航空会社のクレジットカードで学生向きのカードはどれ?カードのメリットやマイルの仕組みも解説!
大学に入ると、サークルやゼミの旅行などで飛行機を利用する機会が増えていきますよね!地方から親元を離れて通学している人は、帰省に利用する人も多いと思います。
そんな人におすすめしたいのが、航空会社から発行されている学生向けのクレジットカードです。学生向けのクレジットカードは、一般の人がうらやましくなるぐらい、優遇された特典が盛りだくさんなんです。
本記事では、おすすめの航空会社発行の学生専用クレジットカードを紹介しています。それぞれのメリットやデメリット、学生のうちに知っておきたいマイルの仕組みも解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
航空会社のクレジットカードで学生におすすめはこの2枚!
航空会社から発行されているクレジットカードのなかで、とくにおすすめしたい学生専用クレジットカードが2枚あります。
それが、日本航空株式会社(JAL)から発行されているJALカードnavi(学生専用)と、全日本空輸株式会社(ANA)から発行されているANAカード<学生用>です。
まずは、それぞれの航空会社が発行しているクレジットカードについて、概要から見ていきましょう!
JALカードnavi(学生専用)
- 在学期間中は年会費が無料!
- 旅行保険が自動付帯!
- ツアープレミアム 区間マイルが100%たまる
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~2.0% |
発行スピード | 約2~3週間 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
JALカードnavi(学生専用)は、航空会社のJALから発行されている学生専用のクレジットカードです。国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCBの3つのブランドから自由に選ぶことができます。
年会費は、大学に在学している期間中はずっと無料。飛行機に乗ることや、買い物でカードを利用することでマイルが貯められて、マイル還元率は常に1%という高還元率を受けられる点も魅力的です。
クレジットカードで買い物をするとき、通常はポイントが貯まり、それをマイルへと交換する手続きが必要となります。しかし、JALカードnavi(学生専用)なら、直接マイルが貯まるため、マイル交換の手間もかかりません。
また、最高2,000万円の海外旅行保険、最高1,000万円の国内旅行保険まで付帯します。年会費無料のクレジットカードはほとんどが旅行保険は付帯しないため、貴重な存在です。
さらに、学生ならではのさまざまなメリットも付帯します。まさに、航空会社発行カードのなかで、学生におすすめのクレジットカードです。
一番の魅力は国内線であれば往復6000マイルで飛べてしまうということ。
親が仕事の関係で海外出張が多く、家族プログラムには入っているのでマイルは私も使えるようになっており、帰省のときはいつも減額マイルの特典航空券を利用している。
ANAカード<学生用>
- 入会時・毎年のカード継続時にボーナスマイルをプレゼント
- 国内旅行海外旅行ショッピング保険など充実!
- 便利な電子マネー「iD」も標準搭載
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5 〜 10% |
発行スピード | 最短3営業日 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
ANAカード<学生用>は、航空会社のANAから発行されている学生用のクレジットカードです。こちらも、国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBから選択できます。
ANAカード<学生用>も、在学期間中はずっと年会費無料です。ANAで飛行機に乗るごとにマイルが貯まり、買い物でのカード利用でも貯まります。
ただし、買い物では基本ポイントが貯まり、マイルへは移行する必要があることがJALカードnavi(学生専用)と違うところですね。国際ブランドにJCBを選ぶことで、ほぼJALカードnavi(学生専用)と同じように使えますが、詳しいところは後述します。
ANAカード<学生用>も、最高1,000万円の海外・国内旅行保険が自動付帯します。自動付帯とは、クレジットカードを持っているだけで保険の補償が受けられることです。旅行代金をカードで支払う(利用付帯)必要がない点も便利なところです。
ANAカード<学生用>も、学生にとってうれしい特典が満載のクレジットカードとなっています。
JALとANAで迷ったときのヒント
航空会社のクレジットカードを利用するなら、JALとANA、どちらかを選択して利用したほうが、マイルも貯まりやすく、利用もしやすくなります。
JALとANA、選択に迷ったときには、下記のような基準をヒントに選んでみてください。
- アライアンス
- 発着空港、時刻
- Wi-Fiなどのサービス
- クレジットカードの特典
アライアンスとは、航空会社同士で結んでいる提携グループのことです。JALは「ワンワールド」、ANAは「スターアライアンス」に所属しています。
ワンワールドには、アメリカン航空やブリティッシュエアー、スターアライアンスにはユナイテッド航空やエア・カナダが属しているので、海外旅行に多くいきたい人にとって、選択の基準となります。
また、それぞれの航空会社が発着している空港やその時刻、Wi-Fiなどのサービスも注意したいところです。
JALは地方発着の便が多いため、帰省で主に航空会社を利用する人に選ばれています。JALとANAどちらも、Wi-Fi対応便であれば無料でWi-Fiが利用できるので、よく利用する便が対応しているか調べておくのもよいでしょう。
そして、選択の重要なポイントとなるのが、JALとANAそれぞれのクレジットカードの特典です。次項から、各カードのメリットとデメリットをくわしく解説するので、選ぶときの参考にしてください!
