PayPay(ペイペイ)フリマがついに始動!手数料や送料、出品方法など解説
PayPayフリマは気軽に使えるフリマアプリで、メルカリなどフリマアプリが数多くあるなか登場する新サービスです。
この記事を読むことでPayPayフリマについて理解でき、詳しくなれるでしょう。
また、ほかのフリマアプリとの手数料やユーザー層の違いを比較しているので、どのフリマアプリが自分にベストかを選択できるようになります。
PayPay(ペイペイ)フリマとは
PayPayフリマは、Zホールディングス(旧ヤフー)が運営するフリマアプリです。同じZホールディングスが運営する「ヤフオク!」や「Yahoo!ショッピング」とは異なりスマホに特化し、誰でも手軽に売買できる使いやすさを追求しているのが特徴です。
PayPayフリマはヤフオク!と連携しており、商品が豊富な状態でサービスが始まりました。ヤフオク!上での個人出品の商品や固定価格の商品の購入や閲覧もできます。
PayPay(ペイペイ)フリマの詳細
ここではPayPayフリマの詳細について、次の6つの項目を見ていきます。
- 取引形式
- 出品条件
- 配送方法
- キャンペーン内容
- 便利な機能
- Android版の開始時期
取引形式
PayPayフリマで出品されている商品の価格は固定されていて、ヤフオク!のようなオークション形式とは異なります。
他人との競り合いで値段が上がる心配もいらず、ヤフオク!のように入札してから落札されるまでの手間や時間もかかりません。
しかも購入者は送料無料(販売者が負担)。いちいち送料を確認する手間もかかりません。
後で詳しく解説しますが、希望があれば価格交渉も可能です。
出品条件
PayPayフリマは個人間の取引のみです。法人は利用できません。
主な出店条件は下記のとおりです。
- 満18歳以上であること
- 日本在住であること
- Yahoo! JAPAN IDを取得していること
- Yahoo!かんたん決済が利用可能であること
ちなみに落札できるのは中学生を除く満15歳以上です。
配送方法
PayPayフリマの配送方法は「ヤフオク!パック」「ゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)」の2種類から選べます。
すべての取引が匿名配送なのでプライバシーも守られます。
送料は全国一律で、最大でゆうパック1700(1700円)まで選択できます。送料は原則、出品者が負担します。
キャンペーン
PayPayフリマではさまざまなキャンペーンがおこなわれます。ここでは現在おこなわれているキャンペーンをご紹介していきましょう。
はじめての買い物で使える半額クーポン
PayPayフリマでのはじめての買い物で、購入価格から半額になるクーポンがもらえるキャンペーンがおこなわれています。
ただし、購入価格は300円以上、割引額の上限は1,000円となります。
キャンペーン期間は2022年6月20日~6月30日まで。キャンペーン終了後も「はじめてのお買い物で使えるクーポン」は実施される予定です。
出品者の送料0円キャンペーン
2022年6月13日(月)~7月31日(日)までに、はじめて売れた出品者の送料が実質0円。ただし、事前エントリーをし、おてがる配送を利用して配送した方が対象です。
後日、送料と同額のPayPayポイントが付与されるキャンペーンです。
おまかせ配送や、エントリーをせずに発送した場合は、対象外となるため注意しましょう。
今後のキャンペーンにも期待できる
PayPayフリマでは、今後もPayPayポイントが当たるスピードくじや
割引クーポン、期間限定のキャンペーンを実施予定です。
PayPayについては下記の記事で詳しく解説しています。
便利な機能
PayPayフリマには、さまざまな便利機能があります。ここではその一部をご紹介しましょう。
バーコード読み取り機能
PayPayフリマでは、バーコード読み取りによる出品ができます。スマホでバーコードをスキャンし商品の画像を撮影すると、商品情報が自動で表示される便利な機能です。
価格交渉機能
PayPayフリマでは、出品者と購入者の価格交渉も簡単です。
商品の詳細ページに「価格の設定」ボタンが設置されており、購入者は出品者に希望価格を提示できます。その後、出品者が希望価格に同意するかどうかで値段が決まります。(ただし商品の80%未満の価格は入力できません)
24時間以内に同意すると取引成立。商品についての問い合わせも、チャット感覚で手軽にメッセージのやり取りができます。
Android版の開始時期
PayPayフリマのiOS版は2019年10月7日にサービスが開始されましたが、Android版は10月末の開始となる予定です。
ちなみにPayPay利用者向けのショッピングサイトである「PayPayモール」は、2019年10月17日にオープンしています。
PayPay(ペイペイ)フリマのメリット
PayPayフリマを利用すると下記のようなメリットがあります。
- 送料・手数料が出品者負担
- ヤフオクの商品も見られる
- 衣類を着用した回数が表示される
- 価格の相談が可能
送料・手数料がすべて出品者の負担なので、購入する場合は負担がかかりません。出品者もキャンペーンによって送料が無料になる場合もあります。
ヤフオクの商品が見られたり、衣類の着用回数も見られるので、欲しい商品が探しやすい環境が整っているといえます。
また、商品ページにある価格の相談の項目は販売価格の80%以下の価格は指定できませんが、値段交渉が可能で直接交渉する必要がないのでトラブルになりにくいです。
次に他社サービスとの手数料を比較していきます。
PayPay(ペイペイ)フリマと他社サービスとの手数料の比較
ここではPayPayフリマと他社フリマサービスとの手数料を比較していきます。
販売手数料と決済手数料
PayPayフリマと他社フリマサービスの販売手数料と決済手数料(支払い手数料)について、表で確認してみましょう。
