確定申告の還付金はいつもらえる?還付金の計算方法と受け取りの日程や方法を解説します

確定申告の還付金はいつもらえる?還付金の計算方法と受け取りの日程や方法を解説します

確定申告や還付申告をおこなった後で、還付金がいつもらえるのか気になる人もいるでしょう。また、還付金の計算方法や受け取り方法なども気になります。

この記事では、還付金の受け取り日程や確定申告や還付申告の期間解説をします。さらに、還付金の計算方法や受け取り方法も紹介します。

確定申告や還付申告の方法や、還付金の受け取り方法は1つではありません。なかには受け取り時期を早める方法もあるので、一つひとつ解説していきます。

この記事を読めば、還付金がいつもらえるのか、自身にとって最適な申告方法や還付金の受け取り方法がわかります。

確定申告の還付金は通常1~2ヶ月後にもらえる

確定申告の還付金は通常、申告をおこなってから1か月か2か月後にもらうことができます。

還付申告」は、確定申告の時期ではなくても手続きをおこなうことができます。

最短であれば、税務署が開いていない年末年始の休みが終われば、還付申告をおこなうことができるのです。

したがって、早めに申告すると2月の初旬に還付金を受け取れる人もいます。

還付申告はe-Taxと呼ばれるインターネット上での手続きも可能です。e-Taxを利用すれば、窓口の手続きよりも還付金の振込を短縮することができます。

還付金が振り込まれる日程

確定申告や還付申告をおこなってから還付金が手元に入ってくるのは、申告後の1~2ヶ月後となります。

この振り込み日程に関しては、確定申告や還付申告をおこなった日程、手続きの方法などによって異なります。

確定申告や還付申告の方法は3つとなります。直接税務署に提出する・郵送によって書類を提出する・e-Taxによる電子申告で提出する、という方法があります。

手続きの方法によって、還付金を受け取れる日程が異なりますので、早めに還付金が欲しい人は日程が早まる方法を選択しましょう。ここからは各手続きによる還付金の振込日程の詳しい解説をおこないます。

e-Taxは還付金が早くもらえる可能性が高い

e-Taxを利用した手続きであれば、還付金が早くもらえる可能性が高くなります。

基本的に3週間ほどで還付金が振り込まれるため、他の手続き方法と比べると最も早い方法になります。

したがって、1月上旬に申告すれば、1月の下旬には振り込まれることになります。e-Taxはすべてインターネットでの手続きとなるため、還付金の処理状況もサイトで確認することができます。

税務署での提出や郵送と違い、余計な時間と手間を省くことができるので最短で還付金をもらいたい人にはおすすめの手続き方法です。

直接税務署に提出する場合と郵送による提出する場合の日程

直接税務署に提出する方法と郵送による提出する方法の場合は、銀行に振り込まれるのが1ヶ月~1ヶ月半までの日程になります。

郵送の場合は郵送にかかる日程もあわせるため多少遅くなります。確定申告ではなく還付申告だけであれば、1月の税務署の業務が開始されれば手続きをおこなうことが可能です。

たとえば、1月の上旬に還付申告をおこなえば、振込予定日は2月の上旬から中旬となります。直接税務署に提出か郵送で提出する場合は、この日程が還付金を最短でもらえる日程となります。

また、たとえば確定申告の時期である2月の上旬に還付申告をおこなうと3月の上旬から中旬に振り込まれることになります。

確定申告の還付金の計算方法を紹介

確定申告をおこなうことで、還付金がある場合に還付される料金を知ることができます。

還付金は納税者が払いすぎた税金を戻してもらえる制度です。還付金には医療費控や雑損控除などさまざまなものがありますが、最も多いのは所得税の払い過ぎです。

この所得税の払い過ぎによる還付金は計算方法があります。自身で事前に計算することもできるので、源泉徴収票や給与明細などで確認してみましょう。ここからは還付金の計算方法を解説します。

還付金の計算方法

還付金は計算方法が決まっていて、自身で計算をすることが可能です。

還付金の計算式は「還付金=源泉徴収額-所得税額」で求められます。源泉徴収額が所得税よりも低く、還付金がマイナスになる場合は還付金ではなく納税の必要があることになります。

そして、還付金がプラスになれば、その金額を還付金として受けとれることになるのです。源泉徴収票があれば、税務署への手続きをおこなう前に事前に還付金額を知ることができます。

e-Taxであれば、電子申告をする際に画面上ですべて計算してくれるので還付金額がすぐにわかります。

確定申告の締め切り期日を確認

確定申告の締め切り期日は毎年決まっており、確定申告は日本国内で所得を得ている人にとっては義務となっています。

所得を得ている人とは正社員に限らずパート・アルバイト、年金受給者も含みます。期日を過ぎても確定申告をすることはできますが、もともと納めるべき税金以外にも重加算税をとられる場合があります。

また、税務署からの呼び出しを受けることもあります。還付申告のみ場合は確定申告の期日におこなわなくても、手続きをおこなうことが可能です。

還付申告の期限は最長で5年間の猶予があります。確定申告をおこなう際には、必ず期日を確認して手続きを忘れないようにしましょう。

確定申告の時期を過ぎても申告できる?

