ぶ際に気にするポイント3点
ここまで色々と説明してきましたが、「キャッシュレス決済って色々あってメリットがあるのは分かるけど、結局何を使えばよいかわからない」という方は多いのではないでしょうか?
キャッシュレス決済の方法は大きく分けて次の3つがあります。
- QRコード決済
- 電子マネー
- クレジットカード
それぞれについて、おすすめの決済サービスとあわせて紹介していきたいと思います。
QRコード決済
急速に普及しつつあるQRコード決済のメリットを簡単におさらいしてみましょう。
QRコード決済は、クレジットカードや電子マネーとは異なり、カードを持ち歩かなくてもよいというメリットがあります。暗証番号の入力や署名の手間も必要ありません。
もともと還元率が高いQRコード決済や、特定の店舗や期間中に高還元を実施するキャンペーンがあることもあります。クレジットカードと紐付けることでポイントの二重取りをすることもできます。
また、QRコード決済全体でみれば、前払い・即時払い・後払いのいずれの支払い方もカバーしており、「後払いでは使いすぎが心配」という方にもおすすめの決済方法といえます。
具体的におすすめのQRコード決済のサービスを紹介していきます。
ポイント高還元率キャンペーンで話題のPayPay
サービス名 | PayPay |
---|---|
決済タイプ | コード決済 |
支払いタイミング | 前払い、即時払い(※)、後払い |
PayPayはアプリでQRコードやバーコードを読み取って決済する、キャッシュレス決済サービスです。銀行口座を登録してチャージしたり、クレジットカードを登録して決済することが可能です。
100憶円キャンペーンで大きな話題となったのも記憶にある方が多いのではないでしょうか。100億円キャンペーンは終了してしまいましたが、PayPayでは常に様々なキャンペーンを実施しているため魅力的なQRコード決済であることには違いありません。
通常のPayPayの還元率は最大で3%でしたが、2019年10月1日からは1.5%へと引き下げられてしまうということです。さらに、1.5%の還元を受けられるのは、PayPay残高にチャージしてから支払うかYahoo! Japanカードで支払いをする方のみです。
しかし、2019年10月1日からポイント還元事業がスタートするのに合わせて、PayPayでは「まちかどペイペイ」というキャンペーンがスタートしました。現在おこなわれている第2弾の期間は2019年12月1日から2020年3月31日の3ヶ月間です。また、2020年4月1日から4月30日で第3弾がおこなわれることも告知されております。
「まちかどペイペイ」では、ポイント還元事業の対象店舗のうち5%還元対象店舗でPayPayを使って支払うと、PayPay独自でさらに5%還元され、ポイント還元事業と合わせると合計で最大10%のPayPayボーナスが還元されることになります。
ただし、Yahoo! Japanカード以外のクレジットカードで支払った場合は、まちかどペイペイの対象外となり、ポイント還元事業ぶんだけが還元されることになります。
Yahoo! Japanカードを利用していたり利用する予定がある方にとっては、還元率が非常に高くなるのでおすすめのQRコード決済サービスといえます。
- YAHOO!ショッピング・LOHACOのご利用で毎日3%たまる
- ヤフーカードはTカードとして利用できます
- PayPayにチャージできる唯一のクレジットカード
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~3.0% |
発行スピード | 1週間から10日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
LINE Payは今なら最大5%還元
サービス名 | LINE Pay |
---|---|
決済タイプ | コード決済 |
支払いタイミング | 前払い |
LINE PayはメッセージアプリのLINEが提供するQRコード決済サービスです。LINEアプリに搭載されており、あらたにアプリをダウンロードしなくても利用が可能です。
LINE Payには「マイカラー」という毎月の利用実績に応じて還元率が変動する独自の制度があります。カラーによって0.5%~2.0%のポイントが還元されます。
カラー | ポイント還元率 |
---|---|
ホワイト(決済額が月1万円未満) | 0.5% |
レッド(決済額が月1万円以上5万円未満) | 0.8% |
ブルー(決済額が月5万円以上10万円未満) | 1% |
グリーン(決済額が月10万円以上) | 2% |
2019年10月1日以降は、ポイント還元事業の対象店舗で利用することで、通常のマイカラー還元率にポイント還元事業ぶんの2%か5%が追加で還元され、最大で7%の還元が受けられることになります。
また、LINE Payには送金機能や割り勘機能があります。送金する手数料は無料なので気軽に利用ができます。職場や友だちのグループなどで食事に行ったときなどにとても便利な機能です。
LINE Payの送金はLINE Payを利用していなくても、LINEのアカウントを持っている方であれば簡単にお金を送ることができますよ。
専門家からのコメント
LINEを使っている人が利用するならおすすめです。簡単な手続きで入会できますし、また、LINE同士なら送金ができるし、居酒屋での割り勘もオーケーだ。ローソン、ファミマ、スターバックス、ビックカメラなど全国チェーンが加盟店なので、使い勝手も良し。
