趣味に生きたブロガーたちが熱くプレゼン! それぞれの「2018年に買って良かったもの」
2018年も残りわずか。今年も「マネ会」にはさまざまな趣味を持つブロガーが登場し、それぞれの「お金で得た楽しさ」を熱量たっぷりに披露しました。
日々たくさんの“モノ”が生まれていったこの1年、好きなものを追い掛けるブロガーたちの心に最も響いた“逸品”は何だったのでしょうか?
過去に寄稿をお願いした6人に、それぞれの趣味における「2018年に買って良かったもの」を伺いました。あわせて、今年の趣味活動についても振り返っていただきます!
買って良かった「魔女っ子おもちゃ」
チヅル |
2018年に買って良かった魔女っ子おもちゃは……
女児向けドラマ「ガールズ×ヒロイン!」シリーズ第2弾『魔法×戦士マジマジョピュアーズ!』に登場する、変身アイテム「マジョカポルテDX」です。
「マジョカポルテDX」の良さをお伝えする前に、まずは従来の魔女っ子おもちゃ……中でも変身アイテムのギミックについて説明する必要があります。これまでの変身アイテムは、凹凸を認識する“読み取り部分”にパーツを取り付けることで、音声や発光ギミックを楽しめるという仕組みでした。
「マジョカポルテDX」は、この「凹凸を読み取る部分」がありません。本体にセンサーが内蔵されているので、パーツを近づけるだけで、本来の外観を損なわずに音声や発光のギミックを楽しめるのです! 昔から魔女っ子おもちゃを集めているコレクター的には、これ……もう魔法なのでは……? と錯覚してしまうほど素晴らしいギミックです。
「マジョカポルテDX」との出会いは、1年間応援してきた『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』の最終回が迫り、寂しい気持ちになっているときでした。発表された新番組『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』のPVでマジョカポルテを知り、大好きな番組が終わってしまう喪失感を埋めるべく、そのまま予約して購入。早速遊んでみると……。
美しい発光に感動……!
さらに、魔女っ子おもちゃ感を取り入れたキラキラの変身用ペンダントも付属! キャラクターごとに異なる変身BGMがそれほどカットされることなく収録されていたのにもビックリです。こんなにも素晴らしい変身アイテムなのだから、新番組もきっと面白くなるだろうという期待を持たせてくれました。その予感は的中し、思った通りの楽しい番組で、今も毎週欠かさず視聴しています!
息をつく暇もなく楽しかった2018年
2018年は、充実した趣味活動を楽しむことができました!
年明け早々、生産が止まり品薄になってきた『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』のおもちゃを焦るように収集。2月にはテレビアニメ『HUGっと!プリキュア』が始まり、変身アイテム「ミライクリスタル」の収集も始まりました。春には『カードキャプターさくら』の変身アイテム「夢の杖」が発売。「夢の杖」は複雑な形をしていたのでおもちゃ化は難しいと思っていましたが、そんな不安を払拭するほど素晴らしい出来でした。
この頃、ちょうど「マネ会」へ寄稿した記事が公開されました。おもちゃコレクターとしての思いをたくさん込めたので、思い出深い出来事になりましたし、うれしかったです! 夏ごろには、東京新聞さんから取材を受け、さらに多くの人に魔女っ子おもちゃを知っていただく機会を得られました。
7月には『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』の新キャラクター・シオリの変身用液晶アイテム「マジョカパレット」が発売されました。キラキラとしたメッキ塗装が施されたデザインは、魔法のアイテムのよう。液晶のおもちゃがここまでかわいくなれるのかとびっくりしました。
そして猛暑が続く中、大人をターゲットにしたバンダイのおもちゃシリーズ「PROPLICA」で予約していた、『美少女戦士セーラームーン』に登場するセーラーちびムーンの変身アイテム「プリズムハートコンパクト」が到着。予想以上のきらめき具合に大興奮しながらブログを書いていました。
秋には『美少女戦士セーラームーン』の初代変身アイテム「変身ブローチ&変装ペンセット」の予約が始まり、即予約。その後、パワーアップした『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』のステッキに付け替えられるメッキ塗装のパーツが発売され、こちらも当然のようにサクっと購入しました。各おもちゃ会社さまのおかげで、1年間息をつく暇もないほど楽しい魔女っ子おもちゃ収集ライフを過ごせました!
