転職エージェントの裏事情を詳しく解説!プロの本音も解説
「転職エージェントの利用は、何で無料なの?」や「転職エージェントには、どんな裏事情があるの?」という疑問はありませんか?
本記事では、無料の理由や裏事情について解説し、上手に活用する方法を紹介していきます。
加えて、おすすめの転職エージェントも紹介していくので、ぜひ最後までお読みください。
転職エージェントの裏事情!
本章では、転職エージェントの裏事情を10個紹介していきます。それらについて理解することで、不利益を生じることなく転職エージェントを100%活かせるようになります。
裏事情1.企業から報酬をもらっている
転職エージェントは、求職者を企業に紹介して採用に至った場合に「紹介手数料」として報酬をもらっています。
基本的に転職エージェントは、「紹介手数料」以外に報酬をもらうことはできません。そのため転職エージェントは、求職者に自社の紹介で転職してほしいのです。
また、「紹介手数料」は、紹介した人材に支払われる年収の25%~35%が報酬になります。そのため、より条件のよい求人を紹介してくれるのです。
裏事情2.成果報酬型のビジネスモデルである
転職エージェントは、紹介した人材が採用に至った場合に報酬を受け取れる「成果報酬型」のビジネスモデルです。
どれだけ支援しても転職してくれなければ、一切の報酬を得られません。そのため、転職を急かされる場合もあります。
裏事情3.転職しやすい人ほど厚い支援を受けられる
転職エージェントは、紹介した人材が採用に至った場合に報酬を受け取れます。そのため、転職しやすい人を支援した方が利益率が高くなるのです。
この理由から、転職が難しい人よりもしやすい人に注力する傾向にあります。
一方で「転職が難しい」と思われる人には、「紹介できる求人はありません」と伝えて、労力を減らそうと試みる可能性もあります。
裏事情4.キャリアアドバイザーごとに質が違う
キャリアアドバイザーには、経験が多いベテランと始めたばかりの新人がいます。
そのため、同じ転職エージェントでもキャリアアドバイザーごとによって質が違います。
どれだけ評判のよい転職エージェントでも、経験の浅いキャリアアドバイザーが担当者になった場合には、満足度の高い支援をしてくれない可能性もあります。
この場合には、担当者の変更を依頼しましょう。転職エージェント側も転職を成功させてほしいので、快く受け入れてくれることが多いです。
裏事情5.スカウトメールは専門業者が送ることもある
転職エージェントによっては、スカウトメールを専門業者が送っている場合もあります。
その場合には、求職者にとってより適切な求人ではなく、大量のスカウトメールが送られてくる可能性もあります。
この場合、送られてくるスカウトメールは、必ずしも適した求人ではなく、あまり関係のない求人も含まれている可能性があるため注意しましょう。
裏事情6.面談の形式で「優先されているか」がわかることもある
基本的に転職エージェントによる面談は、対面での面談です。
しかし「転職確率が低い」と思われている場合には、労力をかけたくないため電話での面談になる可能性があります。
つまり、対面での面談か電話での面談かで優先度を測ることができるのです。
ただ現在は新型コロナウイルス影響によって、優先度の高い人でも電話面談になっている可能性もあり、一概には判断できなくなっています。
裏事情7.求人票には書かれていない条件が存在することもある
法律上、性別や年齢を限定した求人を出すことはできません。しかし、業務内容によっては、性別や年齢を限定したい場合もあります。
この場合には、求人票には記載できませんが、実質的に性別や年齢が限定されています。これは転職エージェントも了承しており、条件に適していない求職者には紹介されません。
つまり、求人票に記載されている内容的には適しているように思えても、実際には適していなくて紹介されないこともあるのです。
裏事情8.募集が終了している求人も掲載されている可能性がある
転職エージェントでは、登録者を集めるために、好条件で人気の求人を募集が終了していても掲載している可能性があります。
そのため、募集している求人だけでなく、サポート内容にも注目して転職エージェントを選びましょう。
裏事情9.年収交渉は熱心におこなってくれる
転職エージェントの報酬は、紹介した人材の年収のうち25%~35%です。そのため、可能な限り高年収で転職してほしいのです。
この理由から、企業との年収交渉を依頼すれば、熱心におこなってくれる可能性があります。
