Kyashポイントがついに始動!方針転換の意味や思いについて担当者の方に直接聞いてみた!
「いつものお支払いを2%お得に」をキャッチコピーにした、お得なVisaカードとして一躍有名になったKyash。
しかし、「いつものカードがもっと便利に」というキャッチコピーに2019年7月に変更し、サイトやアプリのデザインを一新しました。
また、利用金額の2%を翌月末にキャッシュバックというインセンティブプログラムを終了し、2019年10月1日から100円につき1ポイント付与する「Kyashポイント」をスタートすると発表し、ニュースで話題になりました。
今回は、Kyashの方針転換の意味や込められた思いをKyashの担当者の方に直接伺いました。
また、担当者だからこそ知っているKyashのポイント制度以外の便利な機能についてもお伺いしたので、この記事で紹介していきます。
Kyashとは?一体どんなサービス?
Kyashとはもともと個人間送金アプリとして誕生したサービスで、クレジットカードを登録、銀行やコンビニからチャージすると、送金やVisa加盟店でお買い物できるようになります。また、使った金額をひと目で管理できます。いわば、スマホ上のお財布のような「ウォレット」と呼ばれるサービスです。
ローンチ当初はバーチャルカードのみで、Visa加盟店のネットショッピングでの利用が中心でしたが、リアルカードが誕生したことにより、Visa加盟店の実店舗でも使えるようになりました。
近年Kyashが注目されてきた理由には下記のようなものがあります。
- ポイントの多重取りが簡単にできる
- Visaカードなので対応している店舗やサービスが多い
- 割り勘、送金機能が便利
Kyashで決済をすると、簡単にポイントの多重取りができます。Kyashで支払いをすると1%のポイント還元を受けられる上に、Kyashへクレジットカードからチャージすると、クレジットカードのポイントが貯まるので、2重にポイントを貯めることができるのです。
発行されるカードはVisaのため、クレジットカード決済を導入している加盟店ならKyashはほとんど使えます。
また、Kyashはもともと個人間送金アプリとして誕生したため、友達との送金や割り勘機能もあり、使いやすいです。
これだけ聞いただけでもKyashをかなり魅力的に感じる方は多いのではないでしょうか?
ではKyashはなぜこのような魅力的なサービスを展開しているのでしょうか。Kyashの目指しているものについて解説していきます。
Kyashの目指しているものとは?
Kyashでは「価値移動のインフラを創る」ことをミッションに掲げて、サービス開発をしています。
Kyashは価値移動のインフラを創ることによって、企業や個人が経済的にも感情的にも豊かになれる未来を創ろうとしています。
そのため後ほど詳しく説明しますが、Kyashは決済以外にも送金やカードの複数枚登録、報酬の受取りなど、便利な機能が多く、今後さらに便利なものになっていくことが予想されます。
Kyashポイントとは?
2019年10月1日より、ポイントプログラム「Kyashポイント」がスタートします。リアルカードを有効化済みの方は、決済金額の1%のポイントがリアルタイムに付与され、1ポイントから使うことができます。
また、「キャッシュレス・消費者還元事業」もスタートし、対象加盟店で利用すると、さらに5%または2%のポイントが還元されます。
そのため最大ポイント還元率が6%となります。
しかし、Kyashポイントはリアルカードを有効化しているかによって還元率が変わってくるので注意が必要です。
リアルカードを有効化している方はポイント還元率が1.0%ですが、バーチャルカードのみ発行している方はポイント還元率が0.5%となっています。
Kyashポイントとキャッシュバックの付与スケジュールはどうなる?
9月中に支払いしたけど、売上が確定していない場合の取引のキャッシュバックはどうなるのか気になる方も多いと思います。
そのような取引は上記のスケジュールでキャッシュバックされます。
2019年9月30日までのご利用分で、かつ2019年12月下旬の付与日までに売上が確定している取引が2%キャッシュバックの対象となり、それ以降の売上確定の取引は付与の対象外となります。
ただ、9月中に決済したもので11月中に売上が確定しないというのはあまりないと考えられるので、9月中に決済をしたものは、12月までにはキャッシュバックされると考えていて大丈夫でしょう。
Kyashポイントについては、売上が確定するとポイントが即時反映されます。
ポイントが即時に反映されるため、コツコツポイントを貯めたいという方にとっては、ポイントを貯めるのが楽しくなるでしょう。
Kyashはなぜ方針転換をした?直接Kyash担当者に聞いてみた!
