PayPayモールとはプレミアムなショッピングモール!ヤフーショッピングとの違いやメリットを徹底解説
ヤフーが新しいショッピングモールPayPayモールの運営を開始しました。
PayPayモールはヤフーショッピングとは異なり、大企業やヤフーショピングで売上上位の店舗だけが出店できるプレミアムなショッピングモールです。
PayPayモールの概要や出店条件など詳しく解説していきます。
PayPayモールとは
PayPayモールとは、決済サービスPayPayの名称がついたヤフーが提供するPayPay利用者向けのショッピングアプリです。
詳しくは後述しますが、PayPayモールに出店できるのは大型の企業か、ヤフーショッピングの上位店舗だけですので、ヤフーショッピングのプレミアムなモールという位置付けと考えられます。
また、出店商品はPayPayモールだけでなく、ヤフーショッピングの検索結果にも掲載されるので、ヤフーショピングに出店していない店舗にとっては、すでに多くの顧客を抱えるヤフーショッピングの顧客にもアプローチができるというメリットがあります。
2019年10月に開始
PayPayモールは2019年10月17日にオープンした、ヤフーが運営するショッピングモールです。
PayPayユーザーにはメリットがあるかも
PayPayには購入金額に応じて付与されるボーナスポイントPayPayボーナスまたはPayPayボーナスミニというサービスがありますが、PayPayモールで買い物をするとPayPayボーナスが付与されます。
PayPayあと払いやPayPay残高、PayPayカードでの支払い金額に対して付与される基本のポイント還元や、期間限定で実施されるポイント還元キャンペーンなど、PayPayユーザーにとってはメリットのあるショッピングモールです。
ヤフーショッピングとはどう違う?
同じくヤフーが運営するヤフーショッピングとPayPayモールはどう違うのでしょうか?
主な違いは以下の通りです。
- 出店できる店舗が違う
- PayPay利用での還元率が違う
- モールの構成が違う
- 手数料が異なる
それぞれの違いについてもう少し詳しく解説していきましょう。
出店できる店舗が違う
ネットショッピングで「このショップから買って大丈夫?」と評価を気にする人は多いのではないでしょうか?
ヤフーショッピングは参入障壁が非常に低いのが特徴で、簡単な審査に通過すればどんな店舗でも出店できるので、中には買い物をするのが心配になるような評価が低く規模の小さな店舗も存在します。
しかし、PayPayモールに出店できるのは、厳しい条件をクリアしている一部の店舗のみですので、利用者はYahoo!ショッピングに比べて安心して大きな企業と買い物ができるメリットがあります。
PayPay利用者の還元率が違う
PayPayはこれまでもヤフーショッピングでPayPayを利用した人には1%のポイント還元などをおこなってきましたが、これらのインセンティブプログラムはPayPayモールに切り替える予定です。
モールの構成が違う
PayPayモールはモールの構成がヤフーショッピングとは異なります。
PayPayモールでは異なるジャンルでは異なるデザインを採用します。
例えばファッションや家電でデザインを変えることによって、より顧客が買い物をしやすい環境を構築しています。
また、検索や価格比較なども顧客が見やすい作りになっています。
手数料が異なる
ヤフーショッピングの代名詞と言えば「売上手数料無料」でしたが、PayPayモールでは売上手数料が発生します。
PayPayモールの手数料や送料は?
PayPayモールで出品する場合には、手数料や送料はどうなるのでしょうか?