この記事を書いているのは、クリスマスが迫る時期。欲しいおもちゃは早めに購入しておかないと、また昨年と同じく年明け早々に焦ることになってしまう……と思いながら、財布と相談している今日この頃です。
チヅル(id:sc_toy)
キラキラメッキ全盛90年代に育った魔女っ子おもちゃ大好き人間。趣味はドライブ、特技は炒飯作り。おもちゃをレビューしたり趣味で描いたイラストを載せたりしているブログを運営している。
はてなブログ:sweet candy 魔女っ子おもちゃ ブログ|Twitter:@sc_mg_toy
買って良かった「ポテトチップス」
いちこ |
2018年に買って良かったポテトチップスは……
ふるさと納税の返礼品として届いた「大島プレミアムポテトチップス(あおのり味)」です。
こちらは、愛媛県八幡浜市の大島で養殖されているスジアオノリを使ったポテトチップス。パッケージの説明によると、スジアオノリとは「あおのり類の中でも、最も香りが高く美味しい品種とされている」とのこと。確かにとってもおいしかった……。
袋を開けるとほのかに磯の香りを感じ、1枚口に入れれば、上品な塩味の向こうにうまみのある青のりの風味が立ち上がる。派手さはないけれど、毎日食べたくなるようなのり塩系の逸品だと思います。
製造は、ご当地ポテトチップスを数多く手掛ける、信頼の松浦食品。ふるさと納税の返礼品として申し込んだので、値段は10袋10,000円(何らかの手続きをすれば多少控除されるらしいですが、まだ調べていません……)でしたが、現地では1袋80gが300円(税込)で売られているとのこと。
私はポテトチップスの中でも特にしょうゆ系とのり系の味を好んでいるため、この「大島プレミアムポテトチップス(あおのり味)」はかねてから気になっていたご当地ポテトチップスでした。
しかし、ご当地ポテトチップスは実際に現地へ行かないと買えないというケースが数多くあります。アンテナショップや通販などで出会えることもあるとはいえ、なかなか手の届かない商品が多いジャンルです。
そういった商品に出会える場として「ふるさと納税を利用する」という方法に気付けたのが、今年の大きな収穫でした。返礼品として届くので、産地のパンフレットや生産者からのお手紙がついているのもうれしい。何らかの縁ができたように感じられますし、現地のことを調べているうちに「いつか行ってみたい」と思うようにもなりました。
ふるさと納税を使ったのは、今年が初めてです。そのきっかけは、今年9月に起きた北海道胆振東部地震でした。
ちょうどジャガイモの収穫期ということもあり、現地の様子が気になっていた私は、特に被害の大きかった厚真町や、カルビーの工場がある士幌町、湖池屋の工場直送で知った今金町などの名前で日々ネット検索していました。そこで偶然、以前購入してとてもおいしかった「士幌町ポテトチップス」や、毎年楽しみにしている湖池屋の「ポテトチップス 今金男しゃく」が、ふるさと納税の返礼品になっていることを知ったのです。
今金町の返礼品になっているポテトチップス(私は湖池屋の通販で購入しました)
すぐふるさと納税をしても、災害の直後だと現地はまだ混乱しているのではないかと思い、その時は別の形で寄付をすることに。他にも返礼品に登録されているポテトチップスはないかな、と探しているうちに、「大島プレミアムポテトチップス(あおのり味)」も登録されていることを知ったのです。
八幡浜市がある愛媛県も、今年7月に豪雨で被害を受けた地域です。寄付の際には、使い道として災害支援を選択することができました。
ふるさと納税を利用すれば、手に入れにくいポテトチップスに出会える上に、ポテトチップスの産地を直接応援できるというのが個人的にはとてもうれしいです。今後も利用してみたいと考えています。
2018年も勢いが衰えなかったポテトチップス界
2017年のポテトチップス界は「復活からの挑戦」だったように感じていますが、今年も各社でその勢いが衰えることはありませんでした。
これまで王道を歩んでいたカルビーは、ユニークな「ポテトチップス 納豆好きのための納豆味」や、11月にエリア限定発売となった“超厚切り”ポテトチップス「ポテトデラックス」など挑戦的な商品を展開し、楽しませてくれました。
湖池屋は恒例の「ポテトチップス 今金男しゃく」をコンビニ向けにもリリースしたほか、「天ぷら食感」という新たな食感のチップスを生み出すなど、独自路線を歩み始めています。
さらに、ここ数年飛び道具的なフレーバーの多かったヤマヨシには、個人的に大好きな「しょうゆ味」でありながら全く初めての味わいを体験させてくれた「燻製しょうゆ味」であらためて惚れ直すなどしました。
2019年はポテトチップス界のメインストリーム(主戦場はコンビニ)を追いつつ、ご当地ポテトチップスや海外のポテトチップスも掘り下げてみたいなあと計画しています。来年も楽しいポテトチップスライフを送れますように!