しかし、あまりに非現実的な年収や企業の平均年収から逸脱した交渉を依頼しても、内定取り消しなどのリスクから交渉をおこなってくれません。
裏事情10.転職エージェントを利用すると内定獲得率が高くなる
転職サイトなどを利用して自分で転職活動をおこなうよりも、転職エージェントを利用した方が内定獲得率が高くなります。
- 転職のプロが適切な求人を見つけてくれる
- 企業が求める人材像を理解している
- 推薦状を書いてくれる
転職のプロが、あなたに適した求人を見つけてくれるため、より適した企業に応募できるようになります。
また、転職エージェントは企業が求める人材を明確に理解しているため、それに適した人物がわかります。そして、それに合致した求職者にアプローチしているため、内定獲得率が高まります。
加えて、推薦状で後押しもしてくれます。推薦状とは、履歴書や職務経歴書と一緒に送られるもので、応募者の人物像や仕事への熱意などが記載された書類です。
このように、プロが客観的にあなたのことを勧めてくれるため、内定獲得率が高まります。
転職エージェントを上手に利用する方法
本章では、転職エージェントの裏事情を理解したうえで、上手に利用する方法について解説していきます。
転職エージェントは、利用方法を間違えると損をすることもあるので、きちんと理解しておきましょう。
キャリアプランを明確にしておく
- 年収や勤務時間などの労働条件
- 勤務地などの労働環境
- 目指したい姿
これらが不明確な場合には、より年収が高く転職できそうな企業を紹介されてしまいます。
一方で明確な場合には、その基準に適した求人のなかで、より年収が高く転職できそうな企業を紹介してくれます。
そのため、より満足度の高い転職が実現する可能性が高くなります。
転職意欲を明確に伝える
転職エージェントの利益は、紹介した人材が採用に至った場合に得られる「紹介手数料」です。
そのため、転職の意欲が低いと思われる求職者への支援はおざなりになりがちです。
一方で、転職の意欲が高いと思われる求職者への支援は厚くなり、転職できる確率が非常に高まります。
口コミを調べる
転職エージェントは、さまざまなものがあり選ぶのが難しいと思います。そこで、口コミサイトを利用して調べてみましょう。
よい意見が多ければ期待できますし、悪い意見が多ければ避けた方が無難です。
しかし、口コミは悪い方が書きやすく、広がりやすい傾向にあるので参考程度にしておきましょう。ただ、圧倒的に悪い口コミが多い場合には、注意が必要です。
気になる点は確認する
転職エージェントは、企業に直接訪問などをおこない、非常に多くの情報を持っています。
しかし、持っている情報量が多い故に、すべてを開示することはありません。
そのため、自分から気になる点について積極的に質問して、持っている情報を引き出しましょう。
特に細かい部分は、情報開示されていることが少なく、自分から聞き出さなければ、知ることができないことも多いです。
複数の転職エージェントを利用する
それぞれの転職エージェントは、それぞれの強み・弱みがあります。そのため、1つの転職エージェントを利用するだけでは、足りない部分が出てきてしまいます。
しかし、それらを相互にカバーできるように複数の転職エージェントを利用すれば、そのデメリットを消すことができます。
そのため、複数の転職エージェントを利用を検討しましょう。そのときには、強み・弱みがかぶっていない転職エージェントを利用しましょう。
おすすめの総合型転職エージェント
転職エージェントは、大別すると2種類あります。
1つは、さまざまな業界・職種や年代・性別に対応している「総合型」と呼ばれるもの。もう1つは、特定の業界・職種や年代・性別に特化している「特化型」と呼ばれるものです。
本章では、上記2種類のうち「総合型」でおすすめの転職エージェントを紹介していきます。
リクルートエージェント
- 求人数No.1(※)
- 各業界に精通したキャリアアドバイザー
リクルートエージェント最大の特徴は、扱う求人数の多さです。求人数の多さは、選択肢・チャンスが多いことに直結します。そのため、登録しておいて損をすることはありません。
また、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているため、各業界の詳しい情報を知ることもできます。
doda
- 転職者の満足度No.1(※1)
- 業界最大級の求人数(※2)
- 人事と同じ視点でのアドバイス
doda最大の特徴は、転職者の満足度がNo.1であることです。