確定申告は時期を過ぎても申告をすることはできますが、通常の納税額に加えて追加の税が加算される可能性があります。

一方で、還付申告に関しては、確定申告の時期ではなくても通常の申請をおこなうことができます。

そのため、確定申告時期を過ぎてしまっても、還付申告をすれば源泉徴収で納めすぎていた税金を返してもらえます。

具体的には医療費控除・住宅ローン・社会保険料控除・配偶者控除・扶養控除・寄付金控除・雑損控除などの税金が返ってきます。

確定申告は毎年1回で1年間の所得を申告しなければいけませんが、還付申告には5年以内に申請すれば、還付金を受け取ることができます。

還付申告に関しては確定申告よりも期間の猶予がありますが、5年の期間を過ぎてしまうと何があっても受け取ることができません。

毎年の確定申告や年末調整の時期には、自身の所得と納税額などの確認をするようにしましょう。

確定申告を間違ってしまった場合は更正の請求をおこなう

確定申告も複雑になっているため、間違って提出してしまうこともあります。間違って提出してしまった場合は更正の請求をおこない修正しましょう。

どんなに気をつけていても、確定申告や還付申告を間違えてしまい、還付金を少なく申告してしまうこともあります。確定申告の時期を過ぎてしまっても、内容の訂正をすることは可能となっています。

税務署で「所得税及び復興特別所得税の更正の請求書」を手に入れるか、国税庁のホームページで更正の請求をおこないましょう。

気をつけなければならないのは、ここでできる手続きは更正であるということです。

確定申告の期間内に間違いがあったとしても、提出さえしておけば期間を過ぎても更正をおこなうことができます。確定申告の内容に不安があっても、時間がない場合はとりあえず提出しておきましょう。

還付金の受け取り方法は2つ

還付金の受け取り方法は2つあります。

ひとつめは自分名義の銀行口座に振り込んでもらう方法(受け付けてもらえない場合もあるので注意が必要)で、ふたつめは最寄りのゆうちょ銀行の各店舗で受け取る方法です。

どちらも選択可能ですが、手間になることもあるので自身に適した方法を選択しましょう。

①自分名義の銀行口座への振り込み

還付金は自分名義の銀行口座へ振り込みにしてもらう方法があります。確定申告や還付申告の際に、あらかじめ自分名義の銀行口座をしておくことができます。

申告後、1ヶ月~2ヶ月ほどで、還付金が自分名義の銀行口座に振り込まれることになります。

ただし注意点が2つあります。ひとつめが、本人が手続きをおこなった場合でも、結婚などをして苗字が変更になっている場合など、旧姓のままの口座への振込は受け付けられないことがあります。

ふたつめとして、一部のインターネットバンクは還付金の振込口座として使用できない場合もあるので、自身が使っている銀行は使用可能なのか確認が必要です。

②ゆうちょ銀行の窓口で受け取る

還付金の受け取りはゆうちょ銀行の窓口で受け取る方法もあります。

確定申告や還付申告の申請の時に、「還付される税金の受け取り場所」の欄の「郵便局名等」に受け取りを希望するゆうちょ銀行か郵便局の名前を記入します。

申請後、還付金は指定したゆうちょ銀行か郵便局で受け取ることができます。この方法の場合は窓口まで受け取りに行く手間があるので、申請時には自身にとって都合のよい場所を指定するようにしましょう。

また、受け取りの際には、「国庫金送金通知書」と「本人確認書類(運転免許証・パスポート・個人番号カードなど)」の提出が義務となっているので、忘れずに持っていきましょう。

年末調整で還付金がもらえる場合もある

確定申告や還付申告だけではなく、年末調整で還付金がもらえる場合もあります。

サラリーマンなどの会社員は、特殊な理由が無ければ確定申告をする必要がなく、会社が年末調整をおこなってくれます。

この場合は会社側が把握しきれていない個人の所得控除がある場合があるので、まとめて年末調整をしてもらいましょう。まとめてもらうためには会社に別途、書類を提出する必要があります。

たとえば、生命保険料の支払い控除、配偶者や扶養家族に対する控除、傷害控除、住宅ローンなどは会社側に書類で伝えなければなりません。

すべての書類を提出すれば、会社が年末調整をおこなってくれますので還付金がもらえる場合があります。ただし、医療費控除に関しては年末調整には含まれません。

そのため、個人での確定申告が必要となります。年間の医療費が10万円を超えているような場合は確定申告をおこないましょう。

年末調整での還付金の受け取り方法や時期は会社によって異なる

年末調整での還付金の受け取り時期や受け取り方法に関しては、会社によって異なっています。

個人で確定申告した場合は、還付金の受け取り時期は先述した通りです。しかし、会社がおこなう年末調整によって還付金が発生した場合は、会社によって処理方法も異なるため受け取り時期が確定していません。

早ければ年末に受け取れる場合もありますし、翌年の1月末になる会社もあります。

また、受け取り方法も会社によって手渡しの場合もありますし、指定口座への銀行振込の場合もあります。会社都合になりますので、会社側に確認をしておきましょう。

確定申告で受け取れる還付金の受け取り方法と日程のまとめ

確定申告や還付申告をした後で、受け取れる還付金は申告後の1ヶ月~2ヶ月後に振り込まれることになります。

e-Taxを利用すれば受け取りまでの期間を短くし、還付される金額もすぐにわかり、進行状況も確認することができます。

還付金の受け取り方法は指定した銀行に振り込んでもらうか、ゆうちょ銀行の窓口で受け取ることになります。

還付申告のみの場合は確定申告時期を過ぎても大丈夫ですが、確定申告は期間内におこなわなければいけません。

会社が年末調整をおこなってくれる場合でも、税金の控除が受けられる書類を提出し還付金がもらえるかどうかを確認しましょう。

食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。

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