いちこ(id:ichinics)
好きなものが多すぎて首が回らない生活を送りつつ、最愛ジャンルは常にポテトチップスな会社員。心のベスト1は出会った時からカルビー「北海道バターしょうゆ味」。末長くポテトチップスを楽しむためにも健康に気をつけたいというのが目標。
はてなブログ:イチニクス遊覧日記/ポテトチップス・ラブ|Twitter:@ichinics
買って良かった「登山アイテム」
月山もも |
2018年に買って良かった登山アイテムは……
PETZL(ペツル)のヘッドランプ収納ケース「ノクティライト」です。
ヘッドランプを中に収納すると光を拡散し、ランタンとして使用できます。しかも、ケースに収納したままでもランプの操作ボタンを押すことができるという優れものです。
「ヘッドランプがあればランタンはいらない! 持っていく灯りはヘッドランプ1個だけ」という方もいますが、私自身は、特にテント泊の際は「ヘッドランプとランタンは用途が異なるから両方ほしい!」派です。
ヘッドランプは一箇所を強い光で照らすので、暗い夜道を歩いたり、夜明け前に荷物整理をしたりするタイミングでその本領を発揮します。そしてランタンの灯りは、光が拡散されるため、周囲をほんわりと柔らかく照らしてくれるのです。
山中に泊まる夜、ホットワインなどを飲みながらまったりと寝る前のひとときを過ごすことがあります。月が明るい夜ならライト無しで過ごすこともできますが、月齢や天候によっては何らかの灯りがなければ手元も見えないので、カップを倒してしまうことも……。
でも、いざヘッドランプを使おうとしても、灯りが強烈過ぎて眩しいし、雰囲気がないなと思ってしまって。少し荷物が増えてでも、ランタンがあれば山で過ごす夜の時間がさらに楽しくなると感じていたのです。
ヘッドランプが壊れると山行予定が狂うこともあるので、これまで私は「ランタン×1・ヘッドランプ×2」をテント泊の際に持ち歩いていました。しかし、ノクティライトを手に入れたことで、ヘッドランプをランタンとして2WAYで使うことができるようになり、ランタンは不要に……。というわけで、山で夜を過ごす際の快適性や雰囲気を損なうことなく、荷物を減らすことができました。
ノクティライトは2017年に発売されましたが、それ以前にも「ヘッドランプをランタンのように使う」ための商品はありました。極論を言えば「コンビニのビニール袋にヘッドランプを入れる」ことでも、同様に光を拡散させることはできます。
これまで発売された同機能の商品には手を出さなかったのに、今回購入に至ったのは、もともとペツルのヘッドランプを愛用していてブランドとしての安心感があったほか、新たにヘッドランプを買い足す必要がなかったことが大きいです。それに、コロンと丸みのあるデザインも愛らしくて気に入っています。
ノクティライトには、テントの中に吊しておくためのストラップもついています。内側から優しい光に照らされたテントは美しいなと、山に泊まるたびに思います。
計画通りの山歩きが楽しめた2018年
「土日休みの会社員なのに、混んでいる山が苦手」という私ですので、いつも山行計画を立てる際はかなり苦労しています。もちろん、できる限り天気のいい日に登りたいですしね……。
振り返ると、今年は計画が功を奏して、晴れた日に快適な山歩きを楽しめたことが多かったように思います。
夏休みに足を運んだ北穂高岳への登山も、お盆休みから少しずらして計画したところ、登山道もテント場も空いていてストレスなく登ることができました。
なるべく宿泊客が少なそうな日を選んで、山小屋にも何度も泊まりました。空いている山小屋って本当にいいものです。登頂せずに山小屋に泊まるだけのトレッキングも楽しいですしね。
あんまり「今年はこれをがんばるぞーーー!」と考えないタイプですが、2018年もいつも通り、マイペースに楽しく登れたと思います。
月山もも(id:happydust)
登山と温泉を絡めた一人旅が好き。ブログ「山と温泉のきろく」では、温泉宿への宿泊記、日帰り入浴記、旅の食事や登山の記録を更新中。
はてなブログ:温泉ブログ 山と温泉のきろく|Twitter:@happy_dust
買って良かった「カメラレンズ」
toshiboo |
2018年に買って良かったカメラレンズは……