転職市場に精通したプロによる転職支援や採用のプロによる人事と同じ視点でのアドバイスなど、専門的な担当者による支援によって満足度No.1が実現しています。
また、扱う求人数も業界最大級に多く、選択肢・チャンスが多い点も特徴的です。
(※2)doda公式HP 2022年4月時点
マイナビエージェント
- 各業界に精通したキャリアアドバイザー
- 企業担当アドバイザー
マイナビエージェント最大の特徴は、アドバイザーの質が高いことです。
各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているため、多くの求人のなかから、あなたに最も適した求人を紹介してくれます。
また、企業担当のアドバイザーが在籍しているため、求人票からはわからない職場のリアルな雰囲気などを知ることが出来ます。
その結果、より満足度の高い転職が実現する可能性が高いです。
おすすめの特化型転職エージェント
本章では、以下に特化した転職エージェントを紹介します。
- 20代・第二新卒
- 30代以降
- 女性
- レバテックキャリア
【20代・第二新卒】DYM就職
- 若者の転職に強い
- 内定獲得後のフォローが充実
DYM就職は、研修などの人材教育が充実した求人を多数保有しています。そのため、第二新卒やフリーターなど社会人経験の浅い若者の転職に強いです。
また、現職の退職手続きや転職者先への入社手続きの相談ができたり、入社後に不安を相談できたりします。
そのため、内定獲得後の不安が解消され、より新しい仕事に注力できるようになります。
【30代以降】JAC Recruitment
- 顧客満足度4年連続No.1(※1)
- コンサルタントの総数は約1200名(※2)
JAC Recruitmentは、ハイクラス・ミドルクラス分野の転職において、4年連続(2019年~2022年)で顧客満足度No.1を獲得しています。
また、抱えるコンサルタントの数が約1200名と多く、求職者1人あたりのサポートが厚い点も特徴的です。
(※2)JAC Recruitment公式HP 2022年4月時点
BIZREACH・リクルートダイレクトスカウト
30代以降の方へは、BIZREACHやリクルートダイレクトスカウトなどのスカウトサイトもおすすめです。
BIZREACHに関しては、登録の際に審査に通過する必要がありますが、それだけよい条件が多いことを示しています。
また、リクルートダイレクトスカウトは、約300社・約3000名以上のヘッドハンター(※)が仕事を探して提案してくれます。
そのため、BIZREACHやリクルートダイレクトスカウトなどのスカウトサイトを利用すると、一気に年収UPを目指せるのです。
【女性】type女性の転職エージェント
- 女性の転職に特化
- 18年以上継続して運営(※)
- 転職サイトも運営している
type女性の転職エージェントは、その名のとおり女性の転職に特化した転職エージェントです。
また、女性に特化した転職サイトも運営しているため、幅広いノウハウを持っています。
具体的には、「面接の際のメイク方法を教える」などのサービスをおこない、女性ならではの悩みに強いです。
【IT業界】レバテックキャリア
- 希望企業への転職成功率96%(※1)
- 年収UP率80%(※2)
レバテックキャリは、年に3000回以上も企業を訪れ(※3)、リアルな情報を集めています。
それによって、希望企業への転職を実現させています。また、より適した求人に転職できるため、年収UPが叶う可能性も高いです。
(※2)2020年6月~2021年8月の実績
(※3)レバテックキャリア公式HP 2022年4月時点
よい転職エージェントの特徴
本章では、裏事情に左右されない「よい転職エージェントの特徴」を解説していきます。
裏事情は、転職エージェントの利用者に関係ないことが多く、裏事情に左右されている転職エージェントは、危険があることが多いです。
そのため、裏事情に左右されない転職エージェントの特徴を理解しておきましょう。
現状で最適な選択肢を出してくれる
転職エージェントは、紹介した人材が採用されないと報酬をもらえません。そのため、可能な限り転職してほしいと思っています。
しかし、求職者からすれば転職しないことが最適である可能性もあります。
その部分について言及してくれる転職エージェントは、裏事情に左右されていないです。
たとえば、「転職しなくても、○○すれば改善されるかもしれません。それでも改善できなければ、転職を検討しましょう」などと、利益にならないアドバイスをくれる転職エージェントは、信頼してもよいでしょう。