2020年4月から申込み開始となるVisaのクレジットカードをLINE Payと紐付けると後払いになるうえに3%のポイントが貯まり、これにランク特典のマイカラーのポイントを合算するとさらにお得になります。
ただ、最近、LINEは次々と機能を付け加えて使いづらいといわれだしました。新規に持つ人は十分に注意して利用してください。
docomoユーザーには簡単に利用できるd払い
サービス名 | d払い |
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決済タイプ | コード決済 |
支払いタイミング | 前払い(※)、即時払い(※)、後払い |
d払いはdocomoが提供するキャッシュレス決済です。d払いはコード決済とオンライン決済に対応しています。docomoユーザーでなくてもd払いを利用することはできますが、docomoユーザーは貯まったポイントを電話料金の支払いに充てることができます。
還元率は0.5%ですがdocomoのクレジットカードのdカードでの支払いにすると、1.5%還元になります。2019年10月1日からはポイント還元事業が始まるため、対象の店舗では最大で5%が還元されます。
専門家からのコメント
d払いは、docomoのコード決済。4桁のパスワードで本人確認して使いますが、ネットショッピングだけでなく街での買い物にも使えるので便利。
ドコモの月々の携帯料金と合算して払う方法とクレジットカード払いを選ぶことができます。基本はdocomoユーザーのためのサービスですが、クレジットカード払いにすれば、docomoユーザーでなくても利用できるのはうれしいところです(dアカウントは必要になります)。
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年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1% |
発行スピード | 2週間 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
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公式サイトで詳細を確認する- 毎月のドコモのケータイ/「ドコモ光」ご利用料金1,100円(税込)ごとに金額の10%ポイント還元
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年会費初年度 | 11,000円(税込) |
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年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1〜10.5% |
発行スピード | 2週間 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
楽天ペイは楽天カード所持者や楽天サービスユーザーにおすすめ
サービス名 | 楽天Pay |
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決済タイプ | コード決済 |
支払いタイミング | 前払い(※)、即時払い(※)、後払い |
楽天ペイは楽天カードを持っているだけではなく、普段から楽天のサービスをよく利用するという方にとって、とても使いやすい決済サービスになっています。
楽天Payはコード決済とオンライン決済に対応しています。
日ごろから楽天のサービスを使っている方に嬉しいのは、楽天Payで支払う際に楽天市場や楽天カードで貯めた「楽天ポイント」を充当することが可能なことです。
さらに、通常ポイントだけでなく「期間限定ポイント」も充当できるので、楽天ユーザーがポイントをより消化しやすくなります。
専門家からのコメント
もともと楽天経済圏で展開してきたスーパーポイントが基盤にあるからです。
楽天市場、楽天トラベル、楽天銀行等を利用する人が多く、貯めたポイントをいろいろに使うことができて、相乗効果が生まれます。さらに、今後はもっと利用者も増えるでしょう。
- 年会費永年無料
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年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1~3% |
発行スピード | 7営業日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
- 国内空港ラウンジが年間2回無料
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年会費初年度 | 2,200円(税込) |
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年会費2年目〜 | 2,200円(税込) |
ポイント還元率 | 1〜3% |
発行スピード | 7営業日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
電子マネー
電子マネーにはさまざまな種類があります。楽天EdyやWAON、nanacoなどの前払い式の電子マネーもあれば、iDやQUIC Payなど後払い電子マネーもあります。また、Suicaなど改札で使えるIC乗車券を兼ねた交通系の電子マネーもあります。
nanacoやWAONなどの電子マネーは特定の店舗で利用することでたくさんポイントをもらえたり、iDやQUIC Payなどの後払いの電子マネーでも紐づけたクレジットカードにポイントを貯めることができます。
