&Pay(アンドペイ)の特長やメリットとは?使えるお店や使い方についても解説!
キャッシュレス化のブームによりスマホ決済アプリが注目されていますが、「&Pay(アンドペイ)」をごぞんじでしょうか?
&Pay(アンドペイ)は口座直結型のスマホQRコード決済サービスで、自分の口座からキャッシュレスで支払いできるほか、利用状況をアプリで簡単に確認できます。
LINE PayやPayPayなど様々なキャッシュレス決済サービスがあるなか、&Payにはどのような特徴があるのか、詳しく説明していきたいと思います。
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&Pay(アンドペイ)とは?どんな特長がある?
皆さんは「&Pay(アンドペイ)」というスマホ決済サービスをご存知でしょうか。
株式会社エムティーアイが開発したスマートフォンによる決済サービスのことです。
このエムティーアイという会社は「music.jp」など私たちのスマートフォンや携帯電話に関連が深いサイトを運営している会社なのです。
&Pay(アンドペイ)は国内300の金融機関とAPI連携を進めていく予定をしており、2020年までに日本全国で利用できる決済サービスにすることを目標にしています。
特長①銀行口座とアプリがあれば利用できる
&Pay(アンドペイ)の決済では、デビットカードの決済方式に近い、利用金額が即時に登録した銀行口座から引き落とされる方式を採用しています。
つまり、金融機関と直接連携を取っているので、クレジットカード会社などの中間業者を仲介することなく、銀行口座とダイレクトに繋がる決済・送金手段として世の中に提供しています。
利用に必要なものは銀行口座とスマートフォンアプリだけのサービスなのです。
特長②銀行口座に直結している
まず特筆するべき特徴は「銀行口座に直結している」決済サービスであるということです。
利用と同時に銀行口座から利用金額が引き落とされる仕組みとなっており、口座残高以上の取引が出来ないような仕組みとなっています。
この特徴によって、サービス利用時にクレジットカードの審査で用いられる信用情報も必要とされません。
似たような仕組みの決済方法にデビットカードがあります。
デビットカードも銀行口座に直結していて、支払いと同時に銀行座から利用金額を引き落とす仕組みとなっています。
デビットカードの大きな違いはプラスチックカード発行の有無です。
そしてデビットカードと同じく利用するための審査は必要ありません。
よって、未成年の子どもでも気軽に利用することが出来るサービスとなり、お小遣いを持ち歩く必要もなくなる可能性があります。
保護者も登録されている口座に毎月のお小遣いを入金しておけば、利用履歴がお小遣い帳の代わりに利用することも可能なのです。
特長③地域に根付いたキャッシュレス決済を目指している
そして、&Pay(アンドペイ)を運営するエムティーアイは地域に根付いたキャッシュレス決済を目指している会社です。
サービスの視点は常にお客様側にあり、普段の買い物に利用しやすいサービスを目指している姿が印象的な決済サービスとなっています。
大手サービスが普及しにくいと言われている地方都市などを中心に広がりを目指していく展開を予定しているようです。
公式ホームページには「決済を通じて、地域のコミュニケーションを演出します」と宣言されていて、今後の展開に期待を持てる内容となっています。
地方銀行とのタイアップキャンペーンあり
現在、&Pay(アンドペイ)は常陽銀行の銀行口座のみが登録することが出来ます。
常陽銀行は茨城県に本店を構えている地方銀行です。
常陽銀行とタイアップし、利用時の送金無料キャンペーンをおこなっています。
また、茨城県内では2018年の12月限定でプロバスケットボールチームの「サイバーダイン茨城ロボッツ」と提携し、&Payを利用してロボッツの試合観戦チケットや公式グッズを購入すると50%割引するキャンペーンを実施しました。
この取り組みは来場者のグッズ購入者のうち約7割が&Payを利用しており、グッズの売上高も過去最高となったと発表されています。
それだけでなく2019年1月からは北海道に展開する北洋銀行と連携を開始しています。
道内に1,000店舗以上展開するコンビニエンスストア「セイコーマート」や、札幌に本社があり全国に店舗展開するコスメ&ドラッグストアの「アインズ&トルペ」も取り組みに参加しており、参加企業の社員を対象に北海道内のキャッシュレス決済化の推進を実験的に進めています。
これらの取り組みは概ね成功していると捉えられており、今後のキャンペーンを伴った展開に期待を持てる結果となっています。
&Pay(アンドペイ)のメリットを紹介