パナソニックの超望遠レンズ「LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S.」です。
マイクロフォーサーズ(MFT)*1において最高クラスのボケ量を生み出す上に、ボケの描写が滑らかで柔らかく、玉ボケも大変美しい。そして、開放(絞りを最大に開くこと)から合焦面(ピントが合っている箇所)が非常にシャープ。
ボケを優先すれば合焦面まで眠くなる(キリッとしない)ことが多いのだが、ここまでボケの柔らかさとシャープさが両立できていることに大変驚いた。色は濃密でこってりとしているのだが、派手過ぎずしっとりとした具合もたまらない。ライカのバッジは伊達じゃないなと思うには十分な画質だった。
また、このレンズと、パナソニックのミラーレス一眼カメラ・LUMIX G9 PROを組み合わせた際の手ぶれ補正が素晴らしい。ファインダーをのぞいたときの像がピタッと止まる感覚は、超望遠域のレンズを手持ちで使っているとは全く思えないほどだ。それは、撮影結果はもちろんのこと、撮影の容易さや楽しさに直結する。
見た目もコンパクトで、デザインの仕上がりも非常に素晴らしい。まさにライカクオリティー。ローレット(細かい凹凸状の加工)が刻まれたオール金属製のピントリング、そしてあのライカフォントの刻印。無骨で工業製品然としたシンプルモダンデザインなのだが、セクシーで趣がある。外観を眺めながら酒が飲める数少ないレンズである。
LUMIX G9 PROは、今年に入ってから手に入れたカメラ(ボディ)。それまでよく使っていたのは、オリンパスのOM-D E-M1 Mark IIだった。
このカメラは、私がレンズ沼にハマるきっかけになったと言ってもいい。だが、LUMIX G9 PROの操作性や画質が大変素晴らしく、OM-D E-M1 Mark IIの使用頻度は徐々に減っていってしまった。もちろんOM-D E-M1 Mark IIも素晴らしいカメラだったが、使わないくらいならちゃんと使っていただける方の元へ届くようにと、手放す決意をした。
こうしてLUMIX G9 PROをメインで使うようになったのだが、OM-D E-M1 Mark IIと同じMFT規格とはいえ、相性もある。AFや手振れ補正の性能を最高の状態で使うには、やはりボディとレンズを同じメーカーでそろえる必要があるのだ。とはいえ、普通に使うには十分だったのと、このLEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S.はあまりにも高額だということもあり、買うことはないと思っていた。
しかしそんな矢先、パナソニックのキャッシュバックキャンペーンが始まってしまったのである。もうこれは不可抗力というか、買わないと損だと思ってしまった。こうして私は、手に入れる予定のなかったLEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S.をちゃっかり購入してしまったのだ。
2018年、レンズとボディに使った金額は……
振り返ってみると、今年購入したレンズは7本、金額にすると約75万円にもなる。加えてボディも3台ほど購入しており、こちらも計32万円ほどかかっている。合計で約107万円。別途下取りがあるとはいえ、我ながらちょっとおかしい気もしなくはない。
今回、MFT最高額のレンズを購入したことで、とうとうレンズ沼脱出かと思われるかもしれないが、価格がレンズの本質なのではない。レンズの個性を楽しむ喜びは、まだまだ尽きないのである。
そして2019年春、パナソニックからLUMIX S1とLUMIX S1Rというフルサイズミラーレス機の発売が予定されている。もし購入すれば、レンズを一からそろえなければならない。
来年は一体いくら使うのだろうかという不安はあるのだが、多くのレンズと出会い、感性を刺激されれば、仕事も生活も充実したものになるに違いない。そう考えると、とても安い投資……というわけにもいかないか……。
toshiboo(id:toshiboo777)
島根県在住アートディレクター/グラフィックデザイナー。写真を撮影することで仕事に欠かせない感受性を高めているはずだが、どちらかというと物欲の方が激しく高まっている。
