アコムACマスターカードのデメリット7つ|どんな人に向いているの?

三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下にある消費者金融会社大手のアコムが発行しているACマスターカードは、銀行系から出ているほかのクレジットカードなどと比べると特殊な点が多く、消費者金融特有のデメリットがあります。
そこでまず、ACマスターカードを作ろうと思っている方が知っておくべき以下の7つのデメリットを紹介し、解説していきます。
デメリットについて理解した上で、本当にACマスターカードを作る必要があるのが吟味しましょう。
ACマスターカードのデメリット7つ
それではACマスターカードの一般的にデメリットとして挙げられる点を7つ紹介します。
ただし使い方や考え方次第では、デメリットにならないこともあります。人によって逆にメリットとなり、使いやすいカードだと感じられるかもしれません。
ACマスターカードの発行を検討している方は、ひとつひとつの点をよく理解しておきましょう。
- ①リボ払い専用のカードである
- ②カードを利用してもポイントが貯まらない
- ③カードを申し込むとアコムから在籍確認がある
- ④ステータスを求める人には不向き
- ⑤カードに保険が付帯していない
- ⑥ETCカードや家族カードがない
- ⑦審査では個人情報を聞かれる可能性がある
①リボ払い専用のカードである
1つめのデメリットは、ACマスターカードはリボ払い専用カードである、という点です。つまりほかの支払い方法(一括払い・分割払い)を選択することができません。
リボ払いとは「リボルビング払い」のことです。クレジットカードの支払い方法の1つであるリボ払いは、あらかじめ設定しておいた一定金額を月々支払っていくというものです。
この月々支払う金額は、クレジットカードの利用回数や利用金額にまったく関係なく一定です。
一見、月々の支払いを一定にできることから家計の管理がしやすく、支出も減らせて便利だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしリボ払いにおいて支払った残高は「リボルビング残高」と呼ばれ、このリボルビング残高が残っていると経過日数に応じて手数料が発生します。
つまり、リボルビング残高の支払いが終了するまで、手数料はどんどん増加し続けるということです。
支払いが終了するまでにまた新しい買いものをした場合はさらにリボルビング残高は膨らみ、支払い終わるまでの期間も延びてしまいます。これがリボ払いのデメリットです。
クレジットカードのリボ払いについて詳しく知りたいという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ACマスターカードのリボ払い手数料を節約する2つの裏技
ですがこのリボ払い、工夫して使えばデメリットを被らずに安全に使用することができると知っていましたか?
実はACマスターカードの場合、リボ払いの手数料がかからないように利用する方法が2つあります。
①毎月の利用金額を、指定した月々の支払い金額よりも低くする
つまり月々の支払い金額を「10万円」に指定しているのであれば、毎月ACマスターカードのリボ払いで利用する金額を「10万円以下」にすればよいということです。
このルールさえ守れば、翌月に全額支払いが完了するのでリボルビング残高が残ることはないので手数料も発生しません。
1ヵ月ごとにチャージするプリペイドカードのような感覚で利用することができます。
②毎月20日までの利用金額を、翌月の6日までに支払う
ACマスターカードのリボ払いにおいて毎月20日までの利用金額を「新規利用残高」と呼び、この残高の支払いをその月の21日~翌月の6日までに一括で支払えば手数料はかかりません。
つまり、新規利用残高には手数料が発生しません。
これにより一般的なクレジットカードの「一括払い」のような感覚で利用することができます。
この新規利用残高は翌月の6日に「リボルビング残高」へと切り替わり、7日から上記で説明したように経過日数に応じて手数料が発生するので注意が必要です。
上記の2つの方法を活用すれば、リボ払いのデメリットを被らずにACマスターカードを利用することができます。
もし手数料を負担してもいいから上手に使いたいというのであれば、今自分はどれくらい支払いが必要なのかというのを常に把握して、リボ地獄に陥らないように注意しながら利用しましょう。
②カードを利用してもポイントが貯まらない
2つめのデメリットは、カードを利用してもポイントによる還元がないという点です。
ACマスターカードにはポイントプログラムが設定されていないので、ポイントが貯まりません。
よってクレジットカード頻繁に利用する方は、ポイント還元率の高いほかのクレジットで支払う方がお得でしょう。
しかし、ACマスターカードはポイントが貯まらない代わりに、利用金額の0.25%をキャッシュバックするサービスがあります。
