転職エージェントの内容や利用する流れを詳しく解説!おすすめエージェントも紹介
「転職エージェントを利用したいけど、内容や流れがわからなくて不安」このように思っている方はいませんか?
内容や流れが理解できていないと、転職エージェントを利用している自分を想像しづらく、利用に踏み切ることが難しいと思います。
そこで本記事では、転職エージェントの内容や利用の流れについて詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。
転職エージェントの内容
転職エージェントは、求職者の転職活動をサポートするサービスをおこなっています。
具体的には、以下です。
- 転職活動における情報の共有
- 自己理解支援
- 書類作成支援
- 面接対策支援
- 内定後の支援
それぞれについて解説していきます。
転職活動における情報の共有
転職エージェントでは、転職活動における情報の共有をおこなっています。
転職は、業界や時期によって難易度が異なります。
たとえば、新年度が始まる前などは多くの企業で新しい人材を求めているため、転職しやすい時期になります。
また、世の中の状況によっても転職の難易度が異なります。
たとえば、コロナウイルスが流行っている状況では、飲食業界や宿泊業界などは大きな利益を得ることが難しくなるため、新しい人材を得る余裕がないです。
結果として、コロナウイルスが流行っている状況では、飲食業界や宿泊業界などへの転職が難しくなります。
このように、さまざまな要因で転職のしやすさが異なります。これらの情報を個人で集めることは非常に困難です。
しかし、転職エージェントを利用すれば、転職のプロがさまざまな要因を分析してくれて、ベストな答えを共有してくれます。
また、転職活動において、やるべきことややらなくていいことなどの情報も、セミナーやイベントをとおして共有してくれる転職エージェントが多いです。
そのため、個人で転職活動をおこなうよりも、充実度の高い転職活動をおこなうことができるのです。
自己理解支援
転職エージェントでは、質の高い自己理解支援をおこなっています。
自己理解とは、読んで字のごとく、自分について理解することです。しかし実は、自分だけで自分について理解することは不可能なのです。
それは、自分にとって当たり前のことで意識していないことが、他人からすれば長所だったり短所だったりするからです。
自動販売機についての感想を考えてみてください。
日本に住んでいる私たちにとっては、自動販売機について何の感想もないと思います。しかし、海外の方からすれば、「外に自動販売機を置けるなんて、とても治安がいい」と感じるのです。
海外の方からの意見を聞くと、「たしかに、自動販売機が破壊されてお金を取られたり、飲み物を取られたりする事件はあまり聞かないし治安がいいんだな」と思うはずです。
このように、他者の意見を聞くことで初めて、自分が住んでいる国についての理解が進むのです。
これは、自分の特徴についても同じことが言えます。他者の意見を聞くことで、自分についての理解が進みます。
意見を聞く相手は、友だちでも親でも誰でも問題ありません。しかし、身内からの評価になってしまうため、思うように自己理解が進まない可能性もあります。
その点、転職エージェントを利用すれば、自己理解について専門的な知識を有しているプロから意見をもらえるため、質の高い自己理解をおこなえるのです。
書類作成支援
転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の作成支援をおこなっています。
履歴書や職務経歴書の質は、内定率を高めるうえで非常に重要な要素です。しかし、「どのような書類を書けばいいのか」に関する情報を持っていない方も多いです。
転職エージェントを利用すれば、さまざまな求職者を支援してきた転職のプロから、「どのような書類を書けばいいのか」を教えてもらうことができます。
ただし、書類作成支援は、添削が主だということに注意してください。つまり、転職エージェントが0から書類を作成してくれるわけではなく、作成されている書類にテコ入れをすることが主だということです。
そのため、書類を一切書かずに転職活動をおこなえるわけではありません。
面接対策支援
転職エージェントでは、模擬面接などの方法で面接の対策をおこなってくれます。
また、利用する転職エージェントによっては、応募した企業に特化した面接対策をおこなってくれるところもあります。
そのため、内定率を大きく高めることができるのです。
内定後の支援
転職エージェントでは、内定までの支援ではなく、内定後の支援をおこなってくれるところが多いです。
たとえば、「内定をもらったけど、年収に不満がある」とか「内定をもらったけど、入社日に不満がある」などの場合です。