Kyashは2019年7月18 日(木) に「いつものお支払いを2%お得に」というキャッチコピーを「いつものカードがもっと便利に」に変更しました。
キャッチコピーだけでなく、サービスサイトのデザイン、アプリの画面デザインも今回の更新に沿ったデザインにアップデートされています。
また、ユーザーが一番に驚いたことは、2019年10月1日からKyashが還元率を変更したことでしょう。
しかし、今回の刷新は単なる表現の変更やポイント制度の改悪ではなく、Kyashの目指しているものと密接に関わっています。
そこで今回はKyashのマーケティングを担当している上田太暉さんに直接聞いてきました。
方針転換に踏み切ったきっかけとは?
――Kyashの2%キャッシュバックはさまざまなユーザーから支持をされていたと感じます。なぜ、今回2%キャッシュバックからポイントプログラムへの方針転換をしたのでしょうか。
上田太暉さん(以下、上田):Kyashは2018年6月にリアルカードを発行すると同時に決済額の2%をキャッシュバックするインセンティブプログラムを開始し、「2%キャッシュバック」を訴求して多数のユーザーに支持をいただきました。
2%キャッシュバックが好評で、ありがたいことにプリペイドカードの中では一人当たりの平均決済金額がとても高いです。
もともと、Kyashをより多くの人に使ってもらいたい、より便利な決済体験をしていただきたいと考えていました。しかし、より多くの人に使ってもらうためにはまずきっかけが必要です。
ご利用いただくきっかけとしてKyashの2%キャッシュバックを導入しました。そのため、次はどのタイミングでどのようなインセンティブを提供すべきか、社内で議論されていました。
10月の増税、また、決済サービスを提供する他社が高還元率を打ち出すことが増えたことをきっかけに、Kyashの提供価値を再度考えることになり、このタイミングでの方針転換に踏み切りました。
――もともと方針転換については考えていたのですね。今回の方針転換についてはどのような意味が込められているのでしょうか。
上田:これまでKyashは2%キャッシュバックのVisaカードとして、Kyash単体で利用いただくような表現をしてきましたが、「既にクレジットカードやデビットカードを持っているならKyashと一緒に(もしくは「併せて」)使ったほうが良い、むしろ使わない理由はない!」というメッセージが伝わるように、コミュニケーションを改修しました。
多くのユーザーにKyashを利用いただくにあたって、いきなりキャッシュレスを押し出すのではなく、すでにカードを持っている方たちに寄り添うアプローチにしました。
これは「既にKyashを利用しているユーザーが、友人や同僚などにもっとKyashを紹介しやすくなるように」という考えもあります。
還元率がフォーカスされやすい昨今において、「本当に使われるサービスは何か」を見つめてKyashはなぜ使われているのかを明らかにし、コミュニケーションやサービスの改修ができたことは良かったと思います。
Kyashのポイント制度の変更はユーザーニーズを汲み取ったもの
――もともと月末にキャッシュバックというかたちでユーザーに毎月の支払いから2%を還元していましたが、なぜ「Kyashポイント」というポイントプログラムに変更したのでしょうか。
上田:Kyashのキャッシュバックは月末に1回、Kyashカードの残高に前月利用分の2%分が還元されていました。キャッシュバックされた残高は次回のカード利用で自動的に利用されてしまいます。
そのためユーザーからは「いつ溜まっていつ使ったのかが分からない」、「一ヶ月の利用分が一括でキャッシュバックされるのでポイントを貯める楽しさが味わえない」といった声がありました。
そのため、ユーザーニーズを汲み取り、使うたびに貯まる、ポイントを貯める楽しさの味わえるポイント制度「Kyashポイント」に変更しました。
また、Kyashポイントは即時性があり、売り上げが確定するとポイントが即時反映されるのはユーザーに喜んでいただけるのではないかと思っています。
――2%から1%に還元率が下がりますが、ユーザーが減る心配というのはあるのでしょうか。
上田:Kyashの魅力は何か、使い続けていただく理由は何かをリサーチした際に、プッシュ通知や履歴の即時反映、クレジットカードを登録できるなどの機能であることもわかってきました。
且つ、クレジットカードのポイントにさらにKyashのポイントを貯めることができるというお得なことには変わりません。
一方で、Kyashは送金やお金の管理など還元率以外の便利な部分がまだユーザーに知っていただけていない部分もあります。
今後はその便利な機能をさらに押し出すことによってさらにユーザーを広げていけるのではないかと考えています。
Kyashはポイント制度以外にも便利な機能が豊富!