還元率としてはけして高い数値とは言えませんが、一般的なポイントと異なり、有効期限が切れて失効してしまうリスクなどがありません。
自動キャッシュバックという仕組みのため使いやすいとも考えることができるでしょう。
③カードを申込むとアコムから在籍確認がある
3つめのデメリットは、アコムから在籍確認があるという点です。
在籍確認とは、クレジットカードを申込んだ後にクレジットカード会社が申込み者の職場に電話して、本当に在籍しているかどうかを確認することをいいます。
カード申込み者が架空の職場を申込み内容に記載するといった嘘の申告をしてないか確認したり、職場で働いていることが確認できることで安定した収入と返済能力があることを確かめたりする必要があるからです。
具体的な在籍確認の内容としては、以下の2つのパターンに分かれます。
①申込み者本人が電話に出た場合
この場合は本人が電話に出たことで在籍確認が完了したことになります。名前・住所・生年月日の確認や、カードを申込んでくれたことに対するお礼などをして終了することが多いです。
②申込み者でない人が電話に出た場合
この場合は電話に出た人から申込み者が在籍していることを確認できたら、在籍確認が完了したことになります。
たとえば「〇〇(申込み者)は現在外出しています」「〇〇(申込み者)は本日休みです」などの返答があれば在籍確認ができたこととみなされます。
ちなみに学生は学費を払えるくらいの稼ぎがある親の扶養に入っているので返済能力がある、という解釈から学校やアルバイト先に在籍確認をされることはありません。
また、電話での在籍確認で心配なのは、アコムのACマスターカードを申込んだことが、電話をとった申込み者以外の第三者などに知られてしまわないかどうかですよね。
大手クレジットカード会社は在籍確認の際会社名や銀行名を名乗ることが多いですが、アコムの場合はプライバシー保護の観点から会社名を伏せて在籍確認担当者の個人名しか出しません。この点に関してはご安心ください。
在籍確認される確率が低い条件2つ
在籍確認とは申込み者全員に対して、常におこなわれているわけではありません。実は在籍確認をされる確率が低い条件として以下の2点があります。
①良好なクレヒス実績がある
クレヒスとはクレジットヒストリーの略で、クレジットカードやローンの申込みに関する個人情報や取引履歴のことです。
過去に支払いの遅延があったりするとクレヒスに傷がついて、悪い記録が残ってしまします。
良好なクレヒスというのは、毎月遅延や残高不足がなく支払いを続けているということを示します。そのため社会的信用の獲得に繋がり、在籍確認がスキップされる可能性があります。
②職場での勤続年数が長い
カード申込み時に申告した職場での勤続年数が長いと、安定した収入があることが想定できるので在籍確認が省かれる傾向にあります。
逆に長期間同じ職場にとどまらずに転職を繰り返していると、収入の不安定性が疑われることになるため、在籍確認がおこなわれる可能性があります。
④ステータスを求める人には不向き
4つめのデメリットは、ステータスを求める人には不向きであるという点です。
実はクレジットカードにはステータス(社会的地位や格付け)があります。ステータスが高いクレジットカードの特徴は、「審査が厳しい」「年会費がかかる」「サービスが豊富」といった点にあります。
これらの特徴があるので、高いステータスのクレジットカードを保有していると、支払い能力があることや収入の安定性を示すことができます。
そのため、保有しているクレジットカードのステータスは、持っている人そのものの社会信用度を表している、と考える方もいます。
しかし、ACマスターカードは年会費や入会費が無料で、サービスも少ない(ポイント還元なし・保険付帯なし・追加カードなし)カードです。
よってクレジットカードにステータスを求める場合、ACマスターカードは不向きであるといえます。
⑤カードに保険が付帯していない
5つめのデメリットは、カードに保険が付帯していないという点です。
クレジットカードは多くの場合、海外旅行保険やショッピング保険などが付帯されています。しかしACマスターカードは海外での支払いには利用できますが、保険がまったく付帯されていません。
よってACマスターカードしか持っていない方が海外旅行に行く場合には、別途保険料を支払って旅行保険に入っておいたほうが安心でしょう。
「保険なんて必要ないだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、トラブルに見舞われてしまうと、高額負担が必要になるケースが少なくありません。そのことを考えると保険料を払って備えておいた方がよいでしょう。
年会費無料でお得な海外旅行保険の付帯したクレジットカードをお探しの方にはエポスカードがおすすめです。エポスカードなら年会費無料で最高500万円の保険が付帯しています。
エポスカードの海外旅行保険について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

- 全国10,000店舗の優待つき!