このような場合、転職エージェントに依頼することで、転職エージェントが企業と交渉をおこなってくれます。
また、現職の退職に関するアドバイスをくれることもあります。しかし、退職代行をおこなっているわけではないため注意が必要です。
加えて、新しい企業に入社したあとの悩み相談に乗ってくれる転職エージェントもあります。
このように転職エージェントでは、転職活動だけではなく、その後の支援も充実している場合が多いです。そのため、内定をもらったあとも転職エージェントとの信頼関係を維持できるように努めましょう。
転職エージェント利用の流れ
- 公式サイトから登録する
- 面談日程を決める
- 面談をおこなう
- 求人の紹介を待つ
- 紹介された求人に応募する
それぞれについて解説していきます。
公式サイトから登録する
転職エージェントには、さまざまなものがあります。そして、それぞれ別の特徴を持っています。
大別すると、さまざまな業界・年齢に対応した総合型の転職エージェントと、特定の業界・年齢に特化した特化型の転職エージェントがあります。
もし、転職したい業界が明確であれば特化型を選択し、何も決まっていなければ総合型を選択するとよいでしょう。
このように、自分に適していると思われる転職エージェントを探して登録しましょう。
面談日程を決める
転職エージェントの選択を終えて登録したら、面談の日程を決めます。
転職エージェントを利用する場合、面談で求職者の特徴や希望をヒアリングしてから求人紹介に移るため、早めに面談をおこなった方がいいでしょう。
面談を先延ばしにしてしまうと、転職活動が進まなくなります。
面談をおこなう
決定した面談日程に転職エージェントとの面談をおこないます。
面談では、自身のキャリアを振り返ったり、長所や短所について聞かれるため、事前に答えを考えておきましょう。もし、答えを準備していなければ、大事な面談の時間が無駄になってしまいます。
転職したい企業の特徴などの転職軸を明確にしておくことも重要です。
面談で、求職者の特徴や希望をヒアリングして、それに適した求人を探してくれるため、希望が曖昧なままだと、よい求人を紹介してもらいづらくなります。
また、転職エージェントとの面談で無断欠席や遅刻などをおこなうと、転職エージェントとの信頼関係を築けず、よい求人を紹介してもらえなくなる可能性があるため注意が必要です。
もし、どうしても決定した面談日程に面談をおこなえない場合には、事前に連絡をして、転職エージェントの了承を得ておきましょう。
求人の紹介を待つ
転職エージェントとの面談を終えたら、求人を紹介されるまで待機しましょう。
より適した求人を紹介しようと努力してくれるため、少し時間がかかる可能性もあります。
また、伝えた条件が厳しければ厳しいほど時間がかかることも覚えておきましょう。
紹介された求人に応募する
最後に紹介された求人に応募します。
利用する転職エージェントによっては、応募する企業に特化した面接対策などをおこなってくれる場合もあります。
また、履歴書や職務経歴書の作成支援をおこなってくれるため、転職エージェントとの信頼関係を維持できるように努めましょう。
転職エージェントを有効活用するポイント
転職エージェントを最大限有効に活用するには、以下のポイントを抑えておく必要があります。
- 横柄な態度を取らない
- 担当者の質を見極める
- 複数の転職エージェントを利用する
それぞれについて解説していきます。
横柄な態度を取らない
転職エージェントを利用する際には、横柄な態度を取らないようにしましょう。最悪の場合、求人を紹介されなくなってしまいます。
転職エージェントは、企業に人材を紹介して採用に至った場合に利益を得られます。求職者から利益を得ることは、職業安定法によって禁じられています。
つまり、転職エージェントにとってのお客さんは、求職者ではなく、企業なのです。
そのため、求職者が横柄な態度を取ってしまうと、お客さんである企業に紹介できなくなってしまいます。それは、質の悪い商品をお客さんに売ることと同義だからです。
横柄な態度の求職者を企業に紹介してしまうと、企業からの信頼を失う可能性が高く、事業を継続させることが困難になりえます。
担当者の質を見極める
転職エージェントには、多くのキャリアアドバイザーが在籍していて、質にも差があります。
多くの求職者を支援してきたキャリアアドバイザーや専門的な資格を有しているキャリアアドバイザーなどの質が高い人もいれば、経験が浅く、知識もないキャリアアドバイザーもいます。
もし、質の低いキャリアアドバイザーが担当者になれば、支援内容も質が悪くなってしまいます。
また、転職エージェントは成果報酬型のビジネスモデルであるため、「とにかく利益を得たい」と求職者に適していない求人を紹介してくる場合もあります。
このように、担当者の質によって、支援内容や紹介求人も変わってくるため、担当者の質を見極めることは、転職エージェントを最大限有効活用するうえで重要です。