ヤフーショッピングでは「初期費用」「月額システム利用料」「売上ロイヤリティ」無料としており、eコマース革命と唄っていましたが、PayPayモールでは手数料が発生します。
手数料は3%
PayPayモールで売上があった場合、出品者は売上の3%をモールから徴収します。
手数料無料という参入障壁の低さからヤフーショッピングはショップや商品数が膨張しています。
しかし、このような出品者に埋もれることを大企業は嫌いヤフーショッピングを避けていたと言われています。
PayPayモールではあえて手数料を設定し、これまでヤフーショッピングを避けていた大企業を取り込みたい狙いがあるとされています。
送料は店舗次第か
これまでも送料無料などはヤフーショッピングでもおこなわれていました。
しかし送料無料を設定するかどうかはショップ次第ですので、PayPayモールでも例えば買い物金額が一定以上になると送料無料などをする店舗も出てくるでしょう。
PayPayモールへの出店条件
前述したように、PayPayモールに出店することができるのは厳しい基準をクリアしたショップだけです。
PayPayモールに出店することができる店舗の条件は以下のいずれかに該当した場合のみとなっています。
- 「ベストストアアワード」を18年以降に受賞かつヤフーが設定する各指標が高いお店
- 「ヤフーショッピング」の年間流通総額が1億2000万円以上かつヤフーが設定する各指標が高いお店
- 上場企業ないしは上場グループに入っている企業
- 上場グループを含む年商100億円以上の事業者
「ベストストアアワード」を18年以降に受賞かつヤフーが設定する各指標が高いお店
2018年以降にヤフーショッピングでベストストアアワードを受賞したことがあり、顧客の評価や発送スピードなどから判定される各指標が高い店舗は出店することができます。
店舗が優良店とヤフーに認定されているかどうかは、ストア管理画面の「評価」から確認することができます。
「ヤフーショッピング」の年間流通総額が1億2000万円以上かつヤフーが設定する各指標が高いお店
ヤフーショッピングでの年間売上高が1億2,000万円以上あり、やはり評価が高い店舗はPayPayモールへ出品可能です。
ヤフーショッピングだけで年間1億2,000万円以上ですので、月の売上が1,000万円以上あるような上位10店舗程度しかこの条件に該当することはできないでしょう。
すでにヤフーショッピングに出店している店舗でもかなりの高いハードルをクリアしないとPayPayモールに出店することはできません。
上場企業ないしは上場グループに入っている企業
PayPayモールは、ヤフーショッピングにこれまで出店したことがない企業でも出店することができます。
しかし、出店することができるのは、規模の大きな法人のみとなります。
その中でも上場企業と上場会社のグループ企業は出店することができます。
上場していないと売上が非常に大きくない限りはPayPayモールに出店することができません。
上場グループを含む年商100億円以上の事業者
上場していない企業でも年商100億円以上ある企業はPayPayモールに出店することができます。
また、家電は単価が大きいため500億円以上になります。
大企業かヤフーショッピングで実績がある店舗しかPayPayモールには出店できないようになっており、参入障壁はかなり高いと言えるでしょう。
PayPayモールには出店対象外の条件があるので注意
上記の出店条件を満たしていたも、PayPayモールに出店することができないケースがあるので注意しましょう。
具体的には以下のいずれかに該当してしまうとPayPayモール出店を断られてしまう可能性があります。
- 並行輸入品を20%以上出品している場合
- 並行輸入品を該当カテゴリに 1点以上出品している場合
- 中古品を 20%以上出品している場合
- 金券を 1点以上出品している場合
- PayPayモールにふさわしくないとヤフーが判断した場合
並行輸入品とはメーカーが指定する正規代理店以外のルートで輸入した商品です。
並行輸入品を販売していたり、中古品の販売割合が多い場合や、金券を販売している場合などは、条件を満たしていてもPayPayモールに出品することができなくなってしまいます。
PayPayモールに出店している企業
PayPayモールは大企業専用のモールですが、オープンから続々と有名企業が出店しています。
※出店ストアは一部抜粋
- ZOZOTOWN
- LOHACO
- ヤマダデンキ
- ETVOS
ZOZOTOWNは2019年9月にヤフーの子会社となることが発表されたばかりです。
またLOHACOはアスクルの通販サイトですが、アスクルと資本提携をしているヤフーも運営の一翼を担っています。
PayPayモールへの出品基準を満たさないショップに対しては、基準を満たすことができるようにサポートしていくとしています。
今後はヤフーショッピングの上位店舗はPayPayモールへの切り替えが図られていき、PayPayモールへの出品店舗はさらに増えて行くことが予想されます。
PayPayモールのまとめ
PayPayモールは2019年10月に開始したヤフーが運営する新しいショッピングモールです。
出店することができる基準が厳しく、ヤフーショッピングの上位店舗と大企業しか参入することができませんので、ヤフーショッピングのプレミアム版と考えられます。
また店舗側、PayPay決済でのポイント還元もこれまでよりも拡大することが予想され、PayPay利用者の取り込みを図る目的もありそうです。
出品するにはかなりのハードルが高いですが、大手企業と並んで出店することができるのは大きなメリットです。
ヤフーショッピング上位の店舗は切り替えを検討してみてもよいでしょう。