電子マネーを選ぶときのポイントは、自分のよく利用する店舗に対応しているかどうかということが大切です。そうした観点からすれば、利用できる店舗やサービスが多い電子マネーを選ぶと失敗が少ないとえいます。
セブンイレブンやイトーヨーカドーを利用する方は電子マネーのnancoがおすすめ
サービス名 | nanaco |
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決済タイプ | 非接触型決済 |
支払いタイミング | 前払い |
セブンアンドアイグループのセブンイレブンやイトーヨーカドー、アリオを利用する方はすでにお持ちの方が多いかもしれませんが、セブンアンドアイグループをよく利用するなら電子マネーのnanacoがおすすめです。
還元率は基本0.5%還元ですが、「ハッピーデー」と呼ばれる、毎月8日・18日・28日は店舗によって還元率が4倍になったり、5%オフで買い物ができます。
2019年10月1日から始まるポイント還元事業では、事前登録無しで5%または2%の還元をnanacoポイントで受けることができます。nanacoカードとnanacoモバイル(Androidのみ対応)がポイント還元事業の対象です。
クレジットカードとnanacoが一体型になったセブンカードプラスでnanacoを利用してもポイント還元事業の対象となります。セブンカードからnanacoへのチャージができ、チャージで200円につき1ポイント付与されるので、ポイントを二重取りできます。
電子マネーで公共料金の支払いはできないことが多いですが、nanacoはセブンイレブンで公共料金の支払いをすることも可能になっています。公共料金の支払いをしてもポイントがもらえるのは嬉しいですよね。
イオングループを利用する方は電子マネーのWAONがおすすめ
サービス名 | WAON |
---|---|
決済タイプ | 非接触型決済 |
支払いタイミング | 前払い |
イオングループをよく利用する方は電子マネーのWAONがおすすめです。会員登録の完了しているWAONでイオングループ店舗で支払いをおこなうと、常にポイントが2倍になります。
さらに、WAONはお得に買い物できる日が多くあります。
「お客様感謝デー」と呼ばれる、毎月20日・30日は5%オフで買い物がすることができます。
「ありが10デー」と呼ばれる、毎月10日はポイントが5倍になります。
WAONはイオングループ以外でも使える店舗が増えており、吉野家やマクドナルド、ローソン、ファミリーマートなど全国51万店舗で利用可能になっています。
2019年10月1日からのポイント還元事業では、電子マネーWAONを搭載しているすべてのカード(各種JMB WAON、モバイル JMB WAONも含む)
で5%または2%の還元を受けることができます。
ただし、現金ポイントカードであるWAON POINTカードは還元の対象になりません。
WAONが一体化されたイオンクレジットカードであれば、イオンカードからWAONへのチャージができ、チャージで200円につき1ポイント付与されるのでポイントを二重取りできます。
- イオングループの対象店舗なら、WAON POINTがいつでも2倍!
- 毎月20・30日の「お客さま感謝デー」は お買い物代金が5%OFF
- イオンシネマで映画鑑賞割引(※)
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5 〜 1% |
発行スピード | 最短5分 |
国際ブランド |
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電子マネー |
|
- 付帯サービス
iDは使えるお店が多い
サービス名 | iD |
---|---|
決済タイプ | 非接触型決済 |
支払いタイミング | 前払い、即時払い、後払い |
前払いでチャージして利用するタイプが多い電子マネーですが、iDは後払いで利用することができる電子マネーです。前払いや即時払いにも対応していますので、自分に合った方法を選ぶことができます。
後払い型はクレジットカードと紐付けて利用するため、iDで支払うとクレジットカードのポイントが貯まります。また、電子マネーを利用したいけれど事前にチャージするのは面倒という方にもおすすめできます。
さらに、iDは使える場所は現在も拡大しており、全国106.4万台以上(2019年12月時点)で利用可能になっています。使える場所を気にしなくてもいいというのはこれから電子マネーを検討している方にとって大きなメリットといえるでしょう。
2019年10月1日からのポイント還元事業では、iD自体に適用はなく、紐付いているクレジットカードなどによって還元の有無や還元方法が異なります。
クレジットカード
キャッシュレスの決済方法としてすでに広く浸透しているクレジットカード。クレジットカードがあれば多くのサービスをキャッシュレスで利用することができます。
また、QRコード決済や電子マネーを利用するときにクレジットカードと紐付けることでさらに効率よくポイントを貯めることができます。利便性だけでなく、お得に買いものをするためにも最低1枚は持っておきたいところです。
通勤通学で電車を利用する方はビューカードがおすすめ
通勤や通学で電車を使うため、電子マネーのSuicaを持っている方も多いと思います。そんな方におすすめなのは、JR東日本が発行しているビューカードというクレジットカードです。
ビューカードには、クレジットカード、電子マネー(Suica)、定期券の3機能があります。