複数の転職エージェントを利用する
転職エージェントを有効活用するには、複数の転職エージェントを利用することをおすすめします。
それぞれの転職エージェントには、それぞれの特徴があります。さまざまな業界・職種に対応しているものや特定の業界に特化しているものなどがあります。
また、多くの年齢に対応しているものや特定の年齢に特化したものなどもあります。
これらの転職エージェントを組み合わせて利用することで、それぞれの転職エージェントの長所を活かし、短所を潰すことができます。
この理由から、複数の転職エージェントを利用することをおすすめします。
利用の流れがわかりやすいおすすめの転職エージェント
- doda
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
それぞれについて解説していきます。
doda
- 転職者の満足度No.1(※)
- 業界最大級に求人を保有
- 質の高い支援を実施
doda最大の特徴は、転職者の満足度がNo.1であることです。
その理由は2つあります。1つは、業界最大級に求人を保有していることです。もう1つは、質の高い支援を実施していることです。
多くの求人を保有していることは、求職者にとって転職先の選択肢が多いことや新しい職業に挑戦するチャンスが増えることに直結します。
また、以下の支援を実施することによって、求職者の転職活動を手厚くサポートしてくれるため、よりよい転職活動がおこなえるようになります。
- キャリアカウンセリング
- 書類作成支援
- 自己理解支援
- 企業1社ごとに1人の担当者が在籍
- 企業の人事と同じ視点でのアドバイス
- 企業との条件交渉
上記のようにdodaでは、キャリアアドバイザーと企業プロジェクト担当者という2種類のプロから支援を受けることができます。
キャリアアドバイザーの支援によって、自分の望みや特徴を明確化できます。それによって、より自分に適した職種を選択できるようになります。
企業プロジェクト担当者の支援によって、企業の中身を明確に理解できます。それによって、よりよい環境の企業を選択できるようになります。
dodaには、このような特徴があるため、「自分の望みが明確でない」というような方でも効果的に利用できる転職エージェントになっているのです。
リクルートエージェント
- 転職支援実績No.1(※)
- 業界最大級に求人を保有
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
リクルートエージェント最大の特徴は、転職支援実績がNo.1であることです。
その理由は2つあります。1つは、業界最大級の求人数を保有していることです。もう1つは、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍していることです。
求人を多く保有していることは、求職者にとって転職先の選択肢が多いことや新しい職種に挑戦するチャンスが多いことに直結します。
そして、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍していることによって、求職者のスキルや希望、特徴などに適した求人を紹介できるようになっています。
業界に精通していないキャリアアドバイザーではできないような専門的なアドバイスや業界の内情を求職者が知れることによって、より転職しやすい環境を整えているのです。
このような質の高い支援をおこなうことによって、転職支援実績でNo.1を獲得しています。
マイナビエージェント
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
- 企業担当アドバイザーが在籍
マイナビエージェントでは、各業界に精通したキャリアアドバイザーと企業担当アドバイザーの2種類のプロから支援を受けることができます。
キャリアアドバイザーは、面談をとおして求職者を分析し、多くの求人のなかから最も適していると思われる求人を紹介してくれます。
そのため、「どんな仕事がしたいのかわからない」という転職軸が明確でない方でも、有効活用できる転職エージェントです。
そして、企業担当アドバイザーは、企業の人事とのやりとりをとおして、求人票からはわからない職場のリアルな雰囲気を教えてくれます。
そのため、転職が成功した後に「想い描いていたのと違う」というギャップを感じづらく、満足度の高い転職が実現する可能性が高まります。
このようにマイナビエージェントでは、視点が異なる2種類のプロから支援を受けられるため、よりよい転職が実行可能になるのです。
転職エージェントの利用に関する質問
最後に、転職エージェントの利用に関するよくある質問にお答えします。
- 転職エージェントって何で無料なの?