業界・職種に関する専門知識を持っている
業界・職種の内部情報などの専門知識を持っている転職エージェントは、信用してもよいでしょう。
業界・職種の内部情報などの専門知識を持っていなければ、細かな要望には応えられません。
たとえばIT業界に関する知識がなければ、Javaの開発をおこないたいのに、PHPに関する求人を紹介されたりします。
このような希望と紹介のミスマッチをなくすためには、より専門知識を持った転職エージェントを選択しましょう。
よくない転職エージェントの特徴
本章では、裏事情に左右されている「よくない転職エージェントの特徴」を解説していきます。
条件に合わない求人ばかり紹介してくる
可能性を広げるために、いくつか条件に合わない求人を紹介してくることがあります。
しかし、条件に合わない求人をあまりに多く紹介してくる場合には、あなたの意向を無視して、「とりあえず転職させて、紹介手数料をもらおう」と思っている可能性が高いです。
そのため、「何で条件に合わない求人を紹介してくるのか」を質問しましょう。
明確な答えが得られて納得できる場合には、信用できるかもしれません。
一方で、明確な答えが得られない場合には、違う転職エージェントの利用を検討しましょう。
返事が遅い
転職エージェントを利用すると、自分1人で転職活動をおこなうよりも時間がかかることがあります。面談など必要なプロセスが増えるからです。
それに加えて、転職エージェントが返事をしてくれない場合には、さらに時間がかかってしまいます。
求人は早い者勝ちな側面もあり、スピーディーに対応してくれないと、機会を逃すことにもつながってしまいます。
そのため、あまりに連絡が遅い転職エージェントは、利用しない方がよいでしょう。
転職エージェントを「うざい」と思ったときの対処法
転職エージェントを「うざい」と思ったときには、「何がうざいのか」を明確にしましょう。
キャリアアドバイザーと馬が合わないのであれば、担当者の変更を依頼すればよいだけです。
しかし、「転職エージェントの利用プロセスがうざい」と思うのであれば、転職エージェント自体が合っていない可能性もありますので、転職サイトの利用を検討しましょう。
おすすめの転職サイト
- リクナビNEXT
- doda
- マイナビ転職
- Type
- エン転職
それぞれの特徴について解説していきます。
リクナビNEXT
- 日本最大級の求人情報量(※)
- 高精度なAIが手助け
- 企業からオファーが届く
リクナビNEXTは、日本最大級の求人情報量を持っています。そして高精度なAIが、あなたを分析して最適な求人を選択してくれます。
また、企業がほしい人材像とマッチした人材を見つけたときには、企業側からオファーをくれます。
マイナビ転職
- マイナビ転職アプリは、ダウンロード数No.1(※)
- 業界最大級の求人掲載数
マイナビ転職の会員数は635万人を超えています。また、アプリのダウンロードではNo.1を獲得しています。
また、求人を探す際には、エリアで検索をかけられるため、働くエリアにこだわっている求職者にもおすすめです。
Type
- エンジニア系に特化した転職サイト
- エンジニア系の掲載求人数No.1(※)
Typeは、エンジニア系に強い転職サイトです。そのため、エンジニア職に就きたい人におすすめです。
Typeでは、エンジニア採用に特化した日本最大級の合同企業説明会も実施しており、複数の企業と面談できます。
エン転職
- 会員数900万人
- 利用者満足度4年連続No.1(※)
エン転職は、多くの求職者が登録しているという点において、一定の信頼性があります。
また、求人情報も詳しく記載されており、利用者満足が非常に高い点も強みです。
まとめ|転職エージェントには裏事情があるけど、利用して損はない
転職エージェントには、たしかに裏事情が存在します。そのため、よくない転職エージェントに当たってしまった場合には、損をするかもしれません。
しかし多くの転職エージェントは、裏事情に左右されず、求職者の支援をしてくれます。また、登録前に調べれば怪しい転職エージェントかの見分けもつきます。
そのため、「転職エージェントはやばい」と決めつけずに、一度調べてみてください。利用すれば、高い確率で転職活動が楽になりますし、より適した求人を見つけられるようになります。
キャリア形成支援を主な事業とするCareer Expertを経営。具体的には、就職・転職支援や自己理解支援、キャリアデザイン支援などを実行。その経験や専門知識を活かし、読者の役に立つ記事を執筆。