社会人の勉強時間と給与は蜜月の関係だった!

社会人の勉強時間と給与は蜜月の関係だった!

こんにちは、らくからちゃです。

新年明けましておめでとうございます!……というにはもう1ヶ月も遅くなってしまいました。年が明けてもう2月の中旬。まさに光陰矢の如しとはこのこと。



新年を迎えてから心機一転、新しいことに挑戦する目標を立てられた方も多いと思いますが、みなさんちゃんと続けていますか? 3日坊主になっていませんか?

季節柄、特に受験生が書いた学業成就を願う絵馬を見ると、わたしも頑張らないと!と思います。



ふと考えてみると、社会人になってからめっきり机に向かって勉強する時間は減ったような気がします。社会人のみなさんはどれくらい勉強をしているのでしょうか?

気になったので、さくっと調べてみました。

社会人の勉強時間ってどれくらい?

ちょっと古いデータですが、平成23年に行われた社会生活基本調査の結果から見ていきたいと思います。この調査をざっくり説明すると、ランダムに抽出した20万人を対象に、仕事や家事、遊びまで含めて『どんなことに時間を使ったのか?』を調べたものになります。

調査項目の中に『学習・自己啓発・訓練(学業以外)』という項目があります。こういった分析は“定義”が大事になりますが、この項目の内容例として下記のような行動が対象としてあげられています。

-学級・講座・教室
-社会通信教育-テレビ・ラジオによる学習
-クラブ活動・部活動で行うパソコン学習など
-自動車教習


上記の項目には下記のような備考もつけられていました。



-個人の自由時間に行う学習をいう。

-研究(学業以外) ・職場で命ぜられて受けた研修は「5 仕事」とする。

-学校の宿題の「自由研究」は「6 学業」とする。

(参考:用語の解説(調査票A関係)

では下ごしらえが出来たところで、どれくらい勉強をしているのか見ていきましょう!

社会人の勉強時間は一日7分!?

今回は、仕事をしている『有業者』のみで抽出してみました。

年齢別にまとめましたが、全体での1日あたりの平均勉強時間は、1日7分程度です。



いや「よし、それだけやりゃ十分だな」じゃないんです。この数字、ずいぶん小さいような気がしませんか? それもそのはずで、全く勉強をしていない人の数値も入っているからなんです。



この調査は直近1週間の行動を対象としています。その中で特定の行動を行った人のことを「行動者」、調査対象者全体に占める行動者の割合を「行動者率」と呼びます。勉強の行動者率、つまり直近1週間で勉強をしていた人は、5%前後しかいませんでした。



また、行動者だけを対象として計算した平均時間を「行動者平均時間」と呼びます。行動者平均時間でみると、全体では1日あたり123分となりました。勉強している人は、1日2時間近くを勉強時間にあてているんですね。結構みなさん頑張っていますね。

勉強の頻度はどれくらい?

ただ「サラリーマンの5%しか勉強していない!」とするのはちょっと早計。直近の1週間では勉強していなくとも、直近1年間だったら何かしら勉強をしている人もいるでしょう。

直近1年間で、どの程度の頻度で勉強をしたのか。また、どんな内容をしたのかについてのデータもありましたので、まとめてみました。

だいたい、月に1日から週に1日くらいが多いみたいですね。また全体的に、英語とITが人気のようです。

みんな何のために勉強しているの?

こうやって見ていくと、案外みなさん何らかの形で勉強している人は多いように見えますね。でも、一体何のために勉強しているのでしょうか?

科学や芸術など、自分の教養を高めるために……という回答もかなり多いのですが、やはりITやビジネス関係などを中心に、「仕事に役立てるため」「仕事につくため」という回答が多くを占めています。やはり、なんやかんやで自分の仕事のために勉強をしている人が多いんですね。

年収と勉強時間

じゃあ実際に、沢山稼いでいる人は勉強をしているのでしょうか? 年収別に、直近1年間で勉強をしたかどうかを見てみると、随分興味深い結果が得られました。

見ての通り、面白いくらいに年収が上がれば上がるほど、行動者率は増加しています。もう少しちゃんと分析するには、年収以外の要素が影響している可能性を排除するために重回帰分析をすべきですが、それを差し引いてもなかなか面白い傾向ですね。



勉強の習慣があるから年収が高いのか、それとも年収が高いから勉強をする余裕があるのか。鶏が先か卵が先かのようなところもありますが、この2つの変数の間には、なんらかの関係性はありそうです。



もちろん、収入が全てではありませんが、このグラフを見ていると、なんだかもっと勉強してみたいな!という気分になってきますね。ブログを読んでる場合じゃねえ!


日本の社会人教育の現状

じゃあいっちょ本気出して勉強するかな!と思えば、やはり独学でやるよりも、学校に通って勉強したくなりますよね。街を歩けば、社会人課程を設けている大学院などもよく見かけます。実際に学校へ通っている社会人は、どれくらいいるのでしょうか?

ひと昔前と比べると、随分増えた印象がありますが、それでもまだ狭き門であることには違いありません。平均寿命は伸びる一方、世の中の変化はますます激しくなりつつあり、分野によっては10年前に学んだことが何も役に立たないような世界もあります。



こうした中で、社会人の学び直し『リカレント教育』が盛んになりつつありますが、この分野で我が国は他の国と比べると、大きく遅れていると言わざるを得ません。


日本が教育大国であるのは、あくまで大学卒業までですが、世界は既にその先を見ています。幸いインターネットの発達により学校に通わなくとも多くの情報が手に入る時代ですが、今一度勉強することについて考え直しても良い頃合いかもしれません。

それでは、皆様の商売繁盛と学業成就を祈念いたしまして、今日のところはこのあたりでお開きといたしましょう。



ではでは、今日はこのへんで。

三度の飯よりグラフが好き。87年生まれのゆとり系サラリーマン。 経済や会計をメインとした「ゆとりずむ」なるブログを書いおります。お手すきの際にでも是非!

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