- 転職エージェントと転職サイトの違いは何?
- 非公開求人って何?
- 面談って複数回してもらうことはできるの?
転職エージェントって何で無料なの?
転職エージェントを無料で利用できる理由は、職業安定法によって、特定の場合を除き原則として求職者から報酬をもらってはいけないと定められているからです。
転職エージェントは、求職者から報酬をもらえない代わりに、人材を企業に紹介することで、企業から報酬をもらっています。
転職エージェントと転職サイトの違いは何?
転職エージェントと転職サイトの違いは、サービス内容です。
転職エージェントでは、求職者との面談をとおして、求職者の希望や特徴をヒアリングし、その内容に適した求人を紹介してくれます。また、転職のプロからアドバイスをもらうことができます。
しかし、求人を自由に閲覧できず、担当者から紹介された求人に応募するか否かという選択で転職活動を進めます。
一方で転職サイトは、サイト上に求人情報を羅列しています。そのため、求人を自由に閲覧でき、自分で応募したい企業を探せます。しかし、「自分に適した求人なのか」を自身で判断しなければいけません。
つまり、転職エージェントは、プロからのアドバイスをもらえるけど、選択の自由が少ない特徴があり、転職サイトは、選択の自由があるけど、プロからアドバイスをもらえない特徴があるということです。
非公開求人って何?
非公開求人とは、一般的に公開されていない求人のことです。
非公開にする理由として、「極秘プロジェクトである」とか「経営に関わる仕事である」など、他社に「求人していること」を知られたくない内容であることが多いです。
また、「応募が殺到して、選択が難しくなりそう」などの理由である場合もあります。
これらの理由から、一般的な求人よりも条件がいい場合が多いです。
面談って複数回してもらうことはできるの?
転職エージェントとの面談は、複数回おこなうことができます。
しかし、利用する転職エージェントによっては、サポート期間が定められている場合があります。サポート期間を定めている転職エージェントは、一般的に3か月間としていることが多いです。
つまり、サポート期間を定めている転職エージェントを利用する場合には、転職エージェントとの面談回数が制限されていることにつながります。
まとめ|転職エージェント利用の流れを理解して転職活動しよう
転職エージェントを利用すると、自身でおこなうよりも質の高い転職活動をおこなえます。
しかし、自身で転職活動をおこなうよりも多くのプロセスが発生するため、転職エージェント利用の流れを理解していないと、予定どおりの転職が実現しない可能性が高まってしまいます。
そのため、転職活動を始める前には、利用する転職エージェントについて調べて、利用の流れを理解しておきましょう。
キャリア形成支援を主な事業とするCareer Expertを経営。具体的には、就職・転職支援や自己理解支援、キャリアデザイン支援などを実行。その経験や専門知識を活かし、読者の役に立つ記事を執筆。