JALカード(学生専用)のメリットとデメリット
複数あるJALカードのなかでも、学生向けにさまざまな特典が付帯しているJALカード(学生専用)。学生期間中にしか利用できない魅力的な特典が満載です。
ここからは、そんなJALカード(学生専用)のメリットとデメリットを解説していきます。
JALカード(学生専用)のメリット
JALカード(学生専用)には、下記のようなメリットがあります。
- ボーナスマイル
- 減額マイルキャンペーン
- プレミアム特典が無料
- スカイメイトサービス
①JALカードnaviだけのボーナスマイルがとにかくお得!
JALカードnavi(学生専用)には、このカード限定のオリジナルボーナスマイルがあります。
- 語学検定ボーナスマイル
- 祝卒業!JALカードご継続ボーナス
語学検定ボーナスマイルは、実用英語技能検定やTOEICなど、指定の外国語検定に合格するともらえるボーナスマイルです。
プレゼントされるマイル数は500マイル。TOEICは就職活動でも使える英語検定だけに、勉強してマイルまでもらえて一石二鳥ですね!
祝卒業!JALカードご継続ボーナスマイルは、卒業後もJALカードを継続して利用することでプレゼントされます。自動切替するだけで2,000マイルもらえるのもかなりお得です。
また、JALカード(学生専用)にはそのほかにもボーナスマイルが用意されています。
- 入会特典で、5,000e JALポイント(~2020年3月31日)
(2020年4月以降は、2,000マイル) - 入会搭乗ボーナスで、1,000マイル(1回のみ)
- 毎年初回搭乗ボーナスで、1,000マイル
- 搭乗ごとに、フライトマイルが10%プラス
- つかってマイルボーナス(2020年4月~)
JALカードnavi(学生専用)に入会するだけで2,000マイルがもらえます。その後、JALの飛行機を利用すると、初回1,000マイルプレゼントされます。搭乗ごとにもマイルが10%プラスされます。
また別途、Web限定入会ボーナスとして入会月の2カ月後の月末までに5万円以上利用すると500マイルもらえます。Web限定のキャンペーンのため、JALカードnaviを申込むのは、Webからがおすすめです。
キャンペーンに参加するには2024年7月1日~2024年10月31日の期間中にJALカード naviに入会後、入会月の2カ月後の月末までにカードのご利用と会員専用サイトMyJALCARDにてキャンペーン参加登録が必要です。
ちなみに、JALカードnavi(学生専用)のボーナスマイルは2020年4月から一部変更され、現在は移行期間中にあたります。
特典変更にともない、これまで実施されていた「飛ぶほどボーナスマイル」、「ためるほどボーナスマイル」、「海外旅行ボーナスマイル」は、2019年12月末をもってサービス終了していますので、ご注意ください。
②最大6割引のマイル数で交換できる減額マイルキャンペーンは学生の特権!