Kyashは決済以外の機能もあります。Kyashの使い方をきちんと知ればさらに便利に使えるようになり、日々の生活が豊かになります。今回は以下のことについて詳しく説明していきます。
- 送金・割り勘
- カードの複数登録
- 関連サービスとの組み合わせ
- 報酬の受け取り
- ポイントの多重取り
それぞれについて詳しく説明していきます。
Kyashの送金・割り勘は使うべき!
Kyashはもともと個人間送金アプリとして誕生したサービスなのです。
送金・請求機能は、飲み会で割り勘するときなどに、お釣りのやり取りやお金の貸し借りをせずに済むので便利です。
Kyashの送金の使い方は下記のとおりです。
- Kyashアプリを開き、一番下の中央にある「送金・請求」をタップ
- 送金する相手を選択
- 「送金」を選択
- 金額を入力(任意でメッセージや写真も送れる)
- 内容を確認し、正しければ画面下からスワイプして送金
また、KyashはKyashのアプリをダウンロードしていない方にも送金・請求することができるのです。
Kyashでの送金・請求はURLを送るだけなので、日ごろから使っているメールやLINEなどでURLを送れば、送金・請求ができます。
URLを送られた相手はKyashのアプリをダウンロードしなければいけません。しかし、Kyashの登録は簡単でメリットが多いので、ダウンロードは手間にならないでしょう。
Kyashにクレジットカードでチャージして送金すれば、クレジットカードのポイントを貯めて、さらに手数料をかけずに送金ができます。
また、飲み会の席の割り勘で、幹事が現金で集金し、支払いはクレジットカードでして、幹事だけクレジットカードのポイントを貯めているという現場に遭遇したことはないでしょうか?
そのようなときでも、Kyashで送金すれば、自分の利用額分のポイントを貯めることができますし、細かい現金のやり取りがなくなり、便利でお得な送金を実現することができます。
またKyashはVisaカードなのでクレジットカード対応のお店でほとんど支払いをすることができます。
現金で集計してクレジットカードで支払い、のちのち「思っていた以上の請求がきた」ということがありますが、割り勘代をKyashで受け取り、支払いをKyashにすれば、送金された額がそのままチャージされて、そのまま支払いに使うことができるのでそのような心配がなくなります。
最近話題のQRコード決済サービスでも、送金や割り勘機能は話題ですが、使えるお店がまだ限られており、受け取ったお金をそのまま支払いに使うことができない場合があります。
その点をKyashは心配しなくて大丈夫なので、ユーザーにとっては嬉しいメリットと言えるのではないでしょうか。
Kyashにカードを複数枚登録し使い分けよう!
KyashではVisaとMastercardのクレジットカードを最大5枚まで登録することができます。
複数枚のクレジットカードを持っていて、支払い内容によって使い分けたいという方にとっては嬉しいのではないでしょうか?
使い分けるシーンとしては下記のようなものが考えられます。
- 食事やショッピングなどによってカードを使い分けたい場合
- 口座残高を考慮し、クレジットカードやデビットカードを使い分けたい場合
- 家族用の支払いとそれ以外で分けたい場合
- 会社の経費用とそれ以外で使い分けたい場合
- クレジットカードの一定額以上の利用で特典が受けられる場合
- 登録しているクレジットカードの上限に達してしまったとき
さまざまなシーンでクレジットカードを使い分けたいという方は多いとは思いますが、そのような方でもKyashなら使い分けることができるので安心です。
わたしたちは「カードを複数枚登録し、それらのカードを併用することによってKyashは価値を発揮する」と考えています。
また、以前ユーザー動向のモニタリングをしてみたところ、Kyashのユーザーは複数枚登録して使い分けているという方が多かったです。
Kyashの関連サービスと組み合わせて使おう!