はてなブログ:toshiboo's camera/toshiboo’s blog 2|Twitter:@toshiboo
買って良かった「コスメアイテム」
hitsucos |
2018年に買って良かったコスメアイテムは……
「ウタマロリキッド」です
ウタマロリキッドは、かの有名なロングセラー商品「ウタマロ石けん」のお仲間で、化粧品汚れや食べこぼし汚れなどを落とす部分洗い用液体洗剤です。ウタマロ石けんとは違い、蛍光増白剤が入っていない無けい光のため、色柄物やおしゃれ着にも使用できるのが特徴となっています。
なぜコスメブログを書いている私がこちらを選んだかというと、日々のメイクに欠かせないスポンジとブラシの汚れを落とす洗剤として“ファイナルアンサー”だったからです。
この世にはスポンジとブラシの専用洗剤もありますし、食器用洗剤なんかでも実は問題なく落ちます。どちらも完璧ではないものの、まぁなんとなく納得がいく形で。しかし、その専門性と問題の無さを遥かに上回り完璧なスペックを持つのが、そう、ウタマロリキッドでした。
ここからは、主にスポンジを洗った際の評価となります。ウタマロリキッドがスポンジを洗浄するアイテムとして革新的だった理由は、ウタマロリキッドの基本的な使用方法として組み込まれている「つけ置き」というステップにあります。
専用洗剤や代替の洗剤では、スポンジをつけ置きするという概念はありません。そのため、洗い方やスポンジの汚れ度によっては少し汚れが残ったり、強い洗浄力で手が乾燥したり、揉み過ぎてスポンジがへたったりしてしまうこともあり、前述したようにやはり完璧とは言えなかったのです。
ところがウタマロリキッドのつけ置きステップとスポンジが組み合わさった時、それらの問題をあっさりクリアして、かつてない“完璧”を生みだしました。
具体的な使用方法としては、まず、桶や容器にウタマロリキッドを垂らします。そこにスポンジの一番汚れている部分を直接つけてなじませ、ぬるま湯を入れて1日つけ置きしたら、揉んで洗ってすすぎます。以上。わずかな揉みでも落ちる上に、スポンジの質感が劣化することはありません。
ブラシはもっと簡単。ウタマロリキッドを溶かしたぬるま湯にブラシを入れてそのまま水中で揺らし、ある程度綺麗になったら、シリコン洗濯板でさらに汚れを落としてぬるま湯ですすぐだけです。
こんなに超実力派のウタマロリキッドなのですが、お値段は驚きの安さなのです。販売店によって異なるものの、大体350円前後から買うことができます。400ml入っていますから、換算すると100円ショップで売っているスポンジ用洗剤よりお得です。詰め替え用も販売されているので、まとめ買いをすればお得感は天井知らずで心配になってしまうほどです。
もともとは衣類用の洗剤ということもあり、もちろん襟汚れや食べこぼしの汚れ落としにも使えますし(すごく落ちます)、スニーカーや赤ちゃんの布オムツの洗浄にも使えるようです。
私がウタマロリキッドと出会ったのは、コスメブロガーの友人がこの偉大なる発見をブログに書いてくれたことがきっかけでした。コスメツールを既存の洗剤でお手入れすることに当時から不満はなかったものの、絶賛のレビューを読んで早速使用してみたところ、時間にも手肌にもお財布にも優しいという、まさに「メイクライフハックここに極まり」ですぐとりこになりました。
私の応援など無くても地位を確立しているとはいえ、ウタマロリキッドのソロコンサートが開催されたら、全力でうちわやサイリウムやタオルを振りたい。それくらい魅力があふれています。
心躍るコスメと出会えた2018年
今年も、心躍らせるコスメの名品とたくさん出会えました。
また、コスメブロガーさんと直接会う機会にも恵まれて、情報交換がより濃密になりました。インプットの濃さに対してアウトプットが追いついていないので、来年はブログの更新頻度を上げるのが目標です。
hitsucos(id:hitsucos)
コスメとメイクを通して見えるものについて熱く語るのが好き。
はてなブログ:棺にコスメ
買って良かった「プラモデル」
からぱた |
2018年に買って良かったプラモデルは……
アオシマの「日本トレクス コンテナセミトレーラ40ft 3軸/ONEジャパン」です。