JALカードnavi(学生専用)の特典の目玉といえるのが、「減額マイルキャンペーン」です。減額マイルキャンペーンとは、獲得したマイルを航空券に交換するときに、一定のマイルで交換できるお得なキャンペーンです。
- 国内線特典航空券:1区間利用 3,000マイル、2区間利用 6,000マイル
たとえば、東京ー沖縄間の航空券をマイルで購入しようとすると、通常は1区間(片道)で7,500マイル、2区間(往復)で15,000マイル必要となります。
それが、減額マイルキャンペーンを利用すると、それぞれ3,000マイル(片道)、6,000マイル(往復)で購入可能です。往復で9,000マイルもお得になるだけに、ぜひ利用したい内容となっています。
減額マイルキャンペーンは、Webサイト(パソコン)からの申込みで、搭乗の330日前の9:30から、搭乗前日の23:59まで申込みが可能です。GWや年末年始など、一部利用できない期間があります。
③マイルがざくざく貯まる「プレミアム」な特典が無料で使える!
また、JALカードnavi(学生専用)では、通常利用料が必要なプレミアムな特典を無料で使うことができます。
- JALカード ツアープレミアム
- JALカード ショッピングマイル・プレミアムと同等のマイル還元率
JALカード ツアープレミアムは、JALで飛行機に乗ったときに、区間マイルを100%獲得できる特典です。通常、先得割引やパッケージで購入した航空券では、区間マイルの75%や50%と割り引かれたマイルが獲得されます。
JALカード ツアープレミアムを利用すると、先得割引などでも100%のマイルをもらえます。しかも、JALカードnavi(学生専用)なら2,200円(税込)の年間登録手数料が無料です。利用には登録が必要のため、忘れずに申し込みましょう。
また、JALカードnavi(学生専用)は100円の買い物で1マイル貯まりますが、これもJALカードnavi(学生専用)ならではの特典です。
一般的なJALカードは200円=1マイルで、100円=1マイルにするためには年間3,300円(税込)のJALカード ショッピングマイル・プレミアムに加入する必要があります。
④おなじみのスカイメイトサービスなら当日航空券が約半額に!
JALカードnavi(学生専用)は、JALでおなじみのスカイメイトサービスも利用できます。スカイメイトサービスは、満12歳以上26歳未満の方で、当日出発空港にて空席があるときに、お得な価格で購入できるサービスです。
しかも、スカイメイトサービスでは通常75%になってしまうマイルも、JALカードnavi(学生専用)を提示すれば、100%まるまるマイルを獲得できます。
JALカードnavi(学生専用)のデメリット
「学生の特権」といえるほど、特典が目白押しのJALカードnavi(学生専用)ですが、いくつかのデメリットもあります。
- 利用限度額が最高10万円と低め
- 在学中しか利用できない
クレジットカードの利用限度額が最高10万円と低め
JALカードnavi(学生専用)は、学生向けのクレジットカードのため、利用限度額が最高10万円と低めに設定されています。海外旅行や地方へ長期滞在したい場合、10万円では足りなくなってしまうこともありますよね。
JALカードnavi(学生専用)のサービスは、カードを提示するだけで受けられるのですが、せっかく高額支払いをするなら、その支払いでもらえるマイルも欲しいところです。
その場合は、一時増額を試してみましょう。一時増額とは、海外旅行や大きな買い物をするときに、事前に連絡をすることで、利用可能枠を一時的に増額することです。
連絡先は、選んだ国際ブランドにより、異なっています。
国際ブランド | 問い合わせ窓口 |
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JCB |
・JCBオーソリセンター ・TEL:0120-592-309 ・TEL:0570-0123-03(携帯電話の場合) ・営業時間:9:00~17:00(年中無休) |
VISA、Mastercard |
・DCカードご利用明細デスク ・TEL:03-3780-4466 ・TEL:06-6533-6635 ・営業時間:9:00~17:00(年末年始休) |
また、一時増額にも審査があるため、申請金額や内容によっては、増額申請が認められない場合もあります。
在学中しか利用できない
JALカードJALカードnavi(学生専用)は、在学中しか利用できません。大学を卒業した後は、一般のJALカードへと自動切替されます。
そのため、卒業旅行で初めてクレジットカードをつくる人、あるいは、最終学年の大学生は、無理に学生専用カードをつくらなくてもかまいません。
JALカードには、Suica機能付きのJALカードSuicaもあります。通勤にも便利に使えるため、社会人生活を見据えて、一般向けのカードを検討してみることも、選択肢のひとつです。
- フライトやショッピングでマイルが、駅でJRE POINTが貯まるおトクな1枚
- 旅行傷害保険・不正利用に対する補償でご利用をサポート
- 普段の電車利用が便利!オートチャージ機能で、もう改札では止められません
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 2,200円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5 〜 5% |
発行スピード | 最短1週間 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
ANAカード<学生用>のメリットとデメリット
ここからは、ANAカード<学生用>のメリットとデメリットを紹介していきます。
こちらのカードも、JALカードnavi(学生専用)とどちらにするか悩んでしまうほど、さまざまな特典が用意されています。
ANAカード<学生用>のメリット
ANAカード<学生用>には、下記のようなメリットがあります。
- ボーナスマイル
- 普段の買い物でお得にマイルを獲得できる
- スマートU25運賃
①学生カード限定のボーナスマイルがもらえる!