あまり知られていない内容ですが、実はKyashは関連サービスが豊富で12のサービスと提携をしています。
Kyashの関連サービスは下記のものがあります。
関連サイトで貯めたポイントをKyashのポイントに変えることができたり、絵や写真などを売ったお金をKyashで受け取れたりします。家計簿アプリと連携して日々の支払い金額を管理することもできます。
これらをうまく活用すれば、さらに便利にKyashを使うことができるでしょう。
Kyashは関連サービスが豊富で、組み合わせることによってより便利になります。
わたしたちとしては「Kyashが人々の暮らしに欠かせないものにしたい」という思いがあります。決済手段がさまざまあり、どれを使うべきか迷うことはありませんか?便利でお得でさまざまな場所で使えるサービスがあれば、その悩みを解決することができます。
そのため、さまざまなサービスと結びつきを強め、ポイントや売上金をKyashのポイントや残高として使うことができるようにしたり、家計簿アプリと連携して家計の管理を簡単にできるようにしたりしています。
今後はさらに関連サービスを増やしていく予定で、より便利に使えるようになると思っています。
Kyashで報酬を受け取ろう!
Kyashは現在、売上金や報酬をKyashで受け取れる機能を提供しています。
Kyashで報酬を受取り、そのままKyashで支払いをすることができれば、無駄なお金の移動がなく、簡単に決済をすることができます。
まだ、、法改正や規制が絡む話なので現時点ではできませんが、今後給与もKyashで受け取れるようになったら、ATMに行く必要はなくなりますし、そのままKyashで利用できるのでもっと便利になるだろうと思っています。
先ほども説明させていただいたとおり、Kyashと親和性のあるサービスと外部連携をしていき、「Kyashが人々の暮らしに欠かせないものにしたい」と考えています。
報酬の受取りができ、Kyashでそのまま決済できたり、現金を引き出せたりできれば、自然とユーザーはKyashをさらに使いたくなると思っています。
まだ給与の受取りはできませんが、2020年以降でそのようなことができるチャレンジャーバンクを目指して動いていこうと考えています。
ポイントの多重取りでお得に!
Kyashはポイントの2重取りや3重取りができます。
なぜ2重取りができるかというと、Kyashはクレジットカードでチャージすることができるからです。
例えば1%還元のクレジットカードでKyashへチャージしKyashで支払いをすると、1%+1%で合計2%分の還元を受けることができます。
高還元率と言われているクレジットカードは還元率が1%ですから、Kyashと組み合わせるだけで簡単に2倍の還元率にすることができます。
- Kyashへチャージ(クレジットカードの還元率)
- Kyashで支払い(還元率1.0%)
また、Kyashはポイントの3重取りをすることができます。3重取りの方法は、QRコード決済アプリの支払いカードをKyashにすることです。
例えば、Origami Payの支払いカードをKyashにして、Kyashへのチャージを楽天カードにします。
すると、楽天カードの還元率1.0%+Kyashの還元率1%+Origami Payの還元率1.0%で合計3.0%の還元を受けることができます。
さらに現在なら「キャッシュレス・消費者還元事業」参加加盟店では、+5%即時ポイント還元、フランチャイズ等の場合は+2%即時ポイントを還元をしています。
そのポイントと組み合わせたら簡単にポイント4重取りが可能です。
Kyashは支払いをお得にしたいという方にとっておすすめです。
Kyashポイント、方針転換についてのまとめ
Kyashの方針転換は単なる表現の変更やポイント制度の改悪ではなく、Kyashの目指しているものと密接に関わっています。
Kyashは私たちユーザーが観ている以上の未来を見据えているようです。
Kyashは新しいお金の文化を作っていき、企業や個人が経済的にも感情的にも豊かになれる未来を創ろうとしています。
どんな未来が創られるのでしょうか。驚くような未来を私たち生活者に運んできてくれかもしれません。
今までKyashの還元率にしか注目していなかった方も、これからKyashを使おうと考えている方も、Kyashの還元率以外の便利でお得な機能を是非この機会に利用しつつ、未来に夢をはせてみてはいかがでしょうか?
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。