サイズが国際規格で統一された海上コンテナは、この世のあらゆるものを「一つの箱」という単位に収めることで、船舶やトラック、鉄道といったさまざまな手段をまたいで輸送すること(この概念を「インターモーダル」と呼びます)を可能にした現代の物流の王様です。
そんな中、欧州や中国を拠点とする巨人がひしめくコンテナ船業界に殴り込みをかけるべく、日本の三大海運会社である川崎汽船・商船三井・日本郵船が強力タッグを組んで生まれたのが、Ocean Network Express(ONE)です。
コーポレートカラーである鮮烈なマゼンダをあしらい、遠くからでも目立つ洗練されたロゴデザインが眩しいコンテナの姿は“流通オタク”の世界でも話題となりました。かく言う私も、この夏はONEのコンテナを追って本牧ふ頭(神奈川)や大井ふ頭(東京)までカメラを携えて通ったものであります。
海上コンテナは一見すると無表情に感じる鉄製の箱ですが、我々現代人の生活を支える縁の下の力持ち。中でもホットなONEの40feetコンテナがプラモデルとしてアオシマから発売されたのですから、組まないわけにはいきません。
スケールは1/32と同社の「ヘビーフレイト」シリーズ(大型トラックを中心としたラインアップで親しまれています)に合わせたものとなっていますが、先述した通り、これは艦船模型としても、カーモデルとしても、さらには鉄道模型としても眺めることができる「物流のプラモデル」として、ジャンルを超越した魅力を放っていると言えるでしょう
トレーラーとともに立体化された本作はパーツの精度も非常に高く、後部の扉周りの金具類も実物同様の分割で緻密に再現。全長38cmというサイズも相まって、その存在感は抜群です。
コンテナだけ作るも良し、トレーラーに積載された状態で作るも良し、複数作って机上にコンテナ埠頭を再現して良し、と「規格化され、量産されたものだからこその楽しみ方」があります。何より、日本の会社がこんなにかっこいいデザインにGOを出し、最新鋭の巨大な船で七つの海を股にかけている事実。そしてそのミニチュアを誰もが自分の手元に置けること。それだけで、なんだかうれしい気持ちになるのは私だけではないはずです。
そんな「日本トレクス コンテナセミトレーラ40ft 3軸/ONEジャパン」は、2018年9月に開催された全日本模型ホビーショーで完成見本が展示されました。私も足を運び、アオシマの開発担当者に「ありがとうございます!」とテンション高めにご挨拶。そのまま発売日に即ゲットしました。
持ち帰った後は、ONEのもう一つのカラーであるグレー地にマゼンダ色のロゴが踊るコンテナを再現できるよう、デカール(プラモデルに貼るシール)をスキャン。同スケールのトラクターヘッド(貨物自動車の一つ)はプラモデルだと入手難なので、海外通販でオランダからミニカーを輸入しました。完成後は両者を組み合わせて飾り、「次はどの海運会社を作ろうかな」とニヤニヤしております。
願わくば、高さが9ft6inのハイキューブコンテナも製品化してくれたら……と思いますが、それは望み過ぎというものでしょう。実現のために、皆さんにもコンテナのプラモデルをバシバシ作っていただき、一大コンテナブームを巻き起こしていただければ幸甚(こうじん)です。
新たな“沼”をのぞいてしまった2018年
今年はプラモデルの爆発的ヒット作と言えるものがなかったように思います。個人的には鉄道模型というお隣さんの業界をのぞいて盛り上がったりしましたが、そこにもさまざまな発見がありました(それにしても買い過ぎた気がする……)。それぞれの良いところをうまくくみ取り、よりイージーかつエクストリームなプラモデルの楽しみ方を探求し、ブログなどで皆さまに提示できるよう精進したいと思っております。
6人が熱くおすすめする“逸品”についてはもちろん、それぞれの趣味活動における“今”も伝わってきました。2019年は、どんなにわくわくするものと出会えるでしょうか。来年も、心ときめくお金の使い方ができますように!
1982年東京生まれ、中学時代にプラモデルの世界と出会い、高校大学時代に没頭していたプラモデル専門誌の編集部に就職。現在はブログ「超音速備忘録」(http://wivern.exblog.jp)にてさまざまな視点からプラモデルのレビューを執筆し、各種メディアへの寄稿や作例製作なども行なっている。好きな食べ物はシメサバ。