ANAカード<学生用>では、カードへ入会や、入会後にANAで飛行機搭乗時に、ボーナスマイルを獲得できます。通常のANAカードで獲得できるボーナスマイルに加えて、学生カード限定のボーナスマイルも設定されています。
ボーナスマイル |
・入会、継続時:1,000マイル ・搭乗時:10%のボーナス |
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学生限定ボーナスマイル |
・プレミアムポイント達成時のボーナス ・卒業マイルボーナス |
プレミアムポイントとは、ANAグループや、ANAが所属しているスターアライアンスで飛行機を利用したときに、マイルとは別に加算されるポイントのことです。
ANAカード<学生用>では、プレミアムポイントが5,000ポイントに到達すると1,000マイル、10,000ポイントに到達すると2,000マイルのボーナスがつきます。
また、JALカードnavi(学生専用)同様に、卒業後一般のANAカードへ自動切替するときには、2,000マイルのボーナスが獲得できます。
②普段の買い物でもお得にマイルが貯まる!
ANAカードでは、ANAカードマイルプラスというサービスがあります。これは、加盟店でカードを利用することにより、クレジットカードのポイントとは別にマイルが貯まるサービスです。
- 「クレジットカード利用で貯まるポイント」+「ANAカードマイルプラスでたまるマイル」
ANAカードマイルプラスでもらえるマイルは、100円または200円につき1マイルです。つまり、加盟店では、通常のポイントとマイルの2重取りが可能です。
ANAカードマイルプラスの加盟店には、一例をあげると下記のような店舗があります。
- セブンイレブン
- マツモトキヨシ
- スターバックス
- 高島屋
- ENEOS
また、ANAカードではカードに付帯、追加することにより、電子マネーを利用することができます。おすすめが、カード一体型の楽天Edyです。
楽天Edyなら、Edyでの支払いで200円につき1マイルが、さらにEdyマイルプラス加盟店なら200円につきさらに1マイルが獲得できます。
ポイントではなく、マイルが直接貯まるところが魅力的です。さらに、おサイフケータイに登録すれば、スマホで簡単に買い物でき、とても便利です。
③スマートU25運賃なら通常の半額ほどで航空券が買える!