では、利用するメリットとしてはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
キャッシュレス決済を利用するからには使い続けるに値する継続的なメリットも重要です。
この項目ではそのメリットを項目に分けてご紹介します。
メリット①:貯金残高の範囲内だから使いすぎの心配なし
まず利用のメリット1点目は「貯金残高の範囲内から使いすぎることがない」という点です。
キャッシュレス決済が普及するにつれて、クレジットカード決済型や自動チャージ型のキャッシュレス決済の難点が明らかになってきています。
利用時に支払い可能範囲の金額を超えた利用をしてしまい、支払い日に支払いが出来ないトラブルに見舞われてしまうのです。
このトラブルは利用者にキャッシュレス決済への必要以上の警戒心を抱かせる要因にもなってしまっています。
しかし、利用者にこの心配は必要ありません。
なぜなら&Pay(アンドペイ)は銀行口座から直接引き落とす決済サービスなので、銀行口座に入っている金額以上の利用をすることが出来ないからです。
デビットカードの決済方法に近く、即時に銀行口座から引き落とされるので、残高不足となる場合は決済が完了しない仕組みとなっています。
不正利用を最小限に抑えるには利用上限額を銀行口座に設定
また、登録銀行口座には利用上限金額を設けることが出来ます。
銀行口座からの引き落としを利用しますので、銀行口座の利用上限金額の設定が不正利用に対する有効な手立てになる場合があります。
銀行口座の利用上限金額を設定することで利用者側からは使い過ぎの防止や、不正利用の被害を最小限に抑えることにも繋がります。
更に安全性を高める対策としては&Pay用に利用口座を開設し、金額も決めて用意しておくことです。
そうすれば買い物で使いすぎる心配もなく、安心して決済を行うことが出来ます。
メリット②:スマホで支払いができて、カンタン&スピーディ
そして利用のメリット2点目はその決済の簡単さとスピーディさです。
キャッシュレス決済は現金が不足しがちになる災害時にも強いと考えられているだけでなく、停電などの事情により銀行ATMが利用できなくなった場合でも、スマートフォンがあれば決済が継続できる強みを持っています。
いざという時に安心して使える決済手段として活躍が期待できます。
財布を出す必要もなく買い物を終えられ、そして買い物記録も銀行口座に残される新しい感覚はまさに新時代の到来ともいえる感覚であり、買い物後に時間の短縮を感じることでしょう。
また、お店によってはクーポンを発行している場合もあり、割り引きサービスなどを支払い時に受けることも可能です。
メリット③:クレジットカード不要で登録でき、未成年でも利用できる
利用メリットの3点目はクレジットカード不要で利用することが出来る点です。
これまでキャッシュレス決済を利用する際に多く見られるのが、提携クレジットカードを利用する必要があるというものでした。
しかし、そのためには新規のクレジットカード発行が必要で、審査が必要になったりする等のハードルがある場合が多くありました。
しかし、銀行口座を利用したサービスなのでクレジットカードやクレジット契約は全く必要ありません。
つまり、信用情報を利用することも無いので信用情報も傷つくことも無く安心して利用できるサービスなのです。
そしてこのメリットの最大のポイントは未成年者でもスマートフォンと銀行口座を所持していれば利用することが出来るという点です。
一見すると未成年者が利用することは無制限に決済することに繋がり非常に危ないように感じますが、ここではメリットの1点目がセーフティネットの役割を果たします。
登録されている口座の金額を管理していれば、その金額以上の決済は出来ないようになっているため、使い過ぎ防止策が非常に有効なのです。
子どものお小遣いも予め利用できる金額を決めて入金しておくようにしておけば、利用履歴をお小遣い帳として同時に管理することが出来るので一石二鳥となるのです。
メリット④:手軽に利用履歴を確認できる
キャッシュレス決済利用の心配点は、犯罪組織などに不正利用されてしまうことです。
いつの間にかクレジットカードからチャージされ、勝手に店頭で利用されてしまうという被害が近年増えており、その対策が急がれています。
しかし、アプリには、PINナンバーなどのセキュリティが厳重にかけられているだけではなく、決済履歴を自身のスマートフォンでいつでもどこでも手軽に確認することが出来ます。
決済履歴は24時間いつでも確認することが出来ますので、仮に不正利用があった場合もすぐに気が付くことができ、警察に通報するなど適切な対応を取ることが可能です。
&Pay(アンドペイ)利用の注意点
メリットがあれば注意点もあります。
注意点について解説していきます。
注意点①:利用可能店舗が限定的