- 入会金・年会費永年無料
- 海外旅行傷害保険は最高500万円
年会費初年度 | 年会費2年目〜 | ポイント還元率 |
---|---|---|
無料 | 無料 | 0.5%~5.0% |
- 電子マネー
- 付帯サービス
⑥ETCカードや家族カードがない
6つめのデメリットは、ETCカードや家族カードが発行できないという点です。
多くのクレジットカードは追加でETCカードや家族カードを申込むことができますが、ACマスターカードはETCカードや家族カードを取り扱っていないため、追加発行することができません。
どうしてもETCカードが必要な場合は、ETCカードが追加で発行できるほかのクレジットカード会社でカードを作るか、高速道路株式会社が発行しているクレジット機能なしのETCカードを作るといった代替案を試すとよいでしょう。
家族カードの場合はクレジットカードの追加という形でしか発行ができないので、こちらもほかのクレジットカード会社でカードを作るしかないでしょう。
⑦審査では個人情報を聞かれる可能性がある
ACマスターカードの審査では、消費者金融ならではの独自の審査をおこなっており、名前や生年月日を確認する以外に個人的な質問をする可能性があります。
- クレジットカードを作る目的
- 勤務先の事業内容
- 仕事の具体的な内容
- 興味のあることや趣味について
- 親の名前
ACマスターカードでは、このような質問をおこない、独自の方式で審査をしているようです。
カード作成を希望する際は、事前知識として把握しておきましょう
それでもACマスターカードに申込むべき人はどんな人?
ここまでACマスターカードのデメリットを7つ解説しました。こんなにデメリットが多いなら「一体どんな人にACマスターカードが向いているの?」と思った方もいらっしゃると思います。
ここまで紹介してきたのは、消費者金融会社発行であるゆえのデメリットばかりでしたが、実はメリットもあります。
これからACマスターカードのメリットと、ACマスターカードを申込むべき方について解説します。
デメリットをしっかり理解した上で、メリットにも強い魅力を感じるのであれば、ACマスターカードを申込むことを前向きに検討してみましょう。
- ①急いでカードを発行したい人
- ②クレヒスに不安のある人
①急いでカードを発行したい人
ACマスターカードは「急いでクレジットカードを発行したい」という方にとって救世主になるカードです。実はACマスターカードは最短で即日発行が可能なのです。
しかも事前にネットで申込んで審査結果を待ち、契約が完了するというところまでは在宅でおこなうことができます(※22時までに契約手続きを終えておきましょう)。
契約が完了したら最寄りも自動契約機(むじんくん)でカードを受け取って終了です。スムーズにいけばこの流れは、約1時間半程度で済みますので非常に手軽ですよね。
最短即日発行かつ約1時間半で発行できるクレジットカードはそう多くないので、ACマスターカードならではの強みだといえます。
どうしてもすぐにクレジットカードが必要な方はACマスターカードを申込むべきでしょう。
②クレヒスに不安のある人
ACマスターカードはクレヒスを作る手段としておすすめなカードです。
ステータスが高くて審査基準が厳しいクレジットカードは、良好なクレヒスが積まれていないと作ることができないことがあります。
つまり、初めてクレジットカードを申込む人にとっては不利ということです。
クレヒスがない方や、審査に通るかどうか不安な方は、上記で説明したように最短即日発行できるACマスターカードを、クレヒスを積む手段として使ってみてはいかがでしょうか。

- Mastercard®のクレジット機能がついても、もちろん年会費無料!
- 最短即日カード発行可能!
- 自動でキャッシュバックを適用!
年会費初年度 | 年会費2年目〜 | ポイント還元率 |
---|---|---|
無料 | 無料 | 0% |
- 電子マネー
- 付帯サービス
ACマスターカードのデメリットまとめ
この記事ではACマスターカードのデメリットと、申込むべき方について解説しました。
ほかのクレジットカードとは違い、消費者金融会社発行ゆえの特殊な点や、デメリットが多いということがおわかりいただけたかと思います。
しかしそれでも、ACマスターカードには申込むべきメリットが存在します。急いでカードが欲しい方や、初めてカードを作る方にとっては、ほかのカードよりも便利な点が多いといえます。
ACマスターカードのデメリットを理解した上で上手に利用していくとよいでしょう。
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。