ANAカード<学生用>では、JALカードnavi(学生専用)のスカイメイトサービスのようなサービスである、「スマートU25運賃」が利用できます。
- ANAカード会員、あるいはANAマイレージクラブカード会員で、12歳以上25歳以下の人が利用できる国内線特別運賃
スマートU25運賃は、当日の予約で空席がある場合に限定されてしまいますが、通常の運賃よりもはるかに低い金額で飛行機に乗ることができます。なかには通常運賃の約半額となることもあります。
しかも、ANAカード<学生用>会員であれば、区間マイルを100%獲得できます。通常、スマートU25運賃では50%のマイルしかもらえないため、かなり有利です。
ANAカード<学生用>のデメリット
メリットが多いANAカード<学生用>ですが、いくつかのデメリットも存在します。
- マイル移行に手数料がかかる場合がある
- 在学中しか利用できない
マイル移行に手数料がかかる場合がある
ANAカード<学生用>では、飛行機に乗る場合にはマイルがそのまま獲得できます。しかし、クレジットカードで買い物をした場合には、各クレジットカード会社のポイントをもらうことになります。
- JCB→1,000円につき、1Oki Dokiポイント
- VISA、Mastercard→1,000円につき、1ワールドプレゼント
上記のポイントをマイルに移行する際には、10マイルコースと5マイルコースの2つのコースがあります。どちらのポイントも、下記のような還元率で交換することが可能です。
- 10マイルコース:1ポイント→10マイル(マイル還元率1.0%)
- 5マイルコース:1ポイント→5マイル(マイル還元率0.5%)
5マイルコースは、「JCB」、「VISAとMastercard」どちらも移行手数料は無料です。しかし、10マイルコースは、「VISAとMastercard」では年間6,000円(税別)の移行手数料がかかります。
「JCB」でも、一般カードは5,000円(税別)の移行手数料がかかります。ただし、ANAカード<学生用>のJCBカードは、10マイルコースの移行手数料が無料となる特典がついています。
国際ブランドを選ぶときにこだわりがないのであれば、JCBを選ぶことをおすすめします。
在学中しか利用できない
充実した特典のあるANAカード<学生用>ですが、こちらも在学中しか利用できません。大学を卒業した後は、ANAの一般カードへと自動切替となります。
そのため、卒業間近であるなら、社会人での利用を見越したカード選択をおすすめします。
候補となるのは、ソラチカカードです。ANAの飛行機利用(空、ソラ)、東京メトロの地下鉄利用(地下、チカ)の両方でポイントやマイルをもらえるため、マイルをより貯めたい人に最適なカードです。
- ANA・提携航空会社便の搭乗でたまるマイル+各種ボーナスマイル
- 東京メトロ乗車・定期券のお支払いでメトロポイントがたまる
- さらにPASMOも搭載!
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 2,200円(税込) |
ポイント還元率 | 0.1 〜 1% |
発行スピード | 約1週間 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
学生のうちに知っておきたいマイルの仕組み
ここまで、航空会社のクレジットカードのメリットやデメリットを解説してきました。双方に共通するキーワードに、「マイル」があります。
- マイル:航空会社のポイントプログラムで獲得できるポイント
- マイレージ:各航空会社で実施されている、ポイントプログラム
マイルとは、もともと距離(1マイル=1.609km)のことです。飛行機に乗った距離に応じて付与されることから、そのポイントのことを「マイル」と呼んでいます。
マイルは、各航空会社のプログラムごとに存在するため、それぞれ「JALマイル」、「ANAマイル」と呼ばれることも。ここからは、マイルの基本的な仕組みを解説していきますね!
そもそもマイルを貯めると何ができる?
そもそも、マイルを貯めると何ができるのでしょうか?マイルの使い道には、下記のような用途があります。
- 無料の航空券(国内線・国際線の特典航空券)と交換できる
- 座席のアップグレード(エコノミーからビジネスへなど)
- ホテルの宿泊料金の支払い
- レストランの代金の支払い(食事クーポン)
- 提携している電子マネー、ポイントへの交換
ざっくりとあげただけでも、これだけの使い道があります。なかでも、利用価値が高い使い道が、特典航空券です。
たとえば、2020年1月22日の東京ー沖縄間の大人片道運賃(JAL)は46,600円。同じ区間をマイルで交換すれば、7,500マイルです。つまり、1マイル=約6.21円の価値があります。
通常、1ポイント=1円の価値があれば、優秀なポイント還元率といわれるだけに、この還元率は破格です。多くの人が、一生懸命マイルを貯めているのもわかりますよね。
メリットはこのほかにもあり、以下のとおりです。
- 航空券代が浮くので、お得に旅行することができる!
- LCCでの窮屈な空の旅から抜け出せる!
マイルで特典航空券を入手すれば、航空券代が浮くため、浮いたお金をホテル代やツアーのお金に充てることができます。
また、JALやANAといった大手航空会社の航空券を割安で手に入れることができるため、ゆったりとした空の旅を楽しむことができるんです。
マイルを効率よく貯める方法
マイルを貯めるとこれだけお得になることがあるだけに、機会があればどんどんマイルを貯めていきたいですよね!