ビューカードでSuicaへチャージしたり定期券を購入することが可能で、その場合のポイント還元率は1.5%になります。貯まったポイントは1ポイント1円からSuicaにチャージすることも可能です。
オートチャージ機能もあり、いちいち券売機でチャージする手間もなくなります。モバイルSuicaとして、Apple PayやGoogle Payに登録できるので、スマホひとつで電車に乗れて、買いものもすることができます。
ビューカードには「JREカード」・「ビュー・スイカカード」・「ビッグカメラSuicaカード」・「ルミネカード」・「大人の休日倶楽部」・「JALカード」など12種類があり、ビッグカメラSuicaカード以外は定期券機能が付帯しています。
2019年10月1日以降、ポイント還元事業の対象店舗では最大で5%の還元を受けることができます。還元はJREポイントではなく、請求額から減算される方式での還元となっています。
高還元率が魅力的な楽天カード
楽天カードは、年会費無料で通常のポイント還元率が1%と高く、電子マネー楽天Edy機能も付いています。日頃、楽天関連のサービスをよく利用するという方には特におすすめの1枚です。
楽天カードは、楽天のサービスを利用するほどポイントがたくさんたまります。たとえば、楽天市場でのポイント還元率は通常分とカード所有者特典文を合わせて3%にもなります。
2019年10月1日以降は、ポイント還元事業対象店舗で楽天カードを利用すれば通常の還元率に上乗せするかたちで5%または2%が還元されます。
楽天市場内にもポイント還元事業対象商品があり、楽天市場のポイント還元事業対象商品の購入に楽天カードを利用すれば、8%の還元を受けることができます。
楽天Payに紐付けるとポイントの二重取りが可能なので、楽天Payを利用する方にもおすすめです。
- 年会費永年無料
- 新規入会&利用でポイントがもらえる
- 安心のセキュリティ
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1~3% |
発行スピード | 7営業日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
そもそもなんでキャッシュレス化が進んでいるの?
経済産業省は2018年3月に「キャッシュレスビジョン」を発表しました。
2016年の日本のキャッシュレス決済比率は、経済産業省のデータによると19.8%でしたが、2025年までには40%まで引き上げようとしています。
他の国と比べてみると、2016年のキャッシュレス決済の比率は、韓国が96.4%、イギリスが68.7%、アメリカでは46.0%となっています。
このデータから分かる通り、日本のキャッシュレス決済の比率は非常に低く、キャッシュレス後進国といわれています。
日本がキャッシュレス化を推し進めている理由は、少子高齢化や人口減少、インバウンドの対策のためです。
少子高齢化や人口減少によって労働力不足が見込まれる日本において、今後コストを削減していかなければいけません。キャッシュレス化が進めば現金の流通量が減り、製造・運搬コストや銀行・ATM・飲食店などのお金の管理コストなどが削減できます。
また東京オリンピックや、さらには2025年に大阪万博が実施されるので、今後外国人観光客がさらに増えることが予想されます。海外では日本よりもキャッシュレス決済が進んでいるため、外国人観光客がスムーズに決済できるように、決済インフラを整えることが求められています。
そのため、経済産業省とキャッシュレス推進協議会は「プレミアムキャッシュレスフライデー」や「キャッシュレスウィーク」といったキャンペーンを実施することで、キャッシュレス決済のさらなる普及を目指しているのです。
専門家からのコメント
CX(カスタマー・エクスペリエンス=顧客体験)が大事です。「お得」か「利便」かで悩みます。高還元率のポイントの「お得」で日本はやっていますが、ポイントの原資に限界がありますので、早く「利便」に切り換えるべきです。
今はバブル状態ですが、この熱が冷めて、お得から利便性にスムーズに移っていけるかがポイント。基本的に全国チェーン店や地域のチェーン店はすでに多くがキャッシュレス対応を終えています。残るのは商店街の独立系店と地方の商店です。
しかし、その数が膨大ですからやはりこの店々をどれくらいキャッシュレス化に誘導できるかで決まるでしょう。いずれにしろ国のキャンペーン期間9カ月で答えをだすのは短すぎて難しいです。
キャッシュレス化が進み、現金が使えないお店が出てくる⁉
最近ではキャッシュレス決済のみのお店も出てきています。
「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリング テーブル パントリー)馬喰町店」は完全キャッシュレスの飲食店で、キャッシュレス決済でしか決済ができません。
まだ実験的な段階ですが、レジ締めが非常に簡単になり、スタッフの負担を減らすことに成功しているようです。
経済産業省が「キャッシュレス決済の比率を、2025年には今の2倍である40%に拡大し、将来的には80%を目指す」と発表をしていますし、今後キャッシュレス決済のみのお店も多くなってくるのではないかと考えられます。
キャッシュレスまとめ
キャッシュレス化は政府が推し進めており、今後さらにキャッシュレス決済は普及していくでしょう。
キャッシュレス決済はさまざまなサービスがあり、さまざまな特徴があります。自分に合ったキャッシュレス決済サービスを見つけて、キャッシュレス化の波に乗り遅れないようにしましょう。