利用時の注意点として挙げられるのは何よりも利用店舗が限定的であることです。
現在の世の中はインターネット社会で日本全国どこでもアプリをダウンロードすることが出来ます。
しかし、残念ながら現在の&Pay(アンドペイ)対応店舗のほとんどが茨城県内に集中しており、他の都道府県での利用がほとんどできない状態です。
また、銀行口座登録に対応しているのが常陽銀行のみとなっているため、必然的に利用者も常陽銀行の口座が必要となり利用者が限定されている状態なのです。
今後サービスが拡大されていくにつれて利用可能銀行が増加すればそれに伴って利用者人口も増加していく予定となっていますが、利用基盤・利用範囲の脆弱さは注意点の一つと考えられます。
しかし、利用者に利用料がかかるサービスではなく無料で利用できるサービスです。
先に登録して利用せず待っていても大きな問題は発生しません。
注意点②:後発サービスである
注意点の2点目として&Pay(アンドペイ)が後発サービスであるということが挙げられます。
キャッシュレス決済は新規サービスが群雄割拠しており、競争が一段と激しくなっています。
&Payは業界内では後発サービスとなり、他の大手キャッシュレス決済事業者に比較すると展開力や宣伝力に劣っている印象があります。
また、後発サービスであるために認知度も低く、利用者が少ないことも懸念点です。
つまり、常陽銀行の口座を準備して利用を開始したとしても、今後計画通りに運用が広がらなかった場合、サービス自体が打ち切られる可能性を少なからず孕んでいるのです。
この状況の打破のために運営会社のエムティーアイは、加盟店の利用手数料を低く設定し、決済金の振込を最短翌日まで短くすることで加盟店の負担を少なくすることで利用店の拡大を図っています。
具体的な決済手数料は1.8%となっており、一般的なクレジットカード決済の決済手数料よりも低く抑えられています。
資金回収サイクルが短縮されることにより、店舗側は経費の圧縮と事業計画の立てやすさという両面でメリットを生み出すことができます。
利用者は使ったお金が即時に見える化されることで、利用への不安が軽減されるメリットが生まれます。
これらのメリットを作り出すことによって後発サービスであるという点を軽減しています。
&Pay(アンドペイ)の登録方法
このような特典や使い勝手の良い&Payはどのように登録をすればよいのでしょうか。
利用までのステップを大きく分けると3つの段階に分けることが出来ます。
- &アプリをスマホにインストールする
- メールアドレスとパスワードを入力する
- 確認コードを入力する
まずはプリをご自身のスマホにインストールします。
インストールのためにはiPhoneの場合はApp Storeで、Androidの場合はGoogle Playでそれぞれ「&Pay」を検索し、アプリをダウンロードします。
続いてアプリのダウンロードが完了したら、メールアドレスとパスワードを入力します。
その後メールアドレスに確認コードが届きますので、そのコードを入力します。
これでアプリの利用準備が完了です。
最後に銀行口座を登録すれば利用する手続きは完了です。
現在登録することが出来る銀行口座は常陽銀行のみとなっているので注意が必要です。
&Pay(アンドペイ)の使い方
では、利用前の登録も完了し、あとは使うだけとなった&Payですが、実際に店舗ではどのようにして利用すればよいのでしょうか。
この項目では、実際の店舗での利用方法から実際に利用できる店舗の紹介をしていきます。
&Pay(アンドペイ)の支払い方法を解説
まず、支払い前に&Pay(アンドペイ)アプリを立ち上げます。
アプリを立ち上げるとメニューを選択し、「支払い」をタップします。
FaceIDやTouchIDにも対応していますので利用しやすいです。
するとアプリから4桁のPINコードの入力を求められます。
PINコードの入力が完了すると、いよいよ支払いの準備が整いました。
店舗の係員の方から提示されるQRコードをスマホに読み込むと銀行口座から決済代金が引き落されて支払いが完了します。
ここまでの所要時間は、財布から現金やクレジットカードを取り出し決済していた頃よりも速く完了することが出来ます。
支払時に小銭を探してあたふたしたり、受け取ったお釣りを落としたり、レシートを財布にしまうのに手間取ったりすることもありません。
利用した金額は即時に銀行の引き落とし履歴に反映されていますので、後日通帳を記帳すれば取引ごとの出勤記録を紙に残すことも可能です。
上手に利用すれば、家計簿代わりに記録をしてくことも可能です。
非常に使いやすく便利な決済方法と言えるでしょう。
&Pay(アンドペイ)の使えるお店はどこか
現在、&Pay(アンドペイ)での決済に対応している店舗はどのようなところがあるのでしょうか。