まず、マイルを貯めるには、下記の2つの方法があります。
- 飛行機に乗る
- クレジットカードを利用する
JALとANA、それぞれの飛行機に乗ることが、もっともマイルを貯める近道です。しかし、いくら時間に余裕がある学生といえど、飛行機を多く利用することは経済的にも無理があります。
そのため、マイルを効率的に貯めるのであれば、コンビニやスーパーでの買い物で、クレジットカードを利用することが現実的です。このとき、下記のことを実践すると、よりマイルを貯めることができます。
- 特約店を利用する
- クレジットカードから電子マネーにチャージして、電子マネーで買い物する
同じ買い物をする場合でも、カードの特約店や提携店で買い物をすると、マイルを効率的に獲得できます。
JALであればファミリーマートやイオン、ANAであればセブンイレブンやスターバックスと、各航空会社で多数の特約店や提携店があります。身近にある特約店は意外と多くあるので、知っておくとお得ですよ!
また、各カードから電子マネーにチャージして買い物をすると、①カードから電子マネーにチャージするとき、②電子マネーで買い物するとき、の2度マイルやポイントをもらえるケースがあります。
マイルを貯めて沖縄に無料で行ける?
それでは、ここでJALとANA、それぞれで貯めたマイルで沖縄に行くにはどれくらいかかるかシミュレーションしてみましょう。
まずは、JALで沖縄に行く場合。JALの東京ー沖縄間に必要なマイルは、往復で15,000マイルです。ただし、JALカードnavi(学生専用)には減額マイルキャンペーンがあるため、こちらを利用すると6,000マイルとなります。
項目 | 出費金額 | 貯まるマイル数 |
---|---|---|
スーパーやコンビニでの買い物 | 20,000円 | 200マイル |
衣類・ファッション | 10,000円 | 100マイル |
電話、通信費 | 10,000円 | 100マイル |
光熱費(電気、ガス代、水道代) | 10,000円 | 100マイル |
合計 | 50,000円 | 500マイル |
このように、日常生活で使うお金をJALカードnavi(学生専用)で支払うと、ざっくりとした計算でも月500マイル貯まります。沖縄への往復にかかるマイルが6,000マイルですから、1年間(500マイル×12ヵ月)で貯まる計算です。
さらに特約店を利用したり、飛行機に乗ればより早く貯まります。単純計算で、大学4年間に4回無料で沖縄へ行けちゃうんです。
一方、ANAのマイルで沖縄に行く場合。ANAの東京ー沖縄間に必要なマイルはローシーズンで14,000マイル、ハイシーズンで21,000マイルです。
さきほどのように1ヵ月に500マイル貯める計算でいくと、ローシーズンでも2年4ヵ月(14,000÷500=28ヵ月)かかってしまいます。
マイルを貯めて無料で航空券を手に入れたいのであれば、減額マイルキャンペーンの存在がある分、JALカードnavi(学生専用)のほうがメリットが多いといえるでしょう。
学生におすすめの航空会社のクレジットカードまとめ
航空会社では、学生に向けて充実した特典が魅力的なクレジットカードを発行しています。なかでもおすすめのクレジットカードが、JALカードnavi(学生専用)とANAカード<学生用>です。
とくにJALカードnavi(学生専用)の減額マイルキャンペーンは、通常より割安なマイル数で特典航空券と交換できます。また、ANAカード<学生用>でも、学生限定の特典が用意されています。
大学生になると、帰省や旅行で飛行機を利用する機会は増えていきます。まだクレジットカードをもっていない人は、お得な航空会社のクレジットカードを検討してみてはいかがでしょうか。
- 航空会社発行の学生向けカードのおすすめは、JALカードnavi(学生専用)とANAカード<学生用>
- どちらの特典も魅力的だが、減額マイルキャンペーンがあるJALカードnavi(学生専用)が有利
- マイルを貯めると、お得に快適な空の旅ができる
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。