販売手数料 | 決済手数料 | |
PayPayフリマ | 10% | 無料 |
ヤフオク! |
・プレミアム会員(月額498円(税込)):8.8% ・非プレミアム会員:10% |
無料(ただし自動車やオートバイ、不動産などの決済時は手数料が必要) |
メルカリ | 10% |
・コンビニや郵便局、銀行ATM、携帯キャリア決済:100円 ・それ以外:無料 |
ラクマ | 3.5% |
・コンビニや郵便局、銀行ATM、携帯キャリア決済:100円 ・それ以外:無料 |
SHOPPIES | 10%(決済金額が5,001円以上の場合は9%) |
・ポイント(ショピG)や売上金による決済:無料 ・それ以外のコンビニや郵便局などでの決済:200円 |
ほとんどのフリマアプリは、販売手数料が10%前後です。ラクマは販売手数料が3.5%と割安ですが、主なユーザー層は30代女性です(女性利用者は約7割)。男性は使いにくいかもしれません。
決済手数料はPayPayとヤフオク!が無料でお得ですね。
ちなみにPayPayフリマの支払い方法はPayPayかクレジットカードの2択です。PayPay残高で支払うと、決済額の1%がPayPayボーナスとして付与されます。
振込手数料
売上金を、口座やスマホ決済サービスへ振り込む際の手数料について見ていきます。
銀行口座への振り込み | スマホ決済サービスへのチャージ | |
PayPayフリマ | 100円(PayPay銀行は無料) | 無料(PayPay) |
ヤフオク! | 100円(PayPay銀行は無料) | 無料(PayPay) |
メルカリ | 200円 | 無料(メルペイ) |
ラクマ | 200円(楽天銀行へ1万円以上なら無料) | 無料(楽天ペイ) |
SHOPPIES | 210円、または210G | ー |
PayPayフリマの売上金の振り込みは、PayPayへのチャージと振込申請の2種類から選べます。
PayPay(ペイペイ)フリマと他社サービスとのユーザー層の比較
主なユーザー層 | |
PayPayフリマ |
・20代の男女(ヤフオク!の主なユーザー層以外) ・PayPayの利用者 |
ヤフオク! |
・30代~40代の男性 ・40代の女性 |
メルカリ | 18歳~39歳の女性 |
ラクマ | 30代の女性 |
SHOPPIES | 20代の女性 |
ユーザー層については、PayPayフリマとヤフオク!が幅広い世代を対象にしている印象です。メルカリ、ラクマ、SHOPPIESは20代~30代の女性利用者が中心です。
PayPayフリマとヤフオク!は男女どちらにとっても使いやすいでしょう。
PayPay(ペイペイ)フリマは万が一トラブルが起こった時でも安心
PayPayフリマで万が一トラブルが起こった際には、お見舞い制度があります。「商品が届かない」「偽物が届いた」という場合、取引画面から返金申請や問い合わせができます。
また服のサイズが合わなかったり傷や汚れがあったりなど、届いた商品に満足できなかった場合には「商品満足サポート」を利用できます。申請が通れば購入代金と同額の「PayPayボーナスライト」が付与されます。(上限は1万円)
商品満足サポートの申請から付与までは2週間~1ヶ月ほどかかり、申請できるのは購入後30日以内の商品のみ。商品満足サポートを受けるには、ヤフー!ウォレットに登録していることも必要です。
PayPay(ペイペイ)フリマとヤフオク!の共通点
ヤフオク!の「フリマ出品」は、PayPayフリマと共通点があります。先ほども述べたように、ヤフオク!で出品されている、PayPayの出品基準を満たしている商品は自動的にPayPayフリマにも表示されます。
PayPayフリマは「ヤフオク!を利用したことがある」という方にもおすすめです。パソコンではヤフオク!、スマホではPayPayフリマ、という使い分けもできますね。
PayPayにチャージされた売上は、PayPayの加盟店などで使えるので便利です。
PayPay(ペイペイ)フリマアプリが登場した背景
ヤフオク!では獲得できなかったスマホユーザーや若年層をPayPayフリマで獲得しようという、Zホールディングスの狙いがうかがえます。
データ測定会社である「ニールセン」の調査によると、2019年4月のメルカリの利用者数が2,216万人、ラクマが1,115万人。経済産業省の発表によると2018年のフリマアプリの市場規模は6,392億円で、前年比で32.2%プラス。今後もさらなる成長が予想できます。
またZホールディングスにはPayPayの利用者を増やそうという狙いもあるでしょう。PayPayフリマでの売上がPayPayのポイントとして蓄積できたり、PayPayでキャッシュレス決済ができたりします。ちなみにメルカリやラクマなどではPayPayは使えません。
フリマアプリとしての実績があるメルカリにどう対抗するのか。どんなサービスやキャンペーンがおこなわれるのか。
今後はPayPayフリマから目が離せなくなりそうです。
PayPay(ペイペイ)フリマのまとめ
PayPayユーザーや、ヤフオク!を利用している方は特にPayPayフリマがおすすめ。
男女どちらにも使いやすいのがPayPayフリマの特徴です。購入者は送料も無料ですし、今後新たにキャンペーンが始まるのも楽しみです。
バーコード読み取り機能や価格交渉機能なども便利で、トラブルが起こった時のサポートも万全。どなたでも快適に取引ができるでしょう。
ぜひあなたもPayPayフリマを使ってみてください。
2016年から活動を開始したフリーライター。マネ会では「クレジットカード」「キャッシュレス」を担当。株式投資、投資信託、不動産投資、住宅ローン、カードローンなどの金融全般の記事を幅広く執筆している。ガジェット、ゲームの紹介記事の執筆経験もあり。常日頃からクレジットカードとキャッシュレスの利用を勧めている。趣味はテレビゲームとアクアリウムと投資、最近は楽天スーパーポイントを使った元手0の投資信託への投資を実践中。