残念ながら全国規模で対応可能と呼ぶにはまだまだ規模は小さく、取引銀行も常陽銀行のみとなっているので、今後の展開に期待しましょう。
しかし、実際の展開速度は非常に速く、既に茨城県内で展開している200店舗以上のお店で利用することが出来るようになっています。
飲食店やスーパーなど幅広く日常で利用していく店舗で使用することが出来ます。
現在の利用可能店舗情報は、2019年7月よりアプリ内に「店舗マップ機能」を搭載することで、検索能力が飛躍的に上がり、利用可能店舗を地図上で検索することが出来るようになりました。
北海道の北洋銀行との連携を見据えている
&Payは次の提携先として北海道を中心に展開している地方銀行の北洋銀行との連携を見据えています。
北洋銀行は観光地である北海道への観光客誘致に積極的な企業で、&Payは観光客のスムーズの決済に一役買いそうです。
現在は北洋銀行の社員を対象に実験を行い、利用に向けた検証をしている段階です。
具体的には先述の通り北海道大手コンビニチェーン店のセイコーマートの大通りビッセ店とコスメ&ドラッグストアのアインズ&トルペ大通りビッセ店で利便性と有用性を検証する実験を実施しています。
この取り組みは政府が2019年10月に消費税率が10%へ引き上げられることに向けて動いていることに端を発しています。
10%に引き上げられたのち、中小小売店などでキャッシュレス決済を行った場合、原則的に全ての商品やサービスを対象に購入額の2%を消費者へポイント還元することが検討されています。
また、政府は現在18%程度と言われているキャッシュレス決済比率を2025年までに40%まで引き上げる目標を掲げています。
この政策はキャッシュレス決済が急速に進展する起爆剤になる可能性があります。
国内300の金融機関とAPI連携を進め、2020年までに日本全国で利用できる決済サービスとなることを目指している
今後、計画通り国内300の金融機関とAPI連携を進め、政府の目標としている2020年までに日本全国で利用することが出来るキャッシュレス決済サービスとして成長することを目標としています。
先述の通り&Pay(アンドペイ)が採用しているAPIは「更新系API」です。
銀行のネットサービスに頼ることなく振込や支払いを行うことが出来るので、買い物時のスマホ利用が&Pay一本に集約される可能性を秘めています。
目標とする国内300の金融機関とのAPI連携が達成されたときには、現在の様々な大手キャッシュレス決済サービスに肩を並べるサービスになる予定になっています。
&Pay(アンドペイ)のセキュリティは安全なのか
近年、ネット上のセキュリティの脆弱性を狙った犯罪が増加しています。
インターネット回線を利用するサービスなので、セキュリティに不安を感じる方もおられるのではないでしょうか。
セキュリティは銀行のシステムと連携しているサービスであることから、銀行と同レベルの強固なセキュリティで利用者の個人情報を守っており、安心・安全な決済が利用者に提供されています。
さらに、口座残高や履歴の確認だけでなく、振込まで行うことが可能な「更新系API」という仕組みを採用しています。
この更新系APIは銀行内部のサービスではなく、外部サービス内から資金の振込などの更新を可能とする仕組みのことを指します。
つまり、この仕組みは利用時に従来の銀行決済システムを仲介することなく、振込や引落を可能にしているのです。
よって契約している加盟店や提携金融機関に必要となる運用費用の削減を可能とし、より地域住民側に寄り添った持続可能な決済インフラの提供を可能とするものです。
&Pay(アンドペイ)のまとめ
&Pay(アンドペイ)はどのような特徴を持ったキャッシュレス決済サービスかご理解いただけたでしょうか。
他のキャッシュレスサービスとは異なり、地域に密着した銀行と提携し、銀行口座の残高までを利用上限とする決済サービスです。
&Pay(アンドペイ)を利用することでクレジットカードのように利用し過ぎて支払いに困ることも無くなります。
また、未成年者でも利用が可能となっているサービスですので、銀行口座の残高を調整し財布としての機能を持たせれば、不用意にお小遣いを持ち歩いて、紛失するといったようなリスクも軽減することが出来ます。
そして、利用履歴は逐一アプリで確認することが出来ますので、非常に楽に管理をすることが出来るサービスです。
&Payはエムティーアイの目指している地域での決済を「もっと身近で安全に」するために開発されたサービスであり、これまでの地域での日常生活を安全にキャッシュレス決済へと誘い、生活スピードの効率的向上を推進するサービスなのです。
これから全国への広がりを見せることを期待しましょう。
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。